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第54話
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昨日はアマミヤ先生と食事が出来て時間を潰せた。
放課後が暇だ。
毎日ハザマに行かないと気持ちが落ち着かない。
まるで歯磨きをしないで眠るような感覚だ。
マイルームが進化するまで時間がかかる。
早くハザマに行きたい。
……今の内に服や、欲しいと思っていた物を買っておこう。
俺は街に出た。
ショッピングセンターに入ると偶然アマミヤ先生とばったり会った。
「あら、オオタ君、偶然ね」
「先生?いつもと口調が違いますね」
「今はプライベートだから、素で話してしまってるわね」
「プライベートを邪魔してしまいました」
「そう言う意味じゃないのよ……一緒にお店を回る?」
「いいんですか!?行きたいです!」
「ふふふ、行きましょう」
アマミヤ先生がいつもと違う。
いつもより柔らかくて優しい雰囲気だ。
この雰囲気で生徒と接したら、生徒は言う事を聞かないだろうな。
いつもの先生はキャラを作っているのか。
俺は、こっちの方が好きだ。
服を選ぶとアマミヤ先生がコーディネートを考えてくれた。
「オオタ君はこの服が似合うんじゃない?」
「いいですね!買います!」
俺は調子に乗って多めに買い物をし、一緒に食事を食べる。
「買い物に付き合って貰えて助かりました」
「いいのよ。先生でいる時間は残り少ないから」
「……え?」
「私ね、来年の3月いっぱいで先生を辞めるのよ」
「なんで、いえ、聞くのは悪いですね」
「オオタ君は気を使うわよね」
「まあ、一応は」
「そういう所はとてもいいと思うわ。少ない時間になるけど、一緒にハザマに行きましょう」
「迷惑じゃないですか?次の事も色々ありますよね?」
「大丈夫よ」
先生がきれいな笑顔を見せた。
きれいな笑顔に胸が締め付けられる気持ちになった。
先生に辞めて欲しくない。
でもそれは俺の事情だ。
アマミヤ先生には先生の人生がある。
……俺に出来る事はあるだろうか?
「俺に手伝えることはありますか?」
「気を使わなくていいのよ」
「毎日は無理でも、週に1回くらいなら何かできると思います」
これが俺の本心だ。
俺にはランクを上げる目標がある。
でも、週に1日くらいならアマミヤ先生に時間を使いたい。
「そう、そうね。一緒にハザマに行きましょう。そうしてもらえると助かるわ」
「え?」
「ごめんなさい、説明不足よね。放課後に暇が出来ると他の先生から飲みに誘われるのよ」
聞いた事がある。
アマミヤ先生は少なくとも3人の先生に言い寄られている。
学校の生徒もアマミヤ先生に告白している。
無理に決まっているだろうと思いはするが、でも告白したくなる気持ちはよく分かる。
アマミヤ先生は忙しい方が都合がいいのだろう。
俺のスキルは都合がいい。
俺のスキルはあまりにも特殊なカウンタースタイルだ。
気が短い生徒は俺とパーティーを組みたがらないだろう。
気が短くて考えるより行動するタイプ=アマミヤ先生に告白するタイプの可能性が高い。
俺の引率を引き受ける事で男避けになる。
更に特殊なスキルを持つ俺は先生の付き添いがあっても不思議ではない。
突発的に予測できない危機がある。
実際に俺はベビーガーゴイルにシャドーランサーをやられて、リトルゴーレムに壁を壊される予想外の事態に見舞われた。
確立された戦士系や魔法系の戦い方と違い、召喚系の俺は予想できないトラブルが起きたりする。
俺のスキルは召喚系の中で更に特殊で何かあった場合先生に責任が発生するため他の先生は俺の面倒を見たがらない。
「レンとユイにも話せば協力してくれると思います」
「そこまでじゃないのよ。それに、スキルを授かったのは運が良かったけど、スキルを持っている人の中で私は弱い方よ」
アマミヤ先生の力ではレンやユイについて行けないのか?
スキルを授かった時点でラッキーだ。
でもスキルを持っている者の中でも才能の差はどうしても出てくる。
漫画の世界が分かりやすい。
漫画家になれなかった人が漫画の講師をしていて、才能がある人が漫画家になる。
冒険者の世界も似たようなものだ。
冒険者の才能が無い人が先生をやったり、講師をやったりする。
才能のある冒険者はハザマで効率よく億を稼ぐ。
「それにね、多くの人とハザマに行けば、オオタ君と一緒に他の人もハザマに行く流れになるわ」
「あ!」
一緒にハザマに行き、マイルームを使えば俺のスキルの秘密がバレる。
あまり交流を広げすぎると良くないか。
あくまで俺のスキルは面倒でトラブルが起きる可能性が高い特殊スキル、そう思わせたままの方が良い。
「だからね、オオタ君がランクを上げる為に私が協力する、そう言ってもらえると助かるわ」
「俺のランクを上げる為に協力をお願いします!!」
「ふふふ、反応が早いわね」
「俺は調子がいいので」
「そう言う事にしておくわ。ありがとう」
助かったのは俺だが、先生が俺にお礼を言った。
……多分、色々なタイミングが合わなければ、先生は教師を辞める話をする事すらなかっただろう。
一緒にハザマに行く約束も出来なかっただろう。
俺は運がいい、運がいいだけなんだ。
食事を終えると先生が手を振って俺を見送った。
運がいいだけじゃ駄目だ。
実力もつけよう。
もし、運だけで試験を乗り切れたとしてもいやな気持ちになるだろう。
マイルームの進化が終われば、グレートオーガのハザマに行こう。
新しい事にチャレンジしてみよう。
今の内に勉強も買い物も気になる事は全部終わらせる!
消すべき雑念は全て消す!
ハザマに集中するんだ!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
俺が叫ぶと周りにいた人が俺を見た。
「すいません!」
逃げるように家に走った。
【アマミヤ先生視点】
フトシ君が帰って行く。
その姿が見えなくなるまでフトシ君を見送った。
私が教師を辞める理由を、フトシ君は勘違いしているだろう。
私は、フトシ君に、恋を、してしまった。
心の中でだけフトシ君と呼ぶ。
教師を辞めたら、名前で呼べるかな?
それより前にツムギさんやアオイさんと付き合う事になるかもしれない。
それでもいい。
恋が実らなくても、フトシ君と呼ぼう。
先生を辞めるまでが、あまりにも長い。
放課後が暇だ。
毎日ハザマに行かないと気持ちが落ち着かない。
まるで歯磨きをしないで眠るような感覚だ。
マイルームが進化するまで時間がかかる。
早くハザマに行きたい。
……今の内に服や、欲しいと思っていた物を買っておこう。
俺は街に出た。
ショッピングセンターに入ると偶然アマミヤ先生とばったり会った。
「あら、オオタ君、偶然ね」
「先生?いつもと口調が違いますね」
「今はプライベートだから、素で話してしまってるわね」
「プライベートを邪魔してしまいました」
「そう言う意味じゃないのよ……一緒にお店を回る?」
「いいんですか!?行きたいです!」
「ふふふ、行きましょう」
アマミヤ先生がいつもと違う。
いつもより柔らかくて優しい雰囲気だ。
この雰囲気で生徒と接したら、生徒は言う事を聞かないだろうな。
いつもの先生はキャラを作っているのか。
俺は、こっちの方が好きだ。
服を選ぶとアマミヤ先生がコーディネートを考えてくれた。
「オオタ君はこの服が似合うんじゃない?」
「いいですね!買います!」
俺は調子に乗って多めに買い物をし、一緒に食事を食べる。
「買い物に付き合って貰えて助かりました」
「いいのよ。先生でいる時間は残り少ないから」
「……え?」
「私ね、来年の3月いっぱいで先生を辞めるのよ」
「なんで、いえ、聞くのは悪いですね」
「オオタ君は気を使うわよね」
「まあ、一応は」
「そういう所はとてもいいと思うわ。少ない時間になるけど、一緒にハザマに行きましょう」
「迷惑じゃないですか?次の事も色々ありますよね?」
「大丈夫よ」
先生がきれいな笑顔を見せた。
きれいな笑顔に胸が締め付けられる気持ちになった。
先生に辞めて欲しくない。
でもそれは俺の事情だ。
アマミヤ先生には先生の人生がある。
……俺に出来る事はあるだろうか?
「俺に手伝えることはありますか?」
「気を使わなくていいのよ」
「毎日は無理でも、週に1回くらいなら何かできると思います」
これが俺の本心だ。
俺にはランクを上げる目標がある。
でも、週に1日くらいならアマミヤ先生に時間を使いたい。
「そう、そうね。一緒にハザマに行きましょう。そうしてもらえると助かるわ」
「え?」
「ごめんなさい、説明不足よね。放課後に暇が出来ると他の先生から飲みに誘われるのよ」
聞いた事がある。
アマミヤ先生は少なくとも3人の先生に言い寄られている。
学校の生徒もアマミヤ先生に告白している。
無理に決まっているだろうと思いはするが、でも告白したくなる気持ちはよく分かる。
アマミヤ先生は忙しい方が都合がいいのだろう。
俺のスキルは都合がいい。
俺のスキルはあまりにも特殊なカウンタースタイルだ。
気が短い生徒は俺とパーティーを組みたがらないだろう。
気が短くて考えるより行動するタイプ=アマミヤ先生に告白するタイプの可能性が高い。
俺の引率を引き受ける事で男避けになる。
更に特殊なスキルを持つ俺は先生の付き添いがあっても不思議ではない。
突発的に予測できない危機がある。
実際に俺はベビーガーゴイルにシャドーランサーをやられて、リトルゴーレムに壁を壊される予想外の事態に見舞われた。
確立された戦士系や魔法系の戦い方と違い、召喚系の俺は予想できないトラブルが起きたりする。
俺のスキルは召喚系の中で更に特殊で何かあった場合先生に責任が発生するため他の先生は俺の面倒を見たがらない。
「レンとユイにも話せば協力してくれると思います」
「そこまでじゃないのよ。それに、スキルを授かったのは運が良かったけど、スキルを持っている人の中で私は弱い方よ」
アマミヤ先生の力ではレンやユイについて行けないのか?
スキルを授かった時点でラッキーだ。
でもスキルを持っている者の中でも才能の差はどうしても出てくる。
漫画の世界が分かりやすい。
漫画家になれなかった人が漫画の講師をしていて、才能がある人が漫画家になる。
冒険者の世界も似たようなものだ。
冒険者の才能が無い人が先生をやったり、講師をやったりする。
才能のある冒険者はハザマで効率よく億を稼ぐ。
「それにね、多くの人とハザマに行けば、オオタ君と一緒に他の人もハザマに行く流れになるわ」
「あ!」
一緒にハザマに行き、マイルームを使えば俺のスキルの秘密がバレる。
あまり交流を広げすぎると良くないか。
あくまで俺のスキルは面倒でトラブルが起きる可能性が高い特殊スキル、そう思わせたままの方が良い。
「だからね、オオタ君がランクを上げる為に私が協力する、そう言ってもらえると助かるわ」
「俺のランクを上げる為に協力をお願いします!!」
「ふふふ、反応が早いわね」
「俺は調子がいいので」
「そう言う事にしておくわ。ありがとう」
助かったのは俺だが、先生が俺にお礼を言った。
……多分、色々なタイミングが合わなければ、先生は教師を辞める話をする事すらなかっただろう。
一緒にハザマに行く約束も出来なかっただろう。
俺は運がいい、運がいいだけなんだ。
食事を終えると先生が手を振って俺を見送った。
運がいいだけじゃ駄目だ。
実力もつけよう。
もし、運だけで試験を乗り切れたとしてもいやな気持ちになるだろう。
マイルームの進化が終われば、グレートオーガのハザマに行こう。
新しい事にチャレンジしてみよう。
今の内に勉強も買い物も気になる事は全部終わらせる!
消すべき雑念は全て消す!
ハザマに集中するんだ!
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
俺が叫ぶと周りにいた人が俺を見た。
「すいません!」
逃げるように家に走った。
【アマミヤ先生視点】
フトシ君が帰って行く。
その姿が見えなくなるまでフトシ君を見送った。
私が教師を辞める理由を、フトシ君は勘違いしているだろう。
私は、フトシ君に、恋を、してしまった。
心の中でだけフトシ君と呼ぶ。
教師を辞めたら、名前で呼べるかな?
それより前にツムギさんやアオイさんと付き合う事になるかもしれない。
それでもいい。
恋が実らなくても、フトシ君と呼ぼう。
先生を辞めるまでが、あまりにも長い。
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