痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ

文字の大きさ
上 下
53 / 191

第53話

しおりを挟む
【次の日の放課後】

 ヒトミがスマホで事前に連絡を取ってくれた。
 教室で2人待っているとアマミヤ先生が来て教室にいた全員が先生を見た。

「遅れてすまないな」
「いえ、忙しい中すいません」
「アマミヤ先生、私の相談に乗ってください。フトシ君も一緒でいいですか?」

「ああ、構わないぞ」
「カフェに行きましょう。奢りますよ」
「アオイ、借金があるだろう?私が出す」

 ヒトミは気を使って自分の相談と言った。
 俺の相談なのにな。
 みんなが注目している。
 早く移動しよう。

「それより早く移動しましょう。お腹が空いてしまって」
「そうだな、行こう」

 先生の車に乗ってカフェに入った。
 カフェというよりは、食事のメニューが豊富なイタリアンレストランよりだ。
 俺だけ3食分を注文した。

「最近温かくなってきて、もうすぐ夏か」
「ですね」
「オオタ、すっかり顔色がよくなったな。アオイも元気になった。2人は元気でやっているか?」
「元気すぎて3食分も頼みました」
「私は毎日充実しています。フトシ君もご両親もみんな優しいです」

「良かった。で、相談というのは?」
「実は相談は俺の事なんです……」

 ハザマを出せる事、そしてオーガの金棒を処理する方法について迷っている事を相談した。


「事情は分かった。一番簡単なのはオオタが中級に上がる事だが、早めに金棒を加工して武器販売をしたいのだろう?」
「そうです!毎日魔力が切れるまでアイテムも武器も作り続けたいです!」

「そうだな、すぐに作りたいとなれば他には、個人店で傷んだ金棒を安く買って来た事にする、それと私がオオタと同行してオーガのハザマに向かう事だが、最近オーガのハザマが消えている」

 そう言ってアマミヤ先生は俺を見た。
 俺がハザマを消したと思われている!
 俺が原因なわけがない。

「オオタ、マイルームで戦っている所を見せてくれないか?」
「実は、マイルームが進化中で今は使えません」
「進化!進化中!?」
「昨日進化を開始して後9日かかります」
「……色々と規格外だな」

 通常の進化に時間はかからない。
 しかも冒険者ランクが初級なのに進化する例は聞いた事がない。
 でも、マイルームのスキル自体が特殊だから変わった部分はあると思う。

「オーガの金棒を少しだけなら使っても問題無いだろう。何か言われた場合は、オオタと一緒に個人店を回って安い金棒を手に入れたと言えば学校で不審には思われる事は無いだろう。オオタはアイテムボックスを持っているからな。キイロのパーティーからオーガの金棒を実際に買い取ってもいい。長期的には私とオオタでダンジョンに定期的に入る事でごまかせるだろう」
「ありがとうございます」

「大したアドバイスはしていない。食事を楽しもう」
「そうですね」

 食事中にアマミヤ先生を見る。
 左手で髪を押さえながら上品にパスタを食べている。
 アマミヤ先生と一緒にハザマに行けるのか。
 やはり俺は運がいいのかもしれない。

 ヒトミが俺の顔を見る。

「どうした?」
「大人の色気が大事なんですね、参考になりました」

 俺の目線がバレたか。
 俺は黙々と食べてトイレに行くフリをして会計を済ませた。
 流石に3食も頼んで奢られるつもりはない。

 店を出ると先生がお金を渡そうとしてきたが俺は受け取らずに帰った。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

貞操観念逆転世界におけるニートの日常

猫丸
恋愛
男女比1:100。 女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。 夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。 ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。 しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく…… 『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』 『ないでしょw』 『ないと思うけど……え、マジ?』 これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。 貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?

さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。 僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。 そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに…… パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。 全身ケガだらけでもう助からないだろう…… 諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!? 頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。 気づけば全魔法がレベル100!? そろそろ反撃開始してもいいですか? 内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

隣人の女性がDVされてたから助けてみたら、なぜかその人(年下の女子大生)と同棲することになった(なんで?)

チドリ正明@不労所得発売中!!
青春
マンションの隣の部屋から女性の悲鳴と男性の怒鳴り声が聞こえた。 主人公 時田宗利(ときたむねとし)の判断は早かった。迷わず訪問し時間を稼ぎ、確証が取れた段階で警察に通報。DV男を現行犯でとっちめることに成功した。 ちっぽけな勇気と小心者が持つ単なる親切心でやった宗利は日常に戻る。 しかし、しばらくして宗時は見覚えのある女性が部屋の前にしゃがみ込んでいる姿を発見した。 その女性はDVを受けていたあの時の隣人だった。 「頼れる人がいないんです……私と一緒に暮らしてくれませんか?」 これはDVから女性を守ったことで始まる新たな恋物語。

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~

くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】 その攻撃、収納する――――ッ!  【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。  理由は、マジックバッグを手に入れたから。  マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。  これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~

蒼田
青春
 人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。  目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。  しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。  事故から助けることで始まる活発少女との関係。  愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。  愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。  故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。 *本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。

処理中です...