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第26話
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レンから連絡が来た。
『ユイとフトシの3人で食事に行こう』
レンが食事に誘うのは初めてかもしれない。
……お母さんにお金を渡せたのかもしれない。
最近遊ぼうと誘われても断っていたけど……
『行く』
3人でファミレスに行く事が決まった。
ファミレスに入ると俺の対面にレンが座り、ユイが俺の隣に座った。
「なんか、こういうのは久しぶりだよね」
「そうだね」
「レン、母さんにお金を渡せたのか?」
「渡せたよ。顔でバレたのかな?」
「いや、行動で、なんとなく」
「通帳講座の金額を見せて説得したら、少しだけ受け取ってくれたんだ」
「良かったじゃないか。俺は未だにゴブリンを倒している。ユイもレンも、凄いと思う。3年生と一緒にパーティーを組めるのは本当に凄いと思う」
「そんな事、ないよ。私は、皆についていけなくて……」
「ユイはよくやっているよ」
「そうだぞ、俺なんて甘えてばかりだからな」
「……え?」
「最近もさ、ドロップ率がいい気がして、でも、そうじゃないんだ。理由をつけてサボろうと自分に都合がよく考えてしまう。そして振り返って自分を見直してまた甘えての繰り返しだ」
「ドロップ率がいい気がするのは甘えじゃないと思うんだ」
「うんうん、甘えている子は50体も倒してないのにまだ出ないまだ出ないって言うよ」
「でも、甘えが無ければダイエットはすぐに終わっていたの思う」
俺の目標は体重60キロだ。
だが、まだ66キロ止まりでここからなかなか減らない。
最近はいつもお腹が減っている。
俺は甘えている!
「ダイエットはもういいんじゃないかな?」
「そ、そうだよ。もう少し体重を増やしていいかも。背が伸びたよね?」
「無理は良くないよ」
「そうだよ?もうダイエットは終わりでいいよ」
「ありがとう」
もう少し頑張ろう。
2人のやさしさに甘えてはいけない。
石の上にも三年 と言うが、まだ1年すら経っていない。
たった1年も続けられない人間がダイエット道を極められるだろうか?
いや、出来ない。
出来るはずが無いのだ!
中学3年間分のハンデをたった数か月で取り戻そうとか虫が良すぎる!
レンとユイは中学から戦闘訓練を受けている、でも俺はゲームばかりして過ごしていた。
俺は遅れているのだ。
「あ!そう言えばアマミヤ先生がゴブリンの魔石には隠れスキルがあるかもって言ってたよ?何か変化はないかな?」
「変化?」
「意識出来ないスキルの可能性があるんだって、何か変化はない?」
どうだろう。
偽クイーンのハザマを出現させるスキルはラッキーだった。
でもあれは特別なパターンだ。
ゴブリンを倒して手に入れられるスキル……
「分からない。一生意識出来ないのかもな」
「そっかー」
その後世間話をして食事は終わった。
俺は家に帰ってベッドに横になる。
……ドロップ率
俺はベッドから起き上がった。
ドロップ率が上がっている!
クイーンを倒す前からおかしいとは思っていた!
クイーンを倒してからは明らかにドロップ率がいい!
ベッドから飛び起きた。
山に行こうとするが夜に街をうろうろすれば警察に捕まるかもしれない。
俺はベッドに戻った。
早く試したい。
明日の朝はすぐにハザマに行って、データを取ろう。
最近データを取っていなかった。
疲れているのに気になって眠れない、俺はデリケートだからな、すーすー。
『ユイとフトシの3人で食事に行こう』
レンが食事に誘うのは初めてかもしれない。
……お母さんにお金を渡せたのかもしれない。
最近遊ぼうと誘われても断っていたけど……
『行く』
3人でファミレスに行く事が決まった。
ファミレスに入ると俺の対面にレンが座り、ユイが俺の隣に座った。
「なんか、こういうのは久しぶりだよね」
「そうだね」
「レン、母さんにお金を渡せたのか?」
「渡せたよ。顔でバレたのかな?」
「いや、行動で、なんとなく」
「通帳講座の金額を見せて説得したら、少しだけ受け取ってくれたんだ」
「良かったじゃないか。俺は未だにゴブリンを倒している。ユイもレンも、凄いと思う。3年生と一緒にパーティーを組めるのは本当に凄いと思う」
「そんな事、ないよ。私は、皆についていけなくて……」
「ユイはよくやっているよ」
「そうだぞ、俺なんて甘えてばかりだからな」
「……え?」
「最近もさ、ドロップ率がいい気がして、でも、そうじゃないんだ。理由をつけてサボろうと自分に都合がよく考えてしまう。そして振り返って自分を見直してまた甘えての繰り返しだ」
「ドロップ率がいい気がするのは甘えじゃないと思うんだ」
「うんうん、甘えている子は50体も倒してないのにまだ出ないまだ出ないって言うよ」
「でも、甘えが無ければダイエットはすぐに終わっていたの思う」
俺の目標は体重60キロだ。
だが、まだ66キロ止まりでここからなかなか減らない。
最近はいつもお腹が減っている。
俺は甘えている!
「ダイエットはもういいんじゃないかな?」
「そ、そうだよ。もう少し体重を増やしていいかも。背が伸びたよね?」
「無理は良くないよ」
「そうだよ?もうダイエットは終わりでいいよ」
「ありがとう」
もう少し頑張ろう。
2人のやさしさに甘えてはいけない。
石の上にも三年 と言うが、まだ1年すら経っていない。
たった1年も続けられない人間がダイエット道を極められるだろうか?
いや、出来ない。
出来るはずが無いのだ!
中学3年間分のハンデをたった数か月で取り戻そうとか虫が良すぎる!
レンとユイは中学から戦闘訓練を受けている、でも俺はゲームばかりして過ごしていた。
俺は遅れているのだ。
「あ!そう言えばアマミヤ先生がゴブリンの魔石には隠れスキルがあるかもって言ってたよ?何か変化はないかな?」
「変化?」
「意識出来ないスキルの可能性があるんだって、何か変化はない?」
どうだろう。
偽クイーンのハザマを出現させるスキルはラッキーだった。
でもあれは特別なパターンだ。
ゴブリンを倒して手に入れられるスキル……
「分からない。一生意識出来ないのかもな」
「そっかー」
その後世間話をして食事は終わった。
俺は家に帰ってベッドに横になる。
……ドロップ率
俺はベッドから起き上がった。
ドロップ率が上がっている!
クイーンを倒す前からおかしいとは思っていた!
クイーンを倒してからは明らかにドロップ率がいい!
ベッドから飛び起きた。
山に行こうとするが夜に街をうろうろすれば警察に捕まるかもしれない。
俺はベッドに戻った。
早く試したい。
明日の朝はすぐにハザマに行って、データを取ろう。
最近データを取っていなかった。
疲れているのに気になって眠れない、俺はデリケートだからな、すーすー。
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