23 / 98
第23話
しおりを挟む
道場に戻ると誰もおらず、裏から物音と叫び声が聞こえる。
俺は道場裏に向かった。
「エクスタシいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
プリンが手裏剣を、チョコは弓を放ち続けて男に当て続けているが2人ともゴミを見るような目で男を見ている。
プリンも参加させられてる!
壁際で的になる変態仙人、そして門下生と思われる男も的になっていた。
「矢が切れましたよ!すぐに持って来て下さい!」
「すぐに補充します!」
「もう手裏剣が無い!」
「ただいま補充いたします!」
門下生が興奮しながら話す。
「今回のプレーはエルフの美人教師と教え子か!」
「新しい!いい刺激だ!」
「そこ、無駄話は禁止です!」
バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
男は矢を受けながら気色の悪い奇声を発する。
「ふぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ワシを削り切るにはまだまだじゃ!もっと!もっとじゃ!」
変態仙人はチョコを煽っている。
ミルクが少し離れて見学していた。
「ミルクさんは弓を使わないんですか?」
「私は弓を当てられなくて、それに人に弓を放つのが怖いのお」
門下生の男がどんどん倒れていく。
だが変態仙人だけは倒れない。
「もっとじゃ!まだ足りん!ご主人様の自覚を持たんか!本気で矢を放つんじゃ!もっとさげすんだ目で、本気で変態仙人と罵倒するんじゃ!決して本名で呼んではいかん!本気で手裏剣を投げるんじゃ!罵りが足りん!ワシはそんな事では倒れん!!」
変態仙人からオーラがあふれ出す。
そして変な要求を挟んでくる。
……ただのドMプレイなんだよなあ。
でも、HP自動回復の効果が高い!
スタミナ自動回復の効果が高い!
ああやって魔力を循環させれば回復力は更に上がるのか。
俺の回復スキルレベルはすべて5だ。
自分では高いと思っていた。
だが、上には上がいる!
俺は、変態仙人のHP自動回復をものまねする。
そして同時にスタミナ自動回復もものまねする。
そして変態仙人は立ったまま瞑想している!
それもものまねする!
効率よく訓練が出来る。
『HP自動回復レベル5→6』
『スタミナ自動回復レベル5→6』
『ものまねレベル7→8』
どんどん上がる!
上がっているのに、変態仙人にはまだ届かない!
先が、見えない。
どこまで高めた!?
どこまで至った!?
どれだけの訓練を積み重ねた!?
変態仙人の域に届く気がしない!
『瞑想レベル5→6』
俺は、没頭していた。
気が付くと、チョコにおんぶされていた。
横を見るとプリンが心配そうに俺を見ていた。
「意識を、失っていたのか」
「あんまり無理しないで」
辺りは暗くなっていた。
無理は、していない。
スキルのレベルが上がる快感にのめり込んでいた。
「目が覚めましたね」
「うん、明日も俺の訓練に付き合ってくれるのか?」
「はあ、あと7日間だけ手伝う事にしました」
「残された時間は7日か。頑張って回復レベルを上げよう」
「……相手は変態仙人ですよ」
「人格はあれだけど、HP自動回復も、スタミナ自動回復も、瞑想レベルも全部6に上がって、それでもまだ変態仙人の底が見えない」
「変態には勝てない、ですか?」
「似ているけど、好きでやってる人には勝てないような気がした」
宿に戻るとチョコが俺をベッドに寝かせて布団をかけてくれた。
また、眠りに落ちていく。
次の日も訓練は続く。
俺は朝道場に入り、そこに置いてある本を手に取った。
修行の書
回復スキルを上達させる為のコツは至極簡単。
自身をひたすらいじめ続ける事である。
ご主人様に抗い、抗い、抗いつくしてそして最後圧倒的な敗北を覚えるその刹那。
そこから始まる快楽。
それがスキルの上達に繋がる。
パタン!
俺は本を閉じてそっと元の場所に戻した。
「……今日も訓練を頑張ろう」
ミルクさんは道場で護衛してもらいながら回復魔法を使う事で身の安全を門下生が守ってくれる。
朝道場の離れでサキュバスのお姉さんにベッドの上で吸い取って貰う。
今日は3人に吸い取って貰った。
そして変態仙人のスキルをものまねする。
いつもニコニコしているチョコの目が訓練中はジト目になっていたが、それが逆に変態仙人と門下生を活性化させた。
プリンは変態仙人の言葉を真に受けて真面目に手裏剣を投げている。
プリン、騙されているぞ。
そして7日が過ぎた。
チョコとプリンが村に帰る事になった。
予定を切り上げて帰る気だ。
変態仙人と門下生が見送る。
「行ってしまうのかの?」
「はい、やっと解放されます!」
「もしもじゃ、これから特別料金を払えばエルフ女教師プレイ、もしくはドSメイドプレイを継続」
「しません!行きますよ!お嬢様の教育に良くありません!」
チョコとプリンは村に帰って行った。
変態仙人が、嫌だったんだろうな。
「所でアキ、例の件、ミルクに話を通してあるかの?」
「言ってみたけど、サキュバスに吸い取って貰えばいいんじゃないか?」
変態仙人は真剣な顔で言った。
「同じことの繰り返しではいかん。新たな鍛錬を続け、新しい道を模索し続ける。その姿勢が大事なんじゃ」
サキュバスプレイは飽きたから新しいプレイがしたいのか。
道場に戻るとミルクの周りにたくさんのお姉さんが集まっていた。
斥候と魔導士か。
「射的訓練をただで受けられると聞いたわ」
「弓でも魔法でも、どんな攻撃でも良いと聞きました」
「うむ、その通りじゃ!!早速始める!!!」
キリ!
俺は訓練を続けた。
続けた結果。
アキ 人族 男
レベル 13
HP 30/230
MP 5/230
攻撃 230
防御 230
魔法攻撃 230
魔法防御 230
敏捷 230
ジョブ ものまね士
スキル『ものまねレベル【7→8】』『短剣レベル5』『刀レベル5』『剣レベル5』『槍レベル5』『斧レベル5』『体術レベル5』『弓レベル5』『投てきレベル5』『炎魔法レベル【3→4】』『水魔法レベル【3→4】』『風魔法レベル5』『土魔法レベル【3→4】』『光魔法レベル3』『闇魔法レベル2』『錬金術レベル7』『HP自動回復レベル【5→10】』『スタミナ自動回復レベル【5→10】』『瞑想レベル【5→10】』『訓練効果アップレベル5』『身体強化レベル5』『速度強化レベル5』『隠密レベル5』『感知レベル5』『分析レベル5』『暗視レベル5』『遠目レベル5』『透視レベル5』『採取レベル5』『運搬レベル5』『ストレージレベル5』『騎乗レベル3【NEW!】』
HP自動回復・スタミナ自動回復・瞑想レベルがカンストした。
これによって1時間でHP・MP・スタミナを完全回復出来るようなった。
まさか最初に回復スキルがカンストするとは思わなかった。
他の冒険者に騎乗スキルも教えてもらった。
更に魔導士お姉さんのものまねをして魔法レベルも上げた。
苦労せずここまでスキルを上げられた。
俺は道場裏に向かった。
「エクスタシいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」
プリンが手裏剣を、チョコは弓を放ち続けて男に当て続けているが2人ともゴミを見るような目で男を見ている。
プリンも参加させられてる!
壁際で的になる変態仙人、そして門下生と思われる男も的になっていた。
「矢が切れましたよ!すぐに持って来て下さい!」
「すぐに補充します!」
「もう手裏剣が無い!」
「ただいま補充いたします!」
門下生が興奮しながら話す。
「今回のプレーはエルフの美人教師と教え子か!」
「新しい!いい刺激だ!」
「そこ、無駄話は禁止です!」
バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
男は矢を受けながら気色の悪い奇声を発する。
「ふぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ワシを削り切るにはまだまだじゃ!もっと!もっとじゃ!」
変態仙人はチョコを煽っている。
ミルクが少し離れて見学していた。
「ミルクさんは弓を使わないんですか?」
「私は弓を当てられなくて、それに人に弓を放つのが怖いのお」
門下生の男がどんどん倒れていく。
だが変態仙人だけは倒れない。
「もっとじゃ!まだ足りん!ご主人様の自覚を持たんか!本気で矢を放つんじゃ!もっとさげすんだ目で、本気で変態仙人と罵倒するんじゃ!決して本名で呼んではいかん!本気で手裏剣を投げるんじゃ!罵りが足りん!ワシはそんな事では倒れん!!」
変態仙人からオーラがあふれ出す。
そして変な要求を挟んでくる。
……ただのドMプレイなんだよなあ。
でも、HP自動回復の効果が高い!
スタミナ自動回復の効果が高い!
ああやって魔力を循環させれば回復力は更に上がるのか。
俺の回復スキルレベルはすべて5だ。
自分では高いと思っていた。
だが、上には上がいる!
俺は、変態仙人のHP自動回復をものまねする。
そして同時にスタミナ自動回復もものまねする。
そして変態仙人は立ったまま瞑想している!
それもものまねする!
効率よく訓練が出来る。
『HP自動回復レベル5→6』
『スタミナ自動回復レベル5→6』
『ものまねレベル7→8』
どんどん上がる!
上がっているのに、変態仙人にはまだ届かない!
先が、見えない。
どこまで高めた!?
どこまで至った!?
どれだけの訓練を積み重ねた!?
変態仙人の域に届く気がしない!
『瞑想レベル5→6』
俺は、没頭していた。
気が付くと、チョコにおんぶされていた。
横を見るとプリンが心配そうに俺を見ていた。
「意識を、失っていたのか」
「あんまり無理しないで」
辺りは暗くなっていた。
無理は、していない。
スキルのレベルが上がる快感にのめり込んでいた。
「目が覚めましたね」
「うん、明日も俺の訓練に付き合ってくれるのか?」
「はあ、あと7日間だけ手伝う事にしました」
「残された時間は7日か。頑張って回復レベルを上げよう」
「……相手は変態仙人ですよ」
「人格はあれだけど、HP自動回復も、スタミナ自動回復も、瞑想レベルも全部6に上がって、それでもまだ変態仙人の底が見えない」
「変態には勝てない、ですか?」
「似ているけど、好きでやってる人には勝てないような気がした」
宿に戻るとチョコが俺をベッドに寝かせて布団をかけてくれた。
また、眠りに落ちていく。
次の日も訓練は続く。
俺は朝道場に入り、そこに置いてある本を手に取った。
修行の書
回復スキルを上達させる為のコツは至極簡単。
自身をひたすらいじめ続ける事である。
ご主人様に抗い、抗い、抗いつくしてそして最後圧倒的な敗北を覚えるその刹那。
そこから始まる快楽。
それがスキルの上達に繋がる。
パタン!
俺は本を閉じてそっと元の場所に戻した。
「……今日も訓練を頑張ろう」
ミルクさんは道場で護衛してもらいながら回復魔法を使う事で身の安全を門下生が守ってくれる。
朝道場の離れでサキュバスのお姉さんにベッドの上で吸い取って貰う。
今日は3人に吸い取って貰った。
そして変態仙人のスキルをものまねする。
いつもニコニコしているチョコの目が訓練中はジト目になっていたが、それが逆に変態仙人と門下生を活性化させた。
プリンは変態仙人の言葉を真に受けて真面目に手裏剣を投げている。
プリン、騙されているぞ。
そして7日が過ぎた。
チョコとプリンが村に帰る事になった。
予定を切り上げて帰る気だ。
変態仙人と門下生が見送る。
「行ってしまうのかの?」
「はい、やっと解放されます!」
「もしもじゃ、これから特別料金を払えばエルフ女教師プレイ、もしくはドSメイドプレイを継続」
「しません!行きますよ!お嬢様の教育に良くありません!」
チョコとプリンは村に帰って行った。
変態仙人が、嫌だったんだろうな。
「所でアキ、例の件、ミルクに話を通してあるかの?」
「言ってみたけど、サキュバスに吸い取って貰えばいいんじゃないか?」
変態仙人は真剣な顔で言った。
「同じことの繰り返しではいかん。新たな鍛錬を続け、新しい道を模索し続ける。その姿勢が大事なんじゃ」
サキュバスプレイは飽きたから新しいプレイがしたいのか。
道場に戻るとミルクの周りにたくさんのお姉さんが集まっていた。
斥候と魔導士か。
「射的訓練をただで受けられると聞いたわ」
「弓でも魔法でも、どんな攻撃でも良いと聞きました」
「うむ、その通りじゃ!!早速始める!!!」
キリ!
俺は訓練を続けた。
続けた結果。
アキ 人族 男
レベル 13
HP 30/230
MP 5/230
攻撃 230
防御 230
魔法攻撃 230
魔法防御 230
敏捷 230
ジョブ ものまね士
スキル『ものまねレベル【7→8】』『短剣レベル5』『刀レベル5』『剣レベル5』『槍レベル5』『斧レベル5』『体術レベル5』『弓レベル5』『投てきレベル5』『炎魔法レベル【3→4】』『水魔法レベル【3→4】』『風魔法レベル5』『土魔法レベル【3→4】』『光魔法レベル3』『闇魔法レベル2』『錬金術レベル7』『HP自動回復レベル【5→10】』『スタミナ自動回復レベル【5→10】』『瞑想レベル【5→10】』『訓練効果アップレベル5』『身体強化レベル5』『速度強化レベル5』『隠密レベル5』『感知レベル5』『分析レベル5』『暗視レベル5』『遠目レベル5』『透視レベル5』『採取レベル5』『運搬レベル5』『ストレージレベル5』『騎乗レベル3【NEW!】』
HP自動回復・スタミナ自動回復・瞑想レベルがカンストした。
これによって1時間でHP・MP・スタミナを完全回復出来るようなった。
まさか最初に回復スキルがカンストするとは思わなかった。
他の冒険者に騎乗スキルも教えてもらった。
更に魔導士お姉さんのものまねをして魔法レベルも上げた。
苦労せずここまでスキルを上げられた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
299
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる