3 / 98
第3話
しおりを挟む
俺は5才になった。
アキ 人族 男
レベル 1
HP 10/10
MP 0/47 【+30】
攻撃 10
防御 10
魔法攻撃 25【+14】
魔法防御 15【+4】
敏捷 10
ジョブ????
スキル『瞑想レベル【2→3】』『水魔法レベル【1→2】』『炎魔法レベル2【NEW!】』
2年間毎日魔法訓練を続けた。
魔法を使う事でMPと魔法攻撃が上昇し、瞑想で魔法防御が上昇する。
最近はつぼに水を補充したり、樽に水を入れて炎魔法で温かくしてお風呂の用意をする係になった。
いい練習になる。
外で寝ころんで瞑想するふりをしつつ半目を開けて隣の塀を見る。
塀の上からエルフの女の子が顔を覗かせて俺を見ていた。
可愛いな。
「こんにちわ」
女の子が隠れる。
「お嬢様、隠れちゃ駄目ですよ」
「だって、急に話しかけてくるから」
塀の中から声が聞こえる。
エルフの若い女性がエルフの女の子をおんぶして俺の前に歩いてきた。
後ろの女の子を見つめると隠れた。
「こんにちわ。私の名前はチョコです」
メイド服を着た15才くらいの女性が礼をする。
その瞬間に胸がプルンと揺れた。
大きい。
チョコレートのようなブラウンの長い髪と瞳。
そして白い肌と上品なしぐさに清楚な印象を受けた。
「こ、こんにちわ」
チョコの後ろに隠れながら女の子が声を出す。
「こんにちわ。俺の名前は……私の名前はアキです。お見知りおきを」
そう言って礼をした。
「ふふふ、無理に敬語を使わなくていいんですよ。お嬢様も自己紹介をしてください」
「私は、プリンよ」
金髪の長い髪をサイドテールで束ねている。
金髪幼女のプリンとブラウン美人のチョコか。
おいしそうな名前だな。
エルフなだけあってどっちも美人だ。
2人共肌が白くてきれいだ。
「よろしくお願いします」
「無理に敬語を使わなくていいんですよ」
「私は平民ですから」
「敬語は良いんですよ」
「平民」
「敬語は禁止ですよ」
チョコさんは笑顔。
でも譲らないようだ。
「うん、分かった」
「いつも訓練してますよね」
「魔法がかっこいいと思って」
「ふふふ、そうですね。カッコイイと思いますよ」
そう言ってチョコが俺の頭を撫でた。
「でも最近魔法の訓練も飽きてきて、体を動かすスキルも覚えたいなあ」
「いいですね。今日から屋敷で訓練をしましょう。アキ君はお嬢様と同じ5才ですからいい刺激になると思いますよ」
この村は人間関係が密で大人は村人全員の顔を知っている。
「ちょっと休んでからでいいかな?MPが無いから休んでからにしたい」
「キスで補充してあげますよ」
「え!」
「え?」
「チョコはいつも冗談ばかり言うの。気にしない方がいいわ」
「そ、そうか。そうだね」
「私はキスをしても良いんですけどね。もう少ししてから一緒に訓練開始ですよ」
俺はしばらく休んだ後屋敷に向かった。
俺は地面に寝転がる。
「はあ、はあ、はあ、もう、苦しい」
3人で屋敷の周りを走り、俺は真っ先に脱落した。
「運動不足ですね」
チョコとプリンは俺が寝転ぶ中、屋敷の周りを何週も走る。
運動不足か。
ダッシュが終わるとプリンが勝ち誇った笑みを浮かべる。
「ふふん、私の勝ちね」
「そうだね。運動不足だ」
「走ると敏捷だけじゃなく、HP・攻撃・防御も少し上がります。基礎訓練の基本ですよ」
「そっか。明日から走ろうかな」
「良ければ明日から一緒に走りましょう」
その日から3人で一緒に走るようになった。
【6才】
俺は午前中は魔法と瞑想をし、午後は毎日屋敷の周りを走った。
俺は1つの事を続けるのが向いていないのか走るのも飽きてきた。
ステータスを開く。
アキ 人族 男
レベル 1
HP 15/15【+5】
MP 31/57【+10】
攻撃 16【+6】
防御 13【+3】
魔法攻撃 35【+10】
魔法防御 22【+7】
敏捷 40【+30】
ジョブ????
スキル『瞑想レベル3』『水魔法レベル【2→3】』『炎魔法レベル【2→3】』『スタミナ自動回復レベル1【NEW!】』
ステータスの伸びが悪くなってきた。
同じ訓練を続けると効果が落ちるらしい。
まるで筋トレのようだ。
でも、毎日走ったおかげでスタミナ自動回復を覚えた。
このスキルを覚えたおかげか寝起きが良くなった。
「アキ君、もう飽きてますね?」
「飽きた」
「アキはそう言う所があるわね」
「お嬢様もサボる癖がありますよ」
「そ、そんな事は無いわ」
「い~え!アキ君がいるおかげで走り込みはしますが他の訓練に身が入っていません。アキ君、そろそろ別の訓練もやってみませんか?」
「やる!」
俺達はすっかり馴れて普通に話をするようになっていた。
「明日から訓練を追加します。それはそうとお風呂に入りましょう」
「体がべたべたするわ」
俺達はすっかり馴れた。
一緒にお風呂に入るほどに。
チョコと一緒にお風呂に入る至高の時!
俺は今6才の子供、そう、子供なのだ。
この調子でプリンが大きくなれば尚いい!
絶対美人に成長する!
3人で服を脱いでお風呂に入る。
「ふふふ、アキ君はお嬢様より私の体が好きなんですよね?」
チョコが俺をからかう。
そしてその瞬間にプリンの頬が膨れる。
「私も大きくなったら凄いもん!」
「えー!どうですかねえ?」
しばらく一緒にいて分かった。
チョコは清楚に見えていたずら好きだ。
そしてプリンはお嬢様っぽく見えるけど負けず嫌いで焼きもちやきだ。
でも、2人とも優しい。
俺はこのゆっくり流れるような生活が好きだ。
アキ 人族 男
レベル 1
HP 10/10
MP 0/47 【+30】
攻撃 10
防御 10
魔法攻撃 25【+14】
魔法防御 15【+4】
敏捷 10
ジョブ????
スキル『瞑想レベル【2→3】』『水魔法レベル【1→2】』『炎魔法レベル2【NEW!】』
2年間毎日魔法訓練を続けた。
魔法を使う事でMPと魔法攻撃が上昇し、瞑想で魔法防御が上昇する。
最近はつぼに水を補充したり、樽に水を入れて炎魔法で温かくしてお風呂の用意をする係になった。
いい練習になる。
外で寝ころんで瞑想するふりをしつつ半目を開けて隣の塀を見る。
塀の上からエルフの女の子が顔を覗かせて俺を見ていた。
可愛いな。
「こんにちわ」
女の子が隠れる。
「お嬢様、隠れちゃ駄目ですよ」
「だって、急に話しかけてくるから」
塀の中から声が聞こえる。
エルフの若い女性がエルフの女の子をおんぶして俺の前に歩いてきた。
後ろの女の子を見つめると隠れた。
「こんにちわ。私の名前はチョコです」
メイド服を着た15才くらいの女性が礼をする。
その瞬間に胸がプルンと揺れた。
大きい。
チョコレートのようなブラウンの長い髪と瞳。
そして白い肌と上品なしぐさに清楚な印象を受けた。
「こ、こんにちわ」
チョコの後ろに隠れながら女の子が声を出す。
「こんにちわ。俺の名前は……私の名前はアキです。お見知りおきを」
そう言って礼をした。
「ふふふ、無理に敬語を使わなくていいんですよ。お嬢様も自己紹介をしてください」
「私は、プリンよ」
金髪の長い髪をサイドテールで束ねている。
金髪幼女のプリンとブラウン美人のチョコか。
おいしそうな名前だな。
エルフなだけあってどっちも美人だ。
2人共肌が白くてきれいだ。
「よろしくお願いします」
「無理に敬語を使わなくていいんですよ」
「私は平民ですから」
「敬語は良いんですよ」
「平民」
「敬語は禁止ですよ」
チョコさんは笑顔。
でも譲らないようだ。
「うん、分かった」
「いつも訓練してますよね」
「魔法がかっこいいと思って」
「ふふふ、そうですね。カッコイイと思いますよ」
そう言ってチョコが俺の頭を撫でた。
「でも最近魔法の訓練も飽きてきて、体を動かすスキルも覚えたいなあ」
「いいですね。今日から屋敷で訓練をしましょう。アキ君はお嬢様と同じ5才ですからいい刺激になると思いますよ」
この村は人間関係が密で大人は村人全員の顔を知っている。
「ちょっと休んでからでいいかな?MPが無いから休んでからにしたい」
「キスで補充してあげますよ」
「え!」
「え?」
「チョコはいつも冗談ばかり言うの。気にしない方がいいわ」
「そ、そうか。そうだね」
「私はキスをしても良いんですけどね。もう少ししてから一緒に訓練開始ですよ」
俺はしばらく休んだ後屋敷に向かった。
俺は地面に寝転がる。
「はあ、はあ、はあ、もう、苦しい」
3人で屋敷の周りを走り、俺は真っ先に脱落した。
「運動不足ですね」
チョコとプリンは俺が寝転ぶ中、屋敷の周りを何週も走る。
運動不足か。
ダッシュが終わるとプリンが勝ち誇った笑みを浮かべる。
「ふふん、私の勝ちね」
「そうだね。運動不足だ」
「走ると敏捷だけじゃなく、HP・攻撃・防御も少し上がります。基礎訓練の基本ですよ」
「そっか。明日から走ろうかな」
「良ければ明日から一緒に走りましょう」
その日から3人で一緒に走るようになった。
【6才】
俺は午前中は魔法と瞑想をし、午後は毎日屋敷の周りを走った。
俺は1つの事を続けるのが向いていないのか走るのも飽きてきた。
ステータスを開く。
アキ 人族 男
レベル 1
HP 15/15【+5】
MP 31/57【+10】
攻撃 16【+6】
防御 13【+3】
魔法攻撃 35【+10】
魔法防御 22【+7】
敏捷 40【+30】
ジョブ????
スキル『瞑想レベル3』『水魔法レベル【2→3】』『炎魔法レベル【2→3】』『スタミナ自動回復レベル1【NEW!】』
ステータスの伸びが悪くなってきた。
同じ訓練を続けると効果が落ちるらしい。
まるで筋トレのようだ。
でも、毎日走ったおかげでスタミナ自動回復を覚えた。
このスキルを覚えたおかげか寝起きが良くなった。
「アキ君、もう飽きてますね?」
「飽きた」
「アキはそう言う所があるわね」
「お嬢様もサボる癖がありますよ」
「そ、そんな事は無いわ」
「い~え!アキ君がいるおかげで走り込みはしますが他の訓練に身が入っていません。アキ君、そろそろ別の訓練もやってみませんか?」
「やる!」
俺達はすっかり馴れて普通に話をするようになっていた。
「明日から訓練を追加します。それはそうとお風呂に入りましょう」
「体がべたべたするわ」
俺達はすっかり馴れた。
一緒にお風呂に入るほどに。
チョコと一緒にお風呂に入る至高の時!
俺は今6才の子供、そう、子供なのだ。
この調子でプリンが大きくなれば尚いい!
絶対美人に成長する!
3人で服を脱いでお風呂に入る。
「ふふふ、アキ君はお嬢様より私の体が好きなんですよね?」
チョコが俺をからかう。
そしてその瞬間にプリンの頬が膨れる。
「私も大きくなったら凄いもん!」
「えー!どうですかねえ?」
しばらく一緒にいて分かった。
チョコは清楚に見えていたずら好きだ。
そしてプリンはお嬢様っぽく見えるけど負けず嫌いで焼きもちやきだ。
でも、2人とも優しい。
俺はこのゆっくり流れるような生活が好きだ。
0
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
転生したらやられ役の悪役貴族だったので、死なないように頑張っていたらなぜかモテました
平山和人
ファンタジー
事故で死んだはずの俺は、生前やりこんでいたゲーム『エリシオンサーガ』の世界に転生していた。
しかし、転生先は不細工、クズ、無能、と負の三拍子が揃った悪役貴族、ゲルドフ・インペラートルであり、このままでは破滅は避けられない。
だが、前世の記憶とゲームの知識を活かせば、俺は『エリシオンサーガ』の世界で成り上がることができる! そう考えた俺は早速行動を開始する。
まずは強くなるために魔物を倒しまくってレベルを上げまくる。そうしていたら痩せたイケメンになり、なぜか美少女からモテまくることに。
八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる