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第65話
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ごうの元に駆け寄るとみんなが俺達を見ていた。
デュラハンキラーは俺達から距離を取って立っている。
「会場って、こんなにでかかったのか」
「おう! 言っていないからな! 大方俺が忙しいと思って気を使って何も聞かなかったんだろ?」
なんだろう?
会場が異様に盛り上がっている。
みんながスマホやカメラを向けている。
それにごうの周りにモニターがたくさん並べられている。
奈良君もハンドスピナーもいる。
ウエイブウォークどころかダブル一期生10人が全員揃っている。
それに冒険者組合にある魔石計量器とかがたくさん並んでいる。
「達也、まずは奈良に納品を頼むぜ」
「ここで?」
「おう! ここでだ!」
奈良君が歩いてきた。
「このシートの上に魔石も他のドロップ品もまとめて出してください」
俺は言われた通りに山のようにドロップ品を出した。
ドロップ品の山が出来上がった。
「「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」」
みんなが手を叩いたり飛び上がって喜んでいる。
奈良君がマイクを持って叫んだ。
「今から集計を行います! 集計が終わった順に巨大モニターに金額を追加して表示していきます!」
「「わあああああああああああああああああああああああああ!」」
みんなが喜び誰が何を言っているのか分からないほど騒がしくなった。
スタッフが100人以上でドロップ品を仕分けする。
そしてそれを次の工程に渡す。
それを機械にかけて終わるとバーコードに読み込ませアタッシュケースに入れていきケースにバーコードのシールを張る。
そのアタッシュケースは台車に運ばれて会場の外に向かう。
なんだろう?
集計と言うより工場の流れ作業のようだ。
奈良君が巨大画面を見て笑顔になった。
「早速10億を超えました」
「「わあああああああああああああああああああああああああ!」」
大型画面が輝き『10憶突破』の文字が踊る。
「今の内に達也さんに表彰を行います」
奈良君が表彰状の束を取り出す。
「うわあ、賞状が厚い!」
「では1つ目から、しろまろお手柄賞からです」
しろまろ?
俺関係ないだろう?
何かやったかもしれないがやったのはしろまろだ。
「達也様、あなたはしろまろをテイムした事でしろまろが犯罪者を捕まえる素晴らしい功績を残したことをここに表彰します」
会場の大きな画面にしろまろがひったくりを抑え込む映像が流れた。
「ナイスバズリ散らかし」
奈良君の言葉と同時に賞状を渡されると観客もそれに続いて叫ぶ。
「「ナイスバズリ散らかし!」」
賞状の渡し方がおかしい。
掛け声がおかしい。
「次は奈良を救った賞です」
「え?」
今度はごうが俺の言葉を配信で伝える映像が流れた。
動画で何があったか説明するスタイルか。
「達也様、あなたの活躍により奈良の家近くに止められた怪しい黒塗りの車を追い返す事が出来た為ここに表彰します」
「ええ! 奈良君、裏の組織に圧をかけられてたのか!」
奈良君の行動は基本国民の為になる。
でもそれは利権を潰す行為でなりがちだ。
どの組織が動いたか分からないけど奈良君に圧力をかける陰湿な行いはあり得る。
でも動画を見る限り俺の発言から裏で奈良君に嫌がらせをする勢力に対して動画配信者が動いて真相究明した事で奈良君が助かっている。
これは俺の手柄なのか?
動画配信者の手柄だろ思う。
「ナイスバズリ散らかし」
「「ナイスバズリ散らかし!」」
その後俺はダブル1期生10人を育てた事、デュラハンキラーの童子と豊香を抑え込み工藤さんを助けた事、自衛隊を防から攻へ促したことなどなど多くの事で表彰された。
明らかに俺だけの力じゃない。
自衛隊の防から攻に関しては進んでいないのと俺は『自衛隊の防から攻へ』とか言ってない。
それと気づいたのは大きな画面に出てくる説明動画が分かりやすすぎる。
俺が良く見えるように誘導されすぎているようにも感じる。
「納品金額が300億を超えました!」
パチパチパチパチパチ!
「納品金額の算出がまだですが達也さんの冒険者レベル引き上げを行います。冒険者レベル5だった達也さんは今日からレベル6です!」
会場が盛り上がる。
ごうの演出で俺の冒険者レベル引き上げが盛られている。
ごうが前に出た。
「メインイベントの1つが終わった。後は今集計中の達也の納品金額を待つのみだ! それが終わるまで聞いて欲しい。今俺達はデュラハンを倒す仲間を募集している! そして東京に冒険者を集める為に溢れ出しリスクがあるダンジョンを間引く! レベル5の冒険者パーティーウエイブウォーク、レベル6の冒険者俺と達也、そしてパーティーデュラハンキラー、ハンドスピナー、もふもふパラダイス、ゲーマーズが協力してくれる! その計画の動画を作った! みんなに見て欲しい!」
動画が再生される。
その日俺は冒険者レベル6になり、538億の報酬を貰った。
デュラハンキラーは俺達から距離を取って立っている。
「会場って、こんなにでかかったのか」
「おう! 言っていないからな! 大方俺が忙しいと思って気を使って何も聞かなかったんだろ?」
なんだろう?
会場が異様に盛り上がっている。
みんながスマホやカメラを向けている。
それにごうの周りにモニターがたくさん並べられている。
奈良君もハンドスピナーもいる。
ウエイブウォークどころかダブル一期生10人が全員揃っている。
それに冒険者組合にある魔石計量器とかがたくさん並んでいる。
「達也、まずは奈良に納品を頼むぜ」
「ここで?」
「おう! ここでだ!」
奈良君が歩いてきた。
「このシートの上に魔石も他のドロップ品もまとめて出してください」
俺は言われた通りに山のようにドロップ品を出した。
ドロップ品の山が出来上がった。
「「わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」」
みんなが手を叩いたり飛び上がって喜んでいる。
奈良君がマイクを持って叫んだ。
「今から集計を行います! 集計が終わった順に巨大モニターに金額を追加して表示していきます!」
「「わあああああああああああああああああああああああああ!」」
みんなが喜び誰が何を言っているのか分からないほど騒がしくなった。
スタッフが100人以上でドロップ品を仕分けする。
そしてそれを次の工程に渡す。
それを機械にかけて終わるとバーコードに読み込ませアタッシュケースに入れていきケースにバーコードのシールを張る。
そのアタッシュケースは台車に運ばれて会場の外に向かう。
なんだろう?
集計と言うより工場の流れ作業のようだ。
奈良君が巨大画面を見て笑顔になった。
「早速10億を超えました」
「「わあああああああああああああああああああああああああ!」」
大型画面が輝き『10憶突破』の文字が踊る。
「今の内に達也さんに表彰を行います」
奈良君が表彰状の束を取り出す。
「うわあ、賞状が厚い!」
「では1つ目から、しろまろお手柄賞からです」
しろまろ?
俺関係ないだろう?
何かやったかもしれないがやったのはしろまろだ。
「達也様、あなたはしろまろをテイムした事でしろまろが犯罪者を捕まえる素晴らしい功績を残したことをここに表彰します」
会場の大きな画面にしろまろがひったくりを抑え込む映像が流れた。
「ナイスバズリ散らかし」
奈良君の言葉と同時に賞状を渡されると観客もそれに続いて叫ぶ。
「「ナイスバズリ散らかし!」」
賞状の渡し方がおかしい。
掛け声がおかしい。
「次は奈良を救った賞です」
「え?」
今度はごうが俺の言葉を配信で伝える映像が流れた。
動画で何があったか説明するスタイルか。
「達也様、あなたの活躍により奈良の家近くに止められた怪しい黒塗りの車を追い返す事が出来た為ここに表彰します」
「ええ! 奈良君、裏の組織に圧をかけられてたのか!」
奈良君の行動は基本国民の為になる。
でもそれは利権を潰す行為でなりがちだ。
どの組織が動いたか分からないけど奈良君に圧力をかける陰湿な行いはあり得る。
でも動画を見る限り俺の発言から裏で奈良君に嫌がらせをする勢力に対して動画配信者が動いて真相究明した事で奈良君が助かっている。
これは俺の手柄なのか?
動画配信者の手柄だろ思う。
「ナイスバズリ散らかし」
「「ナイスバズリ散らかし!」」
その後俺はダブル1期生10人を育てた事、デュラハンキラーの童子と豊香を抑え込み工藤さんを助けた事、自衛隊を防から攻へ促したことなどなど多くの事で表彰された。
明らかに俺だけの力じゃない。
自衛隊の防から攻に関しては進んでいないのと俺は『自衛隊の防から攻へ』とか言ってない。
それと気づいたのは大きな画面に出てくる説明動画が分かりやすすぎる。
俺が良く見えるように誘導されすぎているようにも感じる。
「納品金額が300億を超えました!」
パチパチパチパチパチ!
「納品金額の算出がまだですが達也さんの冒険者レベル引き上げを行います。冒険者レベル5だった達也さんは今日からレベル6です!」
会場が盛り上がる。
ごうの演出で俺の冒険者レベル引き上げが盛られている。
ごうが前に出た。
「メインイベントの1つが終わった。後は今集計中の達也の納品金額を待つのみだ! それが終わるまで聞いて欲しい。今俺達はデュラハンを倒す仲間を募集している! そして東京に冒険者を集める為に溢れ出しリスクがあるダンジョンを間引く! レベル5の冒険者パーティーウエイブウォーク、レベル6の冒険者俺と達也、そしてパーティーデュラハンキラー、ハンドスピナー、もふもふパラダイス、ゲーマーズが協力してくれる! その計画の動画を作った! みんなに見て欲しい!」
動画が再生される。
その日俺は冒険者レベル6になり、538億の報酬を貰った。
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