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第62話
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俺は北海道にある溢れ出しが起きそうなダンジョンでモンスターを倒して回った。
ビジネスホテルに泊まり軽く基礎訓練をしてからダンジョンに向かい夜に戻ってくる。
モンスターがいなくなると次のダンジョンに向かいまたモンスターを減らし次に行く。
冒険者組合の支所には行かず、寝る、食べる、風呂、少しの基礎訓練の時間以外はモンスター狩りに費やした。
ただ息抜きで地域の名産は食べた。
スープカレーが良かったな。
やはり俺はカレーが好きらしい。
北海道から東北の青森に移動してダンジョンに向かう。
配信をしつつ鬼のダンジョンに入る。
コメントは読まずとにかくモンスターを狩った。
金棒を持った鬼が出てくるとツインハンドですぐに倒す。
すべてが魔石とドロップ品に変わった。
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『また鬼のダンジョンか、多いな』
『鬼はボスがやばい、攻撃を食らえば1発で死ぬ可能性がある。ワンキルの危険があるって分かってるから不人気になって溢れ出しが起きやすくなる』
『ボスが出た!』
『でかい鬼が金棒を持って走ってくるの怖いよな』
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
パンパンパンパンパン!
俺はボスのドロップ品を拾って次に進む。
奥に進むと大きな音を出して鬼を呼び寄せて倒し、そして魔石とドロップ品を拾う。
『ほぼツインハンドしか使ってない』
『達也にとってここは厄介なダンジョンじゃなくていい狩場か』
『レベル6冒険者が達也のマネをして不人気ダンジョンに行くようになってから冒険者がモンスターを狩る効率がアップした』
『達也の見本配信は高レベルの人なら結構見ている気がする』
『魔石を全部異空間にしまってるけどどれだけ利益が出るんだろうな?』
『数百億くらいだろう』
『黒矢が健在だったらモンスターの溢れ出しはここまで起きていなかっただろうな』
『ワイニートやけど達也の配信を眺める日課が出来たわ。おかげで早起きになった』
『達也がニートを規則正しい生活に導いている』
『達也はバズリ散らかしてる事を把握してるのかね?』
『してないと思う、コメントを見ないし、黙々と戦ってる』
『ドロップ品の納品すらしてないからな』
『達也のチャンネルでどんどん動画がアップされている』
「ふう、今日はこれで終わります、明日は美味しい物でも食べてからダンジョンに行くので配信が遅くなると思います」
『無理しなくていいんやで』
『達也のおかげで明日も頑張ろうと思えました、今日もありがとう』
『田舎のダンジョンでもモンスターを倒してくれてる達也に感謝』
「配信終わりです」
一ヶ月モンスターを狩り続けた。
戦い続ければ何か得られる物があるかと思っていた。
だが少しだけ戦いに慣れた気がするけど勘を取り戻しただけで強くなれるヒントは得られなかった。
気分を変えよう。
明日は美味しい物を食べよう。
ビジネスホテルに帰り次の日を迎えた。
ネットで外食の店を調べてラーメン店に入った。
ラーメンを食べているとおばあちゃんが笑顔で俺を見ていた。
「ナイスバズリ散らかし!」
「ちょっと、おばあちゃん! 失礼だよ!」
孫と思われる女性がおばあちゃんを止めようとするが構わず話しだした。
「#$■%&〇&★#%●&$#」
「え?」
「あ、何を言っているか分かりませんよね? いつもテレビで見ていて応援していると言っています」
「そ、そうなんですね。テレビ、ですか」
「かあ、けえ」
おばあちゃんがよく分からない言葉で自分のラーメンを持った。
発音自体聞き取れているか微妙だ。
「え?」
「さあ、食べてくださいと言っています。ちょっとおばあちゃん、達也さんはもう食べてるでしょ、それはおばあちゃんの分だから!」
なんだ、テレビで何が起きた?
いや、警察が来たわけじゃない。
悪い事は何もしていないはずだ。
気にしてはいけない。
今はこのラーメンを楽しもう。
ラーメンを食べ終わり出て行こうとするとおばあちゃんが手を差し出した。
「てえ〇&★#%●&$#」
「?」
本当に聞き取れない。
日本語を話しているはずだが分からない。
「おばあちゃんは握手をしてくださいと言っています」
「そっか」
俺は握手をする。
おばあちゃんが笑顔で何かを言った。
「〇&★#%●&$#〇&★#%●&$#〇&★#%●&$#」
「頑張ってください、応援していますと言っています」
「はい、どうも」
おばあちゃんが笑顔で手を振った。
「〇&★#%●&$#」
俺は何を言っているのか分からないまま手を振って別れた。
ここまで方言が分からないとは。
青森、恐るべし。
ごうから連絡が来た。
「もしもし」
『おう! 今すぐ帰って来て欲しい』
「何かあったのか?」
『色々あって立て込んでいる』
「よく分からないけど分かった、すぐに帰ろう」
『おう、またな!』
「また」
俺は空港に向かった。
◇
飛行機で東京に帰って来ると大勢の人が並んで俺を見た。
そしてみんなが一斉に話し出す。
無数のスマホ、カメラが向けられた。
記者と一般の人か?
応援団のような服を着た男が大声で言った。
「ナイスバズリ散らかし!」
すると後ろにいるみんなが叫ぶ。
「「ナイスバズリ散らかし!」」
意味が分からない。
この記者の数は何だ?
なんでみんな俺を見てる?
後ナイスバズリ散らかしって何?
俺はただ北海道と東北でモンスターを狩っていただけだ。
バズる要素が無い。
おかしい、飛行機の中ではしっかり休んだはずだ。
そう言えば青森では言っている事が分からなかった。
俺は、疲れているのかもしれない。
ビジネスホテルに泊まり軽く基礎訓練をしてからダンジョンに向かい夜に戻ってくる。
モンスターがいなくなると次のダンジョンに向かいまたモンスターを減らし次に行く。
冒険者組合の支所には行かず、寝る、食べる、風呂、少しの基礎訓練の時間以外はモンスター狩りに費やした。
ただ息抜きで地域の名産は食べた。
スープカレーが良かったな。
やはり俺はカレーが好きらしい。
北海道から東北の青森に移動してダンジョンに向かう。
配信をしつつ鬼のダンジョンに入る。
コメントは読まずとにかくモンスターを狩った。
金棒を持った鬼が出てくるとツインハンドですぐに倒す。
すべてが魔石とドロップ品に変わった。
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『ナイスバズリ散らかし!』
『また鬼のダンジョンか、多いな』
『鬼はボスがやばい、攻撃を食らえば1発で死ぬ可能性がある。ワンキルの危険があるって分かってるから不人気になって溢れ出しが起きやすくなる』
『ボスが出た!』
『でかい鬼が金棒を持って走ってくるの怖いよな』
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」
パンパンパンパンパン!
俺はボスのドロップ品を拾って次に進む。
奥に進むと大きな音を出して鬼を呼び寄せて倒し、そして魔石とドロップ品を拾う。
『ほぼツインハンドしか使ってない』
『達也にとってここは厄介なダンジョンじゃなくていい狩場か』
『レベル6冒険者が達也のマネをして不人気ダンジョンに行くようになってから冒険者がモンスターを狩る効率がアップした』
『達也の見本配信は高レベルの人なら結構見ている気がする』
『魔石を全部異空間にしまってるけどどれだけ利益が出るんだろうな?』
『数百億くらいだろう』
『黒矢が健在だったらモンスターの溢れ出しはここまで起きていなかっただろうな』
『ワイニートやけど達也の配信を眺める日課が出来たわ。おかげで早起きになった』
『達也がニートを規則正しい生活に導いている』
『達也はバズリ散らかしてる事を把握してるのかね?』
『してないと思う、コメントを見ないし、黙々と戦ってる』
『ドロップ品の納品すらしてないからな』
『達也のチャンネルでどんどん動画がアップされている』
「ふう、今日はこれで終わります、明日は美味しい物でも食べてからダンジョンに行くので配信が遅くなると思います」
『無理しなくていいんやで』
『達也のおかげで明日も頑張ろうと思えました、今日もありがとう』
『田舎のダンジョンでもモンスターを倒してくれてる達也に感謝』
「配信終わりです」
一ヶ月モンスターを狩り続けた。
戦い続ければ何か得られる物があるかと思っていた。
だが少しだけ戦いに慣れた気がするけど勘を取り戻しただけで強くなれるヒントは得られなかった。
気分を変えよう。
明日は美味しい物を食べよう。
ビジネスホテルに帰り次の日を迎えた。
ネットで外食の店を調べてラーメン店に入った。
ラーメンを食べているとおばあちゃんが笑顔で俺を見ていた。
「ナイスバズリ散らかし!」
「ちょっと、おばあちゃん! 失礼だよ!」
孫と思われる女性がおばあちゃんを止めようとするが構わず話しだした。
「#$■%&〇&★#%●&$#」
「え?」
「あ、何を言っているか分かりませんよね? いつもテレビで見ていて応援していると言っています」
「そ、そうなんですね。テレビ、ですか」
「かあ、けえ」
おばあちゃんがよく分からない言葉で自分のラーメンを持った。
発音自体聞き取れているか微妙だ。
「え?」
「さあ、食べてくださいと言っています。ちょっとおばあちゃん、達也さんはもう食べてるでしょ、それはおばあちゃんの分だから!」
なんだ、テレビで何が起きた?
いや、警察が来たわけじゃない。
悪い事は何もしていないはずだ。
気にしてはいけない。
今はこのラーメンを楽しもう。
ラーメンを食べ終わり出て行こうとするとおばあちゃんが手を差し出した。
「てえ〇&★#%●&$#」
「?」
本当に聞き取れない。
日本語を話しているはずだが分からない。
「おばあちゃんは握手をしてくださいと言っています」
「そっか」
俺は握手をする。
おばあちゃんが笑顔で何かを言った。
「〇&★#%●&$#〇&★#%●&$#〇&★#%●&$#」
「頑張ってください、応援していますと言っています」
「はい、どうも」
おばあちゃんが笑顔で手を振った。
「〇&★#%●&$#」
俺は何を言っているのか分からないまま手を振って別れた。
ここまで方言が分からないとは。
青森、恐るべし。
ごうから連絡が来た。
「もしもし」
『おう! 今すぐ帰って来て欲しい』
「何かあったのか?」
『色々あって立て込んでいる』
「よく分からないけど分かった、すぐに帰ろう」
『おう、またな!』
「また」
俺は空港に向かった。
◇
飛行機で東京に帰って来ると大勢の人が並んで俺を見た。
そしてみんなが一斉に話し出す。
無数のスマホ、カメラが向けられた。
記者と一般の人か?
応援団のような服を着た男が大声で言った。
「ナイスバズリ散らかし!」
すると後ろにいるみんなが叫ぶ。
「「ナイスバズリ散らかし!」」
意味が分からない。
この記者の数は何だ?
なんでみんな俺を見てる?
後ナイスバズリ散らかしって何?
俺はただ北海道と東北でモンスターを狩っていただけだ。
バズる要素が無い。
おかしい、飛行機の中ではしっかり休んだはずだ。
そう言えば青森では言っている事が分からなかった。
俺は、疲れているのかもしれない。
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