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第60話
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【白金豪己視点】
「配信は続行だ」
達也をしろまろ効果で更にバズらせる。
豊香は達也の事を狙っている。
だが豊香に強力なライバルが現れた。
ひまわりだ。
そして昨日達也は豊香の事を話していた。
この2つを使い豊香のネット炎上を鎮静化出来ればバズる。
工藤でも俺でも抑えきれない豊香だが、達也の言葉としてなら聞く可能性がある。
みんなが抑えきれない豊香を達也が抑えた、そう持って行きたい。
失敗すれば俺が説得を失敗した、そうなるだけだ。
達也に痛手はない。
「豊香、バーベキューへの参加を歓迎する」
「……はい、ひまわりさんはここに住んでいるんですか?」
「そうだ」
豊香の顔が曇った。
豊香がひまわりに脅威を感じている。
このまま進めよう。
「おう! 所で昨日達也と話をしてな、おばあちゃんから達也の結婚についての話が出た。その話題をしたい。ひまわりとおばあちゃんも並んで欲しい。うまくいけば将来の花嫁が決まるかもしれないぜ」
俺はスマホを開いてコメントをチェックした。
『達也のそういう話は興味があります』
『こういう話題もいいな』
『てかひまわりって誰? 何やってる人?』
『豊香の顔が少し暗いな。いつも笑顔なのに』
「なるほどな、まずはひまわりの紹介からだ。日野ひまわりはおばあちゃんの姉の孫だ」
『同じ火野か。放火の上位互換』
『2人は争う運命か』
『放火は圧倒的不利を知る』
「ひまわりの苗字は何日や日曜の方だ」
日野ひまわり、火野豊香の苗字は字が違うが読み方は一緒だ。
『放火の火野はすべてを炎上させてひまわりの日野は皆を優しく照らすイメージだ』
『放火ざまあ』
「達也は無職になって困っていたひまわりを家に住ませて動画編集のスキルを覚えて貰い今は動画編集の仕事をして貰っている。いつもの人助けだ」
ひまわりについてのコメントがあふれる。
『だから最近動画がアップされまくってるのな』
『ひまわりさんか、可愛い系で好きだ』
『モテるんだろうな』
『おばあちゃんと少し似ている』
『細かい事を言ってこなさそうでいいな』
『清楚可愛い』
「でだ、話を戻す、おばあちゃんが結婚の話をした時に達也に豊香の事を聞いた」
豊香は黙って話を聞く。
食いつきがいい。
やはり達也の発言力以外に豊香は変わらない。
そして達也は自分の意見を他で言っても気にしない。
達也は器が大きいのだ。
「達也が言ったのは『豊香は正義感が強くて相手が何かやってきたらミラー返しをしていいと思っている。でも豊香の正義感は皆に伝わらないだろう。それに豊香はネタ発言が多い。奈良君を見習ってほしい』と言っていた」
『結構言われてるやん』
『奈良君を見習えに草』
『意外と悪い印象ではないんだな』
『放火のミラー返しは完全に同意だ』
「一応その後に言った奈良、冒険者支部の部長の話も言っておく。これを伝えなければ具体的に達也が豊香にどうして欲しいのかが伝わらないからだ。達也が言った言葉を今から言う」
豊香が黙って聞く。
効果ありだ。
「達也が言ったのは『奈良君は凄いぞ。細かい事はあまり言わない。その上で本当に駄目だと思った事だけをピンポイントで突いてどうすればいいかの案まで出す。それで叩かれてもいいし冒険者組合をやめてもいいと思っている。そのおかげで部下からは慕われて上には、煙たがられるだろうな』と言った」
『コメントにミラー返しをしても何も変わらんわな』
『奈良君はピンポイントで本当に変えないとまずい所に切り込んで改善案を出す。放火は全部ミラー返し、そういう事?』
「コメントにある通り奈良は要点だけ変えるタイプだ。口やかましくは言わない。達也が言った意図は皆で考えて欲しいが、何人かに意見を聞いてみたい。おばあちゃん、豊香はどうすれば良いと思う?」
「そうですね、その前に私としては達也さんと結婚をするなら豊香さんより私のお姉さんの孫のひまわりと結婚して欲しいわ。その上で言わせてもらってもいいかしら?」
「おう!」
「豊香さんは炎上をやめた方がいいわね。達也さんはそういうのをよくは思わないと思うわ」
「……」
『おばあちゃんの攻撃力が高い!』
『放火が考え込んでる』
『放火の笑顔が消えとる』
豊香は頭をフル回転させて咀嚼しようとしている。
手ごたえありだ。
「ふむふむ、おばあちゃんの言う事は分かる、俺も長年達也と接してきたが同じ意見だ。次に沙雪、達也おじさんの事を考えた上で豊香はどうした方がいいと思う? 豊香の事を考えて正直な気持ちを言って欲しい」
「……豊香さんは炎上を全部やめた方がいいと思う。あと、おじさんに急に距離を詰めるのもダメ」
「……」
『沙雪ちゃん、結構言うな』
『ストレートな言葉』
『豊香が頭をフル回転させてて面白い』
『みんなで放火にもっと言ってやってください!』
『その前にひまわりは達也の事をどう思ってるんだ?』
『おばあちゃんがひまわりを推す時点で好きなんじゃね?』
『そういう事か、否定はしてないもんな』
『でも分からんぞ、今は放火の話だから軸がずれるかもだけどさ』
「豊香に皆の意見をぶつけるといじめのようになってしまう。これくらいにしておこう。豊香、ネットの炎上をやめてみないか?」
「……めます」
「ん? 聞こえない」
「炎上をやめます」
その瞬間に豊香が炎上した。
『放火に出来るわけないだろ!』
『出来もしない事を言うな!』
『放火、お前簡単に変われると思うな!』
ものすごい勢いでコメントが流れた。
豊香はまともな事を言った。
だがそれで炎上が起きた。
「待て待て、様子を見てもいいだろう、少しずつでもいい、変わってくれるなら達也の態度も変わってくるかもしれない。皆で期待しようぜ」
炎上は続いた。
ただ豊香を叩いてうっぷんを晴らしたい人間もいる。
もしも豊香が本気で変わるならしばらくすれば炎上は少なくなるだろう。
豊香がおとなしくなればそれだけで達也がバズる。
達也がいなくても達也をバズらせる事は出来る。
出来れば豊香には嫌われ者ではなく面白いキャラになって欲しい。
そして達也は豊香を変えた事で注目を浴びる、そう持って行く。
その後、
豊香は炎上発言をしていないのにネットで炎上しバズった。
達也が豊香を止めた話題でバズった。
奈良君の意見でバズった。
「配信は続行だ」
達也をしろまろ効果で更にバズらせる。
豊香は達也の事を狙っている。
だが豊香に強力なライバルが現れた。
ひまわりだ。
そして昨日達也は豊香の事を話していた。
この2つを使い豊香のネット炎上を鎮静化出来ればバズる。
工藤でも俺でも抑えきれない豊香だが、達也の言葉としてなら聞く可能性がある。
みんなが抑えきれない豊香を達也が抑えた、そう持って行きたい。
失敗すれば俺が説得を失敗した、そうなるだけだ。
達也に痛手はない。
「豊香、バーベキューへの参加を歓迎する」
「……はい、ひまわりさんはここに住んでいるんですか?」
「そうだ」
豊香の顔が曇った。
豊香がひまわりに脅威を感じている。
このまま進めよう。
「おう! 所で昨日達也と話をしてな、おばあちゃんから達也の結婚についての話が出た。その話題をしたい。ひまわりとおばあちゃんも並んで欲しい。うまくいけば将来の花嫁が決まるかもしれないぜ」
俺はスマホを開いてコメントをチェックした。
『達也のそういう話は興味があります』
『こういう話題もいいな』
『てかひまわりって誰? 何やってる人?』
『豊香の顔が少し暗いな。いつも笑顔なのに』
「なるほどな、まずはひまわりの紹介からだ。日野ひまわりはおばあちゃんの姉の孫だ」
『同じ火野か。放火の上位互換』
『2人は争う運命か』
『放火は圧倒的不利を知る』
「ひまわりの苗字は何日や日曜の方だ」
日野ひまわり、火野豊香の苗字は字が違うが読み方は一緒だ。
『放火の火野はすべてを炎上させてひまわりの日野は皆を優しく照らすイメージだ』
『放火ざまあ』
「達也は無職になって困っていたひまわりを家に住ませて動画編集のスキルを覚えて貰い今は動画編集の仕事をして貰っている。いつもの人助けだ」
ひまわりについてのコメントがあふれる。
『だから最近動画がアップされまくってるのな』
『ひまわりさんか、可愛い系で好きだ』
『モテるんだろうな』
『おばあちゃんと少し似ている』
『細かい事を言ってこなさそうでいいな』
『清楚可愛い』
「でだ、話を戻す、おばあちゃんが結婚の話をした時に達也に豊香の事を聞いた」
豊香は黙って話を聞く。
食いつきがいい。
やはり達也の発言力以外に豊香は変わらない。
そして達也は自分の意見を他で言っても気にしない。
達也は器が大きいのだ。
「達也が言ったのは『豊香は正義感が強くて相手が何かやってきたらミラー返しをしていいと思っている。でも豊香の正義感は皆に伝わらないだろう。それに豊香はネタ発言が多い。奈良君を見習ってほしい』と言っていた」
『結構言われてるやん』
『奈良君を見習えに草』
『意外と悪い印象ではないんだな』
『放火のミラー返しは完全に同意だ』
「一応その後に言った奈良、冒険者支部の部長の話も言っておく。これを伝えなければ具体的に達也が豊香にどうして欲しいのかが伝わらないからだ。達也が言った言葉を今から言う」
豊香が黙って聞く。
効果ありだ。
「達也が言ったのは『奈良君は凄いぞ。細かい事はあまり言わない。その上で本当に駄目だと思った事だけをピンポイントで突いてどうすればいいかの案まで出す。それで叩かれてもいいし冒険者組合をやめてもいいと思っている。そのおかげで部下からは慕われて上には、煙たがられるだろうな』と言った」
『コメントにミラー返しをしても何も変わらんわな』
『奈良君はピンポイントで本当に変えないとまずい所に切り込んで改善案を出す。放火は全部ミラー返し、そういう事?』
「コメントにある通り奈良は要点だけ変えるタイプだ。口やかましくは言わない。達也が言った意図は皆で考えて欲しいが、何人かに意見を聞いてみたい。おばあちゃん、豊香はどうすれば良いと思う?」
「そうですね、その前に私としては達也さんと結婚をするなら豊香さんより私のお姉さんの孫のひまわりと結婚して欲しいわ。その上で言わせてもらってもいいかしら?」
「おう!」
「豊香さんは炎上をやめた方がいいわね。達也さんはそういうのをよくは思わないと思うわ」
「……」
『おばあちゃんの攻撃力が高い!』
『放火が考え込んでる』
『放火の笑顔が消えとる』
豊香は頭をフル回転させて咀嚼しようとしている。
手ごたえありだ。
「ふむふむ、おばあちゃんの言う事は分かる、俺も長年達也と接してきたが同じ意見だ。次に沙雪、達也おじさんの事を考えた上で豊香はどうした方がいいと思う? 豊香の事を考えて正直な気持ちを言って欲しい」
「……豊香さんは炎上を全部やめた方がいいと思う。あと、おじさんに急に距離を詰めるのもダメ」
「……」
『沙雪ちゃん、結構言うな』
『ストレートな言葉』
『豊香が頭をフル回転させてて面白い』
『みんなで放火にもっと言ってやってください!』
『その前にひまわりは達也の事をどう思ってるんだ?』
『おばあちゃんがひまわりを推す時点で好きなんじゃね?』
『そういう事か、否定はしてないもんな』
『でも分からんぞ、今は放火の話だから軸がずれるかもだけどさ』
「豊香に皆の意見をぶつけるといじめのようになってしまう。これくらいにしておこう。豊香、ネットの炎上をやめてみないか?」
「……めます」
「ん? 聞こえない」
「炎上をやめます」
その瞬間に豊香が炎上した。
『放火に出来るわけないだろ!』
『出来もしない事を言うな!』
『放火、お前簡単に変われると思うな!』
ものすごい勢いでコメントが流れた。
豊香はまともな事を言った。
だがそれで炎上が起きた。
「待て待て、様子を見てもいいだろう、少しずつでもいい、変わってくれるなら達也の態度も変わってくるかもしれない。皆で期待しようぜ」
炎上は続いた。
ただ豊香を叩いてうっぷんを晴らしたい人間もいる。
もしも豊香が本気で変わるならしばらくすれば炎上は少なくなるだろう。
豊香がおとなしくなればそれだけで達也がバズる。
達也がいなくても達也をバズらせる事は出来る。
出来れば豊香には嫌われ者ではなく面白いキャラになって欲しい。
そして達也は豊香を変えた事で注目を浴びる、そう持って行く。
その後、
豊香は炎上発言をしていないのにネットで炎上しバズった。
達也が豊香を止めた話題でバズった。
奈良君の意見でバズった。
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