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投資はコツコツ続ける地味な作業だ
砂遊びのマナ
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俺は何故か兵士に懇願されエルフの王都で休むことになった。
兵士は皆必死で俺を休ませたがる。
「休んでください!このままでは命が燃え尽きます!」
「無理をしすぎるのはあなたの悪い癖だ!」
「お願いします!休んでください!」
とにかく必死で皆が呼びかけた。
俺はエルルとベッドで過ごし、不真面目な生活を過ごしていた。
魔力の負担はあるが、エルルと俺は何度も抱き合い、エルルが俺の横で寝るのが日課となった。
王都に戻るとエルフが集まって来る。
俺は囲まれた。
「どうか!どうか!ドリアード族の永住をお願いします!」
「ドリアード族は私達の希望なの!」
「ここに居て貰えばいいじゃないですか!」
こいつら、訪問させてなし崩し的に永住させる気だ。
「それはドリアード族が決める事だ」
「その発言は、内政の英雄、ジュン・ロングスパンの意思と取ってもよろしいでしょうか?」
文官が俺の発言をメモする。
「そうなる」
歓声が上がった。
「内政の英雄の許可は貰った!全力で誘致する!」
「防衛網の強化を急げ!」
「食料を切らしたら駄目ね!内政力を高めてこの地を魅力的にする必要があるわ」
エルフの会議がその場で始まる。
必死かよ。
「ドリアード族のみんなは何してるんだろ?」
「今は、賢者の会合を開いているようです」
案内されると、ドリアード族が固まって話をしている。
地面に絵を書き、皆で見つめる。
「あそこ、作る所にする」
「ここは住むところ」
最初は意味が分からなかったが、どうやらドリアード族は、この王都に植物魔法で施設を建てるようだ。
この王都は建物の間隔が空いている。
王都というより田舎の村と言った方がしっくりくる。
人口1000程度なのだ。
「なあ、ドリアード族が勝手に何か作るけどいいのか?」
「大丈夫ですよ」
エルフたちは皆孫の砂遊びを見守るおばあちゃんのような笑顔で受け入れる。
マナが俺におんぶされに来る。
「何してたの?」
「ダンジョンでスキルを使っていた。時空魔法の時間加速ってやつだ」
「効果」
「ん?」
「効果、教えて」
「決めた範囲から半径5メートルの時間を加速する。継続時間が24時間で、加速効果が24倍だ」
マナが俺から降りてドリアード族の会議に戻っていく。
会議ってより皆で遊んでいるように見える。
俺はその後王都で休んだ。
【次の日の朝】
エルフが集まっている。
視線の先には植物魔法で作った前衛的なオブジェクトが建てられていた。
まるで台座に置かれたオーブのように球状の形をする直径30メートルほどの木の建物だ。
球体からが木の枝と葉っぱが伸びている。
丸い円状の建物からウッドゴーレムに抱かれたマナが出てくるとエルフから歓声が上がる。
「尊い」
「神々しい!」
「さすがは森の賢者!」
マナが、俺の所に向かてくる。
「入って」
俺とエルルが中に入るとまだ内装は完成していないようだった。
ドリアード族が木の形を変えているが、積み木遊びをしているようにも見える。
俺は中央の部屋に案内された。
「時間加速、して」
「う~ん、でも俺は力を隠している」
「使って」
「ジュン様、使いましょう。森の賢者の言う事には意味があると思いますわ」
「そうかあ?」
「使って」
「力を晒すのは抵抗がある」
「使って」
マナは、『何食べたい?』と聞かれて『ハンバーグ』としか言わない子供のように笑顔で同じ言葉を繰り返した。
「分かった。…………時間加速!」
この地点を中心に時間が加速された。
建物の中の見学を続けると、エルフが中に入りたそうにこちらを見ていた。
ドリアード族がエルフを招き入れる。
ドリアード族が交通整理をする。
「こっちは、まだ駄目」
入って駄目な場所は両手を広げて通せんぼしている。
「こっちは入っていいよ」
入っていい場所にエルフがなだれ込んだ。
「何だ!この空間は?」
「時間、早くなってる」
「なんと!まさかこの中央の間は内政の英雄の儀式の間では!」
「私内政の英雄が何度も倒れたって聞いたわ!」
「神に迫る時間を操る力、そして神聖にして森の賢者たるドリアード族が力を合わせたのだ!!」
老人エルフの言葉で皆が盛り上がる。
「内政の英雄はドリアード族を与えてくれた上、発展を加速しようとしているのね!」
「これが内政の英雄!」
「尊いドリアード族を、涙を呑んで手放し、俺達は託されようとしている!」
託してない。
ドリアード族の自由だって言ったんだ。
スキルの噂は、他の国にもバレるか。
更にうさぎ族メイド9人が宿屋の準備を始め、宣伝している。
「この宿屋は内政の英雄ジュン様とドリアード族が力を合わせた宿屋だよ!」
「料金は高いけど良い時間を過ごせるわ」
「この宿屋で休めば生産を加速できるんだよ」
「私泊るわ!聖地巡礼よ!」
「俺も!」
「俺も俺も!」
こうしてエルフの魔物狩りや生産などの効率が微妙にアップした。
兵士は皆必死で俺を休ませたがる。
「休んでください!このままでは命が燃え尽きます!」
「無理をしすぎるのはあなたの悪い癖だ!」
「お願いします!休んでください!」
とにかく必死で皆が呼びかけた。
俺はエルルとベッドで過ごし、不真面目な生活を過ごしていた。
魔力の負担はあるが、エルルと俺は何度も抱き合い、エルルが俺の横で寝るのが日課となった。
王都に戻るとエルフが集まって来る。
俺は囲まれた。
「どうか!どうか!ドリアード族の永住をお願いします!」
「ドリアード族は私達の希望なの!」
「ここに居て貰えばいいじゃないですか!」
こいつら、訪問させてなし崩し的に永住させる気だ。
「それはドリアード族が決める事だ」
「その発言は、内政の英雄、ジュン・ロングスパンの意思と取ってもよろしいでしょうか?」
文官が俺の発言をメモする。
「そうなる」
歓声が上がった。
「内政の英雄の許可は貰った!全力で誘致する!」
「防衛網の強化を急げ!」
「食料を切らしたら駄目ね!内政力を高めてこの地を魅力的にする必要があるわ」
エルフの会議がその場で始まる。
必死かよ。
「ドリアード族のみんなは何してるんだろ?」
「今は、賢者の会合を開いているようです」
案内されると、ドリアード族が固まって話をしている。
地面に絵を書き、皆で見つめる。
「あそこ、作る所にする」
「ここは住むところ」
最初は意味が分からなかったが、どうやらドリアード族は、この王都に植物魔法で施設を建てるようだ。
この王都は建物の間隔が空いている。
王都というより田舎の村と言った方がしっくりくる。
人口1000程度なのだ。
「なあ、ドリアード族が勝手に何か作るけどいいのか?」
「大丈夫ですよ」
エルフたちは皆孫の砂遊びを見守るおばあちゃんのような笑顔で受け入れる。
マナが俺におんぶされに来る。
「何してたの?」
「ダンジョンでスキルを使っていた。時空魔法の時間加速ってやつだ」
「効果」
「ん?」
「効果、教えて」
「決めた範囲から半径5メートルの時間を加速する。継続時間が24時間で、加速効果が24倍だ」
マナが俺から降りてドリアード族の会議に戻っていく。
会議ってより皆で遊んでいるように見える。
俺はその後王都で休んだ。
【次の日の朝】
エルフが集まっている。
視線の先には植物魔法で作った前衛的なオブジェクトが建てられていた。
まるで台座に置かれたオーブのように球状の形をする直径30メートルほどの木の建物だ。
球体からが木の枝と葉っぱが伸びている。
丸い円状の建物からウッドゴーレムに抱かれたマナが出てくるとエルフから歓声が上がる。
「尊い」
「神々しい!」
「さすがは森の賢者!」
マナが、俺の所に向かてくる。
「入って」
俺とエルルが中に入るとまだ内装は完成していないようだった。
ドリアード族が木の形を変えているが、積み木遊びをしているようにも見える。
俺は中央の部屋に案内された。
「時間加速、して」
「う~ん、でも俺は力を隠している」
「使って」
「ジュン様、使いましょう。森の賢者の言う事には意味があると思いますわ」
「そうかあ?」
「使って」
「力を晒すのは抵抗がある」
「使って」
マナは、『何食べたい?』と聞かれて『ハンバーグ』としか言わない子供のように笑顔で同じ言葉を繰り返した。
「分かった。…………時間加速!」
この地点を中心に時間が加速された。
建物の中の見学を続けると、エルフが中に入りたそうにこちらを見ていた。
ドリアード族がエルフを招き入れる。
ドリアード族が交通整理をする。
「こっちは、まだ駄目」
入って駄目な場所は両手を広げて通せんぼしている。
「こっちは入っていいよ」
入っていい場所にエルフがなだれ込んだ。
「何だ!この空間は?」
「時間、早くなってる」
「なんと!まさかこの中央の間は内政の英雄の儀式の間では!」
「私内政の英雄が何度も倒れたって聞いたわ!」
「神に迫る時間を操る力、そして神聖にして森の賢者たるドリアード族が力を合わせたのだ!!」
老人エルフの言葉で皆が盛り上がる。
「内政の英雄はドリアード族を与えてくれた上、発展を加速しようとしているのね!」
「これが内政の英雄!」
「尊いドリアード族を、涙を呑んで手放し、俺達は託されようとしている!」
託してない。
ドリアード族の自由だって言ったんだ。
スキルの噂は、他の国にもバレるか。
更にうさぎ族メイド9人が宿屋の準備を始め、宣伝している。
「この宿屋は内政の英雄ジュン様とドリアード族が力を合わせた宿屋だよ!」
「料金は高いけど良い時間を過ごせるわ」
「この宿屋で休めば生産を加速できるんだよ」
「私泊るわ!聖地巡礼よ!」
「俺も!」
「俺も俺も!」
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