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投資はコツコツ続ける地味な作業だ
エルルの眷属化
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俺はエルルとロングスパン領近くの中級ダンジョンに入った。
「エルル、一気に30階に向かいたい。念の為に経験値投資の契約をしたい」
「分かりましたわ」
経験値投資の契約でエルルの戦闘力が10ポイント上昇する。
「体が軽いですわ!」
「上まで走るぞ!」
「はい!」
【ダンジョン30階】
エルルは元々レベル30を超えていたこともあり、簡単に上に来ることが出来た。
エルルは斥候と魔法使いの能力を併せ持っている。
動きも身軽だった。
キャンプ予定地の魔物を間引きした後は分かれて30階で魔物を狩る。
夜になり帰ると、エルルが笑顔で出迎える。
「あ、ジュン様!お帰りですわ」
「ただいま」
ストレージから家を出すとエルルがはしゃぐ。
「これが経験値投資の試練に出て来た家ですわね!中を見てきてもいいですか?」
「大丈夫だ」
俺は笑顔で言った。
だが、経験値投資の試練ってなんだ?
小説の内容が気になる。
絶対色々盛られている。
後俺は白馬に乗っている事になっていたらしい。
意味が分からない。
エルルはどこに行ったんだ?上のベッドか?
俺は寝室に向かった。
エルルはベッドにダイブしてはしゃいでいた。
「ふぁ!すいません!はしゃぎすぎましたわ!」
エルルはお尻を押さえて立ち上がった。
「ここも小説に出てくるのか?」
「はい!ジュン様がラビイを庇ってゴブリンの軍から矢を受け、生死の境を彷徨い復活した後、自分を責め、落ち込んだラビイを元気づける為、ベッドで一夜を共にするシーンは最高でしたわ!
ラビイは初の眷属ですし、思っていたより過激な描写でドキドキしましたわね。
その後は軍の魔将の斥候を失敗し、落ち込むリースと矢継ぎ早に眷属にする怒涛の展開には目を見張りましたわ。
リースとのベッドシーンは更にドキドキしましたわ!
その後グレス兵士長との禁断の恋まで書かれ、あ、もちろんボーイズラブの部分はフィクションだと注釈が書かれていましたわ!
無才の騎士編は中々に怒涛の展開でしたわ!
投資家として力を持たず、葛藤し、それでも前に進み、スキルを持たない状態で立ち向かうジュン様は私の憧れですの!
そして力を持たぬまま愛馬に跨り、危機に陥ったマナ様を救う為果敢にも単騎で魔物の群れに飛び込み、勝利するものの、苦楽を共にした愛馬を失う場面はきゅんと来ましたわ!わたくしはイバラの騎士編が一番好きですの」
ふむふむ、なるほど、だいぶ見えてきた。
エルルの話が長いが今はグッジョブだ。
どうやら俺は力を持たない投資家の設定で、その枠の中で極限までカッコよく見えるように捏造と脚色がされまくっている。
きっとインサイダーとの戦いでは俺と王のベッドシーンが書かれ、女性にも買ってもらえるように作りこむ気だ。
無才の騎士とかイバラの騎士とか戦闘力が無いのが逆にかっこいいみたいな演出がされている。
「は!わたくしつい!夢中になってしまいましたわ」
「いや、いいんだ。また聞かせて欲しい」
「はう!やはりジュン様は思った通り優しい方ですわ!」
「それよりも、食事にしよう。俺もエルルも食べていないだろ」
「そうですわね。ペコペコですわ」
俺達は2人だけでテーブルに座る。
ストレージから食事を取り出した。
「皆が作ってくれた食事だ。まだあるから食べられそうならお代わりして欲しい」
「クリームシチューですわね!ああ、小説の中に入った気分ですわ」
「シチューも小説に出てくるのか?」
「はい!は!あんまり言うのは良くありませんわね!」
「いや、大丈夫だ」
「いえ、内容を言ってはいけないルールでしたわ!わたくし、嬉しくなってつい話してしまいましたわ」
「でもほら。本人に言う分にはいいんじゃないか?」
「い、いえ、約束ですもの。すでにいっぱい話してしまいましたわ。これ以上はいけません!」
「もう話してるからこれ以上言っても大丈夫だと思うぞ?」
「いーえ!駄目ですわ!」
ち、聞き出せなかったか。
酒でも出すか。
「酒って飲める方か?」
「ワインなら飲めますわ」
「そうか、ワインも出そう」
「まあ!よろしいのですか?」
「いいぞ。俺だけ飲むのもあれだ」
「いただきますわ!」
ワインを飲みながら食事を摂るが、エルルの口は堅かった。
「そろそろ風呂に入る。エルル、用意が出来ているはずだ。先に入ってくれ」
その瞬間エルルが俺の袖を掴んだ。
「ん?」
「……」
「いっしょにぃ」
「え?」
一緒に入るって言ったか?
いや、気のせいだ。
エルルは王女。
まさかな。
「ジュン様」
「どうした?」
「わたくしの体に興味はありますか?」
「か・ら・だ、とは?」
「その、わたくしの体は、魅力的ですか?」
「とても魅力的だぞ」
「いえ、その、異性として、ジュン様から見てわたくしは女と見て貰えていますか?」
「女性だよな」
ま、まさか!
一緒に寝るって事か!?
落ち着け、俺落ち着け。
「お、おふ、お風呂に一緒に入りたいと言ったら、一緒に入ってくれますか?」
エルルにここまで言わせて入らないのは、男じゃない。
気のせいの可能性もある。
ただ一人が怖くて一緒に入るだけの可能性。
そう、ぬか喜びは駄目だ。
「入ろう、一緒に」
風呂に入るが普通にお互い別々に体を洗って風呂に入る。
「サウナに行って来る」
俺は自分の体を温め、そして水風呂で冷やす為サウナに入った。
エルルが入って来る。
エルルもサウナに入るが座らず、俺の前に立ったままだ。
「あ、あの、わたくし」
そう言って撒いていたタオルを外す。
そして座る俺の上に乗った。
◇
「はあ、はあ、熱くて、もう、ダメですわ」
「サウナから、出よう」
エルルは更衣室に寝ころび、魔道扇風機で体の熱を覚ます。
「え、エルル、大丈夫か?」
エルルの体が全身ピンク色に染まり、息が荒い。
「少し、休みますわ」
エルルの体をふき、髪を乾かしてベッドに横にする。
俺はサウナに戻って水風呂に入る。
水風呂に入っても体の芯が熱い。
サウナを出ると、タオルを巻いたエルルが立っていた。
「次は、ベッドで、お願いしますわ」
その後、2日間だけのダンジョンの魔物狩りは7日間続いた。
そしてエルルは、俺の眷属になった。
「エルル、一気に30階に向かいたい。念の為に経験値投資の契約をしたい」
「分かりましたわ」
経験値投資の契約でエルルの戦闘力が10ポイント上昇する。
「体が軽いですわ!」
「上まで走るぞ!」
「はい!」
【ダンジョン30階】
エルルは元々レベル30を超えていたこともあり、簡単に上に来ることが出来た。
エルルは斥候と魔法使いの能力を併せ持っている。
動きも身軽だった。
キャンプ予定地の魔物を間引きした後は分かれて30階で魔物を狩る。
夜になり帰ると、エルルが笑顔で出迎える。
「あ、ジュン様!お帰りですわ」
「ただいま」
ストレージから家を出すとエルルがはしゃぐ。
「これが経験値投資の試練に出て来た家ですわね!中を見てきてもいいですか?」
「大丈夫だ」
俺は笑顔で言った。
だが、経験値投資の試練ってなんだ?
小説の内容が気になる。
絶対色々盛られている。
後俺は白馬に乗っている事になっていたらしい。
意味が分からない。
エルルはどこに行ったんだ?上のベッドか?
俺は寝室に向かった。
エルルはベッドにダイブしてはしゃいでいた。
「ふぁ!すいません!はしゃぎすぎましたわ!」
エルルはお尻を押さえて立ち上がった。
「ここも小説に出てくるのか?」
「はい!ジュン様がラビイを庇ってゴブリンの軍から矢を受け、生死の境を彷徨い復活した後、自分を責め、落ち込んだラビイを元気づける為、ベッドで一夜を共にするシーンは最高でしたわ!
ラビイは初の眷属ですし、思っていたより過激な描写でドキドキしましたわね。
その後は軍の魔将の斥候を失敗し、落ち込むリースと矢継ぎ早に眷属にする怒涛の展開には目を見張りましたわ。
リースとのベッドシーンは更にドキドキしましたわ!
その後グレス兵士長との禁断の恋まで書かれ、あ、もちろんボーイズラブの部分はフィクションだと注釈が書かれていましたわ!
無才の騎士編は中々に怒涛の展開でしたわ!
投資家として力を持たず、葛藤し、それでも前に進み、スキルを持たない状態で立ち向かうジュン様は私の憧れですの!
そして力を持たぬまま愛馬に跨り、危機に陥ったマナ様を救う為果敢にも単騎で魔物の群れに飛び込み、勝利するものの、苦楽を共にした愛馬を失う場面はきゅんと来ましたわ!わたくしはイバラの騎士編が一番好きですの」
ふむふむ、なるほど、だいぶ見えてきた。
エルルの話が長いが今はグッジョブだ。
どうやら俺は力を持たない投資家の設定で、その枠の中で極限までカッコよく見えるように捏造と脚色がされまくっている。
きっとインサイダーとの戦いでは俺と王のベッドシーンが書かれ、女性にも買ってもらえるように作りこむ気だ。
無才の騎士とかイバラの騎士とか戦闘力が無いのが逆にかっこいいみたいな演出がされている。
「は!わたくしつい!夢中になってしまいましたわ」
「いや、いいんだ。また聞かせて欲しい」
「はう!やはりジュン様は思った通り優しい方ですわ!」
「それよりも、食事にしよう。俺もエルルも食べていないだろ」
「そうですわね。ペコペコですわ」
俺達は2人だけでテーブルに座る。
ストレージから食事を取り出した。
「皆が作ってくれた食事だ。まだあるから食べられそうならお代わりして欲しい」
「クリームシチューですわね!ああ、小説の中に入った気分ですわ」
「シチューも小説に出てくるのか?」
「はい!は!あんまり言うのは良くありませんわね!」
「いや、大丈夫だ」
「いえ、内容を言ってはいけないルールでしたわ!わたくし、嬉しくなってつい話してしまいましたわ」
「でもほら。本人に言う分にはいいんじゃないか?」
「い、いえ、約束ですもの。すでにいっぱい話してしまいましたわ。これ以上はいけません!」
「もう話してるからこれ以上言っても大丈夫だと思うぞ?」
「いーえ!駄目ですわ!」
ち、聞き出せなかったか。
酒でも出すか。
「酒って飲める方か?」
「ワインなら飲めますわ」
「そうか、ワインも出そう」
「まあ!よろしいのですか?」
「いいぞ。俺だけ飲むのもあれだ」
「いただきますわ!」
ワインを飲みながら食事を摂るが、エルルの口は堅かった。
「そろそろ風呂に入る。エルル、用意が出来ているはずだ。先に入ってくれ」
その瞬間エルルが俺の袖を掴んだ。
「ん?」
「……」
「いっしょにぃ」
「え?」
一緒に入るって言ったか?
いや、気のせいだ。
エルルは王女。
まさかな。
「ジュン様」
「どうした?」
「わたくしの体に興味はありますか?」
「か・ら・だ、とは?」
「その、わたくしの体は、魅力的ですか?」
「とても魅力的だぞ」
「いえ、その、異性として、ジュン様から見てわたくしは女と見て貰えていますか?」
「女性だよな」
ま、まさか!
一緒に寝るって事か!?
落ち着け、俺落ち着け。
「お、おふ、お風呂に一緒に入りたいと言ったら、一緒に入ってくれますか?」
エルルにここまで言わせて入らないのは、男じゃない。
気のせいの可能性もある。
ただ一人が怖くて一緒に入るだけの可能性。
そう、ぬか喜びは駄目だ。
「入ろう、一緒に」
風呂に入るが普通にお互い別々に体を洗って風呂に入る。
「サウナに行って来る」
俺は自分の体を温め、そして水風呂で冷やす為サウナに入った。
エルルが入って来る。
エルルもサウナに入るが座らず、俺の前に立ったままだ。
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「え、エルル、大丈夫か?」
エルルの体が全身ピンク色に染まり、息が荒い。
「少し、休みますわ」
エルルの体をふき、髪を乾かしてベッドに横にする。
俺はサウナに戻って水風呂に入る。
水風呂に入っても体の芯が熱い。
サウナを出ると、タオルを巻いたエルルが立っていた。
「次は、ベッドで、お願いしますわ」
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