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金持ちは株か不動産だよな
2回目の貴族会議
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「起きるにゃあ」
「ん、まだ夜明け前か」
「ジュンはすっきりした顔をしているにゃあ」
「焚火を見ながら色々考えたら、次にやる事がまとまった。すぐ帰ろう」
「マナはまだ寝てるにゃあ」
「俺がおんぶする」
「昨日は一緒に寝れなかったにゃあ」
「また今度な」
こうして俺とリースは走って帰路についた。
城に戻るとウサットが出迎える。
「お帰りなさいませ」
「ただいま、ウサット。農地作業の改善と木の城の件はうまくいきそうか?」
「はい、順調です」
「調べて欲しい事がある。インサイダー公爵の領地の収入と支出の項目だ。どの事業で利益を上げ、どの支出が多いか知りたい」
「おお!ついにインサイダー公爵と対峙するのですね」
「考え中だが出来る範囲で動く。ただ、こちらの敵意はばれないようにしたい。インサイダー公爵は俺を下に見ている。そのまま下に見ていて貰った方が都合がいい」
「提案があるのです」
「何だ?」
「幹部を招集し、会議を開きたいのです」
「分かった」
すぐにフィル・ラビイも呼ばれ、リースとウサットも席につく。
「本日の議題ですが、ジュン様がインサイダー公爵との対峙を決めました」
「ついに動く時が来たのです」
「まだ何をするか決まっていない。ウサットにインサイダーの経営状況を調べてもらっているだけだ」
「それで十分なのです」
「フィル、聞きそびれている事があった。インサイダー公爵について、気づいた事を話して欲しい」
「インサイダー公爵は、自分の事を真人間だと思っています。それと幸運値はマイナス50からマイナス150の間です」
「思ったより幸運値が高い」
あの性格なら幸運値はマイナス300より低いと思っていた。
「インサイダー公爵は暴力を振るわないのです。その為幸運値は大きく下がらなかったのでしょうな」
「しかし、普通なら幸運値が下がった時点で下がらないように動くと思うが、やはり特殊な人間なのか?」
「そうですね。自分が幸運値を下げてまで言ってあげている真人間だと思っています」
「性格は変わらないだろうな。領地の収益を悪化させるか、貴族としての地位を落とせれば影響力を落とせるが、ぱっと答えが出てこない」
「やはりインサイダー公爵の領地の経営状況を把握するのが先ですな。会議が終わり次第出かけてきます」
「頼む。会議は終わりか。そう言えばポーションは出来たか?」
「あるですよ」
「ありがとう」
俺はストレージにポーションを入れてアイテム投資にセットした。
メイドが入って来る。
「グレス兵士長が来たよ」
「何の用だろ?」
「この領地の周囲の魔物狩りが終わったんだって」
「……忘れてた」
「それと、貴族会議があるんだって」
「そんなに頻繁に会議があるのか?」
「きっと緊急の会議だよ」
「すぐにグレスの所に案内してくれ」
俺は案内されてグレスに駆け寄る。
「わざわざ来ずとも私から伺いました」
「いや、グレスにはいつもお世話になっている。いつも感謝しているんだ」
魔物退治をお願いして忘れてたなんて言えない。
「周囲の魔物狩り完了の報告と、緊急の貴族会議にお呼びする為参上しました」
「緊急の貴族会議ってどういう事だろう?」
「インサイダー公爵が緊急会議を提案したようです」
「何の案件だろ?」
「分かりません。王が何度聞いても要領を得ないようです」
インサイダーは質問に答えない癖がある。
王は本当に大変だ。
「インサイダーにはみんなを呼び出す権限があるのか?」
「はい、残念ながら公爵の権限があります。しかし英雄であるジュン殿にも同じ権限があります」
「出席しよう」
「助かります。すぐに向かいましょう」
「今からか」
「はい、開催時間が迫っています」
「フィル、ウサット、すまないがついて来てくれ」
【王都の会議室】
俺とグレスが会議室に入るとインサイダーが小言を言って来る。
「ふん、いい身分だな。また遅刻か」
「遅刻だ」
謝る気はない。
周りを見渡すと貴族が少ない。
欠席の者が多いようだ。
「インサイダー、内政の英雄に対して無礼は慎め。お前が急に呼び出したのだ」
「で、インサイダー。何が言いたいんだ?」
「王都にあるお前の領地をワシが貰ってやる」
「インサイダー。旧ロングスパン領は王家の領地となった。前回の会議が終わってほどなく、内政の英雄に返上されたのだ」
「何だと!わしが管理する!」
「静まれ、内政の英雄、ジュン殿。おかげで王都の人口問題は緩和された。更に発展した領地を返上してもらう事で多くの民を王都に住まわせることが出来た。感謝する」
「貢献出来て良かった」
「インサイダー。議題は終わりか?」
「領地を返上していただと!そんな話は聞いていない!」
「言いたいことはそれだけか?今後は内政の英雄の時間を割かぬよう努める事だ」
「ワシならあの領地をもっと発展できる!」
「自分の領地の発展させてから言ってもらおう」
「大体内政の英雄は美人ばかりをはべらせ、私腹を肥やしているというではないか」
「静まれ」
「美女を独占し、顔だけで選んで地位を与える者が有能なはずはないのだ」
「いい加減にせんかああ!!!」
会議の空気が凍り付く。
普段冷静な王が怒鳴ったのだ。
「内政の英雄は国に貢献した!貴様は何も貢献していない!!しかも国へ多大な貢献をした内政の英雄の領地を奪おうとした!インサイダー公爵の爵位を侯爵に引き下げる!すぐに儀式の準備を始める!この会議に出る前に悪行の調べはついている。今から理由を読み上げる」
「ふん!付き合ってられん!帰らせてもらう」
インサイダーが席を立つが、グレスが道を塞ぐ。
「王の決定です。お戻りください」
「グレス、構わん。行かせてやれ。退場しても無駄だ。しっかり爵位の引き下げはさせてもらう。議事録にもしっかり書き込んでおけ!」
「貴様ら!ただで済むと思うなよ!」
インサイダーは捨て台詞を残して立ち去った。
会議が終わると他の貴族たちは逃げるように会議室を後にした。
人が居なくなるとグレスが口を開く。
「インサイダー侯爵は何をするか分からない男です。感情に任せて挑発するのは良くありません」
「王はワザとやっていただろ?」
「見抜いていたか。だがインサイダーは裏で分かりやすくおかしな行動をとってくれた。これで自然に爵位の引き下げが出来る。斥候を放っておいた甲斐があった」
「インサイダーの力を削ぐには爵位の引き下げか領地の力を削ぐしかない、か」
人を殺しても殺させても幸運値が大きく下がるこの世界で殺人は愚策。
ならばこういった手を使って徐々に力を削いでいく事になるだろう。
だが、ここまで出来る王がいて、それでもおかしな行動を取り続けるインサイダー侯爵は、本当に特殊な人間だ。
「俺ならここでグレスに頼んでインサイダーの領地に居る移民希望者を護衛しつつ王都に移動させる。今なら王都の人口の増加は可能だろ?」
この国で移民は認められている。
インサイダーの領地から王都への移民希望者は居る。
だが、魔物がいる為簡単に移動できない。
更にインサイダーがいると民を脅してくるだろう。
インサイダーが居ない今がチャンスなのだ。
しかもこれを行う事でインサイダーは内政に目を向けるしかなくなる。
攻撃は最大の防御なのだ。
「グレス、頼めるか?」
「お任せください」
グレスは急いで兵を集めに向かう。
「ジュン殿」
「ん?」
「意外と容赦がないな」
「王もだろ」
普通の人間にはここまでの事はしない。
だが奴が力を持ったままでは国の発展を阻害する。
国が力をつけなければ魔王に簡単に潰されて終わりだ。
発展を加速させる必要がある。
「ん、まだ夜明け前か」
「ジュンはすっきりした顔をしているにゃあ」
「焚火を見ながら色々考えたら、次にやる事がまとまった。すぐ帰ろう」
「マナはまだ寝てるにゃあ」
「俺がおんぶする」
「昨日は一緒に寝れなかったにゃあ」
「また今度な」
こうして俺とリースは走って帰路についた。
城に戻るとウサットが出迎える。
「お帰りなさいませ」
「ただいま、ウサット。農地作業の改善と木の城の件はうまくいきそうか?」
「はい、順調です」
「調べて欲しい事がある。インサイダー公爵の領地の収入と支出の項目だ。どの事業で利益を上げ、どの支出が多いか知りたい」
「おお!ついにインサイダー公爵と対峙するのですね」
「考え中だが出来る範囲で動く。ただ、こちらの敵意はばれないようにしたい。インサイダー公爵は俺を下に見ている。そのまま下に見ていて貰った方が都合がいい」
「提案があるのです」
「何だ?」
「幹部を招集し、会議を開きたいのです」
「分かった」
すぐにフィル・ラビイも呼ばれ、リースとウサットも席につく。
「本日の議題ですが、ジュン様がインサイダー公爵との対峙を決めました」
「ついに動く時が来たのです」
「まだ何をするか決まっていない。ウサットにインサイダーの経営状況を調べてもらっているだけだ」
「それで十分なのです」
「フィル、聞きそびれている事があった。インサイダー公爵について、気づいた事を話して欲しい」
「インサイダー公爵は、自分の事を真人間だと思っています。それと幸運値はマイナス50からマイナス150の間です」
「思ったより幸運値が高い」
あの性格なら幸運値はマイナス300より低いと思っていた。
「インサイダー公爵は暴力を振るわないのです。その為幸運値は大きく下がらなかったのでしょうな」
「しかし、普通なら幸運値が下がった時点で下がらないように動くと思うが、やはり特殊な人間なのか?」
「そうですね。自分が幸運値を下げてまで言ってあげている真人間だと思っています」
「性格は変わらないだろうな。領地の収益を悪化させるか、貴族としての地位を落とせれば影響力を落とせるが、ぱっと答えが出てこない」
「やはりインサイダー公爵の領地の経営状況を把握するのが先ですな。会議が終わり次第出かけてきます」
「頼む。会議は終わりか。そう言えばポーションは出来たか?」
「あるですよ」
「ありがとう」
俺はストレージにポーションを入れてアイテム投資にセットした。
メイドが入って来る。
「グレス兵士長が来たよ」
「何の用だろ?」
「この領地の周囲の魔物狩りが終わったんだって」
「……忘れてた」
「それと、貴族会議があるんだって」
「そんなに頻繁に会議があるのか?」
「きっと緊急の会議だよ」
「すぐにグレスの所に案内してくれ」
俺は案内されてグレスに駆け寄る。
「わざわざ来ずとも私から伺いました」
「いや、グレスにはいつもお世話になっている。いつも感謝しているんだ」
魔物退治をお願いして忘れてたなんて言えない。
「周囲の魔物狩り完了の報告と、緊急の貴族会議にお呼びする為参上しました」
「緊急の貴族会議ってどういう事だろう?」
「インサイダー公爵が緊急会議を提案したようです」
「何の案件だろ?」
「分かりません。王が何度聞いても要領を得ないようです」
インサイダーは質問に答えない癖がある。
王は本当に大変だ。
「インサイダーにはみんなを呼び出す権限があるのか?」
「はい、残念ながら公爵の権限があります。しかし英雄であるジュン殿にも同じ権限があります」
「出席しよう」
「助かります。すぐに向かいましょう」
「今からか」
「はい、開催時間が迫っています」
「フィル、ウサット、すまないがついて来てくれ」
【王都の会議室】
俺とグレスが会議室に入るとインサイダーが小言を言って来る。
「ふん、いい身分だな。また遅刻か」
「遅刻だ」
謝る気はない。
周りを見渡すと貴族が少ない。
欠席の者が多いようだ。
「インサイダー、内政の英雄に対して無礼は慎め。お前が急に呼び出したのだ」
「で、インサイダー。何が言いたいんだ?」
「王都にあるお前の領地をワシが貰ってやる」
「インサイダー。旧ロングスパン領は王家の領地となった。前回の会議が終わってほどなく、内政の英雄に返上されたのだ」
「何だと!わしが管理する!」
「静まれ、内政の英雄、ジュン殿。おかげで王都の人口問題は緩和された。更に発展した領地を返上してもらう事で多くの民を王都に住まわせることが出来た。感謝する」
「貢献出来て良かった」
「インサイダー。議題は終わりか?」
「領地を返上していただと!そんな話は聞いていない!」
「言いたいことはそれだけか?今後は内政の英雄の時間を割かぬよう努める事だ」
「ワシならあの領地をもっと発展できる!」
「自分の領地の発展させてから言ってもらおう」
「大体内政の英雄は美人ばかりをはべらせ、私腹を肥やしているというではないか」
「静まれ」
「美女を独占し、顔だけで選んで地位を与える者が有能なはずはないのだ」
「いい加減にせんかああ!!!」
会議の空気が凍り付く。
普段冷静な王が怒鳴ったのだ。
「内政の英雄は国に貢献した!貴様は何も貢献していない!!しかも国へ多大な貢献をした内政の英雄の領地を奪おうとした!インサイダー公爵の爵位を侯爵に引き下げる!すぐに儀式の準備を始める!この会議に出る前に悪行の調べはついている。今から理由を読み上げる」
「ふん!付き合ってられん!帰らせてもらう」
インサイダーが席を立つが、グレスが道を塞ぐ。
「王の決定です。お戻りください」
「グレス、構わん。行かせてやれ。退場しても無駄だ。しっかり爵位の引き下げはさせてもらう。議事録にもしっかり書き込んでおけ!」
「貴様ら!ただで済むと思うなよ!」
インサイダーは捨て台詞を残して立ち去った。
会議が終わると他の貴族たちは逃げるように会議室を後にした。
人が居なくなるとグレスが口を開く。
「インサイダー侯爵は何をするか分からない男です。感情に任せて挑発するのは良くありません」
「王はワザとやっていただろ?」
「見抜いていたか。だがインサイダーは裏で分かりやすくおかしな行動をとってくれた。これで自然に爵位の引き下げが出来る。斥候を放っておいた甲斐があった」
「インサイダーの力を削ぐには爵位の引き下げか領地の力を削ぐしかない、か」
人を殺しても殺させても幸運値が大きく下がるこの世界で殺人は愚策。
ならばこういった手を使って徐々に力を削いでいく事になるだろう。
だが、ここまで出来る王がいて、それでもおかしな行動を取り続けるインサイダー侯爵は、本当に特殊な人間だ。
「俺ならここでグレスに頼んでインサイダーの領地に居る移民希望者を護衛しつつ王都に移動させる。今なら王都の人口の増加は可能だろ?」
この国で移民は認められている。
インサイダーの領地から王都への移民希望者は居る。
だが、魔物がいる為簡単に移動できない。
更にインサイダーがいると民を脅してくるだろう。
インサイダーが居ない今がチャンスなのだ。
しかもこれを行う事でインサイダーは内政に目を向けるしかなくなる。
攻撃は最大の防御なのだ。
「グレス、頼めるか?」
「お任せください」
グレスは急いで兵を集めに向かう。
「ジュン殿」
「ん?」
「意外と容赦がないな」
「王もだろ」
普通の人間にはここまでの事はしない。
だが奴が力を持ったままでは国の発展を阻害する。
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