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金持ちは株か不動産だよな
貴族会議
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大歓声で騒がしくなった為、俺とグレス、そして王は近づいて話をする。
そのせいで黄色い歓声が大きくなった気がする。
王は俺に頭を下げる。
「長旅ご苦労だった。早速で本当にすまないが、貴族会議に出席して欲しい。この通りだ」
「やめてくれ。頭をあげてくれ」
王が俺に頭を下げたらまた俺が勘違いされる。
『さすがジュン様です』みたいな流れになるんだ!
「歓声が騒がしい。すぐに城に向かおう。ウサット!フィル!ついて来てくれ!」
俺はおんぶしたマナを下ろしてすぐに城へと向かう。
これ以上話をややこしくしてはいけない。
俺の直感が足を速めた。
城に入り、城の門が閉まると俺はため息をついた。
「それにしても、ジュン様はさすがですな」
俺は『さすがですな』と言われる原因を取り除いたつもりだが?
「何がだ?」
「ジュン様は女神の責務をこなした後、更に王を急がせるほどに、素早く動きました。身を粉にして公務の助けになろうとするその姿勢、見習わせていただきます」
「なん、だと!」
そう見えていたのか!
く、行動が裏目に出た。
「所でエルク王、貴族会議には厄介な奴が出席するのか?」
「インサイダー公爵なら出席する。ジュン殿には必ず何か言って来るだろう」
「良かった。ラビイを連れて来ていたらラビイが怒って暴れる所だった」
「私とフィルならその心配は無用でしょう。素晴らしい人選です。私はこう見えてうさぎ族の中で年長、そして過去には長老も務めて来ました。気は長い方です」
こうして俺達は会議に向かった。
会議室は中央部の円卓が低い位置にあった。
その中央部には公爵と侯爵の爵位の者が座る。
更にその周りを囲むように高い位置に円状の席があり、そこには伯爵と子爵が座る。
男爵は貧乏な者が多く出席を免除されているらしい。
この会議室は地位の高い者に活発に議論させ、行動を促す作りになっている。
全員の視線が俺達に集まる。
「ふん、遅かったではないか。王と内政の英雄には我ら貴族の時間を奪った責任を考えて欲しいものだ」
インサイダー公爵が声を上げる。
声が大きく偉そうな態度。
王に要注意人物と言われていた男か。
インサイダーを観察すると、太っており、傲慢さがにじみ出た顔をしている。
日本の話を聞かない中年の政治家や経営者に似ている。
俺と王が席につく。
グレスは王の後ろに控え、フィルとウサットは俺の後ろに控えた。
「インサイダー。私が遅れた事は認めるが、ジュン殿は何度も話した通り、女神の使命をこなした後無理を言って出席してもらったのだ」
「ふん、貴族会議を2度も欠席し、ようやく来たかと思えば遅刻だ。更に子爵の分際でこの中央席に座る面の皮の厚さ。流石は英雄だ」
後ろでびりびりと音がする。
後ろを振り返りウサットを見ると筋肉が隆起し、貸してもらった執事服が少し破れていた。
額に青筋を立ててインサイダーに殺意のこもった視線を送る。
「……ウサット、深呼吸だ」
「何のことですかな?私は冷静です」
絶対に冷静じゃない。
ウサット、気が長いんじゃなかったのか?
いや、ラビイならもう騒ぎ出していただろう。
騒がないだけまだいいか。
「1度めはゴブリン軍団の討伐と、スタンピードの危険があった中級ダンジョンの消滅の使命、そして包囲された賢者の救出の役目があった。それと異世界より転移した英雄は爵位に関係なくこの中央席に座って貰っている」
「内政の英雄と言われているが、ただ最弱のうさぎ族を救っただけではないか。英雄なら世界を救ってもらいたいものだ」
ウサットが怒っているのが分かる。
後ろから魔力を感じる。
「私にもインサイダーにも出来なかった事を内政の英雄はやってのけた。何もせず口だけ出すのはやめてもらおう」
さっきから王とインサイダーばかりが話、いや、言い合いをしている。
周りの貴族を見ると多くの者が目を逸らし、知らないふりをする。
王と公爵、2人の地位が高いのもあるが、それ以上に相手にしたくないのだろう。
スルーしてやり過ごせば幸運値は下がりにくい。
この国の貴族は見て見ぬふりをする者が多いようだ。
日本に近い気がする。
「インサイダー公爵!会議を始めないか!?」
俺は強引に会議を開催させる流れに持って行く。
「わしは貴様の駄目な部分を指摘してやっているだけだ。言ってもらって感謝してもらいたい」
こいつ、自分だけはまともだと思っている。
こうして会議が始まるが、とにかくインサイダーが口を出してくる。
そのたびに王が止め、周りの貴族は俯く。
こいつ王に対して偉そうだな。
……いや、何か言えば『内政の英雄もため口ではないか!』とか言ってきそうだ。
俺が王とため口で話している為話がややこしくなる。
インサイダーの態度がでかい件は、皆も無視している。
言っても話の軸がずれるだけ、か。
「次の議題だが、王都の人口が急増している件についてだ。居住区の余裕が無くなっているのだ」
この王都は城郭都市だ。
王都の中央部に城と居住区があり、防壁が周囲を覆う。
そしてその外は農地や家畜を育てる牧草地帯になっており、農地や酪農場を囲うように更に第二防壁が張り巡らされている。
農地を潰して居住区にすれば食料が不足する。
防壁の外には皆住みたがらない上に防壁を新たに作るには多額の費用が掛かる。
「ジュンのロングスパン領に人が流入しているせいではないか」
「インサイダー。批判より解決する案を出すか行動で示せ」
「わしは真実を言っているにすぎん」
また王とインサイダーの言い合いか。
俺も発言しよう。
このままでは王だけが疲れる事になる。
「インサイダー公爵。何か解決するための案はあるのか?」
「ふん、お前が王都を出て行けばよい」
「王都を出たとして、ロングスパン領はどうする?」
「わしが管理しよう」
「はあ!?自分の土地を増やしたいだけじゃないか。話にならない。エルク王。後で対策を話し合おう。インサイダーと話をしても解決策は一切出てこないようだ」
「貴様!わしに意見する気か!」
こうして俺はインサイダーを怒らせ、収拾がつかない状態となる。
王の命令でグレスがインサイダー公爵を退場させて会議は終わった。
インサイダーのせいで会議が進まなかった。
王は会議中にインサイダーを止める為に力を使う。
解決するための行動を起こすまで進展しない。
周りの貴族は被害を恐れて発言しない。
インサイダーのせいで国が発展しないんじゃないか?
しかもあいつは公爵で力を持っている。
かなり金を貯めこんでいるらしい。
さらに俺と同じ投資家ジョブだ。
外を見ると夜になっていた。
会議が終わると王が声をかけてくる。
「不快な思いをさせた」
「いや、お疲れ様。この国の問題が分かった気がする。夜になったが、もし良ければ今から食事でもとりながら解決策を話し合わないか?ちょうどロングスパン領の次の方針を決める予定だった」
「うむ、私もそうしたいと思っていた。ロングスパン領に今から向かっても良いか?」
「私は先に帰り会議の準備を行います」
ウサットが走って帰っていくが、地面に怒りをぶつけるように走っている。
地面を踏みしめる轟音が凄い。
インサイダーの事でまだ怒っているようだ。
特にインサイダーが俺をバカにした時のウサットの魔力に殺気を感じた。
そのせいで黄色い歓声が大きくなった気がする。
王は俺に頭を下げる。
「長旅ご苦労だった。早速で本当にすまないが、貴族会議に出席して欲しい。この通りだ」
「やめてくれ。頭をあげてくれ」
王が俺に頭を下げたらまた俺が勘違いされる。
『さすがジュン様です』みたいな流れになるんだ!
「歓声が騒がしい。すぐに城に向かおう。ウサット!フィル!ついて来てくれ!」
俺はおんぶしたマナを下ろしてすぐに城へと向かう。
これ以上話をややこしくしてはいけない。
俺の直感が足を速めた。
城に入り、城の門が閉まると俺はため息をついた。
「それにしても、ジュン様はさすがですな」
俺は『さすがですな』と言われる原因を取り除いたつもりだが?
「何がだ?」
「ジュン様は女神の責務をこなした後、更に王を急がせるほどに、素早く動きました。身を粉にして公務の助けになろうとするその姿勢、見習わせていただきます」
「なん、だと!」
そう見えていたのか!
く、行動が裏目に出た。
「所でエルク王、貴族会議には厄介な奴が出席するのか?」
「インサイダー公爵なら出席する。ジュン殿には必ず何か言って来るだろう」
「良かった。ラビイを連れて来ていたらラビイが怒って暴れる所だった」
「私とフィルならその心配は無用でしょう。素晴らしい人選です。私はこう見えてうさぎ族の中で年長、そして過去には長老も務めて来ました。気は長い方です」
こうして俺達は会議に向かった。
会議室は中央部の円卓が低い位置にあった。
その中央部には公爵と侯爵の爵位の者が座る。
更にその周りを囲むように高い位置に円状の席があり、そこには伯爵と子爵が座る。
男爵は貧乏な者が多く出席を免除されているらしい。
この会議室は地位の高い者に活発に議論させ、行動を促す作りになっている。
全員の視線が俺達に集まる。
「ふん、遅かったではないか。王と内政の英雄には我ら貴族の時間を奪った責任を考えて欲しいものだ」
インサイダー公爵が声を上げる。
声が大きく偉そうな態度。
王に要注意人物と言われていた男か。
インサイダーを観察すると、太っており、傲慢さがにじみ出た顔をしている。
日本の話を聞かない中年の政治家や経営者に似ている。
俺と王が席につく。
グレスは王の後ろに控え、フィルとウサットは俺の後ろに控えた。
「インサイダー。私が遅れた事は認めるが、ジュン殿は何度も話した通り、女神の使命をこなした後無理を言って出席してもらったのだ」
「ふん、貴族会議を2度も欠席し、ようやく来たかと思えば遅刻だ。更に子爵の分際でこの中央席に座る面の皮の厚さ。流石は英雄だ」
後ろでびりびりと音がする。
後ろを振り返りウサットを見ると筋肉が隆起し、貸してもらった執事服が少し破れていた。
額に青筋を立ててインサイダーに殺意のこもった視線を送る。
「……ウサット、深呼吸だ」
「何のことですかな?私は冷静です」
絶対に冷静じゃない。
ウサット、気が長いんじゃなかったのか?
いや、ラビイならもう騒ぎ出していただろう。
騒がないだけまだいいか。
「1度めはゴブリン軍団の討伐と、スタンピードの危険があった中級ダンジョンの消滅の使命、そして包囲された賢者の救出の役目があった。それと異世界より転移した英雄は爵位に関係なくこの中央席に座って貰っている」
「内政の英雄と言われているが、ただ最弱のうさぎ族を救っただけではないか。英雄なら世界を救ってもらいたいものだ」
ウサットが怒っているのが分かる。
後ろから魔力を感じる。
「私にもインサイダーにも出来なかった事を内政の英雄はやってのけた。何もせず口だけ出すのはやめてもらおう」
さっきから王とインサイダーばかりが話、いや、言い合いをしている。
周りの貴族を見ると多くの者が目を逸らし、知らないふりをする。
王と公爵、2人の地位が高いのもあるが、それ以上に相手にしたくないのだろう。
スルーしてやり過ごせば幸運値は下がりにくい。
この国の貴族は見て見ぬふりをする者が多いようだ。
日本に近い気がする。
「インサイダー公爵!会議を始めないか!?」
俺は強引に会議を開催させる流れに持って行く。
「わしは貴様の駄目な部分を指摘してやっているだけだ。言ってもらって感謝してもらいたい」
こいつ、自分だけはまともだと思っている。
こうして会議が始まるが、とにかくインサイダーが口を出してくる。
そのたびに王が止め、周りの貴族は俯く。
こいつ王に対して偉そうだな。
……いや、何か言えば『内政の英雄もため口ではないか!』とか言ってきそうだ。
俺が王とため口で話している為話がややこしくなる。
インサイダーの態度がでかい件は、皆も無視している。
言っても話の軸がずれるだけ、か。
「次の議題だが、王都の人口が急増している件についてだ。居住区の余裕が無くなっているのだ」
この王都は城郭都市だ。
王都の中央部に城と居住区があり、防壁が周囲を覆う。
そしてその外は農地や家畜を育てる牧草地帯になっており、農地や酪農場を囲うように更に第二防壁が張り巡らされている。
農地を潰して居住区にすれば食料が不足する。
防壁の外には皆住みたがらない上に防壁を新たに作るには多額の費用が掛かる。
「ジュンのロングスパン領に人が流入しているせいではないか」
「インサイダー。批判より解決する案を出すか行動で示せ」
「わしは真実を言っているにすぎん」
また王とインサイダーの言い合いか。
俺も発言しよう。
このままでは王だけが疲れる事になる。
「インサイダー公爵。何か解決するための案はあるのか?」
「ふん、お前が王都を出て行けばよい」
「王都を出たとして、ロングスパン領はどうする?」
「わしが管理しよう」
「はあ!?自分の土地を増やしたいだけじゃないか。話にならない。エルク王。後で対策を話し合おう。インサイダーと話をしても解決策は一切出てこないようだ」
「貴様!わしに意見する気か!」
こうして俺はインサイダーを怒らせ、収拾がつかない状態となる。
王の命令でグレスがインサイダー公爵を退場させて会議は終わった。
インサイダーのせいで会議が進まなかった。
王は会議中にインサイダーを止める為に力を使う。
解決するための行動を起こすまで進展しない。
周りの貴族は被害を恐れて発言しない。
インサイダーのせいで国が発展しないんじゃないか?
しかもあいつは公爵で力を持っている。
かなり金を貯めこんでいるらしい。
さらに俺と同じ投資家ジョブだ。
外を見ると夜になっていた。
会議が終わると王が声をかけてくる。
「不快な思いをさせた」
「いや、お疲れ様。この国の問題が分かった気がする。夜になったが、もし良ければ今から食事でもとりながら解決策を話し合わないか?ちょうどロングスパン領の次の方針を決める予定だった」
「うむ、私もそうしたいと思っていた。ロングスパン領に今から向かっても良いか?」
「私は先に帰り会議の準備を行います」
ウサットが走って帰っていくが、地面に怒りをぶつけるように走っている。
地面を踏みしめる轟音が凄い。
インサイダーの事でまだ怒っているようだ。
特にインサイダーが俺をバカにした時のウサットの魔力に殺気を感じた。
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