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人に投資をするのが1番効率がいいよな

さらに追い詰められる元賢者【元賢者視点】

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 神殿に座り込む。
 神殿の食料は食べつくした。
 森を焼かれてフルーツは採れない。

 汚いと思っていた川の水を飲む。
 川に電撃魔法を使い、浮いてきた魚を取って食べる。

 おなかが空いた。
 魔力が中々回復しない。
 ひたすら魚を焼いて食べる。

 定期的に魔将の声が響く。

「早く出て来いよおおおおおおお!殺してあげるからさあああ!」
 耳を塞ぐ。


「あれええ!魚を焼いている匂いがするううううううう!川をせき止めようかああああああ」

「うそ、でしょ」
 


 神殿へと流れる川の流れを変えられ、徐々に水の流れが悪くなり、水が濁っていく。
 本当にやってる!
 本当に容赦がない。

 何日経ったか覚えていない。
 そんな事はどうでもいい。
 ここから生きて出たい。

「しぶといなあああああ!もういいや!スライム!結界に突撃だあああああ!」

 スライムが結界に体当たりするたび、バチバチと結界が光る。
 スライムは死ぬことも恐れず突撃し、体が焼かれるように無くなっても最後の瞬間まで突撃を繰り返した。

 その動きに恐怖を感じた

 全方向の結界が光って夜になると結界が光を発し続けた。
 リンは体を抱くようにうずくまり眠る。

 食べ物が無くなって寒い。
 魔力が中々回復しない。

 水魔法を使うのも苦痛になってきた。
 喉も乾くようになった。
 
 鏡を見るとスラムの貧民と同じようにガリガリになっていた。
 眠ると食べ物の夢を見た。

 スラムで貧民に投げ捨てたパンを私が拾ってかぶりつく。
 固いパンを必死で噛んで飲み込む。
 パン!

 目を覚ますと神殿に居た。
 食べ物は無い。

 体が重い。
 年を取った気分。
 無理して水魔法を使い、喉を潤すが、魔力が中々回復しない。
 飢えるとかはこういう事か。

「スラムで投げ捨てたパン、食べたい」

 神殿の外に出ると、スライムの大軍が結界に体当たりを続ける。
 スライムが結界にぶつかり魔石になって消滅するが、いまだに突撃を続けている。

「じわじわと結界をぶっこわーす!待っててねー!殺してあげるよおおおおおおおおお!」

 結界の光が弱くなっている?
 結界が無くなれば、私は、死ぬ。



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