33 / 113
人に投資をするのが1番効率がいいよな
追い詰められる元賢者【元賢者視点】
しおりを挟む
神殿にある食べ物はすべて食べて神殿の外にあるフルーツやキノコを食べて過ごす。
ナイフで手を切る。
「痛!ち!」
腹が立つ。
英雄の私を助けに来ないし食料が足りない。
幸いなことにフルーツは多く、しばらく持つだろう。
大分痩せた。
鏡で自分の顔を見ると、スラムの貧民を思い出す。
スラムの貧民ほどではないけれど、痩せてきた。
髪もぼさぼさになってきた。
神殿の外に出て魔将が居るか確認する。
まだいる!
しつこい奴!
だが、スライムの動きがいつもと違っていた。
【軍のスライム視点】
「あいつ出てこないな~出てきたら殺してやるのに」
結界には入れない。
!結界の中には入れない。
でも神殿の周りの森に火を放つことは出来る。
「虫のようにいぶりだす。火を放とう!いい考えだああ!」
森に火を放つと、賢者が必死で水魔法を使って消化する。
「必死だねえ~。ぐーくくくく!」
必死に火を消しているのは嫌がっている証拠だ。
全方位に火を放つ。
朝も昼も夜もずっとずっとずっとずっと何度も何度も何度も何度も火をつける。
楽しくなってきた。
賢者は許さない。
苦しめて苦しめて苦しめて苦しめて最後に殺す。
この時から毎日昼も夜も関係なく森に火が放たれた。
【元賢者視点】
最近スライムの動きが変わって、何度も森に火を放つようになった。
時間も方角も関係なく何度もしつこく火を放って森を焼こうとしてくる。
途中で魔力が切れて森が燃えた。
フルーツが、食べられなくなった。
煙が充満したけど神殿の奥を締め切って何とか耐えた。
スライムの魔将に恐怖を感じる。
8体居る紫のスライムは1体だけでも私より強かった。
しかも少しずつスライムを生み出し、更に数を増やしていた。
紫のスライム以外は弱いと思うが、数が増えれば脅威になる。
「あれが【軍】の魔将の力」
スライムだから弱いと思っていた。
死の恐怖が頭をよぎる。
私が勝てない相手なら、兵士では太刀打ちできない。
魔将のスライムが叫ぶ。
「出て来なよ!殺してあげるからさああ!!!」
何度も叫ぶ。
8体居るスライムが代わる代わる叫んでくる。
両腕で自分の体を抱きしめてうずくまる。
「くそ!早く助けに来なさいよ!」
兵士の命を犠牲にして私を助けなさいよ!
皆で死んで私を助けに来なさいよ!
日本に居た時の事を思い出す。
私は勉強しなくても勉強を出来た。
私は顔もスタイルもいい。
言い合いになってもすべて私が言い負かしてきた。
日本の方が良い。
日本に帰りたい。
「女神!私を日本に返しなさい!」
リンの精神は徐々に不安定になっていった。
ナイフで手を切る。
「痛!ち!」
腹が立つ。
英雄の私を助けに来ないし食料が足りない。
幸いなことにフルーツは多く、しばらく持つだろう。
大分痩せた。
鏡で自分の顔を見ると、スラムの貧民を思い出す。
スラムの貧民ほどではないけれど、痩せてきた。
髪もぼさぼさになってきた。
神殿の外に出て魔将が居るか確認する。
まだいる!
しつこい奴!
だが、スライムの動きがいつもと違っていた。
【軍のスライム視点】
「あいつ出てこないな~出てきたら殺してやるのに」
結界には入れない。
!結界の中には入れない。
でも神殿の周りの森に火を放つことは出来る。
「虫のようにいぶりだす。火を放とう!いい考えだああ!」
森に火を放つと、賢者が必死で水魔法を使って消化する。
「必死だねえ~。ぐーくくくく!」
必死に火を消しているのは嫌がっている証拠だ。
全方位に火を放つ。
朝も昼も夜もずっとずっとずっとずっと何度も何度も何度も何度も火をつける。
楽しくなってきた。
賢者は許さない。
苦しめて苦しめて苦しめて苦しめて最後に殺す。
この時から毎日昼も夜も関係なく森に火が放たれた。
【元賢者視点】
最近スライムの動きが変わって、何度も森に火を放つようになった。
時間も方角も関係なく何度もしつこく火を放って森を焼こうとしてくる。
途中で魔力が切れて森が燃えた。
フルーツが、食べられなくなった。
煙が充満したけど神殿の奥を締め切って何とか耐えた。
スライムの魔将に恐怖を感じる。
8体居る紫のスライムは1体だけでも私より強かった。
しかも少しずつスライムを生み出し、更に数を増やしていた。
紫のスライム以外は弱いと思うが、数が増えれば脅威になる。
「あれが【軍】の魔将の力」
スライムだから弱いと思っていた。
死の恐怖が頭をよぎる。
私が勝てない相手なら、兵士では太刀打ちできない。
魔将のスライムが叫ぶ。
「出て来なよ!殺してあげるからさああ!!!」
何度も叫ぶ。
8体居るスライムが代わる代わる叫んでくる。
両腕で自分の体を抱きしめてうずくまる。
「くそ!早く助けに来なさいよ!」
兵士の命を犠牲にして私を助けなさいよ!
皆で死んで私を助けに来なさいよ!
日本に居た時の事を思い出す。
私は勉強しなくても勉強を出来た。
私は顔もスタイルもいい。
言い合いになってもすべて私が言い負かしてきた。
日本の方が良い。
日本に帰りたい。
「女神!私を日本に返しなさい!」
リンの精神は徐々に不安定になっていった。
0
お気に入りに追加
560
あなたにおすすめの小説
異世界転移したよ!
八田若忠
ファンタジー
日々鉄工所で働く中年男が地球の神様が企てた事故であっけなく死亡する。
主人公の死の真相は「軟弱者が嫌いだから」と神様が明かすが、地球の神様はパンチパーマで恐ろしい顔つきだったので、あっさりと了承する主人公。
「軟弱者」と罵られた原因である魔法を自由に行使する事が出来る世界にリストラされた主人公が、ここぞとばかりに魔法を使いまくるかと思えば、そこそこ平和でお人好しばかりが住むエンガルの町に流れ着いたばかりに、温泉を掘る程度でしか活躍出来ないばかりか、腕力に物を言わせる事に長けたドワーフの三姉妹が押しかけ女房になってしまったので、益々活躍の場が無くなりさあ大変。
基本三人の奥さんが荒事を片付けている間、後ろから主人公が応援する御近所大冒険物語。
この度アルファポリス様主催の第8回ファンタジー小説大賞にて特別賞を頂き、アルファポリス様から書籍化しました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる