24 / 113
人に投資をするのが1番効率がいいよな
中級ダンジョンをぶっこわーす!
しおりを挟む
中級ダンジョンの物資の準備で3日間のんびりと過ごした。
それからうさぎ族100名と共に王都から一番遠い中級ダンジョンに向かった。
このダンジョンは立地が悪く、いつ消滅してもいいらしい。
放置すれば定期的にスタンピードが起こる。
魔物を間引くにも距離が遠く厄介で持て余しているらしい。
立地が悪い為道のりが遠い。
だが、気分は良い。
外の空気が気持ちいいし、木に生えている果物もうまい。
ずっと本を読んでいるのも良いが、たまには出かけたくなる。
魔物と闘って暴れるのが好きだ。
それにみんなのレベルが上がれば俺が楽になる。
他のうさぎ族も笑顔の者が多い。
今回はウサットも同行している。
ウサットは王との調整役で頭角を現してはいるが、俺がレベル上げをさせたいと言ったらすんなり許可が下りた。
「外に連れ出していただき感謝しています。最近運動不足でした」
「それは良かった」
気が合うな。
「ウサットの役割は重要だ。ある程度強くなって簡単にやられないようにしたかった」
その言葉を聞いてウサットが背筋を正す。
「おほめ頂き光栄です!すぐにレベルを上げ、更に力になります!」
みんな素直だよな。
日本のように擦れた感じが無い。
人のせいにする者も居ない。
なによりノリがいいし、ハングリー精神がある。
日本なら、何か言った時点で文句が出て案を潰されて終わるような事でもみんな協力してくれる。
やりやすい。
だから俺の気分もいいのか。
「皆のおかげで俺は助かっている」
「それはこちらのセリフです」
ウサットと笑いあった。
ウサットの笑みが消える。
「所で、中級ダンジョンですが、魔物を狩りつくせますかな?」
「無理だな。今向かってる中級ダンジョンはラビイたちと行った中級ダンジョンより魔物が多いんだろ?今回はレベル上げを優先する」
「私も同じ考えです。皆には言わないでおきましょう」
「そうだな、みんなのレベルを上げれば、何か流れが変わるかもしれない。しばらく中級ダンジョンでキャンプして過ごそう」
「目標は全員のレベルを30に上げる。これを第一目標にする。でよろしいですかな?」
「そうしよう」
その目標にした方が皆落ち込まないだろう。
「それと、ラビイが中級ダンジョンの素材に興味を示していました」
「あくまで優先はレベルアップだが、落ち着いたら素材を集めるのも良いと思う」
「そのように伝えます」
ウサットがみんなに指示を出していく。
人の管理が無くて楽だ。
ウサットには本当に助けられている。
ラビイが見回りを終えて抱き着いてくる。
「進路の先に魔物は居なかったです」
「お疲れ様」
他のメイドも抱き着いてくる。
俺の戦闘力は100だ。
みんなを背負ったまま歩き続ける。
夜は、10人全員の相手をする事になるだろう。
◇
チュンチュン!
俺がストレージから出した家で一晩過ごし目を覚ます。
体力が有り余る。
この世界の戦闘力100は、かなり丈夫だ。
しかも寝ているだけで傷が治っていく。
全員のレベルが30に上がり、ラビイたちの戦闘力は上がっている。
「皆のレベルがもっと上がったら、手に負えなくなるか」
ラビイが俺に抱きつく。
「それは無いです。ジュンは凄すぎるです。絶対に勝てないです」
「な・に・が・!?」
身支度を済ませ、家をストレージに戻し、歩くと中級ダンジョンに到着した。
更にダンジョンの10階まで一気に進んだ。
「魔物が多くて進みにくいです」
「確かに、だけどレベル上げには向いている。魔物を探さなくても大量に居るんだ」
俺は朝から晩まで経験値投資を使い続けた。
朝に10人と経験値投資の契約をして魔物と闘う。
10人が疲れると他の者と契約を結ぶ。
それを繰り返してレベルを上げていく。
その気になれば俺が3時間睡眠をして1日に21時間交代でレベル上げをすることも出来たが、そこまではしない。
今回うさぎ族の数が多かったがレベル30のラビイたちがサポートした事で更にレベル上げの効率が良くなっていた。
30階に到達し、皆のレベルが30に近づくとレベルアップの速度は落ちたが、少しずつレベル30の者が増えてきた。
そして全員が察する。
ラビイが声に出す。
「この魔物を狩りつくすには人が足りないのです」
「そうだな。魔物を狩りつくすのは諦めて皆のレベル30を目指そう」
レベル30になった者を帰還させて、他のうさぎ族を連れて来てもらう。
それでも魔物を狩りつくすことは出来ないだろう。
うさぎ族の数は300程度だが、妊婦や戦えない小さい子供も多い。
実質戦える者の数は半分。
本当に幼い子供と妊婦を除いて子供に戦ってもらったとしても200人程度だろう。
「ラビイ、素材を集めたいか?」
「いいんですか!」
「レベル上げは優先するけど、手が空いた分は素材集めに振り分けよう」
ラビイが大声で連絡しに行く。
◇
今回の中級ダンジョンへの遠征によって、うさぎ族のレベルは30になり、大量の素材を手に入れた。
だが、中級ダンジョンの魔物狩りには人が足りない。
「やはり他の力も必要か」
それからうさぎ族100名と共に王都から一番遠い中級ダンジョンに向かった。
このダンジョンは立地が悪く、いつ消滅してもいいらしい。
放置すれば定期的にスタンピードが起こる。
魔物を間引くにも距離が遠く厄介で持て余しているらしい。
立地が悪い為道のりが遠い。
だが、気分は良い。
外の空気が気持ちいいし、木に生えている果物もうまい。
ずっと本を読んでいるのも良いが、たまには出かけたくなる。
魔物と闘って暴れるのが好きだ。
それにみんなのレベルが上がれば俺が楽になる。
他のうさぎ族も笑顔の者が多い。
今回はウサットも同行している。
ウサットは王との調整役で頭角を現してはいるが、俺がレベル上げをさせたいと言ったらすんなり許可が下りた。
「外に連れ出していただき感謝しています。最近運動不足でした」
「それは良かった」
気が合うな。
「ウサットの役割は重要だ。ある程度強くなって簡単にやられないようにしたかった」
その言葉を聞いてウサットが背筋を正す。
「おほめ頂き光栄です!すぐにレベルを上げ、更に力になります!」
みんな素直だよな。
日本のように擦れた感じが無い。
人のせいにする者も居ない。
なによりノリがいいし、ハングリー精神がある。
日本なら、何か言った時点で文句が出て案を潰されて終わるような事でもみんな協力してくれる。
やりやすい。
だから俺の気分もいいのか。
「皆のおかげで俺は助かっている」
「それはこちらのセリフです」
ウサットと笑いあった。
ウサットの笑みが消える。
「所で、中級ダンジョンですが、魔物を狩りつくせますかな?」
「無理だな。今向かってる中級ダンジョンはラビイたちと行った中級ダンジョンより魔物が多いんだろ?今回はレベル上げを優先する」
「私も同じ考えです。皆には言わないでおきましょう」
「そうだな、みんなのレベルを上げれば、何か流れが変わるかもしれない。しばらく中級ダンジョンでキャンプして過ごそう」
「目標は全員のレベルを30に上げる。これを第一目標にする。でよろしいですかな?」
「そうしよう」
その目標にした方が皆落ち込まないだろう。
「それと、ラビイが中級ダンジョンの素材に興味を示していました」
「あくまで優先はレベルアップだが、落ち着いたら素材を集めるのも良いと思う」
「そのように伝えます」
ウサットがみんなに指示を出していく。
人の管理が無くて楽だ。
ウサットには本当に助けられている。
ラビイが見回りを終えて抱き着いてくる。
「進路の先に魔物は居なかったです」
「お疲れ様」
他のメイドも抱き着いてくる。
俺の戦闘力は100だ。
みんなを背負ったまま歩き続ける。
夜は、10人全員の相手をする事になるだろう。
◇
チュンチュン!
俺がストレージから出した家で一晩過ごし目を覚ます。
体力が有り余る。
この世界の戦闘力100は、かなり丈夫だ。
しかも寝ているだけで傷が治っていく。
全員のレベルが30に上がり、ラビイたちの戦闘力は上がっている。
「皆のレベルがもっと上がったら、手に負えなくなるか」
ラビイが俺に抱きつく。
「それは無いです。ジュンは凄すぎるです。絶対に勝てないです」
「な・に・が・!?」
身支度を済ませ、家をストレージに戻し、歩くと中級ダンジョンに到着した。
更にダンジョンの10階まで一気に進んだ。
「魔物が多くて進みにくいです」
「確かに、だけどレベル上げには向いている。魔物を探さなくても大量に居るんだ」
俺は朝から晩まで経験値投資を使い続けた。
朝に10人と経験値投資の契約をして魔物と闘う。
10人が疲れると他の者と契約を結ぶ。
それを繰り返してレベルを上げていく。
その気になれば俺が3時間睡眠をして1日に21時間交代でレベル上げをすることも出来たが、そこまではしない。
今回うさぎ族の数が多かったがレベル30のラビイたちがサポートした事で更にレベル上げの効率が良くなっていた。
30階に到達し、皆のレベルが30に近づくとレベルアップの速度は落ちたが、少しずつレベル30の者が増えてきた。
そして全員が察する。
ラビイが声に出す。
「この魔物を狩りつくすには人が足りないのです」
「そうだな。魔物を狩りつくすのは諦めて皆のレベル30を目指そう」
レベル30になった者を帰還させて、他のうさぎ族を連れて来てもらう。
それでも魔物を狩りつくすことは出来ないだろう。
うさぎ族の数は300程度だが、妊婦や戦えない小さい子供も多い。
実質戦える者の数は半分。
本当に幼い子供と妊婦を除いて子供に戦ってもらったとしても200人程度だろう。
「ラビイ、素材を集めたいか?」
「いいんですか!」
「レベル上げは優先するけど、手が空いた分は素材集めに振り分けよう」
ラビイが大声で連絡しに行く。
◇
今回の中級ダンジョンへの遠征によって、うさぎ族のレベルは30になり、大量の素材を手に入れた。
だが、中級ダンジョンの魔物狩りには人が足りない。
「やはり他の力も必要か」
0
お気に入りに追加
560
あなたにおすすめの小説

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)

俺が異世界帰りだと会社の後輩にバレた後の話
猫野 ジム
ファンタジー
会社員(25歳・男)は異世界帰り。現代に帰って来ても魔法が使えるままだった。
バレないようにこっそり使っていたけど、後輩の女性社員にバレてしまった。なぜなら彼女も異世界から帰って来ていて、魔法が使われたことを察知できるから。
『異世界帰り』という共通点があることが分かった二人は後輩からの誘いで仕事終わりに食事をすることに。職場以外で会うのは初めてだった。果たしてどうなるのか?
※ダンジョンやバトルは無く、現代ラブコメに少しだけファンタジー要素が入った作品です
※カクヨム・小説家になろうでも公開しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる