303 / 308
愛溢れる世界
253:やっとひとつに……【ティスSIDE】
しおりを挟む僕はアキルティアの可愛い蕾を舐め、
ゆっくりと指を入れた。
潤滑油は準備されていたけれど、
僕はそんなもは使いたくなかった。
僕がアキルティアの身体を
時間を掛けて解すつもりだったのだ。
だって、それができるのは僕だけだ。
潤滑油の効果ではなく、
アキルティアが自分で僕のために
体を開いてくれなければ
意味がないって僕は思えた。
僕は可愛いアキルティアの
小さな蕾を舐め、
舌を入れて唾液をおくる。
アキルティアの
可愛くて白い肌は
触り心地が良かったけれど。
逆に体内は熱く、
僕が舌や指を入れると
すぐに締め付けてくる。
そんな反応すらも嬉しくて。
僕は自分の欲棒が
滾り切っていたことは理解していた。
先に一度、
自分で扱いて
射精しておこうかとも思った。
でも目の前に、
あれだけ愛おしくて、
触れたかったアキルティアの
身体があるのに、
何故自分で自慰をしなければ
ならないのかと思い直す。
時間を掛けて
無垢な体を慣らして
あげたい気持ちと
早くアキルティアの体を
蹂躙したい気持ちがぶつかる。
やっぱり最初は
潤滑油を使うべきなのか。
そう思いながら
僕はアキルティアの体に
入れていた指を2本に増やした。
もう少し指が入ったら、
きっとアキルティアの
キモチイイ場所に届くと思う。
『そこに触れることができたら、
きっと驚くほどの快感に
身体が悦ぶでしょう』
僕の先生はそう言っていた。
だから僕は指を奥に進める。
アキルティアのイイ場所を探して
指を根元まで入れて
ぐりぐりと肉壁をまさぐった。
小刻みにアキルティアが
喘ぐような声を出す。
きっとキモチイイのだと
僕は欲棒を押さえつけて
もう片方の手の指も
アキルティアの中に入れた。
左右の指で割り開くようにして
熟れたアキルティアの体内を
むき出しにする。
そして唾液をおくり込んでから
今度は3本の指で
アキルティアの熱い肉壁を
まさぐった。
「ぁ、ぃ、ぁーっ」
アキルティアの足がガクガク震えた。
指先に、ぷっくりとした
感触がして、ここが、
そうなのだと確信する。
そこを指で責め立てると
アキルティアは何度も声を挙げ、
樹幹から蜜をあふれさせた。
ただ本人も言う様に、
精液はでない。
まだ体が未熟なのだろう。
そんなところさえも、
僕は嬉しくなる。
アキルティアの身体に触れ
発達を促すことができるのは
僕だけだ。
もういいだろうか。
挿入したい。
アキルティアの中に入りたい。
僕は指を引き抜いた。
すると……。
とろり、とアキルティアの
蕾から、透明な……いや、
薄い紫の色をした液が出て来た。
男性の身体は女性と違い、
相手を受け入れるための蜜は
出ないと聞いていたのだが。
僕はアキルティアの秘所に
顔を近づけた。
匂いを嗅ぐと、
甘い……『祝福』の花と
似たようなにおいがする。
僕が蕾をつつくと、
またその場所から甘い蜜が
とろとろと出て来た。
今度は紫の色が
もう少し濃くなっているように思う。
もしかして。
これもまた
紫の瞳の『力』なのだろうか。
アキルティアが僕を受け入れるために?
アキルティアはきっと無意識だろう。
でも。
そうでなければ、
紫の色をした甘い蜜が、
アキルティアの身体から。
しかも、この蕾から出てくるなど
あるはずがない。
僕は震えた。
アキルティアも僕を望んでいるのだ。
この甘い蜜の色が
もっともっと濃くなったら。
もしかしたらアキルティアは
僕との子どもを孕んでくれるのかもしれない。
僕がもっとアキルティアを愛したら。
もっともっと、アキルティアを
抱いて、キモチイイを教えて。
僕になら、全部預けてもいいって、
そう思って貰えたら。
この甘い紫の蜜と、
僕の精液が混ざって、
子どもができるのかも。
本当のところはわからない。
だって紫の瞳を持つのは
アキルティアと公爵夫人だけ。
そしてこの秘密を知るのは
僕と公爵だけだ。
公爵が夫人のことを
僕に話すわけがない。
だから真相はわからない。
でも、そうだと思う。
直観だけれど。
そしてそれは、僕が。
ううん、違う。
アキルティアが僕を愛してくれてるから、
だから僕にはわかるのだ。
僕は体を起こした。
アキルティアも僕を見る。
「ねぇ、いい?
アキルティアをもっと感じたい」
僕が言うと
アキルティアは小さく頷く。
「もっとね。
もっと可愛いアキルティアを
堪能したかったけど。
でも、今日が最初で最後じゃない。
これからもずっと、
僕はルティアと一緒だから」
僕は可愛い唇に口づける。
それから白い両足を掴んで
滾った欲棒を蕾にこすりつけた。
いきなり押し込んだら
怖がると思ったからだけど、
それだけでアキルティアは
脅えたような顔をする。
「大丈夫」って笑って見せて。
僕はぐっと腰を進めた。
アキルティアの身体を
逃がさないように
しっかり抱き込んで、
一気に欲棒で小さな体を貫く。
悲鳴のように上がるアキルティアの
口を自分の口で塞いで、
喘ぐ吐息さえも僕は味わった。
何度も舌を絡ませながら、
欲棒で白い身体を突き上げる。
狭くて熱くて、
アキルティアの体の中は
想像していた以上にキモチイイ。
僕はもう夢中だった。
アキルティアの身体を労わるようにと
ずっと考えていたのに。
僕はあっというまに
アキルティアの体内で果てたのだけど、
またすぐに欲棒は固くなり、
ぐちゅぐちゅと僕の精液が
溢れだす体内をかき回すことができた。
僕が動くたびに、
アキルティアは反応する。
僕を求めて腕を掴み、
深く突き上げると、
口から唾液がこぼれるほど
喘ぐのだ。
僕がアキルティアを支配している気になる。
アキルティアが僕を
求めてくれていると
そう思だけで物凄い充足感が沸き起こる。
あぁ、アキルティア。
僕の、愛する可愛いルティア。
やっと、やっと僕のものになった。
もっと沢山、キモチイイを
僕が教えてあげる。
ずっと僕のそばにいたいって、
アキルティアに言って
貰えるように。
僕は全力でアキルティアを
愛するから。
もっと僕を愛して。
いつか、この甘い蜜が
濃い紫に色づくぐらいに。
169
お気に入りに追加
1,175
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中

婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください
【完結】伯爵家当主になりますので、お飾りの婚約者の僕は早く捨てて下さいね?
MEIKO
BL
【完結】そのうち番外編更新予定。伯爵家次男のマリンは、公爵家嫡男のミシェルの婚約者として一緒に過ごしているが実際はお飾りの存在だ。そんなマリンは池に落ちたショックで前世は日本人の男子で今この世界が小説の中なんだと気付いた。マズい!このままだとミシェルから婚約破棄されて路頭に迷うだけだ┉。僕はそこから前世の特技を活かしてお金を貯め、ミシェルに愛する人が現れるその日に備えだす。2年後、万全の備えと新たな朗報を得た僕は、もう婚約破棄してもらっていいんですけど?ってミシェルに告げた。なのに対象外のはずの僕に未練たらたらなの何で!?
※R対象話には『*』マーク付けますが、後半付近まで出て来ない予定です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる