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閑話8
紫の加護の愛し子様・1【聖騎士・カミュイSIDE】
しおりを挟む私は神官で聖騎士を務める
カミュイ・フリードだ。
ある日私は、天使と出会った。
聖騎士とは神殿に仕える騎士だ。
通常騎士は剣を王に捧げるが、
我々の剣は神に捧げる。
そして我々は何らかの形で
魔法を使うことができる者が多い。
逆に魔法を使うことが
できるからこそ
聖騎士になった者が
多いとも言えるだろう。
騎士も聖騎士も同じ剣を扱うが、
聖騎士は魔物と戦うために剣を持つ。
また魔素が関わることで
何かしら問題が起きれば
それを率先して解決にあたる。
つまり通常の騎士とは
基本的に戦う相手が違うため、
魔法を扱える方が有利なのだ。
それに魔物と戦う
危険性がある分だけ
与えられる給与も高い。
魔物と戦う力があるからだろう。
我々聖騎士の給与は
通常神殿から支給される
金以外に、王家からも支給されている。
しかも騎士と同等額だ。
つまり神殿からの給与分だけ
聖騎士の方が多いのだ。
まぁ、神殿は常に金に困っている。
町や村にある自給自足のような
教会も含め、国内すべての
教会から納められる上納金で
神殿を動かしているのだから
王宮からの支給金がなければ
聖騎士など希望する者は
いないだろう。
ただ、聖騎士は所属するだけで
給金以外に衣食住が保証される。
そう言った意味で、
信仰心に関係なく剣の腕があり、
魔法を使える者の中には
聖騎士を目指す者も多数いた。
腕さえ良ければ
平民でも聖騎士になることは
できるので、実際に私が率いる
部隊にも平民や貴族でも
地位が低い男爵家の次男や三男など
将来継ぐ家が無い者も多く所属している。
そういう私の家はこの国の子爵家だ。
代々、信仰心も厚く、
聖騎士を輩出している家系で
貴族ながら私も幼い頃から
教会や神殿と馴染みのある生活をしていた。
もちろん、聖騎士だった父の
背中を見て育ったので、
次男だった私は
子どものころから
自分も聖騎士になるのだと
疑うことなく生きて来た。
聖騎士になることが当たり前で
神に剣を捧げることも当たり前の人生だった。
創造神を崇めることも含め
すべてが『日常』だったため、
あの統括神官のように
神を賛美をすることもなく
私は淡々と日々を過ごしていた。
そんな私の生活が
突然変わる出会いがあった。
それが天使との出会いだ。
その日は急に大神官殿から
招集を受けた。
大神官殿の話では、
創造神の加護を受けた者が
聖域に迷い込んでいるらしい。
大神官殿は創造神の
お告げを聞いたと言うが、
正直、神のお告げを聞くなど
今まで聞いたことが無い。
私は神の存在は疑うことはしないが、
神が直接人間に、何かを
告げることは無いと思っていた。
創造神のような大きな存在が
人間ごときに言葉を与えるとは
思えなかったからだ。
だから正直、大神官殿の命を
受けた時には、そろそろ
大神官殿もお年を召したからな、と
思ってしまった。
大神官殿は過去の戦争で
活躍した英雄だが
すでにお年は80歳を過ぎている。
見た目は元気そうだが
高齢のため幻聴が聞こえたのでは?
とそう考えたのだ。
だがもちろん、
そのようなことを言えるはずもなく
私は自分が率いる聖騎士団を連れて
聖域に入った。
聖域は空気も澄んでおり、
多くの木々が茂っている。
森自体が広範囲に広がっており
大木が密集している場所もあり
見つけ出すのは困難に思えた。
それに『加護を受けし者』が
どのような者かも聞いていない。
男なのか、女なのか。
年齢もわからない。
この聖域にいる人間など
通常はいないのだから
会ってもわからない、とは
言わないが、探す相手が
どのような容姿かも
わからないのだ。
団員たちも不安な顔をしている。
それでも彼らを叱りつけ、
私たちは聖域の森を捜索した。
どれぐらい探しただろう。
ふと、森の木々の奥で
何かが光ったような気がした。
私はそれに惹かれるように
茂みをかき分けて進む。
と、不意に木々が開けた。
すると小さな声が聞こえて来た。
少し高い、可愛らしい少年の声だ。
そちらに視線を向けると、
薄い寝巻を着た少年が
森の木漏れ日の下に立っていた。
上を向いている姿は
まるで太陽に光を
体内に取り込んでいるようにも見える。
少年の身体は淡く光っており、
金色の髪が風も吹いていないのに
ふわふわと揺れている。
少年は大きなクマの
ぬいぐるみを持っており、
私が見ている前で、
穏やかな顔をしながら
そのクマを両手で持ち上げた。
クマに太陽の光を
吸収させているようにも見えた。
可愛らしい仕草なのに、
何故か神々しい。
私はもっと近くで少年を
見たくなり、一歩足を踏み出した。
だが私の足が茂みを踏み、
大きな音を立てた。
空気が一気に変わる。
少年は驚いた顔で私を見つめ、
身を守るかのように
クマを両手でぎゅっと抱きしめた。
私は何かを言わねば、と思ったが
少年の瞳に動けなくなる。
……少年は紫の瞳だった。
私はこの少年が紫の加護を
持つ者に違いないと思った。
元々、私は感情を出すことも
言葉に表現することも苦手だ。
ましてや子供に
好かれたことなど一度も無い。
顔を見るだけで泣かれたことも
一度や二度ではない。
私は迷った。
どうするか。
だが少年は私を見て
脅えることも逃げることもせず、
じっと私を見つめた。
まるで私の心の中を
見透かすかのように、
クマを抱きしめたまま動かない。
私が真に値する人間かどうかを
量っているのだろうか。
私が動けずにいると、
私の様子に気が付いた部下たちが
背後から集まってくる。
これでは少年を
脅えさせるばかりだと思ったが、
大声で制止することもできない。
私が声を挙げることで
少年が怖がると思ったからだ。
私の部下たちも
少年を見て動きを止める。
寝間着を着て
ぬいぐるみを持った子ども。
この場が聖域だと考えれば、
場違いなのだが、
少年から淡い光が出ていて、
その神気に誰も動けない。
だがしばらくすると
その神気が収まってきた。
淡い光がゆっくりと消えていき、
私は固まっていた体を
ようやく動かせた。
私が1歩足を進めると
少年は1歩下がる。
怖がらせているのだと思い、
私は剣から手を離して
両手を上げた。
そうすることで少年の
後ずさりが止まったので
私は一気に少年との距離を詰めた。
そして少年の前に跪く。
「紫の加護を持つお方と
お見受け致します。
創造神のお告げにより
お迎えに参りました」
私は名を名乗り、
決して傷つけることはしないと誓う。
「お守り致しますので
ご一緒に来ていただけますか?」
嫌だと言われたら
どうしたら良いのだろうか。
無理やり連れて行くことなどできない。
だが、この場に置いていくこともできない。
私は不安を胸に少年に乞うと
少年は頷いてくれた。
それに安堵して
私は改めて少年を見た。
天使のような黄金の髪と
珍しい青みがかった紫の瞳。
そして、おおきな目はとても
可愛らしい。
だが視線を足もとに向けると
なんと少年は裸足だった。
それに着ている服は
肌着と言えそうな
薄い寝巻。
そして手には大きなぬいぐるみ。
寝間着は上質な物だと
一目でわかるものだったが、
神託が無ければ
どこかの貴族の子どもが
誘拐されてきたのではないかと
思えるような姿だった。
私は迷いつつも、
少年を抱き上げることにした。
このように白く美しい肌を
傷つけるわけにはいかない。
「ご無礼をお許しください」と
私が言うと、少年は恥ずかしそうに頷いた。
淡い光を身に纏っている姿は
天使だと思ったが、
私の腕の中で恥ずかしそうに
頬を染める姿は人間味があり、
とても愛らしい。
私は少年を抱き上げた。
少年の身体は軽く、
本当に人間なのかと何度も
目で確かめてしまう。
私の部下たちも何も言わないが
視線は少年に釘付けだった。
神殿に付いても私は
私は少年を抱き上げたまま
進むことにした。
なぜなら、少年は
靴を履いていないのだ。
裸足で歩かせるわけにはいかない。
私は部下に大神官殿に
連絡をするように告げ、
湯と布を用意するよう命じた。
まずはゆっくりと体を休ませねば。
そう思う私の腕の中で、
少年は「あの」と声を出した。
走り出そうとしていた部下たちも
足を止めて少年を振り返る。
「僕、アキルティア・アッシュフォードです。
助けていただき、ありがとうございました。
あの場所で一人ぼっちで
とても不安だったのですが、
皆さんが来てくださって、
とても嬉しかったです」
そう笑った少年の顔が
驚くほど可愛らしく、
けれども、神々しさも感じられて。
私の部下たちは慌てたように
手を振ったて言い訳をするような者や
目に涙を浮かべるような者もいて、
何度も少年に頭を下げて
命じた任務に向かって走り出す。
「カミュイさんも、
ありがとうございました」
恥ずかしそうに私の名を呼ぶ
少年に、私は雷に打たれたような感動が沸き起こる。
ただ、名を呼ばれただけなのに。
これが創造神の加護を持つお方なのか。
なんとも誇らしい気持ちになり、
私は胸を震わせた。
「あと僕はアキルティアです。
どうぞ、名前で呼んでください」
恥ずかしそうに言われ、
私は少年の名を呼ぼうとして
……呼べなかった。
声が上ずり、
上手く声が出せなかったのだ。
アキルティア様はご自身が
公爵家だと言うことを告げ、
家に使いを出して欲しいと言う。
私は頷き、先にその旨を
大神官殿に伝えるように
部下に命じる。
私の一存でどこまでできるか
わからなかったからだ。
その後、アキルティア様の
ご負担にならないように
私はゆっくりと足を進めた。
大神官殿の下へ連れて行くと
大神官殿はすでに公爵家へ
文をしたためていた。
大神官殿はアキルティア様を
椅子に座らせ、そばに居た若い
神官に公爵家に使いに出るように言う。
アキルティア様はその様子を見て、
大神官殿と、若い神官に向かって
丁寧に頭を下げた。
「ありがとうございます。
どうか気を付けて行ってきてください」
邪気の無い笑顔に、
声を掛けられた若い神官も
顔を真っ赤にして勢いよく
返事をして出て行く。
紫の加護を持つ稀有な存在であり、
高位貴族だというのに、
命令するでもなく、
ただ、純粋に感謝を
伝えて下さる姿に
私は跪きたくなる。
この方は、私がお護りしなくては。
突然、そう思った。
稀有な存在だからではない。
この方はこの世界にだけでなく、
私にとっても無くてはならないお方だ。
そう思えたのだ。
ただ淡々とした日々を
過ごしていた私の人生に
大きな光が差し込んだ気がした。
何かが大きく変わるのだと
私は確信したのだ。
きっと私の人生は
この方との出会いで変わる。
だからこそ、お傍でお護りしたい。
いや、私がお護りするべきだ。
私はそう結論づけた。
そして密かに誓う。
創造神より授かりしこのお方を
命の代えてもお護りしよう。
だが。
そんな私の決意もむなしく、
この稀有なお方は公爵家から
迎えの者が来て、
あっという間に
神殿から去ってしまった。
なんということだ。
しかも私がお護りしようと
心の底から誓ったと言うのに、
そんな私など必要ないとばかりに、
私をにらみつける騎士までいた。
気に入らない。
私はあの方のためになら
聖騎士を辞めてもいい。
私を専属騎士として
おそばに置いてはくれないだろうか。
私はそんなことまで考えた。
次にお会いしたら
一度、願い出てみようか。
あの方ならきっと
私を受け入れてくれる……と思う。
そんな希望を持った私が
もう一度、あの稀有なお方と
お会いする機会を手に入れたのは
それから少し経ってからだった。
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