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閑話5
俺の親友・4【ルティクラウンSIDE】
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次にアキルティアと
話す機会に恵まれたのは
自習時間だった。
アキルティアは友人と
魔法学の教授の所に
学びに行くと言う。
俺はそれに付き合うことにした。
二人っきりで話す機会が
あるかどうかはわからないが、
チャンスがあれば
前世をにおわせる話をしても
良いかもしれない。
そんな気持ちで俺は
研究室に入ったのだが。
俺の何気なく言った言葉に
アキルティアは食いつき、
一人で何やら考えだした。
護衛だか侍従だか知らないが
一緒にいたやつに
紙とペンを強請り、
ぶつぶつと呟きながら
机の周りを歩く。
……アキラだ、と俺は思った。
前世と全く同じだった。
頭の中で考え続けることが
アキラは苦手だったようで
「自分との会話だ」
と言いながら
考えたことをぶつぶつと
声に出して言う癖があったのだ。
アキルティアは何やら
思いついたのか、
紙に何やら単語を沢山書き、
まるを付けたり、
矢印を付けたりしていたが、
「だめだ」と言って、
ぐちゃぐちゃとペンで消す。
俺はアキルティアが
考えていることが
何かに思い至り、
思わず笑った。
「ははは、相変わらずだ。
だからダメなんだよ。
目の前のことしか見えてない。
もっと視野を広くしてみろよ」
俺は良くアキラに言っていた言葉だ。
そしてアキラが俺に
言う言葉も、いつも同じ。
「うるせ、目の前のことで
いっぱいいっぱいなんだよ、ルイ」
ほらな。
アキラだ。
だがアキルティアは
自分の発した言葉に驚いたようで
目をまん丸にして俺を見た。
「えっと、ここは、どこだ?」
可愛い口調の
アキルティアではない様子に、
前世の記憶をアキルティアも
持っているのだと確信する。
「ここは魔法学の研究室で
お前はこの国の公爵家当主の息子で
名前はアキルティア。
んで。
俺は隣の国の第三王子で
ルティクラウン。
まぁ、ルイと呼ばれるのは
嬉しいが」
考えに没頭していて、
前世の記憶と今の記憶が
ごっちゃになったんだろうな。
「考えに没頭して
自論に走るのは、変わってないな」
俺が笑って見せると、
まんまるだった目に
涙が浮かんだ。
俺のこと、わかったんだな。
アキラ。
俺だよ。
お前の、いや。
俺の唯一の、親友。
お前が消えて、
俺がどんなに落ち込んだか。
俺がどんなに寂しかったか。
わかるか?
お前は無邪気に俺と
再会できたと喜んでいるかも
しれないが。
俺はお前に言いたい
恨み言がいっぱいあるんだぞ。
そう言いたくなった。
だが、嬉しそうに笑った
アキルティアの顔に、
俺は何も言えなくなる。
涙で笑顔をにじませて
そんな俺にアキルティアは言う。
「すごいハンサムな顔だ。
イケメンは何があっても
やっぱりイケメンなんだな」
今頃。
今頃、俺の顔をちゃんと見たのか?
認識すんのが
遅すぎるだろう!?
俺は苦笑した。
そしてアキルティアの
言葉の続きを
俺が言ってやった。
「しかも王子だ、
優良物件だろう」
俺が偉そうに言ってやると、
アキルティアは同じ言葉を
しみじみと言う。
「ほんと、優良物件だ」
前世に戻ったような
そんな気がした。
何でも気軽に言い合って。
すべてが許されていた、
代えがたい空間だった。
アキルティアが
俺の手を見た。
一緒にプレゼンをして
成功したときに、
俺たちは必ず
片手を固く握って喜びを分かち合った。
俺が手を上げると
すぐにアキルティアの手が
俺の手と重なる。
すぐに、がし、っと
固く手を握ったが、
前世のように
力任せに握る手に力を入れたりはしない。
前世ではそれで
いつのまにか力比べに
なってしまっていたが、
今のアキルティアだと
俺が勝つに決まっている。
だから俺は。
力を入れずに、重なった手を
自分の額に押し当てた。
「……やっと会えた」
感無量というのは
こういうことだと思う。
俺のつぶやきに
どう思ったのか、
アキルティアは
涙をにじませたまま、
息を飲んだ。
俺はアキルティアを
抱きしめたい衝動に駆られたが、
さすがにそれはまずいと
我慢する。
俺たちは前世では親友だったが
今は出会ったばかりの
赤の他人……だからな。
と、自分で思って、
悲しいというか寂しくなる。
これからはもっと
アキルティアと交流をして
仲良くならなくては。
そして一緒に
魔力と紫の瞳の力を
研究したい。
この国よりも、
俺の国は魔法を使う者は多いし、
それなりに魔力に関しても
研究は進んでいると思う。
アキルティアさえ良ければ
俺の国に研究員として
来て貰ってもいい。
俺が誘ったら
俺の国に来てくれるだろうか。
俺はそこまで考えて、
突き刺さる視線に気が付いた。
同じクラスのルシリアンと
言うやつと、
公爵家の護衛のキールという男が
俺を射貫くように見ている。
そうだった。
こいつはアキルティアで
俺の親友ではない。
俺が他国の王子だから
強引にアキラと、
いや、アキルティアと
引き離すことはしないようだが
このままでは
国家間の関係が
ヤバくなりそうだ。
俺はアキラの手を離す。
そしてすました顔で
「改めて言うが、
私のことはルイと呼んでくれ。
私はアキと呼んでもいいかな?」
と聞いた。
アキルティアは俺の
作った表情を見て笑う。
「はい。ルイ殿下。
お好きなようにお呼び下さい。
僕のような身分では
王子殿下に逆らうことはできませんので」
言葉だけ聞くと、
刺々しい感じに聞こえるだろう。
だがアキルティアの顔は
俺と一緒で作り笑いをしていて、
けれど、瞳は俺をからかって
遊んでいるのが見て取れる。
遊んでいるのだ。
俺の王子という立場と、
自分の公爵家子息という立場を揶揄って。
前世の時と同じ言葉遊びだ。
俺とアキルティアは
顔を見合わせて、
今度は声を出して二人で笑う。
「会いたかった」
俺はもう一度言う。
でもお前は俺のことを
忘れていただろう?
言葉にはしなかったが、
そういう意味を込めて
アキルティアを見つめる。
「僕も会いたかったよ」
なんてアキルティアは言うが。
「嘘つけ」
と言ってやると、
アキルティアはまた笑う
「しょうがないだろ。
目の前のことで、
いっぱいいっぱいなんだ」
前世と全く違う顔で。
でも俺の親友と同じ空気で笑う。
嬉しくて。
俺は今度は我慢が出来ずに
アキルティアを抱きしめた。
公爵家の護衛が殺気を飛ばしてきたが
もちろん、俺はアキルティアを
抱きしめたままだ。
やっと親友と再会できたんだ。
簡単には手放せない。
そう思ったのに、
アキルティアは気の抜けた声を出す。
「しょがないなぁ、ルイは。
ルイは知らないかもしれないけれど
ここでは、むやみやたらと
抱きついたり、甘えたりしたら
マナー違反になるんだぞ」」
……それぐらい、知ってる。
知ってるが、
マナー違反だとしても
抱きしめたくなるぐらい
俺はお前と出会えて嬉しかったんだ!
俺の心の声はもちろん、
アキルティアに聞こえるはずもなく。
「僕がこの国の
マナーを教えてあげるから
心配しなくても大丈夫だよ」
と俺の背中を叩く
アキルティアを見て俺は
苦笑した。
だが、これでアキルティアと。
アキラと一緒に過ごす理由ができた。
あぁ、これからの毎日が
楽しくなりそうだ。
話す機会に恵まれたのは
自習時間だった。
アキルティアは友人と
魔法学の教授の所に
学びに行くと言う。
俺はそれに付き合うことにした。
二人っきりで話す機会が
あるかどうかはわからないが、
チャンスがあれば
前世をにおわせる話をしても
良いかもしれない。
そんな気持ちで俺は
研究室に入ったのだが。
俺の何気なく言った言葉に
アキルティアは食いつき、
一人で何やら考えだした。
護衛だか侍従だか知らないが
一緒にいたやつに
紙とペンを強請り、
ぶつぶつと呟きながら
机の周りを歩く。
……アキラだ、と俺は思った。
前世と全く同じだった。
頭の中で考え続けることが
アキラは苦手だったようで
「自分との会話だ」
と言いながら
考えたことをぶつぶつと
声に出して言う癖があったのだ。
アキルティアは何やら
思いついたのか、
紙に何やら単語を沢山書き、
まるを付けたり、
矢印を付けたりしていたが、
「だめだ」と言って、
ぐちゃぐちゃとペンで消す。
俺はアキルティアが
考えていることが
何かに思い至り、
思わず笑った。
「ははは、相変わらずだ。
だからダメなんだよ。
目の前のことしか見えてない。
もっと視野を広くしてみろよ」
俺は良くアキラに言っていた言葉だ。
そしてアキラが俺に
言う言葉も、いつも同じ。
「うるせ、目の前のことで
いっぱいいっぱいなんだよ、ルイ」
ほらな。
アキラだ。
だがアキルティアは
自分の発した言葉に驚いたようで
目をまん丸にして俺を見た。
「えっと、ここは、どこだ?」
可愛い口調の
アキルティアではない様子に、
前世の記憶をアキルティアも
持っているのだと確信する。
「ここは魔法学の研究室で
お前はこの国の公爵家当主の息子で
名前はアキルティア。
んで。
俺は隣の国の第三王子で
ルティクラウン。
まぁ、ルイと呼ばれるのは
嬉しいが」
考えに没頭していて、
前世の記憶と今の記憶が
ごっちゃになったんだろうな。
「考えに没頭して
自論に走るのは、変わってないな」
俺が笑って見せると、
まんまるだった目に
涙が浮かんだ。
俺のこと、わかったんだな。
アキラ。
俺だよ。
お前の、いや。
俺の唯一の、親友。
お前が消えて、
俺がどんなに落ち込んだか。
俺がどんなに寂しかったか。
わかるか?
お前は無邪気に俺と
再会できたと喜んでいるかも
しれないが。
俺はお前に言いたい
恨み言がいっぱいあるんだぞ。
そう言いたくなった。
だが、嬉しそうに笑った
アキルティアの顔に、
俺は何も言えなくなる。
涙で笑顔をにじませて
そんな俺にアキルティアは言う。
「すごいハンサムな顔だ。
イケメンは何があっても
やっぱりイケメンなんだな」
今頃。
今頃、俺の顔をちゃんと見たのか?
認識すんのが
遅すぎるだろう!?
俺は苦笑した。
そしてアキルティアの
言葉の続きを
俺が言ってやった。
「しかも王子だ、
優良物件だろう」
俺が偉そうに言ってやると、
アキルティアは同じ言葉を
しみじみと言う。
「ほんと、優良物件だ」
前世に戻ったような
そんな気がした。
何でも気軽に言い合って。
すべてが許されていた、
代えがたい空間だった。
アキルティアが
俺の手を見た。
一緒にプレゼンをして
成功したときに、
俺たちは必ず
片手を固く握って喜びを分かち合った。
俺が手を上げると
すぐにアキルティアの手が
俺の手と重なる。
すぐに、がし、っと
固く手を握ったが、
前世のように
力任せに握る手に力を入れたりはしない。
前世ではそれで
いつのまにか力比べに
なってしまっていたが、
今のアキルティアだと
俺が勝つに決まっている。
だから俺は。
力を入れずに、重なった手を
自分の額に押し当てた。
「……やっと会えた」
感無量というのは
こういうことだと思う。
俺のつぶやきに
どう思ったのか、
アキルティアは
涙をにじませたまま、
息を飲んだ。
俺はアキルティアを
抱きしめたい衝動に駆られたが、
さすがにそれはまずいと
我慢する。
俺たちは前世では親友だったが
今は出会ったばかりの
赤の他人……だからな。
と、自分で思って、
悲しいというか寂しくなる。
これからはもっと
アキルティアと交流をして
仲良くならなくては。
そして一緒に
魔力と紫の瞳の力を
研究したい。
この国よりも、
俺の国は魔法を使う者は多いし、
それなりに魔力に関しても
研究は進んでいると思う。
アキルティアさえ良ければ
俺の国に研究員として
来て貰ってもいい。
俺が誘ったら
俺の国に来てくれるだろうか。
俺はそこまで考えて、
突き刺さる視線に気が付いた。
同じクラスのルシリアンと
言うやつと、
公爵家の護衛のキールという男が
俺を射貫くように見ている。
そうだった。
こいつはアキルティアで
俺の親友ではない。
俺が他国の王子だから
強引にアキラと、
いや、アキルティアと
引き離すことはしないようだが
このままでは
国家間の関係が
ヤバくなりそうだ。
俺はアキラの手を離す。
そしてすました顔で
「改めて言うが、
私のことはルイと呼んでくれ。
私はアキと呼んでもいいかな?」
と聞いた。
アキルティアは俺の
作った表情を見て笑う。
「はい。ルイ殿下。
お好きなようにお呼び下さい。
僕のような身分では
王子殿下に逆らうことはできませんので」
言葉だけ聞くと、
刺々しい感じに聞こえるだろう。
だがアキルティアの顔は
俺と一緒で作り笑いをしていて、
けれど、瞳は俺をからかって
遊んでいるのが見て取れる。
遊んでいるのだ。
俺の王子という立場と、
自分の公爵家子息という立場を揶揄って。
前世の時と同じ言葉遊びだ。
俺とアキルティアは
顔を見合わせて、
今度は声を出して二人で笑う。
「会いたかった」
俺はもう一度言う。
でもお前は俺のことを
忘れていただろう?
言葉にはしなかったが、
そういう意味を込めて
アキルティアを見つめる。
「僕も会いたかったよ」
なんてアキルティアは言うが。
「嘘つけ」
と言ってやると、
アキルティアはまた笑う
「しょうがないだろ。
目の前のことで、
いっぱいいっぱいなんだ」
前世と全く違う顔で。
でも俺の親友と同じ空気で笑う。
嬉しくて。
俺は今度は我慢が出来ずに
アキルティアを抱きしめた。
公爵家の護衛が殺気を飛ばしてきたが
もちろん、俺はアキルティアを
抱きしめたままだ。
やっと親友と再会できたんだ。
簡単には手放せない。
そう思ったのに、
アキルティアは気の抜けた声を出す。
「しょがないなぁ、ルイは。
ルイは知らないかもしれないけれど
ここでは、むやみやたらと
抱きついたり、甘えたりしたら
マナー違反になるんだぞ」」
……それぐらい、知ってる。
知ってるが、
マナー違反だとしても
抱きしめたくなるぐらい
俺はお前と出会えて嬉しかったんだ!
俺の心の声はもちろん、
アキルティアに聞こえるはずもなく。
「僕がこの国の
マナーを教えてあげるから
心配しなくても大丈夫だよ」
と俺の背中を叩く
アキルティアを見て俺は
苦笑した。
だが、これでアキルティアと。
アキラと一緒に過ごす理由ができた。
あぁ、これからの毎日が
楽しくなりそうだ。
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