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閑話
俺の義弟があやしすぎる・2【義兄・ジェルロイドSIDE】
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「アキ、もう一度言ってみてくれ」
俺は聞き間違いかと思い、
もう一度聞いた。
「ですから、過去30年間の
この国の気候と人口増加の推移が
書かれた資料と、人口分布図を頂きたいと思います」
……待て。
意味が分からない。
そんなもの貰ってどうするんだ?
俺が変な顔をしたからだろう。
アキルティアは、えっと、と言い直した。
「その、もし頂くのが難しい場合は
閲覧許可だけもらえれば。
許可を頂いた時間だけ見て、
できるだけ覚えて帰ってきます」
わからないが、わかった。
ようは過去のこの国の資料が見たいんだな。
だが、自分の年齢をよく考えろよ?
10歳なんだぞ、アキルティアは。
やっぱり兄貴だろう!
そうじゃなきゃ、そんなわけのわからないもの、
欲しがるわけがない。
何度でも言う。
アキルティアは10歳だ!
せめて本とかにしろよ!
この世界はプラモデルとかは
無さそうだから無理だけど、
せめてチェスの駒とかゲーム盤とか。
王家がくれるって言うんだから
馬を貰うとか、なんかあるんだろう。
なんで資料なんだよ!
おかしいだろっ。
そんなの欲しがったら、
あやしまれるぞ!?
そんな資料で何をするのかと問いただされるだろうし、
逆にアキルティアの頭脳を知らしめた後だ。
国家転覆とか、わけのわからないことに
巻き込まれるんじゃないのか?
どうする?
まだ俺が前世の弟だということを
アキルティアは知らない。
それに、前世の記憶があったとしても
弟の記憶があるかどうかもわからない。
曖昧な状態で前世の話題はすべきでないし、
ここには侍女たちもいる。
どうする?
「……アキは変わった物が欲しいんだね」
俺は正攻法で行くことにした。
「アキぐらいの年齢なら
ゲーム盤とかを欲しがると思ったよ」
これでどうだ!
自分の考えがズレてることに
さすがに気が付いただろう。
アキルティアは目を見開いて、
「そ、そ、そうですね」と視線を彷徨わせる。
「で、でも僕はゲームをする相手もいませんし」
確かにそうか。
俺も頻繁には戻ってこないしな。
「馬とかはどうだ?
小さな馬を貰えば乗れると思うぞ」
「馬に乗る!?」
アキルティアの目が輝く。
が。
「乗れる気がしません」
だよなー。
アキルティアは体を動かすのは
極端に苦手らしい。
体力がないだけだとは思うが。
だがどう考えても
過去の資料なんぞ、10歳が欲しがるなんて
怪しすぎるだろう。
「……なんでアキは
そんな資料を欲しいんだ?」
俺が聞くと、アキルティアは
「その、だって」と小さく言う。
「うん?」
「女性の数が減少しているのには
何か原因があって、その結果が
今の状況だと思うのです。
なのでそれを国民の分布図や
過去の気温差、できればその時、その時の
疫病などの記録を比べて、
何か原因を予測できないかと……」
でたよ。
兄貴の好きな、原因と結果と予測だ。
あーっ、と俺はまた心の中で
天を仰ぐ。
そんなことを考える10歳がどこにいるんだよ。
頭いいんだから、ちっとは考えろよ!
馬鹿か?
本当は馬鹿なんだろう。
常識ってことば、知ってるか?
「そうなんだ。
まだ10歳なのに凄いことを思いつくんだね」
どうだっ。
これで考えていることがおかしいって
気が付いたか?
世の中の10歳は、
未来予測なんてしないんだよっ。
くそーっ。
声を大にして言いたい。
くそ兄貴、その詰まった脳みそで
しっかり常識を考えろ! と。
だが言えない。
そう、まだ言ってはならない。
俺は優しい優しい17歳の義兄だ。
俺は気を落ち着かせるべく、
目の前の紅茶を飲んだ。
サリーは俺の前には気を利かせて
ストレートティーを置いてくれていた。
だがアキルティアの前には
甘そうなミルクティーがある。
こんなに甘いものを食べていて
さらに甘い飲み物を飲むって
大丈夫か?
糖尿病になるぞ。
「そう、ですね。
確かに10歳で、そんなこと言うと
変な目で見られそうですね」
アキルティアの声に
ようやくわかったか!と言いたくなる。
「では僕は何を貰えばいいのでしょう。
欲しい物なんて無いですし」
何でないんだよ。
あるだろ?
前世ではひたすら欲しいものを我慢して
俺の学費を稼いでくれてたじゃんか。
俺、兄貴が玄関で
履きつぶした革靴を見ながら
「まずはあいつの運動靴だよな」って
呟いてたの、聞いてたんだからな。
「欲しい物なら何でもいいんじゃないかな。
たとえば、父や母にはお願いできない物とか」
そんなものは無いかもしれないが。
なんたって公爵家だしな。
だが俺のアドバイスに、アキルティアは
「そうですね!」と急に笑顔になった。
なんだ?
再び嫌な予感がするが、大丈夫か?
「何か思いついた?」
「はい!」
「えーっと、それはいったい……」
「内緒ですっ」
って、どやーっって顔をしたけれど。
それ、可愛い顔だけど
前世兄にそっくりだから。
褒賞式は明日か。
大丈夫だろうか。
一緒に行くつもりで学園に欠席届をだしたけれど
遠くで見守りたくなってきた。
それからアキルティアは俺が何を言っても
「内緒なんです」としか言わない。
胃が痛くなってきた。
不安で仕方ない。
その翌日、俺と義父、アキルティアは
王宮へ向かう。
義母は留守番だ。
王宮は義父にはただの職場だし
俺も騎士団で時間がある限り
訓練を付けて貰っているので馴染みがある。
もちろん、アキルティアも
何度も来たことがある場所だ。
俺たちはたいした緊張感もなく
謁見の間に案内され、アキルティアは
さすが前世兄というか、なんというか。
陛下の前で堂々とした姿で褒賞式をこなした。
ただし。
褒賞式の後、陛下のプライベートの場に呼ばれ、
「アキルティアにはわしから特別に
褒美をやろう」と言われた後。
前世兄は……いや、アキルティアは
大きくやらかしてくれた。
その場には陛下と王妃様。
ジャスティス殿下と俺と義父がいた。
護衛達は扉の外にいて、
陛下の完全なプライベートの場だった。
アキルティアはおそらく可愛い10歳を
演じようと思ったのだろう。
両手を大きく広げて
ぴょんぴょんと背伸びをして。
「こーんな、こーんな大きな
くまさんのぬいぐるみが欲しいですっ」
兄よ。
もう一度、言う。
10歳はぬいぐるみなんて欲しがらない。
いや、女子なら欲しがるかもしれないが。
周囲を見ろ。
空気を読め。
ぬいぐるみなんぞ、
王宮に潜り込んだ間者を見抜いた天才児が
欲しがるものではない。
だが。
そんな白い空気を義父がぶちやぶった。
「アキはぬいぐるみが欲しかったんだね!
気が付かなくてごめんよ。
父様が買ってあげるからね」
とアキルティアを抱き上げて
頬をすりすりしている。
さすがだ。
アキルティアの不自然さがすべて消えた。
「何を言う!
王家からの褒美なんじゃぞ。
わしが贈るんじゃっ」
って、なんで国王陛下が
そんなムキになるんだ?
「何を言うの? あなた。
私が可愛いのを選んであげるわ。
そうだ!
キャンディス様とお揃いのぬいぐるみなんてどう?
私も同じのを手に入れれば、
キャンディス様とお揃いになるわ」
王妃様。
それはアキルティアの褒美になってません。
「待ってください。
アキルティアのプレゼントは私が考えます」
ジャスティス殿下。
あんたまだチクチクと
俺に虐められたいのですか?
俺がジャスティス殿下を見ると、
殿下はビクリ、と肩を震わせて俺から視線を外した。
わかればいい。
アキルティアに余計なことをするな。
俺が殿下に視線で制した時、
義父は陛下に向かって一言
「褒美なんぞいらん」と
すべての会話の流れをぶった切った。
せっかく王宮まで来て
褒賞式まで行ったのに、
この一言ですべてが無かったことになった。
もちろん、アキルティアの
ぬいぐるみの話も無しだ。
凄いな、義父よ。
国王陛下も無言だ。
「そうだよな、アキルティア」
義父は一応、アキルティアを伺うように見る。
アキルティアはそんな義父を見て、
はい、と笑った。
「僕は父様と母様と兄様と。
欲しいものはすべて持ってますから」
欲しいものは、家族だけ。
その言葉に、俺が涙を浮かべたことは
誰にも内緒だ。
そしてその後、アキルティアのベットには
アキルティアより大きなクマのぬいぐるみが
まるで主人のように寝そべるようになった。
アキルティアはそれに抱きつき寝ているらしい。
まぁ、あれだ。
本人が満足しているのだから
これで良し、ということなのだろう。
俺は聞き間違いかと思い、
もう一度聞いた。
「ですから、過去30年間の
この国の気候と人口増加の推移が
書かれた資料と、人口分布図を頂きたいと思います」
……待て。
意味が分からない。
そんなもの貰ってどうするんだ?
俺が変な顔をしたからだろう。
アキルティアは、えっと、と言い直した。
「その、もし頂くのが難しい場合は
閲覧許可だけもらえれば。
許可を頂いた時間だけ見て、
できるだけ覚えて帰ってきます」
わからないが、わかった。
ようは過去のこの国の資料が見たいんだな。
だが、自分の年齢をよく考えろよ?
10歳なんだぞ、アキルティアは。
やっぱり兄貴だろう!
そうじゃなきゃ、そんなわけのわからないもの、
欲しがるわけがない。
何度でも言う。
アキルティアは10歳だ!
せめて本とかにしろよ!
この世界はプラモデルとかは
無さそうだから無理だけど、
せめてチェスの駒とかゲーム盤とか。
王家がくれるって言うんだから
馬を貰うとか、なんかあるんだろう。
なんで資料なんだよ!
おかしいだろっ。
そんなの欲しがったら、
あやしまれるぞ!?
そんな資料で何をするのかと問いただされるだろうし、
逆にアキルティアの頭脳を知らしめた後だ。
国家転覆とか、わけのわからないことに
巻き込まれるんじゃないのか?
どうする?
まだ俺が前世の弟だということを
アキルティアは知らない。
それに、前世の記憶があったとしても
弟の記憶があるかどうかもわからない。
曖昧な状態で前世の話題はすべきでないし、
ここには侍女たちもいる。
どうする?
「……アキは変わった物が欲しいんだね」
俺は正攻法で行くことにした。
「アキぐらいの年齢なら
ゲーム盤とかを欲しがると思ったよ」
これでどうだ!
自分の考えがズレてることに
さすがに気が付いただろう。
アキルティアは目を見開いて、
「そ、そ、そうですね」と視線を彷徨わせる。
「で、でも僕はゲームをする相手もいませんし」
確かにそうか。
俺も頻繁には戻ってこないしな。
「馬とかはどうだ?
小さな馬を貰えば乗れると思うぞ」
「馬に乗る!?」
アキルティアの目が輝く。
が。
「乗れる気がしません」
だよなー。
アキルティアは体を動かすのは
極端に苦手らしい。
体力がないだけだとは思うが。
だがどう考えても
過去の資料なんぞ、10歳が欲しがるなんて
怪しすぎるだろう。
「……なんでアキは
そんな資料を欲しいんだ?」
俺が聞くと、アキルティアは
「その、だって」と小さく言う。
「うん?」
「女性の数が減少しているのには
何か原因があって、その結果が
今の状況だと思うのです。
なのでそれを国民の分布図や
過去の気温差、できればその時、その時の
疫病などの記録を比べて、
何か原因を予測できないかと……」
でたよ。
兄貴の好きな、原因と結果と予測だ。
あーっ、と俺はまた心の中で
天を仰ぐ。
そんなことを考える10歳がどこにいるんだよ。
頭いいんだから、ちっとは考えろよ!
馬鹿か?
本当は馬鹿なんだろう。
常識ってことば、知ってるか?
「そうなんだ。
まだ10歳なのに凄いことを思いつくんだね」
どうだっ。
これで考えていることがおかしいって
気が付いたか?
世の中の10歳は、
未来予測なんてしないんだよっ。
くそーっ。
声を大にして言いたい。
くそ兄貴、その詰まった脳みそで
しっかり常識を考えろ! と。
だが言えない。
そう、まだ言ってはならない。
俺は優しい優しい17歳の義兄だ。
俺は気を落ち着かせるべく、
目の前の紅茶を飲んだ。
サリーは俺の前には気を利かせて
ストレートティーを置いてくれていた。
だがアキルティアの前には
甘そうなミルクティーがある。
こんなに甘いものを食べていて
さらに甘い飲み物を飲むって
大丈夫か?
糖尿病になるぞ。
「そう、ですね。
確かに10歳で、そんなこと言うと
変な目で見られそうですね」
アキルティアの声に
ようやくわかったか!と言いたくなる。
「では僕は何を貰えばいいのでしょう。
欲しい物なんて無いですし」
何でないんだよ。
あるだろ?
前世ではひたすら欲しいものを我慢して
俺の学費を稼いでくれてたじゃんか。
俺、兄貴が玄関で
履きつぶした革靴を見ながら
「まずはあいつの運動靴だよな」って
呟いてたの、聞いてたんだからな。
「欲しい物なら何でもいいんじゃないかな。
たとえば、父や母にはお願いできない物とか」
そんなものは無いかもしれないが。
なんたって公爵家だしな。
だが俺のアドバイスに、アキルティアは
「そうですね!」と急に笑顔になった。
なんだ?
再び嫌な予感がするが、大丈夫か?
「何か思いついた?」
「はい!」
「えーっと、それはいったい……」
「内緒ですっ」
って、どやーっって顔をしたけれど。
それ、可愛い顔だけど
前世兄にそっくりだから。
褒賞式は明日か。
大丈夫だろうか。
一緒に行くつもりで学園に欠席届をだしたけれど
遠くで見守りたくなってきた。
それからアキルティアは俺が何を言っても
「内緒なんです」としか言わない。
胃が痛くなってきた。
不安で仕方ない。
その翌日、俺と義父、アキルティアは
王宮へ向かう。
義母は留守番だ。
王宮は義父にはただの職場だし
俺も騎士団で時間がある限り
訓練を付けて貰っているので馴染みがある。
もちろん、アキルティアも
何度も来たことがある場所だ。
俺たちはたいした緊張感もなく
謁見の間に案内され、アキルティアは
さすが前世兄というか、なんというか。
陛下の前で堂々とした姿で褒賞式をこなした。
ただし。
褒賞式の後、陛下のプライベートの場に呼ばれ、
「アキルティアにはわしから特別に
褒美をやろう」と言われた後。
前世兄は……いや、アキルティアは
大きくやらかしてくれた。
その場には陛下と王妃様。
ジャスティス殿下と俺と義父がいた。
護衛達は扉の外にいて、
陛下の完全なプライベートの場だった。
アキルティアはおそらく可愛い10歳を
演じようと思ったのだろう。
両手を大きく広げて
ぴょんぴょんと背伸びをして。
「こーんな、こーんな大きな
くまさんのぬいぐるみが欲しいですっ」
兄よ。
もう一度、言う。
10歳はぬいぐるみなんて欲しがらない。
いや、女子なら欲しがるかもしれないが。
周囲を見ろ。
空気を読め。
ぬいぐるみなんぞ、
王宮に潜り込んだ間者を見抜いた天才児が
欲しがるものではない。
だが。
そんな白い空気を義父がぶちやぶった。
「アキはぬいぐるみが欲しかったんだね!
気が付かなくてごめんよ。
父様が買ってあげるからね」
とアキルティアを抱き上げて
頬をすりすりしている。
さすがだ。
アキルティアの不自然さがすべて消えた。
「何を言う!
王家からの褒美なんじゃぞ。
わしが贈るんじゃっ」
って、なんで国王陛下が
そんなムキになるんだ?
「何を言うの? あなた。
私が可愛いのを選んであげるわ。
そうだ!
キャンディス様とお揃いのぬいぐるみなんてどう?
私も同じのを手に入れれば、
キャンディス様とお揃いになるわ」
王妃様。
それはアキルティアの褒美になってません。
「待ってください。
アキルティアのプレゼントは私が考えます」
ジャスティス殿下。
あんたまだチクチクと
俺に虐められたいのですか?
俺がジャスティス殿下を見ると、
殿下はビクリ、と肩を震わせて俺から視線を外した。
わかればいい。
アキルティアに余計なことをするな。
俺が殿下に視線で制した時、
義父は陛下に向かって一言
「褒美なんぞいらん」と
すべての会話の流れをぶった切った。
せっかく王宮まで来て
褒賞式まで行ったのに、
この一言ですべてが無かったことになった。
もちろん、アキルティアの
ぬいぐるみの話も無しだ。
凄いな、義父よ。
国王陛下も無言だ。
「そうだよな、アキルティア」
義父は一応、アキルティアを伺うように見る。
アキルティアはそんな義父を見て、
はい、と笑った。
「僕は父様と母様と兄様と。
欲しいものはすべて持ってますから」
欲しいものは、家族だけ。
その言葉に、俺が涙を浮かべたことは
誰にも内緒だ。
そしてその後、アキルティアのベットには
アキルティアより大きなクマのぬいぐるみが
まるで主人のように寝そべるようになった。
アキルティアはそれに抱きつき寝ているらしい。
まぁ、あれだ。
本人が満足しているのだから
これで良し、ということなのだろう。
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