【完結・R18】「いらない子」が『エロの金字塔』世界で溺愛され世界を救う、そんな話

たたら

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獣人の国

206:愛撫【マイクSIDE】

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 私は息を飲んだ。
私は身勝手で、
醜い独占欲に囚われている。

目の前には、
ほぼ全裸のユウさまがいる。

ユウさまは私を信頼し、
すべてを預け、
肌に触れることさえ赦されたのだ。

ならば、このまま……。

このままユウさまを抱いても
いい……のではないか。

ディランはいない。

今の私ならば、ユウさまを
一人占めすることができる。

いや、ダメだ。
ユウさまのお身体をまずは
解して差し上げなければ。

私は首を振り、
侍従が置いて行ったオイルに視線を向ける。

侍従が湯殿の準備ができていると
タオルやオイルを持って現れた時、
まさかこの侍従がユウさまのお身体を
洗うつもりなのかと、怒りまかせて
怒鳴りちらしてしまうところだった。

理性で押さえ込んだが、
やや強引に侍従を下がらせてしまった。

湯殿が付いている部屋を
ユウさまの部屋にあてがい、
飲み物や着替えなどの準備も
すべて揃えてくれた侍従は優秀だと思うが、
ユウさまのお世話をするのは
私だけで十分だ。

ベットサイドにタオルと共に
用意していたオイルを私は手に取った。

侍従はこのオイルでユウさまの
お身体を解して差し上げると言っていたが、
若干、顔を赤くしていたので、
不埒な想いを持っていたに違いない。

ユウさまは、自然と人間を惹きつける存在だ。
私がお傍でお守りしなくては。

オイルを手に垂らすと、
花の香りがふんわりと漂った。

なるほど、これならば
心も落ち着き、身体もほぐれるだろう。

私は魔法を使い、
この部屋の温度を調整する。

普段私はユウさまの前で魔法は使わない。

野宿をする際に、必要であれば
火を熾すこともするが、
極力、ユウさまに魔法を使っている所を
見られないようにしていた。

何故ならユウさまは、
魔法を嫌っているようなのだ。

以前、さりげなく理由を伺うと、
ユウさまは私が魔法を使い過ぎると
体調を崩してしまうのではないかと
心配してくださっているようだった。

生活魔法ぐらいで体調を崩すなど
ありえない話だが、
ユウさまにはそのようはことは言わない。

何も言わなければ
ユウさまは私をずっと気にかけてくださるだろう。

だが私は剣よりも魔法が得意なので
何かあれば、剣よりも魔法を使ってしまう。

自然と魔法を使ってしまうのだ。

だからこそ私は、
ユウさまに気が疲れないように
自然に無詠唱で魔法を発動できるように
密かに訓練をした。

ユウさまが常に
快適でお過ごしになられるよう
宿などの部屋の空調や、
遮音の魔法などを密かに展開するのが
習慣になっている。

もちろん、この部屋も
温度調整と遮音は完璧だ。

私は手に乗せたオイルを
体温で馴染ませてから、
ユウさまの肩に両手を置く。

ユウさまの肌に掛けていたタオルを
ずらしながら、肩からゆっくりと
ユウさまの背中にオイルを広げた。

圧を掛けながら、
ユウさまの血流を流していく。

私が触れている場所が
徐々に赤みを帯びてくる。

体温が上がってきているのかもしれない。

私はオイルを足しながら
背中から腰、そして可愛らしい双丘に
両手を滑らせた。

ぷるん、とした可愛らしい双丘に
私は息を飲む。

オイルで濡れた手で双丘を左右に開くと、
可愛らしい秘所が見える。

……舐めても、いいだろうか。

いや、まずはユウさまのお身体をほぐさなければ。

私は理性を総動員させて
双丘から手を離し、指を太ももに滑らせる。

太もも、ふくらはぎ、そして足の裏と
オイルで滑りやすくなった指で
揉んだり押したりしていると、
ユウさまの白い肌はどんどん赤みを帯びてくる。

いつもは可愛らしいユウさまだが、
とても扇情的だった。

私は窮屈になってきた衣服を
下着ごと脱いだ。

たまらずオイルでべとべとになった手で
自分の欲棒を擦ってしまう。

ユウさまのそばで自慰をするなど、と
思いもしたが、そんな自分を卑下した気持ちさえ、
快感に変わってしまう。

私は欲棒を扱きながら
ユウさまの肌に舌を伸ばした。

触れたかった双丘に口づけをして、
舌を奥へと向かわせる。

片手は自慰をしているために使えなかったが、
小さななユウさまの双丘に顔を押し付けて
舌を伸ばすと、ユウさまの秘所に舌先が触れた。

ユウさまの体内を味わいたくて、
さらに舌を伸ばすと、
ユウさまの窄まった秘所が、きゅっと締まった。

その可愛らしい反応に、私は思わず射精した。

一瞬、惚けてしまった。

まだユウさまの肌に少ししか触れていないのに
早すぎだと苦笑してしまう。

だが仕方がない。
ユウさまが魅力的すぎるのだ。

私はそばにあったタオルで自分の精液を拭き、
ユウさまを見た。

ユウさまはあどけない顔で眠っている。

私はそっと、ユウさまの身体を仰向けにした。

何度も肌を重ねても、
ユウさまの身体は美しく、幼く、可愛らしい。

私はユウさまの身体の上におおいかぶさり、
その唇に、口づけた。




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このお話の前作です。
良ければ、ご覧ください。

【R18】女なのでBとLのみの世界は勘弁してください!「いらない子」が溺愛に堕ちる!

このお話の前作です。第一章↑には、番外編として悠子と入れ替わった男の子、勇くんと
年上残念イケメンとの男×女R18 サイドストーリーも掲載しています。

ご興味があれば、併せてご覧ください。
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