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新しい世界
73:祝福は不必要
しおりを挟む『私が好意を持った相手と目が合うと
みだらな行為をしたくなる祝福』
この祝福が、私が女神ちゃんからもらった
祝福の中で、一番やっかいなものだった。
正直、これがあるせいで、
ヴァレリアンたちだけでなく、
バーナードとも、身体を重ねてしまった。
けれど。
ディランに抱かれている今は、
この祝福は発動していない。
それだけは、わかる。
なのに、ディランは私に
何度も愛を囁き、抱きしめてくる。
着ていたシャツのボタンはすべて外され、
私はディランの膝の上で喘いでいた。
胸の突起を片手でいじられ、
押しつぶされ、もう片方の突起は
ディランの舌で舐められたり、
吸い付かれたり。
たったこれだけのことで、
私の身体は快感に震えはじめる。
女神ちゃんの祝福とは関係なく
こうして求められたことは
今まであっただろうか。
ヴァレリアンたちの愛を疑うことはないけれど、
こうして、祝福とは関係なく
ディランに求められるのは
嬉しい気がする。
うん。気がするんじゃなくて
物凄く、嬉しい。
だって『器』がもう反応している。
愛されてる。
嬉しい。
そんな想いで満たされていく。
「ユウ、立って」
いつのまにかシャツを脱がされ、
私はディランの前に立たされた。
立った途端、ズボンが下着ごと脱げて
足首まで落ちてしまう。
恥ずかしくて身をよじったが、
ディランは動かないで、と私を見た。
「やっぱり、綺麗だ」
って、真顔で言わないで欲しい。
ディランはソファーから下り、
床にペタンと座った。
「少し足を開いて」
言われた通りに足を開いた。
「じっとして、動かないで」
そういうディランの息が…
私の下半身に…股間にかかる。
ドキドキした。
ただ息がかかるだけで
何もしないディランを
そっと見下ろすと、
情欲に濡れた瞳に射貫かれる。
「触って欲しい?
それとも、舐めて欲しい?」
私のキモチイイへの期待を
感じ取ったのだろう。
ディランが聞いてくるけど
そんなの、言えない。
「恥ずかしい? ユウ。
肌が…赤く染まっていく」
ディランが笑いながら、
私の足をまた少し開かせた。
「この前は…がっつきすぎて
ユウの身体を見れなかったから。
今日はユウを見ながら…
ゆっくりやる」
それ、なんの宣言?
「まずは…ここ」
つん、と下半身にある樹幹の
先端を突かれた。
「ここから甘い蜜が出るんだよな」
やわらかく握られ、
先端をぐりぐりされる。
「ここ…穴があるの、知ってるか?」
あな!?
穴なんかあるの?
身体に!?
「ふつーは尿が出るが
ユウは蜜を出すんだから
不思議だ」
そ、そっか。
尿が出る穴があるんだ。
あまり見たことないから
知らなかった…けど、穴があって当たり前か。
「ほら、こうして広げると
穴が広がるぞ」
ディランの指が
私の樹幹の先端を広げようとする。
めちゃくちゃ恥ずかしい。
「ま、まって…ちょ…!!」
きっと穴が広がったのだろう。
そこを、ディランの舌が
べろり、と舐めた。
身体が痺れた。
「はは、キモチイイんだな」
ディランは私の反応を見て
満足そうに頷く。
「じゃあ、これはどうだ?」
ディランは樹幹の先端を舐めた後、
そのまま口の中に入れてしまった。
舌で吸い上げられる。
足がガクガクしてきた。
「あぁ、固くなってきたな」
ディランは一旦、口を離し、
今度は横から咥えてくる。
指がその下の2つの袋に触れ
やさしく揉まれた。
「ふ……っ」
気持ち良さに声が漏れた。
「あぁ、すげぇ甘い匂いだ」
言われなくても、
蜜が溢れてきているのが
自分でもわかった。
ディランは舌はそのままに
私の秘所へと指を伸ばす。
「ここからも…溢れてるぜ」
からかうように
指先が秘所の周りをなぞる。
「あぁ、熱いな。それに狭い」
つぷっと指先が体内に入る。
1本だった指は徐々に2本になり
3本になった。
だらだらと蜜が流れているのがわかる。
ディランは立ち上がった。
私の正面にディランが立つと、
すでに猛ったディランの欲棒が
私の下腹部に当たる。
ディランの先走りを
私のお腹に擦り付けるように
ディランは欲棒を片手でしごいていた。
そしてもう片方の手は…
私の秘所を貫いた。
「……っ!」
息が、詰まった。
指が…3本? 4本?
今までにない圧迫感に
思わず目の前のディランにしがみつく。
ぐちゃぐちゃと音がするのは、
私の体内を出入りするディランの
指の音なのか、ディランの自慰の音なのか。
「早くユウの中に入りたい…が」
ディランの指が体内から抜け出た。
「先に一回、出させてくれ」
言うなりディランは自分の欲棒を
乱暴に扱く。
私の腹に先端を押し付け、
指を上下に動かした。
「ユ…ウっ」
熱い精液が、私の下腹部にかかった。
はぁ、はぁと息を荒くしたディランに
抱きしめられる。
その欲情した姿に、
私もおそらく煽られた。
こぽ、っと音がして、
秘所から蜜がつーっと流れる。
「はは、可愛いな。
俺の姿を見て興奮したか?」
ディランは私の片足を
ソファーに乗せた。
「じっとしてろよ」
ディランは私を背中から抱きしめ、
胸の突起をいじりながら
背中を舐めた。
背骨を伝うように、舌が這う。
ディランの気配が徐々に下がっていく。
双丘まで舌が移動すると、
片足を上げている私の秘所は
ディランには丸見えなのかもしれない。
ディランの膝が床に付く気配を感じた。
「ひゃっ」
双丘に歯が当たった。
噛みつかれたかと思ったけれど、
歯を当てられただけだったようだ。
ディランは私の双丘を広げ、
後ろから秘所を舐め始める。
周囲を舐め、焦らすように
秘所の入り口を舐めまわす。
後ろから樹幹を握られ
私は思わず腰を曲げた。
「ユウ、じっとして」
と言われても、
無理としか言えない。
「甘いな…それに、美味い」
じゅるじゅると秘所を舐められ
蜜を吸われる。
キモチイイけど、じれったい。
腰をカクカクと動かしていると、
ディランが意地悪く私に聞いてきた。
「なぁ、ユウ。
俺の、挿れたいか?」
私は首を縦に振った。
「じゃあ…こっち向いて」
私は振り返る。
目の前には床に座ったディランがいた。
「俺の…舐めて育ててくれ」
あぐらを掻くように座ったディランの
身体の中心には、また昂ぶり始めた
欲棒がそそり立っていた。
私は身をかがめ、
四つん這いになって
ディランの前に顔を出した。
身体がキモチイイを求めていた。
恥ずかしいけど、
そんな感情を凌駕するほどの欲が
私を支配していた。
私は口を開けて舌を出した。
明るい場所で見るディランの欲棒は
太く、グロテスクな形をしている。
その形を見ていると、
自然と開いた口から唾液が零れ落ちた。
「俺を欲しがって涎を垂らしてるみたいだぜ」
そう言われて、そうかも、と
納得する自分が怖い。
でも、欲しい。
今は、ディランが。
私はディランの欲望に舌を押し付けた。
さっき自分がされたように
先端を舐め、ちゅっと吸う。
その後、さらに固くなってきた
欲棒を口に入れた。
あまりにも長くて大きいので
全部は口には入らない。
けれど、自分が気持ち良かった場所を
思い出して、吸ったり舐めたりした。
あとは口を離して、
横から咥えてみる。
「あぁ、いいぜ」
ディランから気持ちよさそうな声が出た。
それに気を良くして、
私は欲棒を舐めながら
その下の袋にも指を伸ばす。
やわやわと揉んで、
その後、そこに吸い付いた。
ちゅーっとすって、
口の中に入れて、舌で転がして。
ぺろぺろと下から舐め上げてもみた。
自分がかつてされて
気持ち良かったことを思い出して
頑張って奉仕したのだ。
夢中で舐めていると
いきなり両脇にディランの
腕が入って来た。
え?
と思うと、身体が宙に浮かび、
ディランの前に膝立ちになった。
「ユウ、足を広げて」
言われた通りにする。
「俺のを舐めながら、
蜜が溢れているの、わかるか?」
私は頷いた。
「じゃあ、おいで」
ディランが両腕を広げる。
私がその腕の中にもたれるように
しがみつきにいくと、
「座って。自分で入れて」
と耳元で言われた。
自分で入れる?
「早く、ユウ」
そんなの、したことがない。
でも……。
ぼたぼたと蜜がこぼれる。
私はディランにしがみついたまま
ゆっくりと腰を下ろしていく。
ディランの手が
私の身体を支え、欲棒の位置を教えてくれた。
ディランの先端が、入口に触れる。
「ユウ」
名前を呼ばれ、思い切って
一気にディランの膝に座った。
「ぁーーーっ!!」
貫かれる感覚に、ディランにしがみつくしかできない。
「いい子だ、ユウ」
ディランが私を抱きしめてくれる。
「自分で動けるか?
キモチイイを探すんだ」
そう言われたけど、
動くなんて無理だ。
「まぁ、ユウには難しいか」
ディランが笑う。
「じゃあ、俺が動いてやるか」
ずんっ、と下から突き上げられた。
「あぁっ」と声を挙げてしまう。
歓喜の声だ。
「キモチイイか?」
「う…ん、キモチイイ…」
私は素直に答える。
キモチイイ。
肉体も。
心も。
そして…『器』も
キモチイイと喜んでいる。
私の返事にディランは満足したのだろう。
嬉しそうな顔をすると
下からさらに激しく突き上げてくる。
私は口を開き、涎を垂らしながら
ただひたすら快感を追い続けていた。
0
このお話の前作です。
良ければ、ご覧ください。
【R18】女なのでBとLのみの世界は勘弁してください!「いらない子」が溺愛に堕ちる!
このお話の前作です。第一章↑には、番外編として悠子と入れ替わった男の子、勇くんと
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