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終章
186:愛しいが過ぎる【ヴィンセントSIDE]】
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唇を重ね、
俺はイクスの頬を
指でなぞる。
両手で包み込むように
していたが、
指先を動かして
柔らかい頬の感触を味わった。
もう一度…
俺は唇を重ねようとしたが、
イクスが力強く
俺にしがみついてきた。
首に腕を回して
泣きそうな顔で。
いや、実際にイクスは泣いていた。
まさか口づけが嫌だったわけではあるまい。
俺は理由がわからず、焦った。
「何故……泣く?」
指でイクスの涙を拭ったが
イクスの涙は止まらない。
「うえぇ」と可愛い声で
イクスが泣きじゃくるようにして
俺の首に回した腕に
力を込めた。
俺はイクスがつかまりやすいように
膝に乗せてやった。
俺の膝で向かい合わせに
なるように座らせると、
イクスはますます涙をこぼす。
俺はイクスの背を撫で、
頬を重ねて、大丈夫、を
繰り返すことしかできない。
だが、何度目かの
「大丈夫、俺が守ってやる」の
言葉に、イクスは反応した。
ずっと泣きじゃくっていたが、
俺の首から腕を離し、
その代わり、俺の胸元のシャツを握る。
そして、向こうの世界で
何があったか、ぽつり、
ぽつりと話た。
公爵殿や俺の父の前で
語った時は笑顔だったが、
今は違う。
楽しかったことだけではなく、
辛かったことや、
大変だったこと。
そして、俺に甘えたかったと
そんな嬉しいことまで
イクスは語った。
俺はイクスの背を撫でる。
するとイクスはある程度
話をして落ち着いてきたのだろう。
俺の胸にぎゅーっと
しがみついて来た。
可愛い腕を俺の背に回し、
俺の胸のシャツで顔を
ぐりぐりする。
イクスの涙も鼻水も
全部俺のシャツが吸い込んだ。
こう言うところは
子どもの頃と変わらない。
幼いころからイクスは
転んだだの、兄のレックスと
喧嘩しただの。
何かあると泣きながら
俺に言いに来ては、
こうして俺の腹で
涙と鼻水を拭いていた。
慣れたものだから
何も言うつもりはないが、
イクスがどう思おうと
こう言う仕草が
『幼くて可愛い』に
繋がるのだと俺は思う。
イクスは「もう子どもじゃない」と
口をとがらせて文句を言うことも
あるが、その仕草自体が
幼いのだと、どう言えば
気が付くのだろうか。
もっとも俺はそういうイクスも
可愛くてイクスの魅力だと
思っているから咎めるつもりはない。
イクスは思う存分、
俺のシャツに顔をこすりつけていたが、
やがて俺を見上げた。
「……好き」
可愛い顔で。
甘い声で、イクスが言う。
俺も、と言う前に、
またイクスが口を開いた。
「好き、大好き」
ぎゅーとイクスがしがみついてくる。
「ここがいい。
この場所で、生きていきたい」
その言葉に、俺がどれほど
嬉しく、多幸感を感じたか
イクスはわからないだろう。
俺はずっと不安だった。
稀有な力を持つイクスが
いつか神とやらに
奪われてしまうのではないかと。
この国の為、世界の為と
どこかに……俺の元から
消え去る日が来るのではないかと。
だが、イクスは俺を選んでくれたのだ。
あの世界の、妹ではなく、
この世界の、俺を。
俺と一緒に、
俺の腕の中で生きていくと
そう言ってくれた。
嬉しくて。
俺は強く抱きしめたくなる。
だが。
腕の力を強めることはできなかった。
イクスが可愛いあくびをしたのだ。
そして「ちょっとだけ」と呟く。
ちょっとだけ?
寝るのが少しなのか。
それとも俺の膝の上に乗るのが
あと少しだけなのか。
甘えるのがあと少しなのか
口づけをするまで
あと少し待たねばならないのか。
イクスの真意が掴めずに
しばらく待っていると
イクスの寝息が聞こえて来た。
俺は苦笑してしまう。
だが、嬉しい。
俺のそばだからこそ、
甘えて、安心して
眠りに落ちたのだと信じたい。
可愛いが過ぎて、
どうしてやろうかと思う。
イクスを抱き上げて
起こさないように寝室へ運ぶ。
この屋敷は侯爵家の離れの庭を
改装して俺とイクスの
新居のために建てたものだ。
庭を通して本宅と繋がってはいるが
基本的には静かで、
窓を開けるだけで花の香りが
部屋に入ってくる。
俺とイクスが二人だけで
穏やかに過ごせるようにと、
それだけを考えてこの屋敷を作った。
ベットはもちろん、
通常のものよりも大きなサイズだし
ソファーなどの家具も、
大きめの物を職人に作らせた。
本をよく読むイクスが
どこで寝落ちしても
大丈夫なように、クッション性にも
かなり拘ったし、
俺と……寝室に限らず
いつでも愛し合えるように、
という下心もあった。
そんな俺の熱意に
俺の母は呆れ顔だったが、
俺は気にしない。
俺がイクスを愛でて、
愛し合うための屋敷だ。
妥協などできるはずがない。
とはいえ、そうやって
創り上げた屋敷だが、
今のところ、イクスとここで
生活する予定はない。
週末や、俺の仕事が
休みの日はここにイクスも
泊まることはあるものの、
イクスは普段は公爵邸に
寝泊まりしているし、
俺も本宅に帰っている。
イクスが卒業するまでは
公爵家で生活をすることが
公爵殿が出した結婚を許可する
条件の一つだったからだ。
だが。
そんな日々も、もう少しで終わる。
イクスが卒業したら
結婚式を挙げて
俺たちはこの屋敷で
共に日々を過ごすのだ。
すでに俺とイクスは結婚しているので
結婚式に関しては
俺は別にこだわってはいない。
イクスも同じ考えのようだが、
それでも公爵家と侯爵家の
王命での婚姻だ。
披露する意味も含めて
行わないわけにはいかないのだろう。
それに隣国の姫が
レックスの元に輿入れすることが
決まっている。
俺とレックスの結婚を絡めて
経済効果を上げるのだとか
そんな話も出ているので
俺は陛下の決定に従うだけだ。
ただイクスの衣装は
俺が選びたい……が、それも
実は難しい。
俺の母と公爵夫人が
俺が閉口するぐらい口を出してくる。
そしてそれもまた
結婚をする時の条件の1つなので
俺は文句も言えない。
イクスは本当に愛されていると思う。
俺以外の、多くの者に。
イクスの素直で誰とでも
仲良くなれるような性格を
羨ましいと思う時もある。
俺は今だに公爵殿や夫人を
義父上、義母上と呼ぶことは
抵抗があってどうしてもできない。
公爵殿に関して言えば
爵位が上だということもあるが、
話をしていて、格が違うというか、
騎士でもないのに
威圧感があるというか。
向き合った瞬間、
勝てない相手だと感じてしまうのだ。
そんな相手に家族の様に
親しく接することに
俺は抵抗を感じてしまう。
だがイクスは俺の父や母のことを
素直に義父上、義母上と呼んでいる。
母はともかく、
あの厳つい父に笑顔で
義父上、なんて可愛い声で
良く呼べるものだ。
もっとも父はイクスに
お義父様、と呼ばれたいらしいが。
とにかくイクスはそうやって
可愛い顔と仕草で、出会う者を
随時たぶらかしているのだろうと
俺は心配している。
だが。
そんな多くの者に愛されるイクスが
愛しているのは俺だと言う。
こんな素晴らしいことは無いだろう。
俺はイクスと一緒にベットに
潜り込むとイクスを抱き込んだ。
小さな体が腕の中にいることに、
そして暖かいことに
改めて安堵する。
「心配したんだぞ」
眠るイクスに俺は言う。
「心配ばかりかけるな。
何かあれば俺を連れていけと
言っているだろう」
やっと、イクスに苦言を言えた。
イクスは聞いていないかもしれないが。
「起きたらちゃんと聞いてもらうぞ」
俺はそう言ってみたが
いざ、イクスを前にすると
可愛すぎて強くは言えなくなるのだろうと
未来を予想する。
俺は苦笑してイクスの頭に口づけた。
「いいんだ。
どんなに心配しても、
イクスがここに帰ってきてくれれば」
イクスの居場所が俺の腕の中であるのなら。
俺はイクスを抱きしめたまま
目を閉じる。
最近イクスが心配で眠れなかったから
安心したせいだろう。
俺の眠気が襲ってくる。
俺は素直に睡魔に身をゆだねる。
次に目を覚ましても、
イクスは俺の腕の中だ。
俺は心が穏やかになるのを
感じながらゆっくりと眠りへ落ちていった。
俺はイクスの頬を
指でなぞる。
両手で包み込むように
していたが、
指先を動かして
柔らかい頬の感触を味わった。
もう一度…
俺は唇を重ねようとしたが、
イクスが力強く
俺にしがみついてきた。
首に腕を回して
泣きそうな顔で。
いや、実際にイクスは泣いていた。
まさか口づけが嫌だったわけではあるまい。
俺は理由がわからず、焦った。
「何故……泣く?」
指でイクスの涙を拭ったが
イクスの涙は止まらない。
「うえぇ」と可愛い声で
イクスが泣きじゃくるようにして
俺の首に回した腕に
力を込めた。
俺はイクスがつかまりやすいように
膝に乗せてやった。
俺の膝で向かい合わせに
なるように座らせると、
イクスはますます涙をこぼす。
俺はイクスの背を撫で、
頬を重ねて、大丈夫、を
繰り返すことしかできない。
だが、何度目かの
「大丈夫、俺が守ってやる」の
言葉に、イクスは反応した。
ずっと泣きじゃくっていたが、
俺の首から腕を離し、
その代わり、俺の胸元のシャツを握る。
そして、向こうの世界で
何があったか、ぽつり、
ぽつりと話た。
公爵殿や俺の父の前で
語った時は笑顔だったが、
今は違う。
楽しかったことだけではなく、
辛かったことや、
大変だったこと。
そして、俺に甘えたかったと
そんな嬉しいことまで
イクスは語った。
俺はイクスの背を撫でる。
するとイクスはある程度
話をして落ち着いてきたのだろう。
俺の胸にぎゅーっと
しがみついて来た。
可愛い腕を俺の背に回し、
俺の胸のシャツで顔を
ぐりぐりする。
イクスの涙も鼻水も
全部俺のシャツが吸い込んだ。
こう言うところは
子どもの頃と変わらない。
幼いころからイクスは
転んだだの、兄のレックスと
喧嘩しただの。
何かあると泣きながら
俺に言いに来ては、
こうして俺の腹で
涙と鼻水を拭いていた。
慣れたものだから
何も言うつもりはないが、
イクスがどう思おうと
こう言う仕草が
『幼くて可愛い』に
繋がるのだと俺は思う。
イクスは「もう子どもじゃない」と
口をとがらせて文句を言うことも
あるが、その仕草自体が
幼いのだと、どう言えば
気が付くのだろうか。
もっとも俺はそういうイクスも
可愛くてイクスの魅力だと
思っているから咎めるつもりはない。
イクスは思う存分、
俺のシャツに顔をこすりつけていたが、
やがて俺を見上げた。
「……好き」
可愛い顔で。
甘い声で、イクスが言う。
俺も、と言う前に、
またイクスが口を開いた。
「好き、大好き」
ぎゅーとイクスがしがみついてくる。
「ここがいい。
この場所で、生きていきたい」
その言葉に、俺がどれほど
嬉しく、多幸感を感じたか
イクスはわからないだろう。
俺はずっと不安だった。
稀有な力を持つイクスが
いつか神とやらに
奪われてしまうのではないかと。
この国の為、世界の為と
どこかに……俺の元から
消え去る日が来るのではないかと。
だが、イクスは俺を選んでくれたのだ。
あの世界の、妹ではなく、
この世界の、俺を。
俺と一緒に、
俺の腕の中で生きていくと
そう言ってくれた。
嬉しくて。
俺は強く抱きしめたくなる。
だが。
腕の力を強めることはできなかった。
イクスが可愛いあくびをしたのだ。
そして「ちょっとだけ」と呟く。
ちょっとだけ?
寝るのが少しなのか。
それとも俺の膝の上に乗るのが
あと少しだけなのか。
甘えるのがあと少しなのか
口づけをするまで
あと少し待たねばならないのか。
イクスの真意が掴めずに
しばらく待っていると
イクスの寝息が聞こえて来た。
俺は苦笑してしまう。
だが、嬉しい。
俺のそばだからこそ、
甘えて、安心して
眠りに落ちたのだと信じたい。
可愛いが過ぎて、
どうしてやろうかと思う。
イクスを抱き上げて
起こさないように寝室へ運ぶ。
この屋敷は侯爵家の離れの庭を
改装して俺とイクスの
新居のために建てたものだ。
庭を通して本宅と繋がってはいるが
基本的には静かで、
窓を開けるだけで花の香りが
部屋に入ってくる。
俺とイクスが二人だけで
穏やかに過ごせるようにと、
それだけを考えてこの屋敷を作った。
ベットはもちろん、
通常のものよりも大きなサイズだし
ソファーなどの家具も、
大きめの物を職人に作らせた。
本をよく読むイクスが
どこで寝落ちしても
大丈夫なように、クッション性にも
かなり拘ったし、
俺と……寝室に限らず
いつでも愛し合えるように、
という下心もあった。
そんな俺の熱意に
俺の母は呆れ顔だったが、
俺は気にしない。
俺がイクスを愛でて、
愛し合うための屋敷だ。
妥協などできるはずがない。
とはいえ、そうやって
創り上げた屋敷だが、
今のところ、イクスとここで
生活する予定はない。
週末や、俺の仕事が
休みの日はここにイクスも
泊まることはあるものの、
イクスは普段は公爵邸に
寝泊まりしているし、
俺も本宅に帰っている。
イクスが卒業するまでは
公爵家で生活をすることが
公爵殿が出した結婚を許可する
条件の一つだったからだ。
だが。
そんな日々も、もう少しで終わる。
イクスが卒業したら
結婚式を挙げて
俺たちはこの屋敷で
共に日々を過ごすのだ。
すでに俺とイクスは結婚しているので
結婚式に関しては
俺は別にこだわってはいない。
イクスも同じ考えのようだが、
それでも公爵家と侯爵家の
王命での婚姻だ。
披露する意味も含めて
行わないわけにはいかないのだろう。
それに隣国の姫が
レックスの元に輿入れすることが
決まっている。
俺とレックスの結婚を絡めて
経済効果を上げるのだとか
そんな話も出ているので
俺は陛下の決定に従うだけだ。
ただイクスの衣装は
俺が選びたい……が、それも
実は難しい。
俺の母と公爵夫人が
俺が閉口するぐらい口を出してくる。
そしてそれもまた
結婚をする時の条件の1つなので
俺は文句も言えない。
イクスは本当に愛されていると思う。
俺以外の、多くの者に。
イクスの素直で誰とでも
仲良くなれるような性格を
羨ましいと思う時もある。
俺は今だに公爵殿や夫人を
義父上、義母上と呼ぶことは
抵抗があってどうしてもできない。
公爵殿に関して言えば
爵位が上だということもあるが、
話をしていて、格が違うというか、
騎士でもないのに
威圧感があるというか。
向き合った瞬間、
勝てない相手だと感じてしまうのだ。
そんな相手に家族の様に
親しく接することに
俺は抵抗を感じてしまう。
だがイクスは俺の父や母のことを
素直に義父上、義母上と呼んでいる。
母はともかく、
あの厳つい父に笑顔で
義父上、なんて可愛い声で
良く呼べるものだ。
もっとも父はイクスに
お義父様、と呼ばれたいらしいが。
とにかくイクスはそうやって
可愛い顔と仕草で、出会う者を
随時たぶらかしているのだろうと
俺は心配している。
だが。
そんな多くの者に愛されるイクスが
愛しているのは俺だと言う。
こんな素晴らしいことは無いだろう。
俺はイクスと一緒にベットに
潜り込むとイクスを抱き込んだ。
小さな体が腕の中にいることに、
そして暖かいことに
改めて安堵する。
「心配したんだぞ」
眠るイクスに俺は言う。
「心配ばかりかけるな。
何かあれば俺を連れていけと
言っているだろう」
やっと、イクスに苦言を言えた。
イクスは聞いていないかもしれないが。
「起きたらちゃんと聞いてもらうぞ」
俺はそう言ってみたが
いざ、イクスを前にすると
可愛すぎて強くは言えなくなるのだろうと
未来を予想する。
俺は苦笑してイクスの頭に口づけた。
「いいんだ。
どんなに心配しても、
イクスがここに帰ってきてくれれば」
イクスの居場所が俺の腕の中であるのなら。
俺はイクスを抱きしめたまま
目を閉じる。
最近イクスが心配で眠れなかったから
安心したせいだろう。
俺の眠気が襲ってくる。
俺は素直に睡魔に身をゆだねる。
次に目を覚ましても、
イクスは俺の腕の中だ。
俺は心が穏やかになるのを
感じながらゆっくりと眠りへ落ちていった。
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