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章間<…if>
43:スィートルーム
しおりを挟む私は息を切らして、
ベットにしがみついた。
ヴァレリアンの精を受けた途端、
足がガクガクして立っていられない。
つま先立ちをして腰を高くしていたが、
ヴァレリアンの手が私の身体から
離れると、もう駄目だった。
崩れるようにベットに
顔から倒れてしまう。
けれど、私の顔がベットに
うつぶせになるまえに、
カーティスの手が私の両脇の下に
潜り込み、抱き上げられた。
そしていつも優しく…
でも、唇に咬みついたりする
ちょっと意地悪なカーティスの
いつもの口付ではなく、
ただ衝動的に重なったような、
……乱暴で、粗野な口づけをされた。
カーティスも、そんな自分の仕草に
驚いたような顔をして、
私をベットに戻してくれる。
私は違和感を覚えたけれど、
その違和感を追う余裕はない。
私は息を吸いたくて、
仰向けにごろん、と寝転がった。
「ヴァレリアンの、
そんなに気持ち良かった?」
カーティスはそんな私の
足元へと来た。
「なんだか、妬けるなぁ」
優しい手つきで
私の樹幹に触れる。
「でもどんなにキモチイイになっても
ユウのコレ、蜜は出るのに、
精液は出ないんだよね」
カーティスは笑いながら
私の樹幹を扱いて来る。
「私がどれぐらい
キモチイイにしてあげたら、
ユウは精液を出せるのかな?
ユウの初めての精液は
私が飲んであげたいんだよ」
不穏な言葉が聞こえて来たけれど、
カーティスの指の動きは
緩慢で、物足りなさに
自然と腰が動いてしまう。
「可愛いね、ユウ。
私の指はキモチイイ?」
そんな私とカーティス間に、
ヴァレリアンの声が割って入った。
「ユウは射精なんかしなくても
ちゃんとイけるから、いいんだよ、な」
ヴァレリアンが水を飲みながら
ベットの端に立つ。
「俺ので、随分喘いだもんな。
ユウも水を飲むか?」
と言われ、すぐにヴァレリアンに
口づけられる。
と、思ったら、
いきなり水が口の中に入ってきて
驚いてのみ込んでしまった。
「ユウは今、私が愉しんでるんだけど?」
カーティスが不満そうな声を出す。
と、思ったら、いきなり私の中に
指を入れて来た。
「あーあ、ヴァレリアンのせいで
指が3本も入っちゃったよ、ユウ」
酷いねー、なんてカーティスは言いながら
ぐちゃぐちゃと私の中を
指で掻きまわす。
「はは、ユウ。
めちゃくちゃエロい顔してるぞ」
ヴァレリアンが舌を舐めながら言う。
「そんなに、カーティスの指はイイのか?」
なんて言われたけど、答えられない。
「あぁ、すぐにでも入れたい。
いいよね、ユウ」
カーティスはそう言うなり、
私の両足を広げた。
秘所にカーティスの欲棒が
ぐりぐりと押し付けられる。
入りそうで入らない。
いっそ、ヴァレリアンのように
一気に貫いてくれればいいのに。
そう思ってしまう程、
じれったい。
「可愛い。
そんなに私が欲しいかい?」
カーティスは嬉しそうに
ゆっくりと欲棒を挿入してくる。
「あーっぁぁ」
私はそれに合わせて
息を吐くように喘いだ。
「キモチイイんだ。
ユウの中、締め付けて来て…
熱くて…いいよ、ユウ」
カーティスが私におおいかぶさるように
欲棒を奥まで差し込んでくる。
ぐちゅぐちゅと音がする。
私の蜜と…ヴァレリアンの精液の音だ。
その音が恥ずかしくて
つい、身体に力を入れてしまう。
「ふふ、そんなに締め付けられると
すぐに出しそうだよ」
カーティスが私に腰を打ち付けて来た。
その動きがどんどんはやくなる。
「ユウ、俺も…さっき
カーティスがやってたの、してくれよ」
ヴァレリアンが私の顔の横に座って来た。
そばには…大きな欲棒がそそりたっている。
私はカーティスにゆさぶられながら
舌を出した。
すると、ヴァレリアンは自分から
私の口の中に欲棒を押し込んでくる。
カーティスよりも太く、長い。
むせかえるような精液の匂いと味に
私は咳き込まないように必死だ。
「あぁ、ユウは口の中もイイな」
ヴァレリアンまでもが
腰を動かしてくる。
私はただ、なすがままだ。
「あぁ、ユウ、出す…よ」
カーティスがそう言うと、
熱い精液が体内に吐き出されるのを感じた。
だが、カーティスの欲棒は
すぐには出て行かず、
じっと私を抱きしめている。
「ユウが良すぎて腰が抜けたか?」
ヴァレリアンが揶揄うような声を出した。
「うるさい。
ユウの可愛さを味わってるんだよ」
カーティスは言いながら
私の中から欲棒を引き抜く。
一旦、カーティスが私から離れるのを
見計らい、ヴァレリアンは私を抱き起した。
そして私を床に下す。
「ベットでもいいが…ユウ。
そこで俺のを舐めてくれよ」
「……悪趣味だな」
カーティスがそんなことを言った。
「いいだろう?
ユウに…奉仕されてみたいんだよ」
その本意はわからなかったけど、
私は素直に床に座り、ヴァレリアンの
欲棒に舌を這わせた。
「……いいぜ、ユウ。
おまえが…床に座って俺のを
舐めるなんて…」
ヴァレリアンが私の髪を撫でた。
口の中に入れようと思っても、
ヴァレリアンの欲棒は大きくて
無理そうだ。
だから私は先端を口に入れて
舌で転がしたり、吸ったりした。
「もう…いいぜ」
その言葉に顔を上げると、
ヴァレリアンは私をまた抱き上げる。
そしてベットに座る自分の膝に
私を下した。
「ユウ。自分で入れてみてくれ」
その言葉に息を飲んだのは…
私なのか、カーティスだったのか。
「カーティスも見てろよ、
ユウが自分から俺を迎え入れるのを」
私はヴァレリアンにしがみついた。
もちろん、それで許されるとは
思っていないけれど。
ヴァレリアンに促され、
私はゆっくりと腰を下ろす。
熱く太く…長い欲棒が
私の入り口に当たっている。
じらすように、ヴァレリアンは
腰を動かし、秘所を突いてくる。
それだけで…秘所からは蜜が零れた。
「早く…入れろよ」
かすれた声が耳元でする。
私は…その声に震えた。
恐怖ではなく、甘美な声にしびれたのだ。
力が抜け、あ、と思った時には
腰がヴァレリアンの欲棒に向かって落ちていた。
「あぁぁーっ」
先っぽが入った瞬間、
勢いよく、ヴァレリアンに突き上げられた。
「……見えるか、カーティス」
「あぁ、不本意だが
そそられるな」
カーティスがそれに答える。
「まだ夜は…長い。
じっくり、ユウを愛する時間は…あるだろ?」
ヴァレリアンは私を突き上げながら言う。
私はただヴァレリアンしがみつき、
口から涎を垂らして、
ヴァレリアンの胸を汚すばかりだ。
「確かに。
ヴァレリアンの後は、私がじっくり
愛してあげるよ、ユウ」
カーティスの声がしたけれど。
私は樹幹から流れ続ける蜜の感覚と
甘い匂いに、理性は吹き飛んでいた。
ただ、与えられる快楽に
身を任せるばかりだ。
だから…。
愛してると何度も言われ、
愛していると何度も抱きしめられたけど。
それがヴァレリアンの声だったのか
カーティスだったのか。
それすらもわからず、
私はただ、蜜を吐き出し続けたのだ。
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