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21:祝福は無くても愛される

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 甘いお酒は美味しかった。
その後に飲んだカーティスのお酒も美味しかった。

カーティスの飲んでいたお酒は
元の世界で飲んでいた
麦焼酎のような味がして、
懐かしく思えた。

だから、ついつい飲んでしまったのだけど。

どうやら酔ってしまったようで、
何がどうなっているのかわからない。

ただカーティスに甘えたくなって。
でも、カーティスを甘やかしたくもなって。

気が付いたらカーティスに言われるがまま
ベットの上で裸で両足を広げていた。

しかも私の手には
グロテスクな張型を持たされている。

その張型の先端は
すでに私の体内に入っているのだ。

体内に入ってくる太く大きな感触に
何がどうなっているのかと
徐々に我に返り始めて今に至る。

カーティスは私のそばに
椅子を持って来て、
じっと私の下半身を見ている。

恥ずかしくて、
でも、カーティスのことを
必ず受け止めると決めていたから
やめることはできなくて。

必死で張型を体内に入れようとしていたら
いつの間にか体がベットからずり落ちていた。

クスクスとカーティスに笑われる。

「ユウ。もっとベットの真ん中にいないと
落ちちゃうよ」

それもそうかと思ったけれど、
身体に力が入らない。

「立てない?
やっぱり酔っているんだね。
それとも気持ち良かった?」

カーティスが私を抱き上げてくれた。

そしてまたベットに寝かされる。

「もう一度、見せて?
張型は難しい?」

カーティスが私の両足を開く。

「じゃあ、指でいいから入れてみて」

「……じ、自分の?」

「そう。無理?
張型とどっちがいい?」

どっちも無理だけど、
指…の方が怖くない…かも?

私は張型から手を離し、
下半身に手を伸ばした。

カーティス顔が私の股間の
すぐそばにある。

吐息が指にかかった。

ドキドキしながら、
指で秘所を触った。

とぷん、と蜜が溢れる。

「入れてみて」

カーティスに促されて、
体内に、人差し指を入れてみた。

熱くて…狭い。

「ふふ、どうかな、
自分の体内は。
ユウの中は、熱くて狭くて
キモチイイでしょう?」

カーティスの息が秘所にもかかった。

「舐めてあげたいけど…
もう少し、ユウが自分で
頑張るところが見たいなぁ」

カーティスの手が私の指に触れる。

「増やしてみて」

体内に入れる指のことだろう。

私は中指も入れてみた。

怖くて奥まで入れることは
できなかったけれど、圧迫感はある。

「キモチイイ場所、探せる?
……うーん、無理かな」

カーティスが私の指ごと
秘所をぺろりと舐めた。

「可愛い、ユウ。
私が舐めたら、きゅって入口が締まったね」

恥ずかしすぎる。

「私も手伝ってあげよう」

言うなり、カーティスの指が
私の体内に入って来た。

「ダメ。
ユウの指もそのままだよ」

指を引き抜こうとしたけど
カーティスに止められる。

カーティス指が
私の体内で、私の指に絡んでくる。

「苦しい?
キモチイイ?」

カーティスは色々聞いて来るけど
答えられない。

「じゃあ、キモチイイを探してあげるね」

カーティスが私の指を連れて
体内を出た。

が、すぐに何かが秘所に当たる。

張型だと理解したのは
それが体内に入ってからだ。

「この太いのと、昨日のコブのと、
ユウはどっちが良かった?」

なんて聞かれても、
そんなのわからない。

私は首を振る。

「うーん。
どっちもキモチイイってことかな」

カーティスがゆっくりと
張型を動かす。

まるで私を焦らすかのように
ゆっくりと。

入口付近を突き、
先端が体内に入ったかと思うと、
入口あたりを掻きまわされ
それは出ていく。

次に入った時は少し奥まで
挿入されるものの、
またすぐに入口付近へと戻される。

「ふふ、ユウ。キモチイイ?
腰が揺れてる…可愛い」


クスクスとカーティスが笑う。

「じゃあ、自分でやってみて?
気持ちいいところ、
私に教えて?」

カーティスが私に
張型を手渡した。

「ほら、自分で入れてみて」

張型にカーティスの指が添えらえる。

「そう、そこだよ」

ぐっと張型を押し込まれ、
一瞬、身体に力を入れてしまった。

「ユウ、慌てないで?
まずはこれを挿れないと
気持ちよくなれないよ?」

カーティスに体の力を抜くように言われ、
私は息を吐き出した。

そしてゆっくりと
張型を体内に収めていく。

張型が入る度に、
蜜がぽたぽたと落ちるのがわかる。

「すごい、いやらしいね、ユウ」

カーティスの吐息が足の付け根に感じる。

「動かすのを手伝ってあげようか。
それとも、舐めて欲しい?」

つん、と樹幹の先端をつつかれた。

「期待しているの?
可愛い」

カーティスの言葉に
体内を締め付けてしまったことに
気が付いたようだ。

カーティスは優しい声を
出しながら、私の指ごと
張型を持つ。

そして張型を動かしたかと思うと
私の樹幹を口に入れた。

「ーーーっ!」

二つの刺激に、身体が跳ねた。

大声をだそうになり、
咄嗟に両手で口を押える。

すると手を離してしまった張型から
カーティスの手も離れた。

「やらしいね、ユウ。
ユウの体内から
張型が生えてるみたい」

ごぼり、と秘所から蜜が溢れた。
と、同時に蜜に押されたのだろう。

張型も体内から出た。

「もうちょっとユウの痴態を
見たかったんだけど、
我慢できそうにない」

カーティスはそういうと
私の腕を掴み、身体を起こした。

「だからね、ユウ。
ユウが…入れて?

ユウが私を求める姿が見たい」

カーティスがベットに座る。

「おいで」

って言われて。

私はカーティスの膝に乗る。

向かい合わせになり、
カーティスの首に腕を回した。

「自分で入れてみて、ユウ」

できるか不安だったけど、
腰を下ろす。

けれど、カーティスの欲棒が
少し触れただけで怖くなって、
動きを止めてしまった。

「怖い?
大丈夫。何度も挿入したし、
キモチイイよ」

って髪を撫でられて。

私はカーティスの首から
片手を外し、カーティスの欲棒に
手を添えた。

固くて熱いソレが
体内に入った時の感覚が
思い出される。

秘所にソレを押し当てて…
私は体重を一気に落とした。

うーっ、て声が漏れた。

でも、辛くはない。

「ユウ、動いて。
自分でキモチイを探して」

言われるまま、身体を動かす。

さっきの張型よりも、
体内に感じるぬくもりに安心する。

キモチイイよりも、
ずっとこのままでいたい。

カーティスにしがみつくと、
カーティスは少し笑った。

「ユウに甘えられるのは嬉しいなぁ。
では、私が手伝ってあげるよ」

私の腕はカーティスの背に回していて
カーティスとは向かい合わせに
胸と胸を重ねている状態だ。

だというのに、カーティスは
いきなり私とカーティスの間に
手を入れたかと思うと、
私の昂り始めた樹幹を握った。

きゅっと握られ、
身体に力が入ってしまう。

「しめつけられるのも、いいな」

カーティスがぐちゃぐちゃと
樹幹を扱く。

先端からとぷとぷと蜜が漏れていく。

カーティスの指に力は入る度に
私は無意識に体に力を入れてしまい
どうやら体内でカーティスのモノを
締め付けているようだ。

「キモチイイよ、ユウ」

カーティスの声が耳元でする。

「でも…もう少し…」

カーティスが何かを言った。

でも、聞き取れない。

カーティスが私の樹幹から手を離し、
私の両手首を掴んだかと思うと
一気に下から突き上げて来た。

「あ…っぁああっ」

驚いて、声を荒げてしまう。

カーティスはガツガツと
欲棒を突き上げ、
あまりの勢いに
逃げようとする私の両手首を
しっかり掴んで離さない。

「ユウ、逃げないで」

カーティスの手が離れたかと思うと、
そのまま体をベットに倒された。

体内にはまだカーティスの欲棒が
刺さったままだ。

「私から…離れないで、ユウ」

上から潰されるかのように
カーティスが体重を掛けてくる。

カーティスから逃げるつもりはない。

でも、女神ちゃんに
頼まれていることがあるから、
ずっとは一緒にはいられない。

それがわかってるから、
返事ができなかった。

私が了承の言葉を発しなかったからだろう。

さらにカーティスの動きが早くなった。

体重を掛けて、
私を上から突き刺すように
挿入を繰り返す。

絶頂が近づいてきたのだろう。
私の樹幹に長い指が絡まり、
強引に再び扱き始める。

この体は精液が出ないのに。
分かっている筈なのに、
カーティスは容赦なく私を責め立てる。

キモチイイが波のように私を襲う。

「カーティス……も、も…っ」
何かでちゃう!

ぎゅーっとカーティスにしがみついた。

「ユウ、私も…っ!」

カーティスも私を抱きしめた。

途端、体内にあたたかいものを感じる。
カーティスが放っただろう。

『器』が……喜んでいる。
力が湧いてくる。

カーティスはまだ私の体内にいた。

けれど、そのまま私たちは
視線を合わせ、口づける。

「もっと…ユウが欲しい。
いいよね?」

カーティスは見惚れるような顔で言った。

私は曖昧に微笑する。

もうクタクタだったけど。

でもカーティスが私を望んでくれるのは、
嬉しい。

「ユウ?」

私が拒否しないことを
知っている筈なのに。

カーティスは私から言葉を引き出そうとする。

だから。

私はカーティスの胸に顔を摺り寄せた。

「カーティス、大好き」

抱かれたいでも、抱き合いたいでもなく。
大好き、と伝えたい。

するとカーティスは
嬉しそうな顔をして、再び私に口づけた。



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