【R18】完結・女なのにBL世界?!「いらない子」が溺愛に堕ちる!

たたら

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6:野外でいただかれてしまいました

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ようやく馬が止まったのは、
あの休憩場からさらに奥へと進んだ場所だった。


休憩場あたりは雑木林だと思ったけれど、
ここはもう森のようだった。


カーティスに抱き上げられ
馬から下りた時は、私はもう足がガクガクだった。


それは痛いとか疲れからではなく、
沸き起こる快感でだ。


「ここはね、聖騎士団しか知らない場所なんだ」


カーティスの話では、
聖騎士たちが極秘で動く場合、
こういった民間人が知らない場所を
利用して活動することが多いと言う。


この場は人目を避けて使えるため、
密偵との情報交換や
傷を負った時などの回復場として使うこともあるらしい。


カーティスは私を芝生のように
短い草が生えている場所に私を下すと、
馬を木に繋いだ。

「ほら、あそこに泉があるだろう?」

確かに少し先に、さきほどの清水よりも
もっと大きな泉が見える。

「ここは水もあるし、街道からは
かなり離れている。

密会にはもってこいの場所だとは思わないかい?」

ね、と、カーティスは笑った。

「ここで、ユウを抱きたい。
明るい日の光の下で、ユウを見たい。
いいだろう?」

言いながら、カーティスは身をかがめ、
また私に口づける。

私の背中には大きな木があって、
私の身体はすぐに大樹に押し付けられた。


カーティスの歯が、
私の唇を刺激する。

いつもカーティスは私の唇を咬んだり、
舌を吸いあげて息ができなくしたり。

ちょっとだけ意地悪をしてくる。

私の愛情を確かめているのだと
わかっているから、文句は言わない。

こうしてカーティスに抱かれるようになり、
私はカーティスも私ほどではないものの
愛情に飢えているのではないかと
思うようになった。

自分のことを「第三王子」と
まるで、いらない子のように
揶揄するのもそうだ。

人に命令することに慣れているのに、
どこか愛されることへの不安が
見え隠れする。


これは私が貪欲に愛に飢えていたから
気が付いたことかもしれないけれど。


だから私は、カーティスを絶対に否定しない。

私が与えて貰って、自分の居場所を
感じることができたように

カーティスにも愛される幸せを
感じて欲しい。


とはいっても
愛されることや愛することを知らずに
生きてきた私が、カーティスに愛を伝えるのは
物凄く難易度が高いのだけど。

「ねぇ、ユウ」

カーティスは唇を離して
身体を起こした。


私の背にある樹木の幹に片手を付けて
もう片方の手でズボンを寛げる。

すでに…布地の上からでも
カーティスが興奮しているのがわかった。

「私のを……なぐさめてくれるかい?」

何をするかは、わかる。

ためらうけれど。

「ふふ、ユウにしてもらうのは
興奮するね」

私が指を伸ばして
カーティスの欲棒を布から出すと、
うわずったようにカーティスは声を出した。

欲棒は布地から出すと、
驚くほど勢いよく勃ちあがっていて、
私は息を飲む。

奉仕は…じつはあまりしたことがない。

私にこういうことをして欲しいと
要求するのはカーティスだけだったからだ。

ヴァレリアンもスタンリーも、
あまりそういうことは言わない。

たぶん、して欲しいと思っているのだろうけど
それを自分から要求することはなかった。

ただ、たまに皆でときは
その場の流れで、ヴァレリアンやスタンリーに
奉仕することはあるけれど。


だから私は奉仕の仕方もわからないし、
これで良いのか悪いのかも、わからない。

ただカーティスに言われるがまま
指や舌を使うだけだ。


「ユウ、ね、私のにキスをして」

私はカーティスの欲望の先端に唇を当てた。

「そのまま舌を出して…そう、イイ子だね」

先端をちろちろと舐めていると
カーティスの先走りの液が溢れてくる。


それを舐めると、カーティスは呻いた。

「いいよ、じゃあ口に入れて…
そう吸ってみて。

舌も…ああ、キモチイイよ、ユウ」


唾液がぽたぽた地面に落ちる。

「いったん、口を離して…
横も舐めてくれるかい?」

欲棒を私は下から舐め上げた。

横から咥えるように舐め、
じゅるじゅると音を立てる。


そういえばと、欲棒の下にある
袋に私は目を向けた。


抱かれているときは夢中で
男の人の身体に、こんなものがあるとは
気が付かなかった。

男の人の裸など、
施設の子どもたちを覗けば
見たことが無かったのだから仕方がない。

それに、施設の子どもたちの下半身を
まじまじ見つめることだってなかった。


だから男の人の身体の作りに
驚いたけれど、この袋を舐められたとき、
私の身体は驚くほどの快感が沸き起こった。


私はカーティスの身体を見て、
そのことを思い出した。

カーティスには言われてないけれど、
私はそっと袋に触れた。

カーティスが驚いたように体を揺らした。

けれど私は下からその袋を口に含む。

片方の袋をコロコロと舌で舐め、吸い、
もう片方にも刺激を与える。

「ま、まって、ユウ、離して」

カーティスに肩を掴まれ、
私は口を離して顔を上げた。


瞬間、私の顔にカーティスから
放たれたものがかかった。

「あぁ。ごめんね。
ユウにかからないようにしたかったのだけど、
あまりにも気持ちよくて」


カーティスは私の顔にかかった白い液を
指で拭うと、笑いながら私の口に
その指を入れた。

男くさい……綺麗なカーティスの顔からは
想像できないほど男の匂いがした。

「誰に教えてもらったんだい?
嫉妬しそうだ」

カーティスは何度も
私の顔についた精液を拭うと
その指を私に舐めさせる。

その合間に、私は誰にも教わっていないと
途切れ途切れに話した。

カーティス以外からは
こういうことは求められたことが無いことも
話してしまった。

ただ、カーティスに気持ちよくなって
もらいたかったから、
やってみたのだと告げた時、
カーティスは乱暴に私を抱き上げ、
私の身体を立ちあがらせた。

樹木に両手を付いて体を支えたけれど
まだ足がガクガクだったし、
いきなり立たされたので、
一瞬、不安になる。


ヴァレリアンやスタンリーとの
情事のことなど、言わなければよかっただろうか。

そんな私の不安に気づかない様子で
カーティスは私を後ろから抱きしめ、
片手で私の勃ちはじめていたモノに触れた。

「カ、カーティスっ?」


思ったよりも強く握られ、扱かれる。


「もう駄目だよ、ユウ。
我慢できそうにない」


元々、発情していたのだ。

私もすぐにキモチイイに流されて
膝がふるえてくる。

「一度、入れさせて?
ユウも気持ちよくしてあげるから…ね。

ユウが可愛いことばかり言うから、
私は有頂天になってしまいそうだ」

らしくなく、乱暴にカーティスは
私のモノを扱いていく。

私は前のめりになり、
大樹にしがみつくが
お尻を付き出す形になってしまった。

「淫らなユウも、可愛い」

勇くんの身体は、まだ精通が来ていないようで
どんなにキモチイイになっても
終わりが来ない。

けれど、何かが身体の奥から
沸き起こるような感覚がして、
尿のような、まったく違うような…
何かが身体から放出しようと
動いているのがわかった。


「ま、待って、カーティス…っ
な、何かで…ちゃ…っ」


言う間もなく、
私の勃ちあがってきたモノから
何かが放出された。

尿ではない…と思う。
においはしなかった。

けれど、それが精液かどうかはわからない。

だって私は、この体のそれを見たことがないのだから。

「可愛いね、ユウ。
そんなに感じてくれたんだ」

カーティスは私が放ったものを
私の内股に擦り付けるように
指を動かした。

そしてそのまま双丘を広げる。

私の秘所からはすでに甘い蜜が
溢れ出てきている。


その場所にカーティスの細長い指が
ぐっと入るのを感じた。

「ユウの中は狭くて、あったかいね」

声は優しいけれど、指は乱暴に体内をかき混ぜる。

指は1本、2本と増えていき、
「もう入れたい、いい? ユウ」

慣らしたとは言えない状態だったけれど、
カーティスは私の返事も聞かずに
欲棒で私を貫いた。


「う……ぁぁっ」

圧迫感に、思わず声がでた。


ずんずんと、カーティスが私の奥に
押し入ってくる。


苦しいけれど、
満たされている気分にもなる。


カーティスに愛されていることが
実感できて、心が喜んでいるのがわかる。


カーティスの欲棒がすべて入ると、
いつもなら私の体内が馴染むように、
ゆっくりと慣らすよう動かしてくるカーティスが、
今日は余裕がないのか
ガツガツと私を責め立てた。


「ユウ…奥を付いてあげる。
もっと…もっとユウの奥を感じたいんだ」

腰を掴まれ、カーティスが私を突き上げる。

快楽に慣らされた私の身体は、
すでにキモチイに支配されていて、
甘い匂いをまき散らしていた。


もう、何も考えることができない。


逃げるつもりはなかったけれど、
私が大樹に体を預けたからだろう。

カーティスが私の腰を引き寄せ、
さらに深く突き上げた。

「ぁあああっ」

ガクガクと私は気を失いそうになる。

「ふふ、キモチイイ? ユウ。
物凄く、今、締まったよ」

カーティスが耳元で言う。

その声にゾクゾクして、
私はまた体を震わせた。

「ああ、キモチイイよ。
一度…出すねっ」


言うなりカーティスの動きが早くなる。

もう頭が真っ白だ。

足の力が入らなくなってきて、
身体を支えているのが
大樹なのかカーティスなのか、
もうわからない。


ただ、キモチイしか、考えられない。


私はカーティスの熱い液を
体内に感じ身体から力を抜いた。

足がガクガクしていて、
ずるずると大樹にしがみついたまま
お尻を高く上げた状態になり、
ようやくカーティスが体内から抜けるのを感じる。


「……ヴァレリアンがこれを見たら
エロい、って言うんだろうな」


カーティスが何かを言っているが
よくわからない。


「大丈夫、ここにはヴァレリアンはいないし、
まだまだ私が可愛がってあげるからね」


意味は分からないけど
カーティスの声が優しく響く。


だから私は…
大樹にしがみついたまま、
カーティスに任せたら大丈夫だと
何も考えずに頷いた。













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