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愛を求めて
94:新たな出会いは続くよ、どこまでも
しおりを挟む新たな出会い…の美形な青年との出会いは、
新しい『エロの金字塔』に
巻き込まれた人かと思ったけど、
ちょっと違うかもしれない。
心配そうに手を差し出してくれた声も手も、
とっても優しそうだったけど。
よく見てみると、
青年の肌は少し浅黒くて、
女神ちゃんが好きそうな綺麗な美形というよりは、
ワイルドな感じの人だった。
強いて言えば、ヴァレリアンのような
やんちゃな子がそのまま育った、って感じ。
でもヴァレリアンはやんちゃをしても
王族の気品? みたいなのがあったけど
目の前の人からはそういうのは感じられない。
ハンサムだけど、ワイルドっぽくて、
服装も簡素で…というか。
腰には一応、剣がぶら下がって、
持っているリュックみたいな袋は
背中に担いで入るけれど。
袋は使い込まれた様子で汚れいて、
見るからに、ボロボロだった。
群青色の髪はどこかくすんでいいて、
ボサボサだったし、
青い瞳には疲れが見えた。
ただ、靴は厚底のブーツを履いていて
旅慣れしているように見えたので、
騎士とかいうよりは、
冒険者とか、山賊、って言われたら
納得できそうな感じの人だ。
ちなみに来ている上着は
動物の毛で作ってあるような上着で
……あったかそうだった。
「大丈夫です」
私は青年の手を取らず、
自力で起き上がった。
道の真ん中で大泣きして寝てるのだ。
頭がおかしい人と思われたかもしれない。
「すみません。こんなところで。
邪魔ですよね」
立ち上がって、頭を下げる。
「いや…その、
大丈夫なのか?」
「はい?」
……頭が?
とかじゃないよね?
「そんな姿で…。
どこから来たんだ?
荷物はどうした?
山賊に襲われたのか?」
って聞かれて。
あなたは山賊じゃないんですね、
って心の中でツッコんだ。
あはは。
知らない人をツッコムなんて
私、結構余裕じゃん。
って思って。
笑えた。
大丈夫だ。
笑えるなら、生きていける。
青年は、私が急に笑ったからか、
目を見開いた。
あ、やっぱりおかしい人と思われたかも?
「俺は…この先の村に行くつもりだが、
よかったら一緒に行くか?」
と聞かれて、迷ったけど頷いた。
行先は同じのようだったし、
あんなところで寝転がってる私に
声を掛けてくれるぐらいだもん。
きっと、良い人だよね。
私はこの青年に付いていくことにした。
これが…
私の新しい『エロの金字塔』の幕開けだった。
第一章
完
=======
ここまでご覧いただき
ありがとうございます(*^^*)
話が長くなってきましたので、
URLのページを分けさせていただくことにしました。
第二章からは、下記URLよりご覧いただけます。
↓↓↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/665123767/647592864
よければまた、お気に入り登録、しおり等を
ご利用いただき、ご覧いただければ嬉しいです。
※早速、お気に入り登録をいただいています。
ありがとうございます。
第二章からは新しい美形だちとの出会いと、
ヴァレリアンたちとの再会。
新しいエロの境地を開拓する(笑)
ユウの話になります。
内容は相変わらずユウの総受予定。
女神ちゃんの祝福がパワーアップしていきます。
<番外編 勇SIDE>はこのまま
こちらで更新します。
ヘタレな美形青年が無邪気な勇くんに翻弄され、
変態になっていくのが楽しくて。
眠姦モドキとか…真翔さんのこじらせエロになってますが、
ハッピーエンドに向かってますので、
続けてごひいきをお願いしますm(__)m
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