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世界の崩壊
83:女神と『聖樹』と愛し子
しおりを挟む真っ白い世界で、私は水の中を漂っていた。
たとえば…プールの中で
浮き輪に乗ってゆらゆらと
揺れてるような。
そんな感じだった。
でも水はあたたかくて、
嫌な感じはしない。
むしろ、ずーっと揺れていたい。
そんな感じだった。
たまに『悠子? 起きておるか?』
と、心配そうな女神ちゃんの声がする。
私はうとうとしながら、
なんとなく返事をする。
『もうちょっとじゃ…
待っててくれ』
と、いつも女神ちゃんは
そんな言葉を言って、
どこかに消える。
そうして私はまた…
白い世界で漂うのだ。
私の意識は曖昧で、
記憶も…曖昧で。
なんでここで漂っているのかもわからない。
自分の名前が『悠子』だというのも、
女神ちゃんが私の名前を
呼んでくれるから覚えているようなものだ。
ゆらゆらと…私は漂う。
そして時折、
あたたかい光が私を包む。
懐かしいような…
嬉しいような。
私は漂いながら…
幸せを感じていた。
心地いい。
与えられる光は触れたいけど、
何故かできない。
そんな感覚だった。
そうやって、
どれだけ漂っていただろう。
不意に女神ちゃんの声がした。
『悠子、そろそろ、起きよ』
その声に…
私の意識が浮上した。
はっと気が付くと、
私は…真っ白い世界にいた。
記憶が…少し混乱している。
目の前には金髪の少女…。
見慣れた白く薄い布を幾重にも
重ねたドレスを着ている…けど、
女神ちゃん…いや……?
『どうした? 悠子」
「女神ちゃん…?」
聞いてしまった。
『そうじゃ。わしの顔を
忘れたのか?』
と悲しそうに言われたけど。
「女神ちゃん……大きくなった?」
かなり…成長してない?
幼く可愛いかった女神ちゃんの姿は、
どうみても勇くんと同じか…
もしかしたら私と同じぐらいかもしれない。
『ふふん。
女神試験に合格したからの。
成長したのじゃ!』
嬉しそうに女神ちゃんは言う。
「え?
合格したの!?
おめでとーっ」
って抱きついた女神ちゃんは
やっぱり大きい。
身長もだけど…胸が。
やけに豊満な美女に育っている。
なんか、成長した女神ちゃんに
抱きつくのは…ダメ…よね?
『なぜじゃ?』
と聞かれて、そうか、
女神ちゃんは私の心の声が
聞こえるのだった、と思い出す。
そこから…
私は、いろんなことを
思い出してきた。
「女神ちゃん、あれから
どうなったの?
もしかして、物凄く
時間が経ってるとか?」
焦って聞く私に、
女神ちゃんは、ニコッと笑った。
『すべてまるく収まり、
大円満じゃ!』
……ものすごく、
不安しかないのは私だけ?
『まずは勇のことを教えてやろう』
女神ちゃんはそういうと、
手をくるっと回して、
鏡を出した。
そこを覗き込むと、
私…ではなくて、
私の身体とその中に入った
勇くんの姿が映った。
どうやら、バイト先の
居酒屋みたい。
閉店後なのか、
店長とあのOLさん、
そして勇くんと…ハンサムな
男の人が一緒にお酒を飲んでいた。
あのハンサムさんが勇くんが
言ってたおばちゃんの息子さんかな。
勇くんは幸せそうに笑っている。
みんな、仲良さそうで、
店長さんもOLさんも。
あんな笑顔、見たことが無い。
あぁ、勇くんは
あの世界で幸せなんだ、って
そう思った。
場面は流れ、
居酒屋を出てからは、
勇くんはハンサムさんと
手を繋いで、近所の公園まで
歩いてきた。
『聖樹』に似た花がある公園で
二人は見つめ合い、
そこで…キスをする。
は、恥ずかしい~っ。
とくに、自分の体が男の人と
キスしているのを見るのは、
めちゃくちゃ恥ずかしい。
でも。
勇くんは、本当に幸せそうで、
嬉しそうな、甘えるような笑顔で
ハンサムさんを見ていた。
良かった、って思う。
私ではきっと、あの笑顔を
引き出すことはできなかったと思うから。
『どうじゃ?
わしが随分と手を貸したからの。
あの二人がうまくいったのは
わしのおかげじゃ!』
って女神ちゃんは自慢げに
言うけれど…。
大きなお世話になってなかったか、
それだけが心配だ。
『次はこっちの世界じゃ』
女神ちゃんはが手を動かすと、
『大聖樹』が映った。
「え!? ウソ!」
『大聖樹』は、まるで雷が
落ちたかのように、避けていた。
真っ二つに。
『じつはの。
あの時、悠の【器】に溜まっていた
<愛>を全部使っても、
まだ…世界に広がった<闇の魔素>を
浄化することはできんかったんじゃ』
女神ちゃんは辛そうに言う。
確かに…あの時の私の【器】は
満タン、マックスではなかった。
ケインとエルヴィンを
助けるのに使ったし、
その後は私の不安のせいで
【器】には穴が開いてしまったのだ。
流れ出した<愛>が
今更ながらに、もったいなかった。
女神ちゃんが言うには、
私の持っている<愛>と、
私の中にあった<愛情の記憶>も
すべて使ったらしい。
抱っこされて嬉しかったとか、
そんな些細な記憶に残っている<愛>
まで使ったから、記憶があいまいになって
私は眠っていたらしいのだ。
そっか。
だから…曖昧な気分で、
漂っていたのか。
今は一応、記憶はある程度
修復はしたけれど、
嬉しい、楽しい、の記憶はあっても
その時に感じたであろう感覚…
<愛>は思い出せないそうだ。
まぁ、記憶があるなら
問題ない、とは思うから、
きっと大丈夫だろう。
そして、あの時『大聖樹』から
溢れだした水は、女神ちゃんの
涙だったらしい。
あれも<聖なる水>だったので
私の<愛>と<聖なる水>を使って
世界を浄化したらしい。
が。
量が足りないので、
うすーく、うすーく。
効果を薄く伸ばして、
世界を覆ったんだとか。
だから、一旦は魔獣も<闇の魔素>も
収まるけれど、すぐにまた
大変な事態になるのは目に見えていた。
だけど、それを、あの世界にいる
人間たちが、阻止したんだって。
いがみ合うのではなく、
共存する方法を模索して。
話し合い、互いを認め合い、
一緒に戦い、そして<愛>を深めて。
世界は……救われたらしい。
『悠子、わしはな。
間違ってたんじゃ』
女神ちゃんは言った。
『そなたの言う通りじゃった。
わしは世界を創ったが、
創った後は、その世界は
その世界に生きる物たちのものじゃ。
わしがどんなに繁栄に導こうとしても、
うまくはいかんかった。
しかし、わしが滅びるしかないと
そう思っとったら、
今度は…人間たちは自分たちで考え、
繁栄し始めたんじゃ』
面白いじゃろ?
と女神ちゃんが笑うので、
私も素直にはい、って答える。
『女神の試験もな。
人間たちが自分たちで考え、
繁栄させていく姿を認めて貰えて
合格になったのじゃ。
神の力で繁栄するのではなく、
その世界で生きる物たちが
自らの力で世界を創っていく。
それが…大事なことじゃったんじゃな』
私は、頷く。
そうなんだ。
私たちは生まれたいと望んで、
生まれたわけではない。
生まれる世界も場所も。
自分で決めて生まれてきたわけでは無い。
だから…不安になるし、
拗ねるし、戸惑って落ち込んで。
でも、自分で幸せになるために
頑張ったら。
考えて動きさえすれば、
人生だって……世界すら、変えられるのだ。
『ほら、見よ』
と言われて、鏡を見ると、
鏡の中の『大聖樹』がズームアップされた。
縦に割れて割けたその奥に…
なんと、小さな枝が見えた。
青々とした葉も、ちゃんと見える。
『そなたと…人間たちのおかげじゃ』
「私…?」
『そうじゃ』
女神ちゃんは嬉しそうに頷く。
詳しく聞いてみると、
世界の崩壊が止まった後、
あの割れた『大聖樹』に。
……正確には、各地の『聖樹』や
教会に多くの人が祈りを
捧げるようになったらしい。
女神に対する感謝と、
私をこの世界に返して欲しいという祈りを。
最初は小さな祈りだったのだが、
『大聖樹の宮』から大神殿へ。
大神殿から神殿へ。
私のうわさ話が
王都中に広がり、
そこから小さな町や村の教会にも広がり、
大きな<愛>が世界に満ちた。
その力を使って、女神ちゃんは
『大聖樹』に新しい芽を
芽吹かせたらしい。
良かった。
私がゆらゆら漂っている時に感じた
あったかいものは、きっと
祈ってくれた人たちの<愛>だったのだろう。
このまま祈りが続けば、
地方の教会にある『聖樹』も
芽吹いていくだろうと女神ちゃんは言う。
『これであの世界の杞憂は晴れたじゃろ?』
「はい。女神ちゃん、
頑張りましたね』
私はちょっと成長してしまった女神ちゃんを
抱きしめ、頭をなでなでする。
そういう約束だったことを
思い出したからだ。
『では、これからは
わしと一緒にもっと世界を豊かにしていこう?』
「ん?」
『じつはの。
あの世界の発展を見て、
新しい国や街を作ってみようかと
思ったんじゃ。
今、あの世界には1つの国しかないしの。
それでじゃな。
新しい国ができて、国交とかして
貿易とか盛んになったら…
もっと世界は発展するじゃろ?
もしできるなら、今度こそ
『聖女の設定』で可愛い子が
美形に愛されまくって
えろえろで旅をするエロの世界を……』
「女神ちゃん!」
私は興奮する女神ちゃんを遮った。
「世界の基本設定を
思い付きで変えたりするのはいけません!」
これはしっかり言っておかないと、
またややこしいことになる。
だってすでに女神ちゃんは
この『幼女が聖女になって
美形に愛されるまくる』という
聖女設定の世界を創ろうとして。
『やっぱり美少年がイケメンに
愛される世界がいい』と
この世界を創ってからいきなり設定を変えたのだ。
おかげで私は
『絶対に人間では倒せない巨大魔獣』と
遭遇したりした。
女神ちゃんだって、設定変更をきちんと
把握してなかったために、
あちこちで起こってしまったバグ……
……世界の不具合を解消すべく、
必死で動いていたはずなのに。
喉元過ぎれば熱さを忘れる、だろうか。
また同じようなことをしようとしている。
ほんと、頭が痛い。
きちんと見張ってないと、
女神ちゃんは何をするかわからない。
私が怒ると、
女神ちゃんは、しゅん、とした。
「いい?
考えるのは楽しいけれど、
先走らないで。
一緒に考えましょう。
思い付きで色々やったら
大変になったでしょう?」
女神ちゃんは、確かに…とうなだれた。
「ホウレンソウ。
教えたわよね?
報告、連絡、相談。
これさえしっかり守ってくれたら
大丈夫。
ね?」
『わ、わかった。
頼りにしてるぞ、悠子!』
って嬉しそうに言われたけど。
でもねー。
「私…やっぱり
あの世界に戻りたい…かな」
みんなのことが心配だし、
やっぱり会いたいし。
そういうと、女神ちゃんが
物凄く悲しそうな顔をした。
『じゃが、あの国はもう大丈夫じゃぞ?
これからも発展していくじゃろうし…』
「そうかもしれないけど、
違うのよ、女神ちゃん」
理屈じゃないのだ。
「私が…あの世界で生きていきたいの」
女神ちゃんは、じーっと私の
顔を見ていたけれど、
仕方ない、と小さく言った。
『じゃが、わしを助けてくれるじゃろ?』
「それは…まぁ」
『じゃあ、さっそくじゃが、
あの『大聖樹』にそなたの<愛>を
注いでやってくれ』
「え?」
急に女神ちゃんは
色々要求をし始めた。
『そなたの<愛>を『大聖樹』に
流すだけで構わん。
それを糧に『大聖樹』は
ぐんぐん、成長するじゃろう。
成長して最初の花が咲いたら、
次は他の教会にある『聖樹』たちを
見てやってくれ。
人間たちの「祈り」で『聖樹』は
成長するが、それだけでは育ちが遅いやもしれん。
そなたが<愛>を与えることで
『聖樹』は早く花を咲かせ、
実をつけるじゃろう』
って、待って?
それって、あの世界…というか
国中を行脚しろってこと?
いやいや、無理無理。
『それから、そなたには、
新しい祝福を与えよう』
え?
もういらないし。
『そなたには、わしの世界創りを
手伝って欲しいからの。
わしが望んだらすぐに、
わしの世界に来ることができる祝福じゃ!」
え?
それって、私には何のメリットもないし、
むしろ、いらないし。
というか、それ、祝福なんて無くても
いつでも女神ちゃんの都合で
私は呼び出されてるような気がする。
『いつでもどこでも。
わしが望んだら、いつでもわしと
会えるんじゃぞ?
すばらしいじゃろう!』
いや、逆。
逆でしょう。
普通は私が望んだら
いつでも女神ちゃんに会える祝福ってのが
私にメリットがある祝福になるんじゃないの?
『いや、わしが会いたいときに
会える方が、わしは嬉しいんじゃ!』
って私の心を読んでるんだから、
話を聞いてーーーー!
って心の中で叫んだのに。
いきなり…視界がゆらぐ。
「待って!女神ちゃん!」
やばい。
この世界から追い出される!
こんな中途半端に…
要望だけ押し付けられて追い出されるなんて
ありえない!
「女神ちゃん、逃げるなーっ!」
卑怯者ーー!
と叫んだ瞬間、
世界は真っ暗になった。
ちきしょーっ!
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