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番外編<SIDE勇>
1:仲間って素晴らしいのかもしれない
しおりを挟む僕は今、悠子ちゃんの体に入って、
工場の仕事と居酒屋のアルバイトをしている。
最初は戸惑った。
何をって、悠子ちゃんが女性だったってことだ。
女性の体は…その、正直恥ずかしかった。
下着…とか。
でも、悠子ちゃんが自殺した僕の代わりに今、
別の世界で頑張ってくれている。
だから僕は、悠子ちゃんが戻ってくるまで
悠子ちゃんの居場所を守るんだ。
僕はずっと「いらない子」だった。
自分の居場所なんて、作れたためしがない。
物心ついたときから、母は
僕のことを冷たい目で見ていたことにが付いた。
「おまえは、どんどんあの人に似てくるのね。
顔を見るだけでイライラする」
とそう言って、よく叩かれた。
だんだん僕は、僕がいたから母は父と
別れなくてはならなくなったのだと理解して。
それでも母親の愛情を僕は求めていた。
小学校に上がってから、母はほとんど
家に帰ってこなかった。
僕はそれでも、母がたまに昼間、
僕が家にいない時間帯に帰ってきては
テーブルに少しだけどお金を置いて行ってくれることで
母親の愛情を感じた。
少なくとも餓死させようと
思っているわけではないと思ったからだ。
昼は給食があるし、机の上においてある千円札を
僕は大切に使った。
そんな日がずっと続いて…
ある日、母が新しいお父さんという人を連れてきた。
母よりも若くて、僕を見た時の目が怖かった。
でも言い出せない。
僕のせいで母は父と別れてしまったのだから、
今度こそ僕は母の幸せを邪魔しちゃいけないと思ったんだ。
でも。
あの時、学校から帰ってきて、
母が家にいなくて、あの男だけが…
何故か、僕の部屋にいた。
お酒を飲んでるみたいで、
僕が帰ってくるのを見ると、楽しそうに笑った。
「なぁ、勇、そろそろ仲良くしてくれよ」
男はそんなことを言った。
「俺はお前の新しい家族だろ?」
そう言われて…でも僕は、うなずけなかった。
この男を僕は家族と思えなかった。
母の好きな人かもしれないけれど…
僕がいても、この男は母に、
いつでもキスをしたり…
母の体を触ったりしていた。
母の顔がどんどん【オンナ】の顔になっていって、
僕の【お母さん】はいなくなる。
僕はこの男が、嫌いだと思った。
そんな気持ちが顔に出てたのだろうか。
男は僕の手を引っ張って、床に押し倒した。
殴られるのかと体が縮まる。
母はよく僕を叩いたけれど、
この男も、よく僕を殴ったり蹴ったりしていた。
だが、今回は違った。
僕を押し倒し、男はふーん、と喉を鳴らした。
「ガキだが、顔だけはいいよな。
お前の母親も顔だけは一級品だしな」
男はいきなり僕のズボンを下着ごと脱がす。
何が起こってるのかわからなくて、
僕は怖くて、体が動かなくて…
「いいぜ、そろそろ年増オンナには
飽きてきたところだ。
俺を愉しませろよ、家族だろ?」
ここでな、と男は僕の…
絶対に誰も触らないような場所を触った。
僕の両足を掴んで、大きく開かせ、
怖くて暴れたら、殴られた。
「ここに、俺のを入れてやる。
いいか、逆らうなよ」
また殴るぞ、と言われ、怖くなる。
助けて、助けて、助けて!
叫んだけど、それは声にならなくて。
涙が出た時、ドアが開く大きな音がした。
助けを求めてドアを見ると、
ものすごい形相の母が立っていた。
初めて見る顔だった。
いつも叩かれたり、怒られたりしても、
どこかで僕はいつか母に愛されるかもしれないと
ずっと思っていた。
そんな期待が、すべて壊れた。
母とは思えないほど、目の前のオンナは怒り、
僕をあの男から引きはがしたかと思うと
僕の体を壁に叩きつけた。
あんたもあの女と同じように
私からまた、愛する人を奪うのか!と、
そんな叫び声が聞こえたが、僕は答えられなかった。
苦しくて…喉からヒューヒューと音が出る。
そこから急に騒がしくなって、僕は意識を失った。
あの後聞いた話では、
ものすごい音が聞こえて、
心配してくれた隣の部屋の人が警察を呼んでくれたらしい。
僕は母親ともあの男とも一切会わずに、最初の施設に入った。
僕はあれ以来、すべての人が怖くなった。
女の人も、あの母親のように、いつ豹変するか、わからない。
男の人も、いつあの男のように僕に暴力をふるうかわからない。
最初はあれが性的暴行をするつもりだったと
気が付かなかったけど、時間が経つにつれ、
僕はあの男がしようとしていたことを理解し、恐怖した。
怖くて怖くて。
僕はじっと部屋の隅でうずくまっていた。
僕の顔がどうとかあの男が言っていたので、
顔が見えないように僕は前髪を伸ばした。
髪で顔を隠して、誰にも見られないようにした。
そうして、どれぐらい経ったのだろう。
僕は悠子ちゃんがいる施設に連れてこられた。
そこは子どもたちがたくさんいて、
みんな、笑っていた。
僕よりずっと、幸せそうだった。
それが辛くて、八つ当たりをしたくなって、
僕はやっぱり、部屋の隅に座った。
そんな時、悠子ちゃんが来た。
悠子ちゃんは僕の隣に座って、
こんにちは、と挨拶をした。
僕は何も言えなくてうつむいたけど、
悠子ちゃんは、名前を教えてくれて、辛かったね。
と、一言、言った。
僕は何故だか、涙がぼろぼろ出てきて、
でも悠子ちゃんは、大人たちとは違って、
僕を慰めるでもなく、声を掛けるわけでもなくて。
悠子ちゃんはずっと、僕の隣に座っていた。
僕がそっと前髪で隠れたまま、
悠子ちゃんを盗み見ると、
悠子ちゃんは、ものすごい笑顔で笑ってくれた。
嬉しくて。
その日から僕は、
外に出るのは無理だったけど
悠子ちゃんと一緒にいるようになった。
僕が部屋の隅で座っていたら、悠子ちゃんも
隣に座ってくれるようになったのだ。
最初は何も言わなかったけど、
慣れてきたころ、悠子ちゃんは施設の皆のことを
教えてくれるようになった。
部屋の隅からは、大きな窓が見えて、
外で遊んでいる子供たちの姿も見える。
悠子ちゃんは、子どもたち一人ひとりのことを
良く知っていて、あの子は施設に来た時は泣いてばかりで
とても困ったとか、毎日おねしょして洗濯が大変だったとか
そんな話をしてくれた。
「そんなに迷惑を掛けられてるのに、怒らないの?」
と僕が聞くと、なんで怒るの?と悠子ちゃんは笑う。
「みんな、私の大切な家族だもん。
家族だったら、お互いできることをしてあげるのが当然でしょ?
あの子たちも私の大切な弟や妹で。
世話も焼けるけど、甘えん坊で、それが可愛いのよ」
うらやましい、と思った。
僕も悠子ちゃんの家族になりたい。
「もちろん」
そんな僕の気持ちを汲んだように悠子ちゃんが言う。
「勇くんも、私の大切な家族だよ。
泣きたいときは泣いていいし、わがままだって言っていい。
それで誰も嫌いになんかならないよ」
また僕は泣いてしまった。
「僕は…いらない子なのに」
僕の言葉に、悠子ちゃんは僕の髪を撫でてくれた。
「この施設には、いろんな事情を抱えた子たちが集まってるの」
泣き顔を見られたくなくて、
また俯いた僕の髪を悠子ちゃんが優しく撫でてくれる。
「親に捨てられた子、親が死んで生き場所が無くなった子。
辛くて何度も自殺しようとした子、
いじめられて外にでれなくなった子…」
「悠子ちゃんも?」
「そう、私も「いらない子」なの」
そんなはずがない、と顔を上げたら、
悠子ちゃんの寂しそうな顔が見えた。
悠子ちゃんは生まれてすぐ、
この施設の前に捨てられていたらしい。
僕は少しでも母親と一緒に過ごせたから、
悠子ちゃんより幸せなんだろうか。
叩かれたりしたけど、
あの男にあんな目にあわされたけど。
うずくまった僕の肩を悠ちゃんは抱き寄せた。
「私も、勇くんも【いらない子】仲間だね」
仲間。
いらない子仲間。
その言葉が、独りぼっちじゃないって思えた。
「いらない子」は僕だけじゃなかったんだ。
悠子ちゃんも「いらない子」で。
でも、今、頑張って生きて、笑っている。
「私はね、思うんだ。
不幸の量とか、どっちが幸せとか、関係ないんだよ。
私は今、ここにいて、
みんなや勇くんと出会えたことが幸せだし、
それでいいの」
誰かと境遇をくらべても仕方ないでしょ?
親も、環境も変えれないんだから。
この時悠子ちゃんはまだ
中学生になったばかりだったと思う。
でも、悠子ちゃんの顔はものすごく大人びていて、
かっこいいと思った。
「あの悠子…ちゃん」
僕はこの時、
初めて悠子ちゃんの名前を呼んだ。
でも、年上の人なのに、
「ちゃん」と呼んでしまったことに慌てた。
悠子ちゃんはそんな僕に
「お姉ちゃんって呼んでよ」と笑った。
この時から、僕には家族が。
とても頼れる大好きなお姉ちゃんができた。
それから僕は、少しづつ施設の子どもたちと交流するようになった。
人に慣れてくると、
学校にも行けるようになってくる。
僕は「施設の子」だったので、
いろんな目で見られたり、
いじめられたりしたけれど、平気だった。
悠子ちゃんや、施設の仲間がいたからだ。
悠子ちゃんが言っていたように、
施設にはいろんな子がいた。
そして新しく入ってきた子は、
夜中にわめいて暴れたり、
施設を抜け出して万引きして捕まったり。
いろんなことをして、
その都度、悠子ちゃんに叱られ、
抱きしめられ、大泣きして…家族になっていった。
施設の先生たちはいつも悠子ちゃんにお礼を言って
悠子ちゃんに、面倒なことを頼んでばかりいて
申し訳ない、みたいなことを言っていたけれど。
悠子ちゃんはいつも笑って言うのだ。
「今の私にできることをしているだけよ、
だって私たちは家族なんだもん」と。
僕は悠子ちゃんが大好きだった。
施設も大好きだ。
だから…悠子ちゃんが高校を卒業して施設を出て。
僕もまた、同じように施設を出ることになって、
胸の中にぽっかり穴が空いてしまった。
高校を卒業して、仕事を見つけた。
仕事は建築現場に行く人たちを派遣する派遣会社だった。
急に人手がいると、取引先から連絡が来ることもあり、
僕たち新人は、交代で夜勤をして電話番をしたりした。
仕事もつらかったし、
男の人しかいない職場も
息苦しくて…あの小さい時の…あの男のことが思い出された。
苦しくて悠子ちゃんに連絡をして、
一緒にご飯を食べてもらったけけれど。
悠子ちゃんも忙しそうで、
あまり甘えたりできないと思った。
そんな時だ、あの事件が起こった。
職場で一緒に夜勤をしていた同僚に、僕は襲われたのだ。
急に腕を掴まれたかと思うと、キスされた。
驚いて、怖くて。
捕まれた腕が痛くて、心臓がバクバク鳴って。
同僚が何か言っていたけれど、
僕はあの男と同僚の顔が
フラッシュバックして、事務所を飛び出した。
怖くて、怖くて。
衝動的に非常口から飛び出した。
この会社の事務所は6階にあって、
強いビル風が僕の髪のを噴き上げる。
前髪を伸ばしてても、一緒だった。
顔は見えないようにしてたのに。
僕はなんだか、すべてがどうでも良くなって。
そしてすべてから逃げ出したくて。
非常階段から飛び降りた。
僕は、死んだ。
そう思ったのに。
生きていた。
……いや、やっぱり死んでたけど。
とても可愛い、金髪の女子学生のような女性が
僕の顔を覗き込んでいた。
僕は真っ白い空間に仰向けに寝転がっていて。
女性は僕の頬を撫で、前髪を掻きあげ、
満足そうにうなずいている。
拒絶できなかったのは、
体が動かなかったことと
この女性からは、逆らえないオーラみたいなものを感じたからだ。
「いいぞ、わしは満足じゃ」
女性はうなずいた。
「いいか、そなたはこれから、わしの世界を救うのじゃ」
言われている意味がわからない。
「あの、僕、死んだ…んじゃ?」
「そうじゃの、死んだが、そんなの些細なことじゃ」
全然、些細なことじゃない。
「まぁ、いいから聞け」
女性は女神だった。
いや、新米女神というべきか。
どうせ死んだのだし、
僕の力で女神が創った世界を救えるのなら、
最後に人助けをしてもいいかもしれない。
そんな気分になってきたとき、
女神が大切なことを言ってきた。
「わしの世界は、男ばかりの世界でな。
しかもイケメンばかりじゃ!
そなたは、そのイケメンに愛されて、愛されて、
愛を注ぎ込まれることで、世界は救われるのじゃ!」
……無理。
絶対に無理。
その【男】という存在がダメで死んだのに、
男ばかりの世界ってなに?
地獄?
しかも男に愛されるって、意味わかんない。
僕は久しぶりに泣いた。
生き返れないのはわかるから、
死なせてほしいと言ったら、
女神は僕はもう死んでいるんじゃ、と
あきれたように言う。
世界なんて救えないというと、
わしの世界のどこが嫌なんじゃ!?
と、僕を問い詰めてくる。
僕は追い詰められて、
無意識に悠子ちゃんを呼んでしまった。
助けて…と。
すると女神は少し考えて、わかった。
その悠子ちゃんとやらに、力を借りるとしよう。
なんて言い出した。
なんてことだ!
とんでもないことに悠子ちゃんを巻き込んでしまった。
でも。
悠子ちゃんは、やっぱり悠子ちゃんで。
悠子ちゃんは僕を許してくれた。
抱きしめて、そして言った。
「大丈夫、私が守ってあげる。
でも私が守ってあげられるのは、これが最後だよ」
その意味は、僕もわかった。
悠子ちゃんと同じ世界ではもう生きられない。
僕は自分がしでかしてしまったことを
ものすごく後悔して、
でも、泣いても何も
変わらないってわかってるから。
今は、悠子ちゃんの居場所を守るために
僕は頑張ろうと思う。
僕は、僕にできる精いっぱいのことをすればいいんだ。
たったそれだけで、僕は幸せになれたのだと、
悠子ちゃんになって僕はようやく気付いたのだ。
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