27 / 124
第一部 2章 指差して
第10話
しおりを挟む
「あんた、のほほんと暮らしてる自分に何かできることがないか、みたいなこと言ってたけど。だったら、こんなところにいる暇なんてないんじゃないの」
「……どういうこと?」
コトネの問いかけの意味が把握できず、ユースケは教科書をぱたりと置いて首を傾げた。そんなユースケの様子にコトネは苛立ったように目を吊り上がらせるが、すぐに目を泳がせながらも自身を落ち着かせるように深く息を吐いた。
「こんな人も少ない、辺鄙な所の人たち手伝ったって、あんたの言っていたことは果たせないってこと」
「そうなのか? ここだって十分、戦争の影響受けてて大変そうじゃないか。実際、爺さんや婆さんたちには歓迎されまくってるぞ」
「……そんなんじゃ、ここにいる人たちにしか力を貸せないでしょ」
コトネは呆れたように吐き捨てる。今まで見てきた感じ、学校にも通えていないはずなのに、何だかコトネは自分よりもよっぽど賢そうにユースケには思えた。
「あたしだって、もうずっとここに住んできて、たまに届く新聞や組合からの注文票とかでしか外の世界に触れないけど……それでも分かるわよ。あたしたち以上に貧しい生活を強いられ、何も育たない、それこそ、最先端の技術やロストテクノロジーの遺産を駆使してもどうにもならない土地で暮らしている人が大勢いるって」
コトネは話していくうちに二重の瞳を伏せて声も落としていった。ユースケは、自身が不謹慎であると自覚しながらも、もっとコトネの話を聞きたいと思った。そう思ってじっとコトネのことを見つめていると、そんな念が伝わったのか、コトネの口を開かせた。
「あんた、あたしの弟に似てるよ。すっごい世間知らずで、バカっぽくて、それでいて身体が弱かったのがあんたと違うところだけど、それでも爺さん婆さんのこと手伝ってばっかで、そのせいで身体悪くしても笑顔でさ。将来は学者になるんだって本気で言ってて。見ていて、すごく苛々した」
コトネの、懐かしむでもない、ただ恨みつらみを吐き出すような喋り方に、ユースケはその弟はもうこの世にはいないのだと悟った。ふとユリのことを頭が過ぎった。
「あんたも、そんなバカなことは考えずに、静かに暮らしてな。普通に不自由なく暮らせてるんでしょ? なら、そこでぬくぬく過ごしてなって」
コトネは一方的にそこまで話すと、それで話はお終いとでも言いたげにノートに視線を落とした。その意志は固いようで、先ほどのように集中が途切れるような素振りはなく、すらすらとペンを走らせていた。しかし、そのペンの動きにユースケはふつふつと何かが腹のうちで沸き立つのを感じていた。
「あんたの弟は、絶対後悔していない」
ユースケの言葉に、コトネの形の良い眉毛が分かりやすくピクリと反応した。ペンを持っている手の動きも止まる。
「コトネさんが言ってくれたように俺も多分その弟さんと同じだから、分かるんだ。先を暗く思いながら生きるよりも、明るく生きていた方が良いって。自分の望むように生きられれば、それだけで暗い未来なんて関係なくなるって。そして、そんな風に周りにも生きて欲しいから、何かできることをしたいって思う気持ちも、全部、心から望んだことなんだ。だから、弟さんが最後までその望み通りに生きられたのなら、きっと後悔なんてしなかったと思う」
喋っている途中で、この後怒られるだろうなとユースケは覚悟した。しかし、最後まで話し終えても、コトネは何も言い出すことはなく、ペンをトントンと叩いていた。やがてその手から力が抜けペンをころろりと落ち、コトネはそのまま静かに顔を伏せた。不気味なほど静かで、冷たい温度が伝わってきて、怒っているのではないことだけは判ったが、ユースケはコトネの様子を窺うのが怖く、視線を教科書の上に逃がしていた。
やがてコトネがわずかに顔を上げる気配があったが、ユースケはその顔を盗み見ることも出来ず視線を落としたままにさせた。冷たい空気が伝わってきて、思わず腕を擦る。
「後悔、してるわよ」
コトネがぽつりと、先ほどまでと打って変わって弱々しく、寂しげに呟いた。その先を訊いても良いのかと躊躇うほど小さな呟きだったが、頭頂部に何となくコトネの視線が突き刺さっているような気がして辛抱して居座り続けた。
「だって、最後まで反対しちゃってたもん、あたし。あの子の学者になる夢も、爺さん婆さん手伝うのも、いい加減止めなって、何度も何度も言い続けた。とにかくあたしは、身体の弱い、先の短くないあの子と一緒に静かに暮らせればそれで良かったから。それでも、あの子は最期まで……なのに、あたし……」
その先は言葉にならず、コトネはそこで顔を覆い、静かにすすり泣いた。ユースケは顔を上げ、そのコトネの様子を確認して、どうすればいいのか分からず、途方に暮れた気持ちでコトネのすすり泣く様子をじっと眺めていた。外から虫たちが慰めるように鳴いた。コトネは泣き止まず、そのまま虫の音と共鳴し合うように泣き続けた。そのままコトネが泣きつかれてテーブルに突っ伏すまで、ユースケは立ち上がることも出来ずにただただコトネを見守ることしか出来なかった。
二週間も過ぎれば辺りが暗くなっても何となくコトネに起こされる前に目が覚めるようになったユースケだったが、念のために部屋を出ずに待っていると、いつものようにコトネが部屋の外でフライパンをおたまで叩くけたたましい音が鳴り響いてきた。しかし、明らかに昨日までよりもその音に勢いはなく、それまでユースケが部屋を飛び出てくるまでフライパンを叩き続けていたのにしばらくするとその音は尻切れトンボとなってあっという間に小さくなった。
ユースケがコトネの家に居候してからというもの、会話らしい会話はなかったはずだったが、朝食の際も、街の人たちを手伝って帰って来てからの時間も何故だかいつも以上に寂しく感じられ、外の虫の声がいやにはっきり聞こえてきた。食事や勉強などで居合わせる際にユースケがちらりと様子を窺うも、コトネは至っていつもと変わらない表情をしていたが、心なしかぼんやりしている時間が多く、食器を洗う手もペンを動かす手も止まっていることが多かった。そうして止まっているときは決まって、口をうっすらと開け何かを思い出して哀しそうに長い睫毛が揺れた。
「あーそれは弟さんを思い出しているんじゃろうなあ」
二週間の手伝いですっかり輪に溶け込んだユースケがコトネの様子について話してみると、一人の爺さんがそう言って、あっという間に他の老人たちの間からも「そうねえ」といって同情するような雰囲気が広がった。
「大学校行きたかったっていう?」
「そうそう。それで大学校に行って偉くなったら、わしらの生活をうんと良くすると言ってくれていたなあ」
コトネから先日弟の話は聞かされて知っているくせに白々しいユースケにも、爺さんは懐かしむように語ってくれた。その空気も伝播伝播していき、老人たちはすっかり昔を懐かしむ流れになっていた。その話に混じれそうにないユースケは、何とか自分の存在を思い出してもらおうと話を続ける。
「大学校行けば爺ちゃんたちどうにかできるのか?」
「そりゃそうじゃろ。それこそ、他の国の人をもどうにかしようとしてくれている人たちだっているじゃろうに」
「へえー……それはすげえなあ」
話しかけた初めはコトネのことで相談しようとしていたユースケだったが、いつの間にか関心はその大学校の方へと向いていた。
「……どういうこと?」
コトネの問いかけの意味が把握できず、ユースケは教科書をぱたりと置いて首を傾げた。そんなユースケの様子にコトネは苛立ったように目を吊り上がらせるが、すぐに目を泳がせながらも自身を落ち着かせるように深く息を吐いた。
「こんな人も少ない、辺鄙な所の人たち手伝ったって、あんたの言っていたことは果たせないってこと」
「そうなのか? ここだって十分、戦争の影響受けてて大変そうじゃないか。実際、爺さんや婆さんたちには歓迎されまくってるぞ」
「……そんなんじゃ、ここにいる人たちにしか力を貸せないでしょ」
コトネは呆れたように吐き捨てる。今まで見てきた感じ、学校にも通えていないはずなのに、何だかコトネは自分よりもよっぽど賢そうにユースケには思えた。
「あたしだって、もうずっとここに住んできて、たまに届く新聞や組合からの注文票とかでしか外の世界に触れないけど……それでも分かるわよ。あたしたち以上に貧しい生活を強いられ、何も育たない、それこそ、最先端の技術やロストテクノロジーの遺産を駆使してもどうにもならない土地で暮らしている人が大勢いるって」
コトネは話していくうちに二重の瞳を伏せて声も落としていった。ユースケは、自身が不謹慎であると自覚しながらも、もっとコトネの話を聞きたいと思った。そう思ってじっとコトネのことを見つめていると、そんな念が伝わったのか、コトネの口を開かせた。
「あんた、あたしの弟に似てるよ。すっごい世間知らずで、バカっぽくて、それでいて身体が弱かったのがあんたと違うところだけど、それでも爺さん婆さんのこと手伝ってばっかで、そのせいで身体悪くしても笑顔でさ。将来は学者になるんだって本気で言ってて。見ていて、すごく苛々した」
コトネの、懐かしむでもない、ただ恨みつらみを吐き出すような喋り方に、ユースケはその弟はもうこの世にはいないのだと悟った。ふとユリのことを頭が過ぎった。
「あんたも、そんなバカなことは考えずに、静かに暮らしてな。普通に不自由なく暮らせてるんでしょ? なら、そこでぬくぬく過ごしてなって」
コトネは一方的にそこまで話すと、それで話はお終いとでも言いたげにノートに視線を落とした。その意志は固いようで、先ほどのように集中が途切れるような素振りはなく、すらすらとペンを走らせていた。しかし、そのペンの動きにユースケはふつふつと何かが腹のうちで沸き立つのを感じていた。
「あんたの弟は、絶対後悔していない」
ユースケの言葉に、コトネの形の良い眉毛が分かりやすくピクリと反応した。ペンを持っている手の動きも止まる。
「コトネさんが言ってくれたように俺も多分その弟さんと同じだから、分かるんだ。先を暗く思いながら生きるよりも、明るく生きていた方が良いって。自分の望むように生きられれば、それだけで暗い未来なんて関係なくなるって。そして、そんな風に周りにも生きて欲しいから、何かできることをしたいって思う気持ちも、全部、心から望んだことなんだ。だから、弟さんが最後までその望み通りに生きられたのなら、きっと後悔なんてしなかったと思う」
喋っている途中で、この後怒られるだろうなとユースケは覚悟した。しかし、最後まで話し終えても、コトネは何も言い出すことはなく、ペンをトントンと叩いていた。やがてその手から力が抜けペンをころろりと落ち、コトネはそのまま静かに顔を伏せた。不気味なほど静かで、冷たい温度が伝わってきて、怒っているのではないことだけは判ったが、ユースケはコトネの様子を窺うのが怖く、視線を教科書の上に逃がしていた。
やがてコトネがわずかに顔を上げる気配があったが、ユースケはその顔を盗み見ることも出来ず視線を落としたままにさせた。冷たい空気が伝わってきて、思わず腕を擦る。
「後悔、してるわよ」
コトネがぽつりと、先ほどまでと打って変わって弱々しく、寂しげに呟いた。その先を訊いても良いのかと躊躇うほど小さな呟きだったが、頭頂部に何となくコトネの視線が突き刺さっているような気がして辛抱して居座り続けた。
「だって、最後まで反対しちゃってたもん、あたし。あの子の学者になる夢も、爺さん婆さん手伝うのも、いい加減止めなって、何度も何度も言い続けた。とにかくあたしは、身体の弱い、先の短くないあの子と一緒に静かに暮らせればそれで良かったから。それでも、あの子は最期まで……なのに、あたし……」
その先は言葉にならず、コトネはそこで顔を覆い、静かにすすり泣いた。ユースケは顔を上げ、そのコトネの様子を確認して、どうすればいいのか分からず、途方に暮れた気持ちでコトネのすすり泣く様子をじっと眺めていた。外から虫たちが慰めるように鳴いた。コトネは泣き止まず、そのまま虫の音と共鳴し合うように泣き続けた。そのままコトネが泣きつかれてテーブルに突っ伏すまで、ユースケは立ち上がることも出来ずにただただコトネを見守ることしか出来なかった。
二週間も過ぎれば辺りが暗くなっても何となくコトネに起こされる前に目が覚めるようになったユースケだったが、念のために部屋を出ずに待っていると、いつものようにコトネが部屋の外でフライパンをおたまで叩くけたたましい音が鳴り響いてきた。しかし、明らかに昨日までよりもその音に勢いはなく、それまでユースケが部屋を飛び出てくるまでフライパンを叩き続けていたのにしばらくするとその音は尻切れトンボとなってあっという間に小さくなった。
ユースケがコトネの家に居候してからというもの、会話らしい会話はなかったはずだったが、朝食の際も、街の人たちを手伝って帰って来てからの時間も何故だかいつも以上に寂しく感じられ、外の虫の声がいやにはっきり聞こえてきた。食事や勉強などで居合わせる際にユースケがちらりと様子を窺うも、コトネは至っていつもと変わらない表情をしていたが、心なしかぼんやりしている時間が多く、食器を洗う手もペンを動かす手も止まっていることが多かった。そうして止まっているときは決まって、口をうっすらと開け何かを思い出して哀しそうに長い睫毛が揺れた。
「あーそれは弟さんを思い出しているんじゃろうなあ」
二週間の手伝いですっかり輪に溶け込んだユースケがコトネの様子について話してみると、一人の爺さんがそう言って、あっという間に他の老人たちの間からも「そうねえ」といって同情するような雰囲気が広がった。
「大学校行きたかったっていう?」
「そうそう。それで大学校に行って偉くなったら、わしらの生活をうんと良くすると言ってくれていたなあ」
コトネから先日弟の話は聞かされて知っているくせに白々しいユースケにも、爺さんは懐かしむように語ってくれた。その空気も伝播伝播していき、老人たちはすっかり昔を懐かしむ流れになっていた。その話に混じれそうにないユースケは、何とか自分の存在を思い出してもらおうと話を続ける。
「大学校行けば爺ちゃんたちどうにかできるのか?」
「そりゃそうじゃろ。それこそ、他の国の人をもどうにかしようとしてくれている人たちだっているじゃろうに」
「へえー……それはすげえなあ」
話しかけた初めはコトネのことで相談しようとしていたユースケだったが、いつの間にか関心はその大学校の方へと向いていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
私の日常
アルパカ
青春
私、玉置 優奈って言う名前です!
大阪の近くの県に住んでるから、時々方言交じるけど、そこは許してな!
さて、このお話は、私、優奈の日常生活のおはなしですっ!
ぜったい読んでな!
あまやどり
奈那美
青春
さだまさしさんの超名曲。
彼氏さんの視点からの物語にしてみました。
ただ…あの曲の世界観とは違う部分があると思います。
イメージを壊したくない方にはお勧めできないかもです。
曲そのものの時代(昭和!)に即しているので、今の時代とは合わない部分があるとは思いますが、ご了承ください。
光属性陽キャ美少女の朝日さんが何故か俺の部屋に入り浸るようになった件について
新人
青春
朝日 光(あさひ ひかる)は才色兼備で天真爛漫な学内一の人気を誇る光属性完璧美少女。
学外でもテニス界期待の若手選手でモデルとしても活躍中と、まさに天から二物も三物も与えられた存在。
一方、同じクラスの影山 黎也(かげやま れいや)は平凡な学業成績に、平凡未満の運動神経。
学校では居ても居なくても誰も気にしないゲーム好きの闇属性陰キャオタク。
陽と陰、あるいは光と闇。
二人は本来なら決して交わることのない対極の存在のはずだった。
しかし高校二年の春に、同じバスに偶然乗り合わせた黎也は光が同じゲーマーだと知る。
それをきっかけに、光は週末に黎也の部屋へと入り浸るようになった。
他の何も気にせずに、ただゲームに興じるだけの不健康で不健全な……でも最高に楽しい時間を過ごす内に、二人の心の距離は近づいていく。
『サボリたくなったら、またいつでもうちに来てくれていいから』
『じゃあ、今度はゲーミングクッションの座り心地を確かめに行こうかな』
これは誰にも言えない疵を抱えていた光属性の少女が、闇属性の少年の呪いによって立ち直り……虹色に輝く初恋をする物語。
※この作品は『カクヨム』『小説家になろう』でも公開しています。
https://kakuyomu.jp/works/16817330667865915671
https://ncode.syosetu.com/n1708ip/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる