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喘ぎ乱れる姉の慈愛

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 それからというもの、俺達は定期的に体を重ねている。それは最早、日常とも言うべき頻度だった。今、こうしてベッドで二人して裸で微睡むのは今週すでに二回目だ。
 行為の中身も、俺は高校生、翔子は大学生と歳を重ねたことによる身体的な成長と、何より積み重ねた回数のせいか、濃厚さは当初のものとは比べ物にならない。
 
 遠くでバイクの走る音が聞こえる。他に聞こえるのは湿っぽく熱さが再燃した翔子の吐息と、俺達の舌が絡み合う粘着質な音のみだった。
 壁掛け時計は深夜二時を指している。常夜灯のおぼろげな明かりは、深夜の室内を淫靡な空間に仕立てるのに十分な演出力を持っていた。
 
 艷やかな黒髪が、オレンジ色に輝きながらゆっくりと彼女の肩を滑り落ちている。
 肌理の細かい素肌は、髪に負けじと明かりを反射するだけの美しさを放っていて、それだけで十分に妖艶だった。
 しっとりと滑らかな素肌に手のひらを載せ、肩口から腰の周りをゆっくりと撫で回す。

「うあぁ……はぁぅ、ん……んちゅ……んはぁ……」

 絶頂を経た女体特有の敏感さに、翔子の体が淫靡にくねる。俺はもう一方の腕で彼女を引き寄せるように抱きしめているので、いかに体が快感に捩れようとも、俺から身が離れることはない。ある種の軽い拘束とも言えた。
 
 彼女の肌をゆっくりとしたペースで指先を滑らせ続けているうちに、絡めている翔子の舌が、激しさと濃厚さを増して動いてしまっていた。口端から唾液が漏れて、唇の周りや頬を濡らしている。しかし、それを気にする素振りはなく、むしろ、そんなはしたなさがかえって彼女の興奮を高めているのか、舌の動きは更に激しさを増して、俺の口内での愛撫を求めた。
 甘く熱い唾液が混じり合い、音を立てて撹拌されて、互いの唇を汚していく。
 
 翔子のディープキスは、こみ上げる唾液すべてを俺に注ぐかのように激しくて、俺の首と背中にしがみつきながら、ぷっくりとした柔らかい唇を押し付け、少しの隙間も作らないとでもしているかのようだった。
 互いに唾液を交換し、注ぎ合っては嚥下する。上品さのかけらもない、互いを求める欲望のみに染まった行為に、俺の脳内はぼんやりとし、それと同時に下半身には熱さが増した。
 
 抱き合う体は自然と密着の度合いを増して、互いの体の震えが直に伝わる。
 素肌への愛撫と終わることのない口唇愛淫に、翔子の体は震えが増して、特に下半身はカクカクと前後に動き始めていた。
 
 背中を撫でていた指先を、そっと股間に伸ばしてみる。

「ひぃっ! ふぁ、ぁ……ぁぁっ!」

 貪るように重ねていた唇が、秘孔に触れた瞬間に離れた。唾液まみれの唇から、甘く控えめな悦声が吐息とともに漏れている。

「すっごい……ヌルヌルだね……さっきまであんなにしたのに」

 指先に触れた媚肉は蕩けるように柔らかく、熱く滾ってしまっていた。秘裂を覆うかのように溢れている愛液までが熱くなってしまっている。

「だ、だって……京介とこうしてたら濡れちゃうのわかるでしょ? うああっ!」

 軽く指先を陰唇にこするだけで、甘い嬌声が上がってしまうのはいつものことだった。もとから感じやすい体(本人がそう言っていた)な上に、何度か絶頂を経ている翔子の身体は、ちょっとした性感に過敏に反応する。肉棒を挿入する頃には常夜灯の光でテラテラと輝く愛液を滴らせていることだろう。

  にちゃりとした感覚とともに指先が沈むほど、翔子の秘唇は濡れそぼっていた。軽く合わされた内ももの間から、何とも言えない卑猥な水音が聞こえてくる。
 蕩けるかのように柔らかいそこに、ゆっくりと指を押し進める。

「うあぁ、っ! ひぃ、ぅ……んんっ!」

 目の前で瞳を濡らした翔子の顔が、苦悶と快感を混じえて歪む。俺の二の腕を掴む指に、ぎゅっと力が込められた。
 淫液に満たされた蜜泉は、翔子の昂りを表しているかのように熱く滾っていた。ふやけてしまったかのように柔らかい肉襞が、指を飲み込んで絡みつく。肉襞そのものが意思を持っているかのように蠢いて、挿入した指を奥へ奥へと導くかのようだ。

 あっという間に中指が、その根本まで埋まってしまう。指先には降下した子宮口が微かに触れていた。熟れた蜜壷の中にあって、その感触は瑞々しい弾力を感じさせる。

(姉さん、これ弄ると凄いんだよな……)

 既に何度も絶頂を迎えている翔子の弱点の一つが子宮口であった。ここを丁寧に弄ると、途端に身体をこわばらせて果ててしまうのだ。

(イきまくった上で弄ったら……辛いかもしれないけど、ごめんよ)

 心の中で美姉に謝る。俺の性的好奇心は、強くなる一方だった。乱れて狂ったように嬌声を響かせる姉を見たくて仕方がなかった。
 子宮口に軽く触れていた指先を、ぐっと奥へと押し込んだ。ぷりっとした感触を覚えたその瞬間、

「ぅあああっ! あっ、あぁっ! ひぃっ!」

 悦に染まった相貌を見開いて、翔子は甲高く叫んだ。
 ビクンビクンと腰が跳ねるように前後する。内股の筋も、軽い痙攣を起こしているかのようにヒクつき始めていた。

(姉さんの感じ顔、ホントにかわいいな……しかもすげぇエロい……)

 痴態に興じるつつ、首を左右に振って表面上だけの抵抗を見せる。そんな姉を眼前にして、俺は本心からそう思った。膣から生まれる快楽に飲まれていくその姿と、その一方で微かに残る理性が訴える恥辱の抵抗。それらが合わさる姿は、俺の官能をこれ以上ないほどに刺激する。

 気づくと、俺の肉棒は幾度と射精したにも関わらず、固く膨れ上がっていた。その反り返りは、自分でもわかるほどに熱くなり、限界にまで膨張している。

 早くも翔子の中に入れたくなった。愛液にまみれ熱くふやけた肉襞が、自身の肉棒に絡みつく感触を思い出す。亀頭が子宮口に密着し、グリグリと押し込む感覚と、それに呼応するように喘ぎ悶える翔子の姿。想像するだけで、反り返った剛直がびくんと大きく脈打った。

 すると、翔子は子宮口をいじられ悶ながらも、震えた肉棒に手を伸ばす。先走り汁が出てしまった亀頭に指を重ねて滑らせると、太く怒張した肉幹をすべての指で掴んだ。

「あぅっ……!」

 冷たく湿った指が敏感になった肉棒に絡みつく。思わず情けない声まで出てしまった。

「京介もっ……またおっきくしてる……っ。おちんちん、硬くて熱いよ……っ」

 嬌声を響かせながら、俺の怒張を嬉しそうに指摘する。
 絡みつかせた指で扱いてくるが、俺の膣奥のへの刺激のせいで、動きはぎこちないものだった。
 それでも、かわいい淫姉からの刺激という意識が、俺の射精欲を増大させた。自分の意思とは関係なく脈打つ速度が早まってしまう。

「すごいビクビクしてる……! 先っぽも……ヌルヌル」

 先走り汁があふれる鈴口に親指が押し付けられた。膣内を弄る水音に混じってくちゅりと粘着質な音が聞こえると同時、俺は堪らず腰を引いた。

「だぁめ……おちんちん逃さないで……」

 甘ったるい声でそう言うと、翔子は再び肉棒に手をかけて、手のひらで亀頭を弄ぶ。亀頭全体を捏ねられる快楽は、体の中から焦げるような熱さを感じさせた。ただでさえ熱い肉棒が、亀頭部分だけは灼熱のような特段の熱さを発し、じんじんと痺れるようだった。

 漏れ続ける先走り汁が、翔子の手の中でクチュクチュと音を立てて泡立っている。透明なはずのそれは、何度も撫でられこねられた挙句、精液よりも白い白濁を見せていた。
 手のひらに広がったそれを、翔子はいきり立つ肉棒に広げて、まるでローションのようにしごき始めた。性欲の熱を放つ肉棒にそれがまみれて、俺にもわかるほどに濃厚な牡の匂いが漂ってくる。

「ふふふ……すっごいいやらしい……京介のおちんちん、ぬるぬるになっちゃったよ?」

 蠱惑な笑みを浮かべてつぶやくその声は、すっかり淫靡に染まっていた。淫欲の昂りを表すように瞳が妖しく濡れている。

「ねぇ、どう? おちんちん気持ちいい?」

 にちゃりにちゃりとわざと音を立てて肉棒をしごく。気持ちよくないわけがなかった。

「すごい気持ちいいよ……けど、あんまりされると……っ」

 翔子の手淫は最初から激しかった。それは繰り返されている甘く熱い吐息の激しさと比例しているかのようだ。硬く膨らむ肉棒は、与えられる快楽に先走り汁を垂らしながら短い感覚で脈打ってしまっている。じわじわと股の奥底から射精欲が湧き上がっていた。

「あんなに出したのに? 何回も中出ししたのに、まだ出ちゃうんだ?」

 グリグリと鈴口を指で押してくる。

「あぐっ……! ほ、ほんとに出るから……っ!」

「まだだぁめ。イッていいのは……私の口の中かオマンコの中だけだよ?」

 薄暗い部屋の中、妖しく瞳を輝かせて囁く翔子は、おもむろに身をよじると俺の下半身に移動した。
 粘着く白濁にまみれた肉棒に顔を近づける。

「はぁぁ……すっごいイヤらしい匂いしてる……」

 恍惚とした表情を浮かべたかと思った瞬間、ぷっくりとした赤い唇が亀頭の先端に触れる。そして躊躇することなく亀頭を飲み込んでいった。
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