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The 69 ①

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次は、The 69 か。

 一時期流行ったフェラチオブームに乗っかって作られた異色の単純ゲーム。

 シックスナインで女性がフェラし、男がクンニするだけの至って単純なゲームだが、女性がイッたら負けなのは当然として、設定時間内に男をイカせられなかったら男の勝ちになってしまうというルールになっている。

 女性がフェラスキルの向上のために、ゲームをしながらフェラチオの技術が習得できると喜ばれたりもしたが、自分の女に強制的にこのゲームをやらせてフェラスキルを向上させようとする酷い男もいたりして、賛否が分かれるところだ。



「失礼します。」

 部屋に通され、起動してあったゲーム機の前に座り、お客様の希望にそった設定を行っていく。

「それでは、設定が完了致しましたので、ヘッドギアを取り付けて、ベッドに横になってください。」

「初回無料出張には、30分見守りサービスも付随していますので、安心してご利用ください。」


 The 69がスタートし、お客様が眠りについていく横で僕は、いつもなら30分見守っている間に次の訪問先の場所と依頼内容をエアビジョンタブレット端末を開いて確認するのだが、今回のお客様も、心配なのでゲームの中で見守って欲しいという依頼のため、同時接続でゲームの中に入っていく。


 初心者モードを選択すれば、初めはフルーツやグミやアイスなどでフェラの練習ができるのに、今回中級者モードからのスタートを選択したお客様は、練習試合でも実際の男性を相手にしなくてはならない。

 お客様が練習試合の会場になっている施設に入り、練習相手の男性を選んでいると、NPCの僕に向かって練習相手になってくれと頼んできた。

 できればゲーム内の相手を選んで練習して欲しかったが、ここで断って評価を下げられては元も子もないと思い、仕方なく練習相手になることにした。



 個室の練習場所には、大きめのダブルベッドが用意されていて、さっそくお互い裸になり、シックスナインを始めていく。

 目の前に、パイパンと呼ばれるアンダーヘアーが無いきれいなピンク色のアソコが現れるが、あくまで彼女の練習に付き合っているだけなので、無理してイカせることはないと思い、優しくくすぐるような感じでアソコの周りを撫でていると、僕の怒張したペニスを頬張っていたお客様が、顔を上げて僕に文句を言ってきた。

「ねえ、あなた達也君でしょ。私のこと憶えてないの?」

「え~と、以前どこかでお会いしてましたか?」

「ええ、2年前に、当時やっと付き合うことになった彼がゲームを買ったから一緒にプレイしようって言って、それがThe Nice CoupleとかいうVRゲームで、初めてでよくわからないから、初回無料出張をお願いした時に来たのがあなただったのよ。」

「ああ、そうでした。思い出しましたよ。カップル同士お互い愛を育んで、最後に真実の愛を実らせることができたカップルには、ソフトメーカーから素敵なプレゼントが贈られてくるという良作ゲームですよね。」

「ええ、私たちも家にいてもゲームの中でも会えるから毎日が充実していてあの時は本当に幸せだった。半年も経たずにゲームも攻略が完了できて、素敵な贈り物としておそろいの指輪が送られてきたのよ。」

「それはおめでとうございます。」

「いいから黙って聞いて!」

「その後くらいから、彼がだんだん私から離れていくような感じがしてきて、もしかして、他に好きな人でもできたのかと思って彼の家にお邪魔しに行ったのね。」

「そうしたら、部屋の中で彼がVRのR18ゲームにハマっている見るも無残な姿を目撃してしまったのよ。」

「なぜわかったかって?」

「一緒にいる時はペアリングで同接できるでしょ。」

「こっそり後追いでゲームの中にログインしてみたんだけど、その時のゲームソフトがまさしく今回私が購入したThe69よ。」

「彼はあなたから送られてきたこのゲームの1ヶ月無料利用権を使用して、毎晩朝までひたすら相手をとっかえひっかえしてシックスナインを楽しんでいたのよ。」

「性欲の虜になった彼が私のところに戻って来ることは無かった。彼の頭の中には、ゲームの中でいかに女性を攻略して楽しむことしかなかった。」

「あなたが彼にそんなものを送り付けてこなければ、私たちは別れることもなかったのに。だから、因縁のこのゲームの中で、シックスナインをしながらあなたをイカせた後、ペニスを嚙み千切ってやろうと思ったのに、あなたは私のことなんか憶えてもいなかった。」

「そうでしたか。あなたたちにはお気の毒なことでしたが、当時17歳だったあなたたちが18歳になった時に、R18ソフトのご案内が届いてしまうのは、弊社の営業システム上、仕方のないことで、もし必要無ければ、今後一切不要欄にチェックを入れていただければ、2度とご案内のメールは届かなくなりますので、こちらが責められるいわれはないと思われます。」

「悔しいけどそういうことなのね。わかったわ。でも1つ聞いていいかしら?あなたのその姿って、あの時の彼と同じで課金なの?」

「課金ではないですね。僕の場合はA級になった副産物とでも言いますか、外見内面共に相当パワーアップしました。おかげで、実生活でもかなりスペックが向上しています。」

「A級か、雲の上の存在ってわけね、私なんかが太刀打ちできるはずもないか。」

「そんなことおっしゃらずに、せめてもの償いで、僕にあなたを昇天させるお手伝いをさせてはいただけませんか?」

「要はイケメンのあなたが私を性技でイカセてくれるって事ね。」

「直接的に言うとそうなります。」

「いいわ、お願いしようじゃないの。どうせならセックスで私を気持ち良くさせてみなさいよ。」

「かしこまりました。」

 僕は緊急見守りモードをオンにし、彼女の体を抱き寄せ、情熱的なキスをしながら、背中とお尻の性感帯を探り当てながら、そのまま陰部に指を伸ばして愛撫していく。

 一途な彼女が彼のためにとっておいた処女を、ゲームの中とはいえ僕に奪われるのはどうなのかと一瞬よぎったが、現実世界では体に傷は残らないので、いつものように深く考えないことにした。

 脚を閉じていた時はパイパンなこともあって中学生みたいなアソコに見えたが、脚を広げておマンコを弄ってあげれば、高2くらいのティーンな膣であることが確認できた。

 かなり時間をかけたおかげで、Gスポットで軽く潮を噴くくらいには手マンにも順応してくれるようになった。

 さらにこれでもかとアソコを責め立て、ようやくほぐれてきたところで、ペニスを挿入していく。

 敏感雑魚マンコと化した膣の中に僕の剛棒が挿入されていくと、処女膜を突き破る感触がした時、一瞬チクッと痛みが走ったようだが、子宮口にたどり着いた亀頭の先端のカリの部分が引き抜くときにちょうどGスポットをえぐるため、ピストンするたびに超絶快楽が脳天を突き抜けているようで、完全にアへ顔を晒すようになってしまった。


 彼女が壊れない程度にピストンをくり返し、30分かけて7度目の絶頂を迎えさせた時に、呼吸が停まってしまったので、ご奉仕タイムを終了することにした。


 念のため、元カレのログインの形跡がないか確認すると、ちょうど今、ログインしていることがわかったので、認定アドバイザーの権限を使って彼のもとに向かい、話を聞いてもらうことにした。


「田中さん、お久しぶりです。いつも弊社のゲームをご利用いただき誠にありがとうございます。」

「あ、ああ、あの時のアドバイザーさんですか。なんだか少し雰囲気が違うから、誰だか分からなかったですよ。何か用ですか?」

「ええ、田中さん、以前お会いした時は彼女さんがいたじゃないですか。どうやら彼女、あなたがこのゲームにのめり込んだのが悔しくて、この世界で頑張ろうと購入したのですが、シックスナインも上手くできなくて負けて寝込んでいるみたいなんですよ。」

「バカなことを。」

「そこで、2人の仲を修復させたいと思う僕から提案なのですが、聞いてみます?」
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