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番外 新たな神殿編
背徳の着替え
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このままの、聖女としての姿のままで犯されたいかとフィリップに問われ、カテリーナはフルフルと首を横に振った。
法衣は神に祈りを捧げる時に着る神聖なものだ。
カテリーナは聖女となって日が浅いが、オドノイアー教徒達がどれだけ聖女を尊い存在と受け止めているかを身を持って持って体感しているし、そんな人々の為に少しでも力になりたいと、この法衣に身を包み、毎日神に祈りを捧げているのだ。
だから、この法衣に身を包んだまま行為に及ぶと言う事はカテリーナには受け入れ難いほど、背徳的な行為に思えたのだ。
「なら、自分で法衣を脱いで…早く皆の聖女様ではなく、僕だけのリーナの姿を見せて。」
フィリップの言葉に拒否は許されない。
それでも、カテリーナは自分から服を脱ぎ捨て、フィリップに身体を晒す事に躊躇した。
「あの…フィリップ様…。」
「出来ないなら、そのままの姿で可愛がってあげる。」
「出来…ます。」
カテリーナはローブを脱ぐと、後ろのファスナーに手を掛け、ゆっくりとファスナーを下ろした。ワンピースタイプになっている法衣は手を離せば、重力に従い落ちていくだろう。
しかし、いや、だからこそカテリーナは手を離せずにいた。
すぐに手を離せず、カテリーナが逡巡する様をも、フィリップは楽しみながら眺めていた。
ついにパサリと軽い音がして、法衣が足元に重なった。
カテリーナは思わず鏡の中に映る下着しか纏わぬ自分の姿を見た。
フィリップがカテリーナの全身を舐め回す様に見つめるが、普段の行為からカテリーナは自分の身体を隠す事はいけない事だと刷り込まれているので、その視線に耐える様にただ身を捩るだけだった。
「ふーん。可愛い下着だね、清楚な水色。そんなのを着けて、あの騎士を誘惑してたの?」
「なっ…違いますっ!そんな事はしていません!」
「なら、それも早く脱ぎなよ。」
フィリップが冷たい視線でカテリーナを見下ろした。
まさか、本当にカテリーナがロイの事を誘惑しているとは思っていないだろうが…フィリップのその表情はどこまで本気か計り知れない。
カテリーナはフィリップから視線を逸らせないまま、慎重に下着を脱ぎ、産まれたままの姿を披露した。
「フィリップ様…。」
彼に強要されて脱いだのに、カテリーナが助けを求めれる相手もフィリップしか居ない。
フィリップはまたじっくりとカテリーナを観察した。
そうすれば、カテリーナの羞恥心が煽られる事がわかっているからだ。
「やっと僕だけのリーナになったね。ご褒美に下着を返してあげよう。」
そう言ってフィリップはカテリーナに下着を一式差し出した。
返してあげようと言う言葉の割には、先程カテリーナが脱いだ下着は、法衣などと一緒に足元に脱ぎ捨てられたままだ。
「これは…?」
「いいから着けなさい。」
フィリップに強い口調で言われ、カテリーナはその黒い下着に腕を通した。
いや、それは下着と呼ぶには余りにも布の面積が足らず、紐と呼ぶ方が相応しい代物だった。
大切な所が一切隠せていないどころか、胸などは紐によって圧迫され、より強調されてしまっている。
「あっ…」
カテリーナは鏡に映った自分の姿に思わず声が出た。
卑猥な下着のみを身に着け、首には黒い首輪が艶かしく光っている。
そして、その首輪の先はフィリップが掴んでいた。
その姿は痴女そのものなのに、カテリーナは鏡の中の自分から目が離せなくなっていた。
鏡越しにフィリップと目が合い、微笑まれると下半身がジーンっと熱くなるのを感じた。
「可愛いよ、リーナ。僕だけのリーナだ。」
フィリップから口付けをされれば、カテリーナは自ら求める様に彼の舌を絡め取った。
もっと触れて欲しい。
フィリップにぐちゃぐちゃになるまで愛されたい。
全身を使って自分に擦り寄ってくるカテリーナをフィリップは満面の笑みで引き離した。
「さぁ、準備も整ったしお散歩に行こうか。」
これからが本番だと言わんばかりにフィリップが明るい声で告げた。
法衣は神に祈りを捧げる時に着る神聖なものだ。
カテリーナは聖女となって日が浅いが、オドノイアー教徒達がどれだけ聖女を尊い存在と受け止めているかを身を持って持って体感しているし、そんな人々の為に少しでも力になりたいと、この法衣に身を包み、毎日神に祈りを捧げているのだ。
だから、この法衣に身を包んだまま行為に及ぶと言う事はカテリーナには受け入れ難いほど、背徳的な行為に思えたのだ。
「なら、自分で法衣を脱いで…早く皆の聖女様ではなく、僕だけのリーナの姿を見せて。」
フィリップの言葉に拒否は許されない。
それでも、カテリーナは自分から服を脱ぎ捨て、フィリップに身体を晒す事に躊躇した。
「あの…フィリップ様…。」
「出来ないなら、そのままの姿で可愛がってあげる。」
「出来…ます。」
カテリーナはローブを脱ぐと、後ろのファスナーに手を掛け、ゆっくりとファスナーを下ろした。ワンピースタイプになっている法衣は手を離せば、重力に従い落ちていくだろう。
しかし、いや、だからこそカテリーナは手を離せずにいた。
すぐに手を離せず、カテリーナが逡巡する様をも、フィリップは楽しみながら眺めていた。
ついにパサリと軽い音がして、法衣が足元に重なった。
カテリーナは思わず鏡の中に映る下着しか纏わぬ自分の姿を見た。
フィリップがカテリーナの全身を舐め回す様に見つめるが、普段の行為からカテリーナは自分の身体を隠す事はいけない事だと刷り込まれているので、その視線に耐える様にただ身を捩るだけだった。
「ふーん。可愛い下着だね、清楚な水色。そんなのを着けて、あの騎士を誘惑してたの?」
「なっ…違いますっ!そんな事はしていません!」
「なら、それも早く脱ぎなよ。」
フィリップが冷たい視線でカテリーナを見下ろした。
まさか、本当にカテリーナがロイの事を誘惑しているとは思っていないだろうが…フィリップのその表情はどこまで本気か計り知れない。
カテリーナはフィリップから視線を逸らせないまま、慎重に下着を脱ぎ、産まれたままの姿を披露した。
「フィリップ様…。」
彼に強要されて脱いだのに、カテリーナが助けを求めれる相手もフィリップしか居ない。
フィリップはまたじっくりとカテリーナを観察した。
そうすれば、カテリーナの羞恥心が煽られる事がわかっているからだ。
「やっと僕だけのリーナになったね。ご褒美に下着を返してあげよう。」
そう言ってフィリップはカテリーナに下着を一式差し出した。
返してあげようと言う言葉の割には、先程カテリーナが脱いだ下着は、法衣などと一緒に足元に脱ぎ捨てられたままだ。
「これは…?」
「いいから着けなさい。」
フィリップに強い口調で言われ、カテリーナはその黒い下着に腕を通した。
いや、それは下着と呼ぶには余りにも布の面積が足らず、紐と呼ぶ方が相応しい代物だった。
大切な所が一切隠せていないどころか、胸などは紐によって圧迫され、より強調されてしまっている。
「あっ…」
カテリーナは鏡に映った自分の姿に思わず声が出た。
卑猥な下着のみを身に着け、首には黒い首輪が艶かしく光っている。
そして、その首輪の先はフィリップが掴んでいた。
その姿は痴女そのものなのに、カテリーナは鏡の中の自分から目が離せなくなっていた。
鏡越しにフィリップと目が合い、微笑まれると下半身がジーンっと熱くなるのを感じた。
「可愛いよ、リーナ。僕だけのリーナだ。」
フィリップから口付けをされれば、カテリーナは自ら求める様に彼の舌を絡め取った。
もっと触れて欲しい。
フィリップにぐちゃぐちゃになるまで愛されたい。
全身を使って自分に擦り寄ってくるカテリーナをフィリップは満面の笑みで引き離した。
「さぁ、準備も整ったしお散歩に行こうか。」
これからが本番だと言わんばかりにフィリップが明るい声で告げた。
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