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聖女の誕生
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神殿に置かれた聖石が一際明るい光を放った。
手をかざしていた少女カテリーナ ラングフォードは、自分でも予想していなかったその現象に思わず目を強く瞑った。
目を瞑った彼女とは対照的に光に包まれる彼女を確認しようと必死に目を見開いていたのは、儀式の様子を見守っていたこの国の皇太子であり、カテリーナの婚約者でもあるフィリップ ウォルシュだった。
「聖女だ…。聖女様の誕生だっ!」
「でも、ラングフォード公爵令嬢は…。」
「関係ない。神の神託より優先されるものなどあるはずないだろう。」
神殿にザワザワと動揺が走った。
この大陸の東に位置するウォルシュ聖国は、小国でありながら、各国へ大きな発言権を持っていた。
それはウォルシュ聖国が、この世界の大半が信仰するオドノイアー教の聖地に位置している事、そして神に選ばれた聖女を有する事が主な理由だった。
聖女は各代に1人と決められ、前任が崩御する度に国中の純潔の乙女を集めて、聖石をもって、神の神託を仰ぐという方法で決められていた。
一度聖女に任命された者は、神殿の奥深くで日夜、神と世界の為に祈りを捧げる事となり、家族も含めた外部の人間に会える機会はほとんど無いが、国中から…いや、世界中から信仰を集める貴重な存在となるのだ。
「さぁカテリーナ様、こちらへ。貴女は本日からオドノイアー教の聖女様となられました。これからはその御身は神殿にて保護させて頂きます。」
大司教が深々と頭を下げる様子を、未だに呆然とした心地で見ていたカテリーナは、突然弾かれたように顔をあげた。
「あの…私と殿下の…フィリップ殿下との婚約はどうなりますか?」
ラングフォード公爵家の公女カテリーナと、このウォルシュ聖国の皇太子であるフィリップが婚約をしている事は、聖女が純潔の乙女でなくてはならない事と同じくらいに、当たり前の事実として国中に知られていた。
幼い頃に結ばれたその婚約は、政治的な理由が発端ではあったが、フィリップとカテリーナの仲睦まじい様子から、将来の王家や国の行方を安心させるに十分な存在だった。
「カテリーナ聖女、大変失礼ですが婚約や婚姻などは俗世の話。カテリーナ聖女にはもはや関わりのない事です。」
大司教は優しげな笑みを浮かべた。
聖女となり世界の為に神に祈りを捧げる…それ以上に名誉な事などないのだ。
例えそれが皇太子との婚約であろうとも。
カテリーナも常識として教え込まれているその知識に、何かを諦めるようにゆっくりと瞳を閉じた。
「では…フィリップ殿下とお別れをする為のお時間をいただけますか?」
「いや…しかし…お別れの為の時間を設けれるのは家族のみと決まっております。」
「生涯最後の私のお願いです。それ以降は全て神と神殿のご意思に従います。….それだけでご不満であればラングフォード公爵家から神殿への莫大な援助もお約束致します。」
一見、可憐なだけの少女であるカテリーナも、皇太子妃となるべく教育を受けており、交渉の技術も持ち合わせていた。
「…わかりました。ですが、長い時間は認められません。」
大司教はしばらく考えた後に、渋々と言った様子で了承を伝えた。
「十分ですわ。ありがとうございます、大司教様。」
用意された神殿の一室で、カテリーナとフィリップは向かい合った。
2人の間には間にはティーセットが用意されてはいるが、時間の無さから茶菓子の類は並んでおらず、それ以外にも2人の中に流れる空気が、今まで幾度と繰り返して来たお茶の時間とは明らかに違うものだとカテリーナの気を重くした。
「用があれば呼ぶから、皆、下がってくれ。」
目の前にお茶の用意が整うと、フィリップが室内にいる司祭やシスターを見回して言った。
「殿下…恐れながら、聖女様と男性を2人きりにする訳には…。」
1人の司祭が答える。
大司教からこの場を仕切る様に言われているのだろう。
「この国の皇太子だと言うのに、こうも信用が無いとは…。私はこのウォルシュ聖国の皇太子だ。オドノイアー教の重要性も、聖女の貴重性もよく理解している。」
フィリップは普段からそうする様に優しい物言いで言った。
普段から品行方正と知られる皇太子があまりにも当たり前の事を当然といった様子で言い放ったので、司祭はすぐに反論が出て来なかった。
「ですが…。」
「司祭様、ご安心下さい。2人きりになる事はございません。私が殿下と聖女様の最後のひと時に立ち合わせて頂きます。ご心配であれば、扉のすぐ外に人を立たせるのは如何ですか?」
フィリップに負けず劣らず、優しい口調でそう伝えたのは、皇太子の侍従であるアンディだった。
「…それであれば。しかし15分です。それ以上長引くようなら、途中であろうが入室させて頂きます。」
「あぁ、構わない。気遣いに感謝するよ。」
フィリップの穏やかな笑みに、司祭やシスター達は安心感を深めて、一礼の後に退出して行った。
「さて…」
カテリーナとフィリップ、そして従者のアンディのみが室内にいる事を確認すると、フィリップは「何から話すべきか…」と呟いた。
「フィリップ殿下…この度は…。」
カテリーナが慌てて口を開くが、この先、何を言うべきか彼女にはわからなかった。
そんな彼女の様子を、フィリップは既に承知しているかの様に優しく微笑んだ。
「カテリーナ、まずは聖女就任おめでとう。僕は君がこの国で一番清らかな心を持っていると知っていたから…別に驚いてはいないよ。」
「フィリップ殿下…。」
カテリーナはフィリップの微笑みや言葉にどの様な意味があるのかを計りかねていた。
皇太子として、純粋に聖女の誕生を喜んでいるのだとすると、それはそれで悲しい気もする。
これまで2人で積み重ねて来た、穏やかで心安らぐ時間は何だったのか…。
だが、そんな思いを抱く事自体が自分には許されないのだ。
フィリップとの婚約が白紙に戻されたのは、全て自分が聖女となったせいなのだ。
「まぁ、まず紅茶でも飲んで…落ち着こう。今まであんなに沢山の時間を共にして来たのに、今、僕達に残った時間はたった15分なのだから。」
カテリーナはフィリップに勧められるがままに紅茶に口を付けながら、残された少ない時間で、彼に伝えるべき事を考えた。
「フィリップ殿下…今まで殿下の婚約者であれて私は幸せでした。これからは…聖女として変わらずこの国の繁栄の為に尽くす所存です。」
そうだ。私は皇太子妃になれずとも、少しでもフィリップ殿下が導くこの国のお役に立ちたいのだ。
それが聖女という重要なポジションであれば、それは喜ばしい事だ。
それはまるで自分に言い聞かせるかのような言葉だった。
カテリーナの言葉を、フィリップは変わらず笑顔で聞いていたが、カテリーナは見慣れたはずのフィリップの笑顔に、何故か違和感を感じていた。
それが何かはわからない。
別れを惜しむ物なのか、それともこれから婚約者ではなくなる女の為にわざわざ時間を使う事への面倒なのか…でも、何か良くない感じがしたのだ。
「君が神殿に入れば、僕はまた皇太子妃候補を探さなくてはいけない。」
フィリップはわかりきった事をわざわざ口にした。
でも、そのわかりきった当たり前の事がカテリーナの心を予測よりも深く抉っていた。
フィリップ殿下が他の女性と…。
それでも、フィリップには何の非もないのだ。
「フィリップ殿下であれば、すぐに素敵なお相手が見つかります。」
カテリーナは膝の上に置いた手をギュッと握りしめていた。
「そう…君は別に僕が他の女を妃に迎えてもいいと言うんだね。他の女に愛を囁き、笑い合っても気にしないと…。」
そう言うフィリップの顔に浮かぶ笑顔に、カテリーナは違和感などでは言い訳出来ない程、仄暗いものを感じた。
「でん…か?」
これは…誰?
カテリーナが知っているフィリップは常に優しく紳士的で、あまりにもかけ離れたその様子が、目の前で笑う人物が、彼女の良く知る婚約者と同一人物だと言い切る事をさせてはくれなかった。
「ねぇ、カテリーナ。神託くらいで僕から逃げられると思ってないよね?はぁ…こんな事になるなら必死に我慢して、君の純潔を守るんじゃなかったよ。」
「…フィリップ…殿下…?」
「大丈夫だよ、カテリーナ。今からでも遅くは無いと思わないかい?純潔でなければ聖女にはなれないのだから。」
フィリップの嬉しそうに笑う顔を最後に、カテリーナの意識がゆっくりと沈んでいった。
この日、ウォルシュ聖国には大きなニュースが流れた。
神託により聖女が誕生した事、そして、その聖女が皇太子と共に姿を消した事だった。
手をかざしていた少女カテリーナ ラングフォードは、自分でも予想していなかったその現象に思わず目を強く瞑った。
目を瞑った彼女とは対照的に光に包まれる彼女を確認しようと必死に目を見開いていたのは、儀式の様子を見守っていたこの国の皇太子であり、カテリーナの婚約者でもあるフィリップ ウォルシュだった。
「聖女だ…。聖女様の誕生だっ!」
「でも、ラングフォード公爵令嬢は…。」
「関係ない。神の神託より優先されるものなどあるはずないだろう。」
神殿にザワザワと動揺が走った。
この大陸の東に位置するウォルシュ聖国は、小国でありながら、各国へ大きな発言権を持っていた。
それはウォルシュ聖国が、この世界の大半が信仰するオドノイアー教の聖地に位置している事、そして神に選ばれた聖女を有する事が主な理由だった。
聖女は各代に1人と決められ、前任が崩御する度に国中の純潔の乙女を集めて、聖石をもって、神の神託を仰ぐという方法で決められていた。
一度聖女に任命された者は、神殿の奥深くで日夜、神と世界の為に祈りを捧げる事となり、家族も含めた外部の人間に会える機会はほとんど無いが、国中から…いや、世界中から信仰を集める貴重な存在となるのだ。
「さぁカテリーナ様、こちらへ。貴女は本日からオドノイアー教の聖女様となられました。これからはその御身は神殿にて保護させて頂きます。」
大司教が深々と頭を下げる様子を、未だに呆然とした心地で見ていたカテリーナは、突然弾かれたように顔をあげた。
「あの…私と殿下の…フィリップ殿下との婚約はどうなりますか?」
ラングフォード公爵家の公女カテリーナと、このウォルシュ聖国の皇太子であるフィリップが婚約をしている事は、聖女が純潔の乙女でなくてはならない事と同じくらいに、当たり前の事実として国中に知られていた。
幼い頃に結ばれたその婚約は、政治的な理由が発端ではあったが、フィリップとカテリーナの仲睦まじい様子から、将来の王家や国の行方を安心させるに十分な存在だった。
「カテリーナ聖女、大変失礼ですが婚約や婚姻などは俗世の話。カテリーナ聖女にはもはや関わりのない事です。」
大司教は優しげな笑みを浮かべた。
聖女となり世界の為に神に祈りを捧げる…それ以上に名誉な事などないのだ。
例えそれが皇太子との婚約であろうとも。
カテリーナも常識として教え込まれているその知識に、何かを諦めるようにゆっくりと瞳を閉じた。
「では…フィリップ殿下とお別れをする為のお時間をいただけますか?」
「いや…しかし…お別れの為の時間を設けれるのは家族のみと決まっております。」
「生涯最後の私のお願いです。それ以降は全て神と神殿のご意思に従います。….それだけでご不満であればラングフォード公爵家から神殿への莫大な援助もお約束致します。」
一見、可憐なだけの少女であるカテリーナも、皇太子妃となるべく教育を受けており、交渉の技術も持ち合わせていた。
「…わかりました。ですが、長い時間は認められません。」
大司教はしばらく考えた後に、渋々と言った様子で了承を伝えた。
「十分ですわ。ありがとうございます、大司教様。」
用意された神殿の一室で、カテリーナとフィリップは向かい合った。
2人の間には間にはティーセットが用意されてはいるが、時間の無さから茶菓子の類は並んでおらず、それ以外にも2人の中に流れる空気が、今まで幾度と繰り返して来たお茶の時間とは明らかに違うものだとカテリーナの気を重くした。
「用があれば呼ぶから、皆、下がってくれ。」
目の前にお茶の用意が整うと、フィリップが室内にいる司祭やシスターを見回して言った。
「殿下…恐れながら、聖女様と男性を2人きりにする訳には…。」
1人の司祭が答える。
大司教からこの場を仕切る様に言われているのだろう。
「この国の皇太子だと言うのに、こうも信用が無いとは…。私はこのウォルシュ聖国の皇太子だ。オドノイアー教の重要性も、聖女の貴重性もよく理解している。」
フィリップは普段からそうする様に優しい物言いで言った。
普段から品行方正と知られる皇太子があまりにも当たり前の事を当然といった様子で言い放ったので、司祭はすぐに反論が出て来なかった。
「ですが…。」
「司祭様、ご安心下さい。2人きりになる事はございません。私が殿下と聖女様の最後のひと時に立ち合わせて頂きます。ご心配であれば、扉のすぐ外に人を立たせるのは如何ですか?」
フィリップに負けず劣らず、優しい口調でそう伝えたのは、皇太子の侍従であるアンディだった。
「…それであれば。しかし15分です。それ以上長引くようなら、途中であろうが入室させて頂きます。」
「あぁ、構わない。気遣いに感謝するよ。」
フィリップの穏やかな笑みに、司祭やシスター達は安心感を深めて、一礼の後に退出して行った。
「さて…」
カテリーナとフィリップ、そして従者のアンディのみが室内にいる事を確認すると、フィリップは「何から話すべきか…」と呟いた。
「フィリップ殿下…この度は…。」
カテリーナが慌てて口を開くが、この先、何を言うべきか彼女にはわからなかった。
そんな彼女の様子を、フィリップは既に承知しているかの様に優しく微笑んだ。
「カテリーナ、まずは聖女就任おめでとう。僕は君がこの国で一番清らかな心を持っていると知っていたから…別に驚いてはいないよ。」
「フィリップ殿下…。」
カテリーナはフィリップの微笑みや言葉にどの様な意味があるのかを計りかねていた。
皇太子として、純粋に聖女の誕生を喜んでいるのだとすると、それはそれで悲しい気もする。
これまで2人で積み重ねて来た、穏やかで心安らぐ時間は何だったのか…。
だが、そんな思いを抱く事自体が自分には許されないのだ。
フィリップとの婚約が白紙に戻されたのは、全て自分が聖女となったせいなのだ。
「まぁ、まず紅茶でも飲んで…落ち着こう。今まであんなに沢山の時間を共にして来たのに、今、僕達に残った時間はたった15分なのだから。」
カテリーナはフィリップに勧められるがままに紅茶に口を付けながら、残された少ない時間で、彼に伝えるべき事を考えた。
「フィリップ殿下…今まで殿下の婚約者であれて私は幸せでした。これからは…聖女として変わらずこの国の繁栄の為に尽くす所存です。」
そうだ。私は皇太子妃になれずとも、少しでもフィリップ殿下が導くこの国のお役に立ちたいのだ。
それが聖女という重要なポジションであれば、それは喜ばしい事だ。
それはまるで自分に言い聞かせるかのような言葉だった。
カテリーナの言葉を、フィリップは変わらず笑顔で聞いていたが、カテリーナは見慣れたはずのフィリップの笑顔に、何故か違和感を感じていた。
それが何かはわからない。
別れを惜しむ物なのか、それともこれから婚約者ではなくなる女の為にわざわざ時間を使う事への面倒なのか…でも、何か良くない感じがしたのだ。
「君が神殿に入れば、僕はまた皇太子妃候補を探さなくてはいけない。」
フィリップはわかりきった事をわざわざ口にした。
でも、そのわかりきった当たり前の事がカテリーナの心を予測よりも深く抉っていた。
フィリップ殿下が他の女性と…。
それでも、フィリップには何の非もないのだ。
「フィリップ殿下であれば、すぐに素敵なお相手が見つかります。」
カテリーナは膝の上に置いた手をギュッと握りしめていた。
「そう…君は別に僕が他の女を妃に迎えてもいいと言うんだね。他の女に愛を囁き、笑い合っても気にしないと…。」
そう言うフィリップの顔に浮かぶ笑顔に、カテリーナは違和感などでは言い訳出来ない程、仄暗いものを感じた。
「でん…か?」
これは…誰?
カテリーナが知っているフィリップは常に優しく紳士的で、あまりにもかけ離れたその様子が、目の前で笑う人物が、彼女の良く知る婚約者と同一人物だと言い切る事をさせてはくれなかった。
「ねぇ、カテリーナ。神託くらいで僕から逃げられると思ってないよね?はぁ…こんな事になるなら必死に我慢して、君の純潔を守るんじゃなかったよ。」
「…フィリップ…殿下…?」
「大丈夫だよ、カテリーナ。今からでも遅くは無いと思わないかい?純潔でなければ聖女にはなれないのだから。」
フィリップの嬉しそうに笑う顔を最後に、カテリーナの意識がゆっくりと沈んでいった。
この日、ウォルシュ聖国には大きなニュースが流れた。
神託により聖女が誕生した事、そして、その聖女が皇太子と共に姿を消した事だった。
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