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1.私は没落する運命、否、変えてみます
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産婦人科勤めの私は看護師の人数が足りず、日々残業続きの毎日。
赤ちゃんは可愛く、患者さんもいい人たちばかりで、心は常に穏やかに過ごしていました。
だがそんな私でも、日々のストレスをとるために毎日お酒と、乙女ゲームをする毎日。
今日もゲームのスイッチをつけて最後の攻略キャラである、王子の双子の弟、ウィリアム・アルバート。薄い金髪に、ぱっちり二重の青い眼が特徴の美少年。
その子をついに攻略した今夜、テンションが上がり、幼なじみを誘い夜の街に足を運んだ。
「攻略したって聞いたけどまた、そんなゲームしてんの?」
明らかに不機嫌となる幼なじみ。彼は去年婚約をし式を上げるために資金を集めている。
「いい加減結婚しろよ。てかいい相手を探せ、顔はマシなんだから」
私は家を出る前から相当酔っ払っていたため、幼なじみの言葉も右から左状態。
「はーい。がんばりまーす」
返事の後、隣から深いため息が聞こえた。
いつのまにか飲み会もお開きとなり、徒歩で来れる、居酒屋から、ふらふらと帰宅をしていた。
その瞬間とても明るいライトで照らされた瞬間クラクションと共に私の意識は完全になくなった。
目を開けると全体は真っ白な風景。
私の体はフヨフヨと浮かび上がっていた。
瞬間私は死んだのだと悟った。
落ち込むわけでもなく悲しむでもなく私の中には達成感があった。
最後にあの子を攻略できてよかった…。と。
そんな考え事をしていたらいつの間にか、黒髪の美少女がいた。
飴玉をあげたくなる幼さ。
「貴方は神の調整により、予定に上がっていなかった死を遂げました。違う世界での、人生を歩んでもらおうと思います。」
淡々と話す彼女の後ろには白い羽がバサバサと動いていた。
話半分に聞いており適当にうなずいてしまった。
「それでは、希望の転生先を述べよ」
「へ?あー、はい。さっきまでしてたゲーム」
にこりと笑う幼女。可愛いと思った瞬間体が分散するように弾け飛んだ。
また意識がなくなった。
「…さま、…お嬢様!!いい加減起きてください!」
はっ!と目を覚ますと、赤毛でショートカットの、シャネットが私の体をゆさゆさと揺らしていた。
「やっとお目覚めですか?ご朝食できてますよ」
ツンツンした言い方であるがにこりと笑う、ゲーム内の悪役令嬢専属侍女である。
…ん?お嬢様?
私は自分の体を確認する。
「え?私…」
いつもの私では考えられないスピードで起き上がり、豪華なお部屋の隅にある全身鏡を見つけダッシュする。
そこには120センチ程度の、薄ピンク色のストレートのサラサラした髪の毛で、しっかりとした二重眼で、バイオレット色の瞳。薄い唇に、まっすぐ伸びた眉。細くて高い鼻に、小さいお耳。私が近所にこんな子がいれば誘拐するんじゃないかというレベルの幼女がいた。日本のトップレベルのモデルになれる。
上下に手を動かし、足を前後に揺さぶってみる。しっかりと私の意思で体が動いている。
「シャネット?」
悪役令嬢の不安そうな顔が、鏡に写っている。
そんな顔が見えたのかシャネットが素早く私の隣に、跪き、私の肩を抱く。
「アナスタシア様?どうかなさいましたか?」
わたしの名前はシャルナ・アナスタシア
シャルナ家公爵令嬢のアナスタシア。
心配そうに覗くシャネットに申し訳なくなり、笑顔で何もないと答える。
シャネットにより、可愛いドレスに着替え、朝食が待っている、講堂に向かう。
そこには美しい父と母。国の大臣を任されている父と、国一番きれいな母。母が手がけるデザインドレスはブランド化している。
裕福な家庭である。アナスタシアは、スクスクと育つ予定である。今のところ。
「可愛いなアナスタシア。おはよう今日も遅いお目覚めね。」
「今日は淑女たる学びの先生をお連れしている。気を張れよ?」
わたしが姿を表すと同時に母と父からの鮮烈な一言が飛び交った。
蝶や花よと育てられるわけではなく英才教育の元、完璧な令嬢として育つアナスタシア。
ゲーム内でもいつでも主人公の上の成績でありマウントをとっていた。
「申し訳ございません。以後気をつけます」
私の一言に対し、父と母がピシャリと固まった。
こそこそと、あの可愛いアナスタシアが、あんな言葉遣いできたなんて。
あー、本当だ成長してくれて嬉しいよ。
「お父様お母様、今日から私は淑女として、学んで行こうと思いますので、婚約はしないでください」
ここでの私の発言にパチクリと目を開く父。
それもそうだ。この発言によって、ゲームの展開は大きく揺れ動くはずであるから。
私が何故このような発言をしたか、全攻略を果たした、私の知識を伝えようと思う。
朝食を終え、私はすぐに自分の部屋にあるノートを引っ張り出す。
シャネットが横に控えているが、私が書いている現代の日本語が読めないのかすぐに目を逸らし外の鳥を眺めていた。
私の脳内会議でアナスタシアが何人か怒号のように叫び出している。
アナスタシアは、このままいくと、没落し、追放され庶民となってしまう。
この国ではお酒が盛んであることから令嬢であると、毎晩のように飲めるという利点を生かし、追放を逃れたいと思います。
それが今からの目標として、父と母に宣言したまでです。
しっかりと物語の内容を覚えている私だからこそ頭を回転させれた答えである。
物語中私はこの国の第一皇子である、ウィリアム・サナバートと婚約をする。通称サナ様
サナ様は主人公に恋に落ちてしまう。
溺愛していたアナスタシアは、そんなサナ様を攻撃するわけではなく、主人公をことごとくまでに虐めてしまう。平民である主人公に令嬢の力を使って残酷に。そのため主人公と絡まなくて良い方法とはまず婚約をしないことである!
1主人公と絡まないこと。
これは絶対条件ね。
2魔法学校に行っても目立たないこと
貴族である私は魔法が使えるようになる。平民で魔法学校に入学できる主人公は特別であるが、私は親の遺伝により手に入れる魔法のため必然と入学する。
公爵令嬢のため、地位はかなり上であるが目立たないことで、主人公と接触を控えることができる。
主人公は特別な力であるため成績も常にトップ。
3もし没落をしてしまった時のために今から、自分でできることを増やしていく
これも大事ね。
あとは乙女ゲームのイケメン攻略者と仲良くならないこと。
どの攻略にも私、悪役令嬢はつきものである。そのため、彼らの好感度というものをへし折っておこうと思う。
1ウィリアム・サナバート
この国の第一王子、銀髪の髪の毛に、キリッとした目でエメラルド色の眸、少し長く伸びた髪の毛を後ろで結っている、いわゆる美少年という人だ。
2ウィリアム・アルバート
この国の第二王子、上記の説明通り隠しキャラであり、全キャラ攻略したもののみ、攻略を許される。隠しキャラなだけあって、この物語でいちばんの美人だ。
3シキ・ハリアート伯爵
伯爵家の、次男 青色の髪をセンターに分けている。博識で、未来の宰相となるお方。
4アイト・スデーラン・ヨーク
魔法医を親に持つ平民である。魔力の高さ故に主人公と同じく、特別枠で入学をしたこれまたイケメン。真っ黒の髪に白衣を着ていつも過ごしている。
5マルメイ・カイサハタ・ウェルト
公爵家長男であり、皇子たちといつも一緒に過ごしていることが多い青年。
剣術がとても達者であり時期、騎士団長になられる。
6アスファルト・デリカル・トーマス
公爵家三男であり噂では遊び人と言われているが、根はとても真面目な方見た目も美青年であり、主人公の兄のような存在として、人気があった。魔法も、剣術も成績が良い。
と、このようなイケメンたちが揃っている。
この中で私が没落する人たちはまず1.2の皇子たちと5.6の公爵の方。
関係のない方々は、物語中でも私は全く興味を示さず主人公がその方たちとひっつくように仕向けていく。
だがいざくっつきそうになると、悪戯を繰り返す酷い悪役令嬢である。
ノートにある程度書いた私の字をまた改めてみてみる。
前世では、習字を習っていたためそこそこきれいな字でかけていたはずが、幼女化したせいか素晴らしく汚い。
字の練習は必要であるのと同時にこっちの言葉も理解する必要があるな…。
とりあえず私が目指していくものは淑女の鏡
時はすぎ、6年後、15歳になった私。
ゲームとはちがう髪型をしていた。
ゲーム内の私は、髪が長く綺麗なストレートの髪であったが、バッサリ切って、ショートにした。淑女たるもの、髪の毛は命であったが、破滅フラグを防ぐために少しだけイメージを変えていく。
王子たちと一切の接点なくして15歳まで暮らした。
私は今日舞踏会デビューをする。15歳の誕生日までに社交界デビューをしなければならない。そしてこの日私の誕生日。父と母は、蝶よ花よと、大事に育ててくれて、婚約のこという字も会話に出なかったぐらい溺愛している。
弟2人と妹がいるが、長女の私をすごく慕ってくれていて、また家族の仲も一段にいい私たち一家は、国中の憧れとなっているそうだ。私のことを知らない人はいないと、郊外されている。
ていうことは目立つということである。
やらかした…。
淑女を極めすぎた。
そして注目を浴びている私の社交界デビュー
こぞって王族や、公爵家、伯爵家から参加の名簿が届いている。もちろん攻略者である5名の名前もしっかり携えて…。平民であるアイト様の名前と主人公である名前はない。
ドレスは主人公がよく来ているふわふわのプリーツドレスとはかぶらないように、マーメイドをイメージしたドレスを着用。前世で、ユニコーンカラーが流行ったがこの国ではとても高価なものとして扱われ、私たち一家(母)が得意とする色染め法である。
ブランド化している、母のドレスを着用し、白のレースの髪飾りをしてピンクの髪によく映えるようにパールのイヤリングをする。
舞踏会会場まで馬車で行くのだがその道中、皆様の視線が痛いこと…。
舞踏会に到着するまで、私は母と向かい合わせになっていたこの場車内で、とあることが言われた。
「15歳の誕生日おめでとう。あなたが、とてもとても可愛いらしく、育ってくれたおかげで私は誇らしいわ!今日はあなたの婚約者を決めようと思っているわ。あなたが必要とする人を選びなさい。」
ゴーンと鐘で頭を殴られたような気がした。私は冷静に母に説いた
「お母様。私は結婚する気など…」
「あまいわ!ダメよ!孫の顔を見せて頂戴」
うふふと笑う母の目は笑っていなかった…。
これはやばいぞ。と思ったが、1ついいことを思い浮かんだ。
攻略者でなければよいのだ
なにも攻略者の方たちと接点をもとうと考えていること自体おかしいのだ。
そうよ、そこらへんの壁になられている男性にお声掛けするのよ!!
そして良い方がいらっしゃれば、その方にすれば!
前世の私のことを少し考えた。
理想がすごく高く、乙女ゲームに手を伸ばしていたことを。
アイドルのような顔立ちの男性がとても好きだった。
攻略者以外の方に目が行くことはないことをこの時私は気づかなかった。
赤ちゃんは可愛く、患者さんもいい人たちばかりで、心は常に穏やかに過ごしていました。
だがそんな私でも、日々のストレスをとるために毎日お酒と、乙女ゲームをする毎日。
今日もゲームのスイッチをつけて最後の攻略キャラである、王子の双子の弟、ウィリアム・アルバート。薄い金髪に、ぱっちり二重の青い眼が特徴の美少年。
その子をついに攻略した今夜、テンションが上がり、幼なじみを誘い夜の街に足を運んだ。
「攻略したって聞いたけどまた、そんなゲームしてんの?」
明らかに不機嫌となる幼なじみ。彼は去年婚約をし式を上げるために資金を集めている。
「いい加減結婚しろよ。てかいい相手を探せ、顔はマシなんだから」
私は家を出る前から相当酔っ払っていたため、幼なじみの言葉も右から左状態。
「はーい。がんばりまーす」
返事の後、隣から深いため息が聞こえた。
いつのまにか飲み会もお開きとなり、徒歩で来れる、居酒屋から、ふらふらと帰宅をしていた。
その瞬間とても明るいライトで照らされた瞬間クラクションと共に私の意識は完全になくなった。
目を開けると全体は真っ白な風景。
私の体はフヨフヨと浮かび上がっていた。
瞬間私は死んだのだと悟った。
落ち込むわけでもなく悲しむでもなく私の中には達成感があった。
最後にあの子を攻略できてよかった…。と。
そんな考え事をしていたらいつの間にか、黒髪の美少女がいた。
飴玉をあげたくなる幼さ。
「貴方は神の調整により、予定に上がっていなかった死を遂げました。違う世界での、人生を歩んでもらおうと思います。」
淡々と話す彼女の後ろには白い羽がバサバサと動いていた。
話半分に聞いており適当にうなずいてしまった。
「それでは、希望の転生先を述べよ」
「へ?あー、はい。さっきまでしてたゲーム」
にこりと笑う幼女。可愛いと思った瞬間体が分散するように弾け飛んだ。
また意識がなくなった。
「…さま、…お嬢様!!いい加減起きてください!」
はっ!と目を覚ますと、赤毛でショートカットの、シャネットが私の体をゆさゆさと揺らしていた。
「やっとお目覚めですか?ご朝食できてますよ」
ツンツンした言い方であるがにこりと笑う、ゲーム内の悪役令嬢専属侍女である。
…ん?お嬢様?
私は自分の体を確認する。
「え?私…」
いつもの私では考えられないスピードで起き上がり、豪華なお部屋の隅にある全身鏡を見つけダッシュする。
そこには120センチ程度の、薄ピンク色のストレートのサラサラした髪の毛で、しっかりとした二重眼で、バイオレット色の瞳。薄い唇に、まっすぐ伸びた眉。細くて高い鼻に、小さいお耳。私が近所にこんな子がいれば誘拐するんじゃないかというレベルの幼女がいた。日本のトップレベルのモデルになれる。
上下に手を動かし、足を前後に揺さぶってみる。しっかりと私の意思で体が動いている。
「シャネット?」
悪役令嬢の不安そうな顔が、鏡に写っている。
そんな顔が見えたのかシャネットが素早く私の隣に、跪き、私の肩を抱く。
「アナスタシア様?どうかなさいましたか?」
わたしの名前はシャルナ・アナスタシア
シャルナ家公爵令嬢のアナスタシア。
心配そうに覗くシャネットに申し訳なくなり、笑顔で何もないと答える。
シャネットにより、可愛いドレスに着替え、朝食が待っている、講堂に向かう。
そこには美しい父と母。国の大臣を任されている父と、国一番きれいな母。母が手がけるデザインドレスはブランド化している。
裕福な家庭である。アナスタシアは、スクスクと育つ予定である。今のところ。
「可愛いなアナスタシア。おはよう今日も遅いお目覚めね。」
「今日は淑女たる学びの先生をお連れしている。気を張れよ?」
わたしが姿を表すと同時に母と父からの鮮烈な一言が飛び交った。
蝶や花よと育てられるわけではなく英才教育の元、完璧な令嬢として育つアナスタシア。
ゲーム内でもいつでも主人公の上の成績でありマウントをとっていた。
「申し訳ございません。以後気をつけます」
私の一言に対し、父と母がピシャリと固まった。
こそこそと、あの可愛いアナスタシアが、あんな言葉遣いできたなんて。
あー、本当だ成長してくれて嬉しいよ。
「お父様お母様、今日から私は淑女として、学んで行こうと思いますので、婚約はしないでください」
ここでの私の発言にパチクリと目を開く父。
それもそうだ。この発言によって、ゲームの展開は大きく揺れ動くはずであるから。
私が何故このような発言をしたか、全攻略を果たした、私の知識を伝えようと思う。
朝食を終え、私はすぐに自分の部屋にあるノートを引っ張り出す。
シャネットが横に控えているが、私が書いている現代の日本語が読めないのかすぐに目を逸らし外の鳥を眺めていた。
私の脳内会議でアナスタシアが何人か怒号のように叫び出している。
アナスタシアは、このままいくと、没落し、追放され庶民となってしまう。
この国ではお酒が盛んであることから令嬢であると、毎晩のように飲めるという利点を生かし、追放を逃れたいと思います。
それが今からの目標として、父と母に宣言したまでです。
しっかりと物語の内容を覚えている私だからこそ頭を回転させれた答えである。
物語中私はこの国の第一皇子である、ウィリアム・サナバートと婚約をする。通称サナ様
サナ様は主人公に恋に落ちてしまう。
溺愛していたアナスタシアは、そんなサナ様を攻撃するわけではなく、主人公をことごとくまでに虐めてしまう。平民である主人公に令嬢の力を使って残酷に。そのため主人公と絡まなくて良い方法とはまず婚約をしないことである!
1主人公と絡まないこと。
これは絶対条件ね。
2魔法学校に行っても目立たないこと
貴族である私は魔法が使えるようになる。平民で魔法学校に入学できる主人公は特別であるが、私は親の遺伝により手に入れる魔法のため必然と入学する。
公爵令嬢のため、地位はかなり上であるが目立たないことで、主人公と接触を控えることができる。
主人公は特別な力であるため成績も常にトップ。
3もし没落をしてしまった時のために今から、自分でできることを増やしていく
これも大事ね。
あとは乙女ゲームのイケメン攻略者と仲良くならないこと。
どの攻略にも私、悪役令嬢はつきものである。そのため、彼らの好感度というものをへし折っておこうと思う。
1ウィリアム・サナバート
この国の第一王子、銀髪の髪の毛に、キリッとした目でエメラルド色の眸、少し長く伸びた髪の毛を後ろで結っている、いわゆる美少年という人だ。
2ウィリアム・アルバート
この国の第二王子、上記の説明通り隠しキャラであり、全キャラ攻略したもののみ、攻略を許される。隠しキャラなだけあって、この物語でいちばんの美人だ。
3シキ・ハリアート伯爵
伯爵家の、次男 青色の髪をセンターに分けている。博識で、未来の宰相となるお方。
4アイト・スデーラン・ヨーク
魔法医を親に持つ平民である。魔力の高さ故に主人公と同じく、特別枠で入学をしたこれまたイケメン。真っ黒の髪に白衣を着ていつも過ごしている。
5マルメイ・カイサハタ・ウェルト
公爵家長男であり、皇子たちといつも一緒に過ごしていることが多い青年。
剣術がとても達者であり時期、騎士団長になられる。
6アスファルト・デリカル・トーマス
公爵家三男であり噂では遊び人と言われているが、根はとても真面目な方見た目も美青年であり、主人公の兄のような存在として、人気があった。魔法も、剣術も成績が良い。
と、このようなイケメンたちが揃っている。
この中で私が没落する人たちはまず1.2の皇子たちと5.6の公爵の方。
関係のない方々は、物語中でも私は全く興味を示さず主人公がその方たちとひっつくように仕向けていく。
だがいざくっつきそうになると、悪戯を繰り返す酷い悪役令嬢である。
ノートにある程度書いた私の字をまた改めてみてみる。
前世では、習字を習っていたためそこそこきれいな字でかけていたはずが、幼女化したせいか素晴らしく汚い。
字の練習は必要であるのと同時にこっちの言葉も理解する必要があるな…。
とりあえず私が目指していくものは淑女の鏡
時はすぎ、6年後、15歳になった私。
ゲームとはちがう髪型をしていた。
ゲーム内の私は、髪が長く綺麗なストレートの髪であったが、バッサリ切って、ショートにした。淑女たるもの、髪の毛は命であったが、破滅フラグを防ぐために少しだけイメージを変えていく。
王子たちと一切の接点なくして15歳まで暮らした。
私は今日舞踏会デビューをする。15歳の誕生日までに社交界デビューをしなければならない。そしてこの日私の誕生日。父と母は、蝶よ花よと、大事に育ててくれて、婚約のこという字も会話に出なかったぐらい溺愛している。
弟2人と妹がいるが、長女の私をすごく慕ってくれていて、また家族の仲も一段にいい私たち一家は、国中の憧れとなっているそうだ。私のことを知らない人はいないと、郊外されている。
ていうことは目立つということである。
やらかした…。
淑女を極めすぎた。
そして注目を浴びている私の社交界デビュー
こぞって王族や、公爵家、伯爵家から参加の名簿が届いている。もちろん攻略者である5名の名前もしっかり携えて…。平民であるアイト様の名前と主人公である名前はない。
ドレスは主人公がよく来ているふわふわのプリーツドレスとはかぶらないように、マーメイドをイメージしたドレスを着用。前世で、ユニコーンカラーが流行ったがこの国ではとても高価なものとして扱われ、私たち一家(母)が得意とする色染め法である。
ブランド化している、母のドレスを着用し、白のレースの髪飾りをしてピンクの髪によく映えるようにパールのイヤリングをする。
舞踏会会場まで馬車で行くのだがその道中、皆様の視線が痛いこと…。
舞踏会に到着するまで、私は母と向かい合わせになっていたこの場車内で、とあることが言われた。
「15歳の誕生日おめでとう。あなたが、とてもとても可愛いらしく、育ってくれたおかげで私は誇らしいわ!今日はあなたの婚約者を決めようと思っているわ。あなたが必要とする人を選びなさい。」
ゴーンと鐘で頭を殴られたような気がした。私は冷静に母に説いた
「お母様。私は結婚する気など…」
「あまいわ!ダメよ!孫の顔を見せて頂戴」
うふふと笑う母の目は笑っていなかった…。
これはやばいぞ。と思ったが、1ついいことを思い浮かんだ。
攻略者でなければよいのだ
なにも攻略者の方たちと接点をもとうと考えていること自体おかしいのだ。
そうよ、そこらへんの壁になられている男性にお声掛けするのよ!!
そして良い方がいらっしゃれば、その方にすれば!
前世の私のことを少し考えた。
理想がすごく高く、乙女ゲームに手を伸ばしていたことを。
アイドルのような顔立ちの男性がとても好きだった。
攻略者以外の方に目が行くことはないことをこの時私は気づかなかった。
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