26 / 90
第1章 惑星ルーテシア編
25. 突入
しおりを挟む
よし! と色めき立つ一同。
予想通り、追跡の魔法陣は犯人が洞窟に入ったタイミングで反応しなくなった。ここで殿下はアジトへの突入を決断した。身代金を払ったのだから人質が解放されるのを待つという選択肢もあるが、犯人がカトリーさんを殺害して逃亡する可能性もある。どちらが正しい選択か分からないが、私も殿下に賛成だ。犯人はカトリーさんの殺害を請け負っている可能性が高いのだ。
殿下はアジト付近に待機させていた兵達にアジトへの突入を指示すると、自身は全速力で馬を飛ばす。時間との勝負だ。
私はコルヒさんポトルフさんと共に浮遊馬車に乗り込み後を追う。ハルちゃんには残ってもらった、危険だからね。アジトの入り口に到着すると、殿下はためらうことなく中に飛び込んだ、私達も後に続く。アジトの中での戦闘はほとんど終わっている様だ。だがカトリーさんは見つかっていないとのこと。
「探せ!」
殿下の一声で兵や騎士が一斉に動く。
どこかに隠し部屋でもあるのだろうか。私は探査の魔法を発動する。反応がある。魔力遮断の結界の内側に入ったことで魔法が使える様だ。
「こっちです!!」
と殿下に声を掛け私は走り出す。殿下が後に続く。カトリーさんは前方の岩壁の向こうにいる。恐らくどこかに隠し扉があるはず。だけど悠長に扉を探している時間はない。私は破壊の魔法を使う。すぐに岩壁は砂となり崩れ落ちた。
予想通り、壁の向こうは隠し部屋になっており。その中央にカトリーさんが立っていた。ただ何か様子が変だ。ナイフを自分の首に当て無表情で立っている。まるで感情というものが読み取れない。
「止まれ!」
と野太い声が叫んだ。カトリーさんの後に立っている男からだ。
「人質の命が惜しかったら、武器を捨てろ。」
すぐに殿下が手に持っていた剣を投げ捨てた。私も杖を捨てる。
「兵を全員このアジトの外に出せ。変なことをするなよ、この女には隷属の首輪をはめてある。私に何かあったら躊躇なく自分の首を刺すぞ。」
隷属の首輪? 何よそれ! 脳内辞書にも記載がない。分からないけど、まずい状況なのは間違いない。殿下が命令すると、兵や騎士達がゆっくりと外に向かう、何人か残っていた誘拐犯の仲間がこの部屋に入ってきてカトリーさんの後の男の傍に集まる。
「お前達もだ! さっさと外に出ろ。」
と誘拐犯のボスらしき男がカトリーさんの後から命令する。
「待て、私が身代わりになる。その娘を放してくれ。私は王太子だ人質なら私の方が価値があるぞ。」
と殿下が誘拐犯に話しかけた。自分が身代わりに成るって? なかなか言えるセリフじゃないよ。さすが殿下だカトリーさんが惚れるだけのことはあるかも。
「へっへっ! ついてるぜ、王太子か。心配するな、お前も仲間に加えてやるよ。もっともこの娘は放すわけにはいかないがな。ある人と約束しているんでな。」
ボスが合図すると部下のふたりが首輪らしき物を持ってこちらにやって来る。私もついでに人質にする気らしい。どうする? 隷属の首輪という名前とカトリーさんの様子からみて、あれは人を操る魔道具だ。私まで操られるとまずいことになる。女神を操れるのかは怪しいが、万が一私の女神の力をあいつ等が好きに使ったら大変なことになる。
逃げるのは簡単だが、その場合カトリーさんの命が危ない。私は一か八か時間凍結の魔法を使うことにした。これはインターフェース接続を失敗して私の身体が爆散したときに、ルーテシア様が使った魔法だ、周りの空間の時間経過を一定時間止めることができる。その間に隷属の首輪について調べ対策を取る。単に問題の先送りになる可能性もあるが、やってみる価値はあるだろう。ただ大変な量の魔力が必要となる。私の身体の魔力許容量の制限がある中で実行できるか? 不安だがやるしかない。
そう決心した時、隣に立っていた殿下がいきなり倒れた。へっ? 何? と思った途端、カトリーさんも誘拐犯達も崩れ落ちる。立っているのは私だけだ。何が起った??? とテンパった。その時、誰かが部屋に飛び込みカトリーさんの傍に駆け寄った。
あれは、アレフさん?
アレフさんはカトリーさんの手からナイフを抜き取り。口の中に何か錠剤の様な物を入れた。何? 毒じゃないよね。
それからアレフさんはカトリーさんをお姫様抱っこで抱き上げようとするが、よろけて膝を付く。
「重い。」
という独り言が聞こえた。失礼な、カトリーさんが重いんじゃないあんたが非力過ぎるんだ、と言いたかったが言えなかった。
いきなりアレフさんが私の方を向き、
「か、彼女を外に運びます、手伝ってもらえますか。」
と言ってきたからだ。
「助けに来てくれたんですよね?」
「も、もちろんです。」
その時、女性がひとり部屋に入ってくる。確かアレフさんの部下の人だ。
「主任! 何をもたもたしてるんですか!」
「いや、重くて。」
「ほんと、情けないですね。私が運びますから貸してください。」
「待ちなさい! カトリーさんをどうするつもりですか?」
と私は問い正した。アレフさんの部下の女性がスラスラと答える。
「彼女は隷属の首輪で自由を奪われており、このままでは目を覚ました途端自殺する可能性があります。薬で眠らせている内に領都の魔法学院に運び、首輪の解除を行います。すでに専門家が待機しています。 急ぐ必要があるんです。」
どうやら助けに来てくれたのは本当の様だ。
わけが分からないまま、アレフさん達の後に付いて出口に向かった。出口までには何人もの兵士が倒れている。
「大丈夫、眠っているだけです。強力な睡眠ガスを使ったのですが、あなたはどうして平気なのですか?」
と女性に問われる。
睡眠ガス? ガスか!!! 密閉された空間である洞窟でガスを使えば効果抜群だよね。それで皆一斉に倒れたわけか!
「状態異常無効の魔法を掛けていましたので。」
と言い訳しておく。本当のことを言うと、どうして私だけ何ともなかったのか私にも分からない。女神の力のお蔭だとは思うが。
そのまま、外で待っていた浮遊馬車に乗り込み領都に向かう。私も心配なので無理やり同行した。アレフさん達を完全に信用したわけではないからね。コルヒさんも当然の様な顔で同行している。
予想通り、追跡の魔法陣は犯人が洞窟に入ったタイミングで反応しなくなった。ここで殿下はアジトへの突入を決断した。身代金を払ったのだから人質が解放されるのを待つという選択肢もあるが、犯人がカトリーさんを殺害して逃亡する可能性もある。どちらが正しい選択か分からないが、私も殿下に賛成だ。犯人はカトリーさんの殺害を請け負っている可能性が高いのだ。
殿下はアジト付近に待機させていた兵達にアジトへの突入を指示すると、自身は全速力で馬を飛ばす。時間との勝負だ。
私はコルヒさんポトルフさんと共に浮遊馬車に乗り込み後を追う。ハルちゃんには残ってもらった、危険だからね。アジトの入り口に到着すると、殿下はためらうことなく中に飛び込んだ、私達も後に続く。アジトの中での戦闘はほとんど終わっている様だ。だがカトリーさんは見つかっていないとのこと。
「探せ!」
殿下の一声で兵や騎士が一斉に動く。
どこかに隠し部屋でもあるのだろうか。私は探査の魔法を発動する。反応がある。魔力遮断の結界の内側に入ったことで魔法が使える様だ。
「こっちです!!」
と殿下に声を掛け私は走り出す。殿下が後に続く。カトリーさんは前方の岩壁の向こうにいる。恐らくどこかに隠し扉があるはず。だけど悠長に扉を探している時間はない。私は破壊の魔法を使う。すぐに岩壁は砂となり崩れ落ちた。
予想通り、壁の向こうは隠し部屋になっており。その中央にカトリーさんが立っていた。ただ何か様子が変だ。ナイフを自分の首に当て無表情で立っている。まるで感情というものが読み取れない。
「止まれ!」
と野太い声が叫んだ。カトリーさんの後に立っている男からだ。
「人質の命が惜しかったら、武器を捨てろ。」
すぐに殿下が手に持っていた剣を投げ捨てた。私も杖を捨てる。
「兵を全員このアジトの外に出せ。変なことをするなよ、この女には隷属の首輪をはめてある。私に何かあったら躊躇なく自分の首を刺すぞ。」
隷属の首輪? 何よそれ! 脳内辞書にも記載がない。分からないけど、まずい状況なのは間違いない。殿下が命令すると、兵や騎士達がゆっくりと外に向かう、何人か残っていた誘拐犯の仲間がこの部屋に入ってきてカトリーさんの後の男の傍に集まる。
「お前達もだ! さっさと外に出ろ。」
と誘拐犯のボスらしき男がカトリーさんの後から命令する。
「待て、私が身代わりになる。その娘を放してくれ。私は王太子だ人質なら私の方が価値があるぞ。」
と殿下が誘拐犯に話しかけた。自分が身代わりに成るって? なかなか言えるセリフじゃないよ。さすが殿下だカトリーさんが惚れるだけのことはあるかも。
「へっへっ! ついてるぜ、王太子か。心配するな、お前も仲間に加えてやるよ。もっともこの娘は放すわけにはいかないがな。ある人と約束しているんでな。」
ボスが合図すると部下のふたりが首輪らしき物を持ってこちらにやって来る。私もついでに人質にする気らしい。どうする? 隷属の首輪という名前とカトリーさんの様子からみて、あれは人を操る魔道具だ。私まで操られるとまずいことになる。女神を操れるのかは怪しいが、万が一私の女神の力をあいつ等が好きに使ったら大変なことになる。
逃げるのは簡単だが、その場合カトリーさんの命が危ない。私は一か八か時間凍結の魔法を使うことにした。これはインターフェース接続を失敗して私の身体が爆散したときに、ルーテシア様が使った魔法だ、周りの空間の時間経過を一定時間止めることができる。その間に隷属の首輪について調べ対策を取る。単に問題の先送りになる可能性もあるが、やってみる価値はあるだろう。ただ大変な量の魔力が必要となる。私の身体の魔力許容量の制限がある中で実行できるか? 不安だがやるしかない。
そう決心した時、隣に立っていた殿下がいきなり倒れた。へっ? 何? と思った途端、カトリーさんも誘拐犯達も崩れ落ちる。立っているのは私だけだ。何が起った??? とテンパった。その時、誰かが部屋に飛び込みカトリーさんの傍に駆け寄った。
あれは、アレフさん?
アレフさんはカトリーさんの手からナイフを抜き取り。口の中に何か錠剤の様な物を入れた。何? 毒じゃないよね。
それからアレフさんはカトリーさんをお姫様抱っこで抱き上げようとするが、よろけて膝を付く。
「重い。」
という独り言が聞こえた。失礼な、カトリーさんが重いんじゃないあんたが非力過ぎるんだ、と言いたかったが言えなかった。
いきなりアレフさんが私の方を向き、
「か、彼女を外に運びます、手伝ってもらえますか。」
と言ってきたからだ。
「助けに来てくれたんですよね?」
「も、もちろんです。」
その時、女性がひとり部屋に入ってくる。確かアレフさんの部下の人だ。
「主任! 何をもたもたしてるんですか!」
「いや、重くて。」
「ほんと、情けないですね。私が運びますから貸してください。」
「待ちなさい! カトリーさんをどうするつもりですか?」
と私は問い正した。アレフさんの部下の女性がスラスラと答える。
「彼女は隷属の首輪で自由を奪われており、このままでは目を覚ました途端自殺する可能性があります。薬で眠らせている内に領都の魔法学院に運び、首輪の解除を行います。すでに専門家が待機しています。 急ぐ必要があるんです。」
どうやら助けに来てくれたのは本当の様だ。
わけが分からないまま、アレフさん達の後に付いて出口に向かった。出口までには何人もの兵士が倒れている。
「大丈夫、眠っているだけです。強力な睡眠ガスを使ったのですが、あなたはどうして平気なのですか?」
と女性に問われる。
睡眠ガス? ガスか!!! 密閉された空間である洞窟でガスを使えば効果抜群だよね。それで皆一斉に倒れたわけか!
「状態異常無効の魔法を掛けていましたので。」
と言い訳しておく。本当のことを言うと、どうして私だけ何ともなかったのか私にも分からない。女神の力のお蔭だとは思うが。
そのまま、外で待っていた浮遊馬車に乗り込み領都に向かう。私も心配なので無理やり同行した。アレフさん達を完全に信用したわけではないからね。コルヒさんも当然の様な顔で同行している。
0
お気に入りに追加
55
あなたにおすすめの小説
【完結】獅子の威を借る子猫は爪を研ぐ
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
魔族の住むゲヘナ国の幼女エウリュアレは、魔力もほぼゼロの無能な皇帝だった。だが彼女が持つ価値は、唯一無二のもの。故に強者が集まり、彼女を守り支える。揺らぐことのない玉座の上で、幼女は最弱でありながら一番愛される存在だった。
「私ね、皆を守りたいの」
幼い彼女の望みは優しく柔らかく、他国を含む世界を包んでいく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/06/20……完結
2022/02/14……小説家になろう ハイファンタジー日間 81位
2022/02/14……アルファポリスHOT 62位
2022/02/14……連載開始

雪解けの白い結婚 〜触れることもないし触れないでほしい……からの純愛!?〜
川奈あさ
恋愛
セレンは前世で夫と友人から酷い裏切りを受けたレスられ・不倫サレ妻だった。
前世の深い傷は、転生先の心にも残ったまま。
恋人も友人も一人もいないけれど、大好きな魔法具の開発をしながらそれなりに楽しい仕事人生を送っていたセレンは、祖父のために結婚相手を探すことになる。
だけど凍り付いた表情は、舞踏会で恐れられるだけで……。
そんな時に出会った壁の花仲間かつ高嶺の花でもあるレインに契約結婚を持ちかけられる。
「私は貴女に触れることもないし、私にも触れないでほしい」
レインの条件はひとつ、触らないこと、触ることを求めないこと。
実はレインは女性に触れられると、身体にひどいアレルギー症状が出てしまうのだった。
女性アレルギーのスノープリンス侯爵 × 誰かを愛することが怖いブリザード令嬢。
過去に深い傷を抱えて、人を愛することが怖い。
二人がゆっくり夫婦になっていくお話です。

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
捨てた騎士と拾った魔術師
吉野屋
恋愛
貴族の庶子であるミリアムは、前世持ちである。冷遇されていたが政略でおっさん貴族の後妻落ちになる事を懸念して逃げ出した。実家では隠していたが、魔力にギフトと生活能力はあるので、王都に行き暮らす。優しくて美しい夫も出来て幸せな生活をしていたが、夫の兄の死で伯爵家を継いだ夫に捨てられてしまう。その後、王都に来る前に出会った男(その時は鳥だった)に再会して国を左右する陰謀に巻き込まれていく。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
毒を盛られて生死を彷徨い前世の記憶を取り戻しました。小説の悪役令嬢などやってられません。
克全
ファンタジー
公爵令嬢エマは、アバコーン王国の王太子チャーリーの婚約者だった。だがステュワート教団の孤児院で性技を仕込まれたイザベラに籠絡されていた。王太子達に無実の罪をなすりつけられエマは、修道院に送られた。王太子達は執拗で、本来なら侯爵一族とは認められない妾腹の叔父を操り、父親と母嫌を殺させ公爵家を乗っ取ってしまった。母の父親であるブラウン侯爵が最後まで護ろうとしてくれるも、王国とステュワート教団が協力し、イザベラが直接新種の空気感染する毒薬まで使った事で、毒殺されそうになった。だがこれをきっかけに、異世界で暴漢に腹を刺された女性、美咲の魂が憑依同居する事になった。その女性の話しでは、自分の住んでいる世界の話が、異世界では小説になって多くの人が知っているという。エマと美咲は協力して王国と教団に復讐する事にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる