5 / 5
第8章 謬錯
禁止事項ー②
しおりを挟む「まぜるな危険」
わたしは今、留守番をしている。
つまり自由だ。
お母さんの前では絶対にできないことをしようと思う。
それは、混ぜてはいけない2種類の洗剤を混ぜることだ。
まずこっちの塩素系洗剤を洗面器に注ぎ、それからもう一方、酸性洗剤を注ぐ……。
「まぜるな危険」
やらなきゃよかった。
洗面器の中でぶくぶく泡が立ち、ドライアイスをシンクに流した時みたいになった。
それからーー煙の中から、シマリスが登場した。
それは泡立ちの音が大きくなるにつれ、次第に大きくなっている気がする。
どうしよう。
もう洗面器も壊して、洗面所いっぱいの大きさまで成長している。
わたしは急いでそこから逃げてリビングに避難したけれど、大丈夫かな。
大丈夫なはずがない。
どうしよう、本当に。
助けて、お母さんーー。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
“K”
七部(ななべ)
現代文学
これはとある黒猫と絵描きの話。
黒猫はその見た目から迫害されていました。
※これは主がBUMP OF CHICKENさん『K』という曲にハマったのでそれを小説風にアレンジしてやろうという思いで制作しました。


ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。



ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる