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第二章
第二十二話 伊達政宗公
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「愛姫よ、どうしようか……みんなの前で、噛んだりしてしまったら……そんなことでは私に付いて来る者も居なくなってしまうぞ」
三日月の兜が特徴の男性は、先ほどプレイヤーの前で丁寧にあいさつをした田村という女性に話しかけていた。
「大丈夫ですよ。政宗様ならきっと、きっと成功しますよ」
「わ、わかった。それでは行ってまいる」
「行ってらっしゃいませ」
このやり取りの後、プレイヤーたちが待っている部屋のふすまがもう一度開いた。
すると、そこからは巨大なスピーカーと、マイクを持った男性が出てきた。
その男は、黒光りしている鎧に包まれ、兜は黄色く輝く三日月の形をしていた。
男は一度咳ばらいをすると、
「拙者は伊達政宗である。本日はよくぞ集まってくれた」
政宗の声は低く、太い声をしていた。
そして、彼の声はスピーカーから大音量で流れ、迫力ある演出を披露していた。
これには、周りにいたプレイヤーも会話をやめ、政宗に目が行った。
「これよりそなたたちにはさっそくではあるが、そなたたちの実力を測るためにわしの弟子たちと一騎打ちをしてもらおうと思っている。そこで、そなたらの実力を測り、そなたらのギルドとは別に、ここだけでのパーティーを作ってもらう。そして、このやり方にそぐわない者がいるのであれば、他の国に寝返ってもらって構わん。以上」
政宗はこれを言い終わると、すぐに自室に戻る。
すると、プレイヤーたちのいる部屋はざわつき始めた。
この政宗のやり方が気に入らないと思ったプレイヤーは静かにその場から立ち去っていた。
「セノンさん、どうしますか?」
これには[エンジェル・ハーツ]のリーダーであるユリカが反応した。
「僕は、政宗さんに付いて行ってもいいと思いますよ」
「どうしてですか?」
「ほかのギルドの実力をまじかで見ることが出来ることは大きいです。それに、このやり方で、より自分に実力が近いものがいるのであれば、そこで切磋琢磨しあい、より、自分と戦うことが出来ると思います」
「なるほど……」
ユリカは少し考えた。
そして、セノンの言っていることも一理あると考えた。
瑠美は、何があろうと政宗の国に残りたいと思っていた。そのため、このセノンの話を聞き、大きく首を縦に振っている。
セノンはこれにより、瑠美の好感度を上げることとなった。
「――それでは、私たち、ギルド、エンジェルハーツはここに残り、政宗公のもとでこの世界で勝ち抜いていきましょう」
この後、ここに残っていたプレイヤーたちは一人につき一人の兵が付き、ループした。
セノンもこのループにより、ある家の庭のような場所についた。
庭といってもそこは周りに池や草木があり、セノンがいる場所は修業ができるように地面は砂でできており、刀やけいこができるようにそれなりの空間が設けられていた。
「あなたはここで私と戦ってもらいます」
忍者は低く言うと、細く短い刀を出した。
そして、その刀を逆手に持ち、腰を低く構えた。
「わかりました」
そう告げると、セノンは外していたフードをかぶり、赤い目だけを光らせる。
背中にあるライフルは手に取らず、腰に掛けている、二丁の銃を手にした。
「それでは、開始!」
忍者はそういうと、セノンと一気に距離を詰めてくる。
セノンは銃を持っているため、後ろに下がると、忍者はそう考えていた。
しかし、セノンはそれとはまったく別の方法をとった。
拳銃を構えながら、忍者顔迫ってくるのと同様に距離を詰める。
そして、二人の距離が、忍者の刀一本分となる。
忍者はそのまま、セノンに突き刺すように最短距離で攻撃、だが、それを知っていたかのようにセノンは一瞬横にずれ、細い刀を横から銃でで吹き飛ばした。
すると、忍者の細い刀は見事に割れた。
そのままセノンは忍者の背後に回り、銃を頭に突き付けた。
「降参します」
忍者はあっけなく降参した。
「この度はありがとうございました」
セノンも礼儀正しく一礼した。
「それでは、この戦い結果は後程連絡が行き、チーム分けとなるでしょう。あなた様は強いので、間違いなく一番上のチーム。政宗様の側近になるでしょう」
「わ、わかりました。ありがたきお言葉です」
「それでは拙者のお捕まりください。元居た場所に戻ります」
忍者はセノンに自分の服をつかませ、元の和室に戻った。
セノンは一番早かった。
セノンが終わるころ、エンジェル・ハーツのメンバーも忍者と戦っていた。
ユリカは得意の空中からの戦いを見せていた。
しかし、相手の忍者もものすごいジャンプ力で、ユリカの高さには悠々届いていた。そして、忍者は忍術により、空中で飛ぶように走ることもできていた。
政次は、男と男の一騎打ちをしていた。
二人は長い刀を持ち、構え、静かに風が吹いているのだった。
一香は連続して攻撃を放っていた。
しかし、忍者は身軽に一香の棍の攻撃をよけ、彼女はまだ忍者に一度も攻撃を食らわせていなかった。
瑠美は忍者と会話後、自分のできる呪文を唱えていた。
彼女は忍者に自分の扱える、呪文を言い、忍者にすべてやってのけていた。
セノンはしばらく待っていると、もう一人早く忍者との戦いを早く終わらせてきたものがいた。
「あれ? セノン師匠じゃないですか~!」
男は大きなバズーカを二つ、自分の背に装備している。彼は背が高く、髪は気に露に染まっている。耳にはキラキラと輝くピアス、首元には、ジャラジャラとネックレスをつけていた。
「あ、征也も来ていたのですか」
「相変わらず、固いっすね~。俺たちは師弟の関係なんですから、もっと楽しんでいきましょうよ~」
「征也はもっと慎むべきです」
「またまた~、そんなこと言っちゃって~、嫉妬してるんですか? 俺たちのギルドがランキング一位になっていることを」
「してないですよ。いずれ取返しに行くので」
「師匠に追われるのって、なんかドキドキしちゃいますね!」
征也とセノンは会話の通り、師弟の関係にあった。
セノンは昔、弟子にしてくれと頼まれたことがあり、征也ともう一人、弓使いの女の子の二人を弟子に取っていたことがあった。
その二人は今、国内、世界共にギルドランク一位のギルド[ガーム]というところに所属していた。
そして、そのガームのリーダーがこの征也であった。
「そういえば、梅乃も政宗公にお世話になりますよ? まぁ、ガームが政宗公に仕えるようになったからなんですけどね?」
「そうですか。梅乃も来ていましたか」
セノンと征也が噂をしていると、そこに梅乃も登場した。
梅乃は弓道をするときの道着を装備として、装着していた。
彼女は黒い、長い髪をおろし、背には大きな弓もある。
「お久しぶりです。セノンさん」
「梅乃、大きくなりましたね」
梅乃はセノンに言われると、豊かな胸を少し揺らし、顔を赤らめた。
「セ、セノンさん! 何を言っているんですか?」
「成長しましたね、といっていますが……」
「い、いつからそんなにはしたなくなってしまわれたのですか……」
梅乃は少し、目線をセノンから逸らした。
それにより、ようやくセノンも気づく。
「あ、これは、そういうことではなくてですね……」
セノンがいつもになくあたふたすると、梅乃は自分の勘違いだと気づき、急に体温が上がる。
「梅乃? 大丈夫ですか? 体調悪いのですか?」
「い、いや、これは……なんでもありません」
梅乃は、ふぅ、ため息をこぼし、落ち着いた。
「そうですか。それはよかったです」
「全く、梅乃ちゃんったら、実はむっつりなんだから~」
「何か言いましたか?」
「別に何も~」
征也は、梅乃の声のトーンが低くなると、何事もなかったかのように話を流す。
三人がこんなことをしている間に、プレイヤーたちはこの和室に帰っていた。
中には身体がボロボロになっているものまでいた。
「セノンさん、さすが早いですね」
セノン達が三人でいるところにユリカが帰ってきた。
「あれれ~? セノンさん、いつの間にこんなにかわいい子連れていたんですか~?」
征也はユリカ傍に行き、顔を近づける。
梅乃はユリカを前にして、セノンをじっと見つめていた。
「あなた、誰ですか?」
ユリカは征也に冷たい視線を送る。
「お~、怖い怖い。そうして女性はこんなにも怖いのか……」
「それは、確実にあなたがいけませんよ」
セノンは征也に軽く忠告をする。しかし、彼は全く梅乃の視線には築いていない。
「それで、セノンさん、この人たちは誰なんですか?」
「この男は征也という、僕の弟子です。そして、こちらのきれいな女性は梅乃といいます。この方も僕の弟子です。征也は今首位ギルド、ガームのリーダーで、梅乃はそのメンバーです」
「な、なるほど……」
ユリカはその名前を聞いて、少し動揺する。が、征也という男はどうも距離を置きたいと思った。
と、そこへ、一香、瑠美、政次も帰ってきた。
「みんなおかえり~!」
ユリカはみんなを元気よく迎えた。
しかし、この三人はもうフラフラになっていた。
「なんだ~、セノンさんも随分落ちぶれましたね」
それだけ言うと、征也は自分のギルドメンバーのいる方へ行ってしまった。
さすがのセノンもこれにはかなり腹を立てる。
「セノンさん、それに皆さんも、うちのリーダーの失言申し訳なく思います。それでは……セノンさん、たまには連絡返してくれてもいいじゃないですか!」
「わ、わかりました。時間が生まれたら、返します」
「それでは」
梅乃も自分のギルドのメンバーがいる方に帰っていった。
「今の方たち、誰だったんですか?」
一香が聞くと、ユリカは自分が聞いたことを三人に教えた。
「瑠美はこれを飲んでみんなを回復させてあげなさい」
セノンは瑠美に回復アイテムを渡した。
それを受け取った瑠美は、その薬を飲むと、一香、政宗に回復呪文を唱えた。
そうしている間に、和室には全プレイヤーがそろった。
三日月の兜が特徴の男性は、先ほどプレイヤーの前で丁寧にあいさつをした田村という女性に話しかけていた。
「大丈夫ですよ。政宗様ならきっと、きっと成功しますよ」
「わ、わかった。それでは行ってまいる」
「行ってらっしゃいませ」
このやり取りの後、プレイヤーたちが待っている部屋のふすまがもう一度開いた。
すると、そこからは巨大なスピーカーと、マイクを持った男性が出てきた。
その男は、黒光りしている鎧に包まれ、兜は黄色く輝く三日月の形をしていた。
男は一度咳ばらいをすると、
「拙者は伊達政宗である。本日はよくぞ集まってくれた」
政宗の声は低く、太い声をしていた。
そして、彼の声はスピーカーから大音量で流れ、迫力ある演出を披露していた。
これには、周りにいたプレイヤーも会話をやめ、政宗に目が行った。
「これよりそなたたちにはさっそくではあるが、そなたたちの実力を測るためにわしの弟子たちと一騎打ちをしてもらおうと思っている。そこで、そなたらの実力を測り、そなたらのギルドとは別に、ここだけでのパーティーを作ってもらう。そして、このやり方にそぐわない者がいるのであれば、他の国に寝返ってもらって構わん。以上」
政宗はこれを言い終わると、すぐに自室に戻る。
すると、プレイヤーたちのいる部屋はざわつき始めた。
この政宗のやり方が気に入らないと思ったプレイヤーは静かにその場から立ち去っていた。
「セノンさん、どうしますか?」
これには[エンジェル・ハーツ]のリーダーであるユリカが反応した。
「僕は、政宗さんに付いて行ってもいいと思いますよ」
「どうしてですか?」
「ほかのギルドの実力をまじかで見ることが出来ることは大きいです。それに、このやり方で、より自分に実力が近いものがいるのであれば、そこで切磋琢磨しあい、より、自分と戦うことが出来ると思います」
「なるほど……」
ユリカは少し考えた。
そして、セノンの言っていることも一理あると考えた。
瑠美は、何があろうと政宗の国に残りたいと思っていた。そのため、このセノンの話を聞き、大きく首を縦に振っている。
セノンはこれにより、瑠美の好感度を上げることとなった。
「――それでは、私たち、ギルド、エンジェルハーツはここに残り、政宗公のもとでこの世界で勝ち抜いていきましょう」
この後、ここに残っていたプレイヤーたちは一人につき一人の兵が付き、ループした。
セノンもこのループにより、ある家の庭のような場所についた。
庭といってもそこは周りに池や草木があり、セノンがいる場所は修業ができるように地面は砂でできており、刀やけいこができるようにそれなりの空間が設けられていた。
「あなたはここで私と戦ってもらいます」
忍者は低く言うと、細く短い刀を出した。
そして、その刀を逆手に持ち、腰を低く構えた。
「わかりました」
そう告げると、セノンは外していたフードをかぶり、赤い目だけを光らせる。
背中にあるライフルは手に取らず、腰に掛けている、二丁の銃を手にした。
「それでは、開始!」
忍者はそういうと、セノンと一気に距離を詰めてくる。
セノンは銃を持っているため、後ろに下がると、忍者はそう考えていた。
しかし、セノンはそれとはまったく別の方法をとった。
拳銃を構えながら、忍者顔迫ってくるのと同様に距離を詰める。
そして、二人の距離が、忍者の刀一本分となる。
忍者はそのまま、セノンに突き刺すように最短距離で攻撃、だが、それを知っていたかのようにセノンは一瞬横にずれ、細い刀を横から銃でで吹き飛ばした。
すると、忍者の細い刀は見事に割れた。
そのままセノンは忍者の背後に回り、銃を頭に突き付けた。
「降参します」
忍者はあっけなく降参した。
「この度はありがとうございました」
セノンも礼儀正しく一礼した。
「それでは、この戦い結果は後程連絡が行き、チーム分けとなるでしょう。あなた様は強いので、間違いなく一番上のチーム。政宗様の側近になるでしょう」
「わ、わかりました。ありがたきお言葉です」
「それでは拙者のお捕まりください。元居た場所に戻ります」
忍者はセノンに自分の服をつかませ、元の和室に戻った。
セノンは一番早かった。
セノンが終わるころ、エンジェル・ハーツのメンバーも忍者と戦っていた。
ユリカは得意の空中からの戦いを見せていた。
しかし、相手の忍者もものすごいジャンプ力で、ユリカの高さには悠々届いていた。そして、忍者は忍術により、空中で飛ぶように走ることもできていた。
政次は、男と男の一騎打ちをしていた。
二人は長い刀を持ち、構え、静かに風が吹いているのだった。
一香は連続して攻撃を放っていた。
しかし、忍者は身軽に一香の棍の攻撃をよけ、彼女はまだ忍者に一度も攻撃を食らわせていなかった。
瑠美は忍者と会話後、自分のできる呪文を唱えていた。
彼女は忍者に自分の扱える、呪文を言い、忍者にすべてやってのけていた。
セノンはしばらく待っていると、もう一人早く忍者との戦いを早く終わらせてきたものがいた。
「あれ? セノン師匠じゃないですか~!」
男は大きなバズーカを二つ、自分の背に装備している。彼は背が高く、髪は気に露に染まっている。耳にはキラキラと輝くピアス、首元には、ジャラジャラとネックレスをつけていた。
「あ、征也も来ていたのですか」
「相変わらず、固いっすね~。俺たちは師弟の関係なんですから、もっと楽しんでいきましょうよ~」
「征也はもっと慎むべきです」
「またまた~、そんなこと言っちゃって~、嫉妬してるんですか? 俺たちのギルドがランキング一位になっていることを」
「してないですよ。いずれ取返しに行くので」
「師匠に追われるのって、なんかドキドキしちゃいますね!」
征也とセノンは会話の通り、師弟の関係にあった。
セノンは昔、弟子にしてくれと頼まれたことがあり、征也ともう一人、弓使いの女の子の二人を弟子に取っていたことがあった。
その二人は今、国内、世界共にギルドランク一位のギルド[ガーム]というところに所属していた。
そして、そのガームのリーダーがこの征也であった。
「そういえば、梅乃も政宗公にお世話になりますよ? まぁ、ガームが政宗公に仕えるようになったからなんですけどね?」
「そうですか。梅乃も来ていましたか」
セノンと征也が噂をしていると、そこに梅乃も登場した。
梅乃は弓道をするときの道着を装備として、装着していた。
彼女は黒い、長い髪をおろし、背には大きな弓もある。
「お久しぶりです。セノンさん」
「梅乃、大きくなりましたね」
梅乃はセノンに言われると、豊かな胸を少し揺らし、顔を赤らめた。
「セ、セノンさん! 何を言っているんですか?」
「成長しましたね、といっていますが……」
「い、いつからそんなにはしたなくなってしまわれたのですか……」
梅乃は少し、目線をセノンから逸らした。
それにより、ようやくセノンも気づく。
「あ、これは、そういうことではなくてですね……」
セノンがいつもになくあたふたすると、梅乃は自分の勘違いだと気づき、急に体温が上がる。
「梅乃? 大丈夫ですか? 体調悪いのですか?」
「い、いや、これは……なんでもありません」
梅乃は、ふぅ、ため息をこぼし、落ち着いた。
「そうですか。それはよかったです」
「全く、梅乃ちゃんったら、実はむっつりなんだから~」
「何か言いましたか?」
「別に何も~」
征也は、梅乃の声のトーンが低くなると、何事もなかったかのように話を流す。
三人がこんなことをしている間に、プレイヤーたちはこの和室に帰っていた。
中には身体がボロボロになっているものまでいた。
「セノンさん、さすが早いですね」
セノン達が三人でいるところにユリカが帰ってきた。
「あれれ~? セノンさん、いつの間にこんなにかわいい子連れていたんですか~?」
征也はユリカ傍に行き、顔を近づける。
梅乃はユリカを前にして、セノンをじっと見つめていた。
「あなた、誰ですか?」
ユリカは征也に冷たい視線を送る。
「お~、怖い怖い。そうして女性はこんなにも怖いのか……」
「それは、確実にあなたがいけませんよ」
セノンは征也に軽く忠告をする。しかし、彼は全く梅乃の視線には築いていない。
「それで、セノンさん、この人たちは誰なんですか?」
「この男は征也という、僕の弟子です。そして、こちらのきれいな女性は梅乃といいます。この方も僕の弟子です。征也は今首位ギルド、ガームのリーダーで、梅乃はそのメンバーです」
「な、なるほど……」
ユリカはその名前を聞いて、少し動揺する。が、征也という男はどうも距離を置きたいと思った。
と、そこへ、一香、瑠美、政次も帰ってきた。
「みんなおかえり~!」
ユリカはみんなを元気よく迎えた。
しかし、この三人はもうフラフラになっていた。
「なんだ~、セノンさんも随分落ちぶれましたね」
それだけ言うと、征也は自分のギルドメンバーのいる方へ行ってしまった。
さすがのセノンもこれにはかなり腹を立てる。
「セノンさん、それに皆さんも、うちのリーダーの失言申し訳なく思います。それでは……セノンさん、たまには連絡返してくれてもいいじゃないですか!」
「わ、わかりました。時間が生まれたら、返します」
「それでは」
梅乃も自分のギルドのメンバーがいる方に帰っていった。
「今の方たち、誰だったんですか?」
一香が聞くと、ユリカは自分が聞いたことを三人に教えた。
「瑠美はこれを飲んでみんなを回復させてあげなさい」
セノンは瑠美に回復アイテムを渡した。
それを受け取った瑠美は、その薬を飲むと、一香、政宗に回復呪文を唱えた。
そうしている間に、和室には全プレイヤーがそろった。
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