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「ねえ、オニキス様。私、この服が欲しいの」
婚約をした男女が、相手の元を訪れることは珍しくない。
だから、ダイヤモンドがオニキスの元を頻繁に訪れることも、なんら不自然ではない。
不自然があるとすれば、ダイヤモンドの後ろにはいつも商人が立っていたことだ。
「ダイヤ……」
「入るわね?」
ダイヤモンドはずかずかとオニキスの私室へと入り、商人を招き入れる。
商人は、にこにことした表情で、持参した衣服をテーブルへと広げる。
一級品の素材を使った生地に、国で五本の指に入る職人によるデザイン。
王族であろうと、文句のつけようがない衣服がそこにはあった。
「きっと、ダイヤモンド様によくお似合いだと思いますよ」
「ええ、私もそう思うわ! ねえ、オニキス様、どう思う?」
ダイヤモンドと商人の視線が、オニキスに刺さる。
「あ、ああ。私も、とても素敵だとは思うが……」
「でしょ!」
「しかしダイヤ、今月に入って、何度目だと」
躊躇いがちに言うオニキスに対し、にこにことしていたダイヤモンドの表情は、怒りの形相へと変わる。
テーブルをバンと叩き、オニキスへと顔を近づける。
「オニキス様酷い! 平民出身の私は、服なんてどうでもいいって言うの!? 私はオニキス様と婚約できたことが嬉しくて、オニキス様に釣り合う女になりたくてこんなに頑張ってるのに! オニキス様にとって、私は政略結婚を回避するために婚約した女だったのね!」
「いや、そうではないが」
「じゃあ、いいじゃない! この服があれば、私はもっとオニキス様に釣り合う女になれるのよ!? 何が嫌なの!?」
野良犬のようにギャンギャンと吠えるダイヤモンドを、商人はにこにことした笑顔のまま見ていた。
商人は知っている。
ダイヤモンドが感情しか乗せていない言葉をオニキスにぶつけ続け、結局はオニキスが折れ、商人の持参した衣服を買ってくれることを。
オニキスとダイヤモンドの痴話喧嘩を眺めていれば、莫大な利益が発生すると知れば、笑顔が崩れるはずもない。
「いいわよね!!」
「あ……ああ」
「やったあ! オニキス様、大好き!」
商人の予想通りに現実は運び、商人は速やかに衣服を畳み、ダイヤモンドへと引き渡す準備をする。
同時に、小箱をいくつか取り出して、テーブルの上に並べる。
「お買い上げ、ありがとうございます。よろしければ、こちらのアクセサリーもいかがでしょう? お買い上げいただいた服にぴったりの物を、何点か見繕ってございます」
テーブルの上に、ネックレスや指輪、ブレスレットが並ぶ。
どれも大粒の宝石がついており、高級品であることに疑いの余地がない。
「え、素敵!」
ダイヤモンドは目を輝かせながら、アクセサリーを覗き込む。
「ね、これ、つけてみてもいい?」
「はい、もちろんで御座います」
ダイヤモンドは嬉々としてアクセサリーを身に着けていく。
元々つけていたネックレスと指輪を外してテーブルに投げ捨て、商人の持参した物へと付け替える。
そして、鏡に自分の姿を映し、うっとりと眺める。
「可愛いー。ね、ね、オニキス様もそう思うよね?」
「あ……ああ」
「じゃ、これも買ってもいいわよね?」
そして再び、ダイヤモンドとオニキスの痴話喧嘩が始まる。
結末の決まった喧嘩が。
「この度は、お買い上げいただき誠にありがとうございました。また、ダイヤモンド様に相応しいお召し物が手に入りましたら、真っ先にお声がけさせていただきます。どうぞ、今後ともご贔屓にお願いいたします」
「ええ、楽しみにしてるわ!」
商人がオニキスの私室を訪れた時間は、一時間にも満たない。
しかし、ダイヤモンドが商人から購入した衣服とアクセサリーの金額は、庶民が人生を何度も繰り返さなければ稼ぐことさえできない金額だった。
「あ、オニキス様、今日の晩御飯に一流の料理人を呼び寄せているの。楽しみにしておいてくださいね!」
ダイヤモンドはほくほくとした表情で購入した物を抱えながら、悠々とオニキスの私室を出ていった。
オニキスは、その背を悲しそうに見つめることしかできなかった。
ダイヤモンドの服装は、日に日に豪華さを増していった。
また、ダイヤモンドの欲望は、衣服やアクセサリーだけにとどまらなかった。
オニキスの婚約者という立場を利用し、あらゆる商人とのコネクションを作り上げた。
商人としても、王族ほどの財力を持つ相手と取引関係ができるのは願ってもないこと。
ダイヤモンドの撒いた餌に、商人たちは次々と群がってきた。
その中には、エメラルドの元婚約者にしてシトリン商会の会長、シトリンも含まれていた。
シトリンは、元々王族とのコネクションを持っていたため、ダイヤモンドの撒いた餌に強い興味を持ってはいない。
しかし、自身に対して一方的な婚約破棄を行ったエメラルドに対して裁きを与えたダイヤモンドに、僅かながら戦友という意識を持っていた。
戦友という意識がダイヤモンドとの取引のテーブルに着くことを決め、ダイヤモンドと取引することで生まれる利益が取引を実現させた。
「頼まれていた物は、これで全部だ」
「素敵! さすがは魔道具のシトリン商会」
「……その呼ばれ方は、好きじゃない。魔道具は、あくまでも商品の一つでしかない」
シトリンが婚約破棄の現実から目を背ける様に仕事へ没頭し、魔法を魔力なしで制御する魔道具の開発に成功したのは、先に述べた通りだ。
ダイヤモンドは、この魔道具を大量に求めていた。
「客の行動を詮索するつもりはないが、その魔道具は、魔力の才能がない人間のための補助道具でしかない。ダイヤモンド、高い魔力を才能を持つ貴女には、不要に思えるがな」
「そんなことはないわ。要は、使い方よ」
「使い方?」
「ええ。私は平民だから、オニキス様との婚約を嫉む貴族も多くてね。例えば暗殺者を同時に何十人も差し向けられたら、いくら私の魔力でも限界があるわ。そんな時、私が魔力を使わなくても魔法が発動できる魔道具は、とても役に立つの」
「なるほどな」
「例えば、だけどね」
ダイヤモンドは、くすりと笑った。
シトリンは、法さえ犯さなければ、魔道具の使われ方にこだわりがない。
購入者の自由な使い方が新たな商品のタネとなり、新たな商品がシトリン商会の利益となることを、シトリンは知っている。
「ま、必要になったらまた言ってくれ」
「ええ。ありがとう、シトリン様」
シトリンが考えるのは利益のみ。
シトリンにとって、人間の想いなど知るに値しないのだから。
ダイヤモンドの買い物がオニキスの金であろうと、オニキスがダイヤモンドの振る舞いを嫌がっていようと、些末なことだ。
金は、シトリンを裏切らないのだから。
カツンカツン。
カツンカツン。
魔法学院の廊下で、ルビーとオニキスがすれ違う。
「オニキス様。顔色が良くありませんが、お身体の方は大丈夫ですか?」
「……ルビーか。ああ、平気だ。心配をかけてしまってすまない」
「私にできることがあれば、何でもおっしゃってください」
無言で立ち去っていくオニキスの背を、ルビーは見ることしかできなかった。
ダイヤモンドの豹変は、学院中に広まった。
オニキスの父がそれを耳にし、頭を抱えているという噂もまことしやかに広まった。
王族の婚約者となった人間が、莫大な地位と財を前に豹変し、贅沢の限りを尽くし始めることは過去にもあった。
そんな愚かな所業に対し、婚約破棄を突きつけ、成立した前例もある。
本来であれば、ダイヤモンドの所業は、ダイヤモンドとオニキスの婚約を破棄するに十分なものである。
しかし、オニキスが二度の身分違いの婚約をしたことで、話がややこしくなっている。
オニキスの元婚約者であるジュラルミン。
オニキスの現婚約者であるダイヤモンド。
婚約を破棄しようものならば、オニキスは二度の婚約者選びに失敗した、人を見る目のない皇太子として評価される。
そして、同じ評価は、婚約を許した国王へも下される。
人を見る目のない王族に、果たして大衆の心がついて行くだろうか。
いや、行かない。
つまり、オニキスとダイヤモンドの婚約は、失敗であってはならないのだ。
決して。
ルビーの差し伸べた手にオニキスが無言で返したことは、その象徴である。
婚約をした男女が、相手の元を訪れることは珍しくない。
だから、ダイヤモンドがオニキスの元を頻繁に訪れることも、なんら不自然ではない。
不自然があるとすれば、ダイヤモンドの後ろにはいつも商人が立っていたことだ。
「ダイヤ……」
「入るわね?」
ダイヤモンドはずかずかとオニキスの私室へと入り、商人を招き入れる。
商人は、にこにことした表情で、持参した衣服をテーブルへと広げる。
一級品の素材を使った生地に、国で五本の指に入る職人によるデザイン。
王族であろうと、文句のつけようがない衣服がそこにはあった。
「きっと、ダイヤモンド様によくお似合いだと思いますよ」
「ええ、私もそう思うわ! ねえ、オニキス様、どう思う?」
ダイヤモンドと商人の視線が、オニキスに刺さる。
「あ、ああ。私も、とても素敵だとは思うが……」
「でしょ!」
「しかしダイヤ、今月に入って、何度目だと」
躊躇いがちに言うオニキスに対し、にこにことしていたダイヤモンドの表情は、怒りの形相へと変わる。
テーブルをバンと叩き、オニキスへと顔を近づける。
「オニキス様酷い! 平民出身の私は、服なんてどうでもいいって言うの!? 私はオニキス様と婚約できたことが嬉しくて、オニキス様に釣り合う女になりたくてこんなに頑張ってるのに! オニキス様にとって、私は政略結婚を回避するために婚約した女だったのね!」
「いや、そうではないが」
「じゃあ、いいじゃない! この服があれば、私はもっとオニキス様に釣り合う女になれるのよ!? 何が嫌なの!?」
野良犬のようにギャンギャンと吠えるダイヤモンドを、商人はにこにことした笑顔のまま見ていた。
商人は知っている。
ダイヤモンドが感情しか乗せていない言葉をオニキスにぶつけ続け、結局はオニキスが折れ、商人の持参した衣服を買ってくれることを。
オニキスとダイヤモンドの痴話喧嘩を眺めていれば、莫大な利益が発生すると知れば、笑顔が崩れるはずもない。
「いいわよね!!」
「あ……ああ」
「やったあ! オニキス様、大好き!」
商人の予想通りに現実は運び、商人は速やかに衣服を畳み、ダイヤモンドへと引き渡す準備をする。
同時に、小箱をいくつか取り出して、テーブルの上に並べる。
「お買い上げ、ありがとうございます。よろしければ、こちらのアクセサリーもいかがでしょう? お買い上げいただいた服にぴったりの物を、何点か見繕ってございます」
テーブルの上に、ネックレスや指輪、ブレスレットが並ぶ。
どれも大粒の宝石がついており、高級品であることに疑いの余地がない。
「え、素敵!」
ダイヤモンドは目を輝かせながら、アクセサリーを覗き込む。
「ね、これ、つけてみてもいい?」
「はい、もちろんで御座います」
ダイヤモンドは嬉々としてアクセサリーを身に着けていく。
元々つけていたネックレスと指輪を外してテーブルに投げ捨て、商人の持参した物へと付け替える。
そして、鏡に自分の姿を映し、うっとりと眺める。
「可愛いー。ね、ね、オニキス様もそう思うよね?」
「あ……ああ」
「じゃ、これも買ってもいいわよね?」
そして再び、ダイヤモンドとオニキスの痴話喧嘩が始まる。
結末の決まった喧嘩が。
「この度は、お買い上げいただき誠にありがとうございました。また、ダイヤモンド様に相応しいお召し物が手に入りましたら、真っ先にお声がけさせていただきます。どうぞ、今後ともご贔屓にお願いいたします」
「ええ、楽しみにしてるわ!」
商人がオニキスの私室を訪れた時間は、一時間にも満たない。
しかし、ダイヤモンドが商人から購入した衣服とアクセサリーの金額は、庶民が人生を何度も繰り返さなければ稼ぐことさえできない金額だった。
「あ、オニキス様、今日の晩御飯に一流の料理人を呼び寄せているの。楽しみにしておいてくださいね!」
ダイヤモンドはほくほくとした表情で購入した物を抱えながら、悠々とオニキスの私室を出ていった。
オニキスは、その背を悲しそうに見つめることしかできなかった。
ダイヤモンドの服装は、日に日に豪華さを増していった。
また、ダイヤモンドの欲望は、衣服やアクセサリーだけにとどまらなかった。
オニキスの婚約者という立場を利用し、あらゆる商人とのコネクションを作り上げた。
商人としても、王族ほどの財力を持つ相手と取引関係ができるのは願ってもないこと。
ダイヤモンドの撒いた餌に、商人たちは次々と群がってきた。
その中には、エメラルドの元婚約者にしてシトリン商会の会長、シトリンも含まれていた。
シトリンは、元々王族とのコネクションを持っていたため、ダイヤモンドの撒いた餌に強い興味を持ってはいない。
しかし、自身に対して一方的な婚約破棄を行ったエメラルドに対して裁きを与えたダイヤモンドに、僅かながら戦友という意識を持っていた。
戦友という意識がダイヤモンドとの取引のテーブルに着くことを決め、ダイヤモンドと取引することで生まれる利益が取引を実現させた。
「頼まれていた物は、これで全部だ」
「素敵! さすがは魔道具のシトリン商会」
「……その呼ばれ方は、好きじゃない。魔道具は、あくまでも商品の一つでしかない」
シトリンが婚約破棄の現実から目を背ける様に仕事へ没頭し、魔法を魔力なしで制御する魔道具の開発に成功したのは、先に述べた通りだ。
ダイヤモンドは、この魔道具を大量に求めていた。
「客の行動を詮索するつもりはないが、その魔道具は、魔力の才能がない人間のための補助道具でしかない。ダイヤモンド、高い魔力を才能を持つ貴女には、不要に思えるがな」
「そんなことはないわ。要は、使い方よ」
「使い方?」
「ええ。私は平民だから、オニキス様との婚約を嫉む貴族も多くてね。例えば暗殺者を同時に何十人も差し向けられたら、いくら私の魔力でも限界があるわ。そんな時、私が魔力を使わなくても魔法が発動できる魔道具は、とても役に立つの」
「なるほどな」
「例えば、だけどね」
ダイヤモンドは、くすりと笑った。
シトリンは、法さえ犯さなければ、魔道具の使われ方にこだわりがない。
購入者の自由な使い方が新たな商品のタネとなり、新たな商品がシトリン商会の利益となることを、シトリンは知っている。
「ま、必要になったらまた言ってくれ」
「ええ。ありがとう、シトリン様」
シトリンが考えるのは利益のみ。
シトリンにとって、人間の想いなど知るに値しないのだから。
ダイヤモンドの買い物がオニキスの金であろうと、オニキスがダイヤモンドの振る舞いを嫌がっていようと、些末なことだ。
金は、シトリンを裏切らないのだから。
カツンカツン。
カツンカツン。
魔法学院の廊下で、ルビーとオニキスがすれ違う。
「オニキス様。顔色が良くありませんが、お身体の方は大丈夫ですか?」
「……ルビーか。ああ、平気だ。心配をかけてしまってすまない」
「私にできることがあれば、何でもおっしゃってください」
無言で立ち去っていくオニキスの背を、ルビーは見ることしかできなかった。
ダイヤモンドの豹変は、学院中に広まった。
オニキスの父がそれを耳にし、頭を抱えているという噂もまことしやかに広まった。
王族の婚約者となった人間が、莫大な地位と財を前に豹変し、贅沢の限りを尽くし始めることは過去にもあった。
そんな愚かな所業に対し、婚約破棄を突きつけ、成立した前例もある。
本来であれば、ダイヤモンドの所業は、ダイヤモンドとオニキスの婚約を破棄するに十分なものである。
しかし、オニキスが二度の身分違いの婚約をしたことで、話がややこしくなっている。
オニキスの元婚約者であるジュラルミン。
オニキスの現婚約者であるダイヤモンド。
婚約を破棄しようものならば、オニキスは二度の婚約者選びに失敗した、人を見る目のない皇太子として評価される。
そして、同じ評価は、婚約を許した国王へも下される。
人を見る目のない王族に、果たして大衆の心がついて行くだろうか。
いや、行かない。
つまり、オニキスとダイヤモンドの婚約は、失敗であってはならないのだ。
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ルビーの差し伸べた手にオニキスが無言で返したことは、その象徴である。
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