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冷静なルビーと怒れるペリドット。
不平等な交渉の場を作る一手目は、ルビーの勝ち。
「ああ、すっきりした」
しかし、ペリドットもまた貴族社会を生き抜いてきた猛者。
感情を揺さぶる小細工など、とうに履修済み。
ルビーの目的を察し、怒りを叫びと共に消し去った。
不平等な交渉の場を、平等な交渉の場とする二手目は、ペリドットの勝ち。
ルビーにとっては当てが外れたが、揺さぶりが失敗しただけ。
正々堂々の戦いに切り替わっただけだ。
未だこの場に留まるペリドットを見て、対話の実現を確信した。
「で、本題よ。貴方、エメラルドをこれ以上不幸にしたいの?」
「言っている意味が分からんな。私は、いつだってエメラルドを幸せにするために動いている」
「その結果が、これ?」
「何を指しているのかはわからんが、そうだ」
ルビーもペリドットも、瞳に一点の曇りもない。
心の底からの、本音と本音。
「貴方は、エメラルドをオニキス様と婚約させたい。あってる?」
「妹の恋愛話だ。私から婚約させたい、などと言う気はない。しかし、妹が望むのならば、兄として手助けをしてやりたいとは思っている。当然の感情だと思うがな」
「それで、定期的な交流会を開いたりしてる、と」
「機会を作っているだけだ。最後は、妹の頑張り次第だ」
ペリドットは、あくまでも妹であるエメラルドを中心に話を作る。
妹を想う兄、そんなラベルは物語を魅力的にするからだ。
しかし、ルビーにとっては不要なラベル。
ベリベリベリと、剥がしてく。
「オニキス様から聞きましたが、エヴァーグリーン家からアイボリー王家に縁談の話を持ち掛けたそうですね? それは、エメラルドの意向?」
「両家の当主が決めたことだ。私から断定することはできない」
「エメラルドがオニキス様にアプローチを仕掛けている最中の縁談。偶然、なんていう気はないわよね?」
「もしかしたら、父がエメラルドの様子を見て気を利かせたのかもしれないが、私は知らない。仮にそうだとして、貴族が家同士の縁談を進めることなどよくある話で、何の問題もあるまい?」
「ええ、ないわね」
世界の全てが、エメラルドの味方をしている。
否、エメラルドの幸せを望む人間が、エメラルドにそう思わせている。
「ねえ、気がついてる?」
「何がだ?」
「ここまでエメラルド、何かした?」
「……何だと?」
「兄である貴方にオニキス様と会う機会を作ってもらって? 父に家同士の縁談を組んでもらって? オニキス様と同じ教室なのは偶然……いえ、もしかしたら、それすらも教師が気を利かせて組んでくれたのかもしれないわね」
「……何が言いたい?」
「エメラルド、何もしてないじゃない。やってるのは、好き好き叫んでるだけ。猿みたい」
「貴様! こともあろうに、猿とはなんだ! 愚弄も甚だしいぞ!」
一瞬、ペリドットの顔が赤くなり、すぐに元に戻る。
ルビーにとっても言いすぎた言葉ではあるが、言い過ぎくらいがちょうどいいのだと割り切っていた。
「いいえ、自分の言いたいことを叫ぶだけ叫んで、後は誰かに何とかしてもらおうなんて、猿と同じ。貴族の……いえ、人間の振る舞いではないわ」
「貴……様……!」
ペリドットはルビーの言葉に対し、即座に言い返……しはしなかった。
言い返せなかった。
ギリギリと歯を食いしばり、拳をグッと握っていた。
万が一殴り掛かられれば、自身が言いすぎた分として甘んじて受けようと、ルビーはペリドットの次の動きを待つ。
ペリドットは動かない。
怒りと、悔しさと、後悔の混じった表情でルビーを睨みつける。
ペリドット自身、気が付いていた。
このままでいいのかと、これがエメラルドの幸せにつながるのかと、悩んではいた。
しかしペリドットにとって、妹であるエメラルドに愛情を向けることが最優先。
それは兄として、そして、愛情を向け続けることができる自分自身に人間としての価値を感じてしまったから。
結果、身動きがとれないでいた。
「多少の後悔はあるのね」
「なんだと?」
ルビーは、ペリドットに近づき、手を伸ばす。
今度は、無理やりつかむような真似はしない。
ペリドットが手を伸ばせば届く位置に、自身の掌を開いて置く。
「今なら許すわ」
ペリドットは動かない。
「今ならやり直せるわ」
ペリドットは動かない。
「今ならまだ、エメラルドを正しい道に戻せるわ」
ペリドットの右手が震え、ほんの少しだけ上にあがる
ペリドットは、まだルビーの手をとれるほど、自分自身の呪縛から逃れられてはいない。
「……無理だ。エメラルドは、幼い頃から何でも願いを叶えられてきた。今更」
「大丈夫よ」
「……何故、そう言い切れる?」
「私も幼い頃から、何でも願いを叶えられてきたからよ」
「え?」
予想だにしない回答に、ペリドットはポカンとしてルビーを見る。
ペリドットは今の今まで忘れていたが、ルビーもまた我儘な悪役令嬢。
自分の欲しい物をあらゆる手段で奪い取る暴君、烈火の令嬢。
暴緑の令嬢たるエメラルドとは、隣人のような存在だ。
「私でも、こんなにまっとうな人間になれるんだから!」
教室に乗り込んできたやつが何を言うか、という言葉をペリドットは飲み込んだ。
そして、ルビーの言葉を、改めて考えた。
ペリドットが聞くルビーの噂は、魔法学院に進学する直前まで、酷い物だった。
しかし、魔法学院に入学した後のルビーは、まったく別物。
噂がかけら程度しか見えてこなかった。
ルビーの変化を確かに感じた。
ペリドットには、ルビーこそがエメラルドを変えることができるという生きた証拠に見えた。
「本当に、エメラルドは正しい道に戻れるのか?」
「戻れるわ!」
「どうやって?」
「耳を貸しなさい」
ペリドットはゆっくりと手を伸ばし、ルビーの手を弱弱しくとった。
自分の意思で。
「この作戦には、貴方の力が絶対に必要なの。協力してもらうわよ」
ところで、ペリドットはルビーの中に秘策を見た。
幼い頃から我儘の限りを尽くし、周囲から甘やかされて育った人間が、あっという間に真人間へと変わる特別な方法をルビーが、あるいはスカーレット家が何か隠し持っているのだろうと解釈した。
人間は、理解できないことを神の仕業や奇跡と呼び、一方的な信仰の対象とする。
そこに、根拠や理由は介在しない。
対し、ルビーがエメラルドを正すために考えていることは、もっと現実的でシンプルだ。
エメラルドは、自分と同じ世界の記憶を持つ転生者。
エメラルドの生まれ持った性格を変えるのではない。
エメラルドに新たに生まれた記憶に対して、躾をするのだ。
悪いことをした人間に、お仕置きを。
「エメラルド、いよいよルビー様とダイヤモンドを追放する最終段階だ」
「ふふふー、いよいよなのですねー」
ペリドットの言葉に、エメラルドは満面の笑みを浮かべる。
ようやく邪魔者が排除されるのだ、嬉しくないわけがない。
「そのために、一つだけやって欲しいことがあるんだ。女子生徒用の更衣室に仕掛けをしたくて、私では難しくてな」
「なるほどー。わかりましたー」
嬉しさが、ペリドットの言葉を疑わせなかった。
否、ペリドットがずっとエメラルドのために動いていた実績が、エメラルドに疑うという発想を持たせなかった。
翌日、エメラルドは早朝から鼻歌交じりに現場へと向かった。
エメラルドの手には、ペリドットから渡された袋がある。
仕掛けのための一式だと渡され、エメラルドは中も見ずに受け取った。
「ふん、ふん、ふふーん」
エメラルドは更衣室の扉を開けて、袋を置く。
策とは、なんてことはない。
ルビーが更衣室で着替えている時に、扉が倒れて着替え姿が丸見えになるだけのものだ。
魔法を使えば、扉を倒す程度の仕掛けなど簡単に作れる。
シンプルだが、恥辱的で屈辱的で、魔法学院に一秒でもいたくなくなるだろう。
初めて策を聞いたとき、エメラルドはペリドットの発想に多少引いてしまったが、自分が被害を受けるわけではないと思えばすぐに受け入れた。
「さようならー、ルビー様ー」
そして、袋を開いた。
中には、エメラルドがダイヤモンドやルビーに嫌がらせをした証拠がどっさり入っていた。
ペリドットの協力失くしては得られない、数々の証拠が。
「…………え?」
「ついに見つけたわ、証拠をね」
「え?」
更衣室の扉が勢いよく開かれ、ルビーとダイヤモンド、そしてクラスの全生徒が入ってきた。
男子生徒たちは少々気まずそうだが、ルビーがこの舞台を作るために、全生徒を説き伏せた。
「さあ、言い訳を聞きましょうか。犯人さん?」
「え?」
不平等な交渉の場を作る一手目は、ルビーの勝ち。
「ああ、すっきりした」
しかし、ペリドットもまた貴族社会を生き抜いてきた猛者。
感情を揺さぶる小細工など、とうに履修済み。
ルビーの目的を察し、怒りを叫びと共に消し去った。
不平等な交渉の場を、平等な交渉の場とする二手目は、ペリドットの勝ち。
ルビーにとっては当てが外れたが、揺さぶりが失敗しただけ。
正々堂々の戦いに切り替わっただけだ。
未だこの場に留まるペリドットを見て、対話の実現を確信した。
「で、本題よ。貴方、エメラルドをこれ以上不幸にしたいの?」
「言っている意味が分からんな。私は、いつだってエメラルドを幸せにするために動いている」
「その結果が、これ?」
「何を指しているのかはわからんが、そうだ」
ルビーもペリドットも、瞳に一点の曇りもない。
心の底からの、本音と本音。
「貴方は、エメラルドをオニキス様と婚約させたい。あってる?」
「妹の恋愛話だ。私から婚約させたい、などと言う気はない。しかし、妹が望むのならば、兄として手助けをしてやりたいとは思っている。当然の感情だと思うがな」
「それで、定期的な交流会を開いたりしてる、と」
「機会を作っているだけだ。最後は、妹の頑張り次第だ」
ペリドットは、あくまでも妹であるエメラルドを中心に話を作る。
妹を想う兄、そんなラベルは物語を魅力的にするからだ。
しかし、ルビーにとっては不要なラベル。
ベリベリベリと、剥がしてく。
「オニキス様から聞きましたが、エヴァーグリーン家からアイボリー王家に縁談の話を持ち掛けたそうですね? それは、エメラルドの意向?」
「両家の当主が決めたことだ。私から断定することはできない」
「エメラルドがオニキス様にアプローチを仕掛けている最中の縁談。偶然、なんていう気はないわよね?」
「もしかしたら、父がエメラルドの様子を見て気を利かせたのかもしれないが、私は知らない。仮にそうだとして、貴族が家同士の縁談を進めることなどよくある話で、何の問題もあるまい?」
「ええ、ないわね」
世界の全てが、エメラルドの味方をしている。
否、エメラルドの幸せを望む人間が、エメラルドにそう思わせている。
「ねえ、気がついてる?」
「何がだ?」
「ここまでエメラルド、何かした?」
「……何だと?」
「兄である貴方にオニキス様と会う機会を作ってもらって? 父に家同士の縁談を組んでもらって? オニキス様と同じ教室なのは偶然……いえ、もしかしたら、それすらも教師が気を利かせて組んでくれたのかもしれないわね」
「……何が言いたい?」
「エメラルド、何もしてないじゃない。やってるのは、好き好き叫んでるだけ。猿みたい」
「貴様! こともあろうに、猿とはなんだ! 愚弄も甚だしいぞ!」
一瞬、ペリドットの顔が赤くなり、すぐに元に戻る。
ルビーにとっても言いすぎた言葉ではあるが、言い過ぎくらいがちょうどいいのだと割り切っていた。
「いいえ、自分の言いたいことを叫ぶだけ叫んで、後は誰かに何とかしてもらおうなんて、猿と同じ。貴族の……いえ、人間の振る舞いではないわ」
「貴……様……!」
ペリドットはルビーの言葉に対し、即座に言い返……しはしなかった。
言い返せなかった。
ギリギリと歯を食いしばり、拳をグッと握っていた。
万が一殴り掛かられれば、自身が言いすぎた分として甘んじて受けようと、ルビーはペリドットの次の動きを待つ。
ペリドットは動かない。
怒りと、悔しさと、後悔の混じった表情でルビーを睨みつける。
ペリドット自身、気が付いていた。
このままでいいのかと、これがエメラルドの幸せにつながるのかと、悩んではいた。
しかしペリドットにとって、妹であるエメラルドに愛情を向けることが最優先。
それは兄として、そして、愛情を向け続けることができる自分自身に人間としての価値を感じてしまったから。
結果、身動きがとれないでいた。
「多少の後悔はあるのね」
「なんだと?」
ルビーは、ペリドットに近づき、手を伸ばす。
今度は、無理やりつかむような真似はしない。
ペリドットが手を伸ばせば届く位置に、自身の掌を開いて置く。
「今なら許すわ」
ペリドットは動かない。
「今ならやり直せるわ」
ペリドットは動かない。
「今ならまだ、エメラルドを正しい道に戻せるわ」
ペリドットの右手が震え、ほんの少しだけ上にあがる
ペリドットは、まだルビーの手をとれるほど、自分自身の呪縛から逃れられてはいない。
「……無理だ。エメラルドは、幼い頃から何でも願いを叶えられてきた。今更」
「大丈夫よ」
「……何故、そう言い切れる?」
「私も幼い頃から、何でも願いを叶えられてきたからよ」
「え?」
予想だにしない回答に、ペリドットはポカンとしてルビーを見る。
ペリドットは今の今まで忘れていたが、ルビーもまた我儘な悪役令嬢。
自分の欲しい物をあらゆる手段で奪い取る暴君、烈火の令嬢。
暴緑の令嬢たるエメラルドとは、隣人のような存在だ。
「私でも、こんなにまっとうな人間になれるんだから!」
教室に乗り込んできたやつが何を言うか、という言葉をペリドットは飲み込んだ。
そして、ルビーの言葉を、改めて考えた。
ペリドットが聞くルビーの噂は、魔法学院に進学する直前まで、酷い物だった。
しかし、魔法学院に入学した後のルビーは、まったく別物。
噂がかけら程度しか見えてこなかった。
ルビーの変化を確かに感じた。
ペリドットには、ルビーこそがエメラルドを変えることができるという生きた証拠に見えた。
「本当に、エメラルドは正しい道に戻れるのか?」
「戻れるわ!」
「どうやって?」
「耳を貸しなさい」
ペリドットはゆっくりと手を伸ばし、ルビーの手を弱弱しくとった。
自分の意思で。
「この作戦には、貴方の力が絶対に必要なの。協力してもらうわよ」
ところで、ペリドットはルビーの中に秘策を見た。
幼い頃から我儘の限りを尽くし、周囲から甘やかされて育った人間が、あっという間に真人間へと変わる特別な方法をルビーが、あるいはスカーレット家が何か隠し持っているのだろうと解釈した。
人間は、理解できないことを神の仕業や奇跡と呼び、一方的な信仰の対象とする。
そこに、根拠や理由は介在しない。
対し、ルビーがエメラルドを正すために考えていることは、もっと現実的でシンプルだ。
エメラルドは、自分と同じ世界の記憶を持つ転生者。
エメラルドの生まれ持った性格を変えるのではない。
エメラルドに新たに生まれた記憶に対して、躾をするのだ。
悪いことをした人間に、お仕置きを。
「エメラルド、いよいよルビー様とダイヤモンドを追放する最終段階だ」
「ふふふー、いよいよなのですねー」
ペリドットの言葉に、エメラルドは満面の笑みを浮かべる。
ようやく邪魔者が排除されるのだ、嬉しくないわけがない。
「そのために、一つだけやって欲しいことがあるんだ。女子生徒用の更衣室に仕掛けをしたくて、私では難しくてな」
「なるほどー。わかりましたー」
嬉しさが、ペリドットの言葉を疑わせなかった。
否、ペリドットがずっとエメラルドのために動いていた実績が、エメラルドに疑うという発想を持たせなかった。
翌日、エメラルドは早朝から鼻歌交じりに現場へと向かった。
エメラルドの手には、ペリドットから渡された袋がある。
仕掛けのための一式だと渡され、エメラルドは中も見ずに受け取った。
「ふん、ふん、ふふーん」
エメラルドは更衣室の扉を開けて、袋を置く。
策とは、なんてことはない。
ルビーが更衣室で着替えている時に、扉が倒れて着替え姿が丸見えになるだけのものだ。
魔法を使えば、扉を倒す程度の仕掛けなど簡単に作れる。
シンプルだが、恥辱的で屈辱的で、魔法学院に一秒でもいたくなくなるだろう。
初めて策を聞いたとき、エメラルドはペリドットの発想に多少引いてしまったが、自分が被害を受けるわけではないと思えばすぐに受け入れた。
「さようならー、ルビー様ー」
そして、袋を開いた。
中には、エメラルドがダイヤモンドやルビーに嫌がらせをした証拠がどっさり入っていた。
ペリドットの協力失くしては得られない、数々の証拠が。
「…………え?」
「ついに見つけたわ、証拠をね」
「え?」
更衣室の扉が勢いよく開かれ、ルビーとダイヤモンド、そしてクラスの全生徒が入ってきた。
男子生徒たちは少々気まずそうだが、ルビーがこの舞台を作るために、全生徒を説き伏せた。
「さあ、言い訳を聞きましょうか。犯人さん?」
「え?」
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