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第24話 第五回戦
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グラウンドに待ち受けるのは、いつも通りのすかい君。
「今日のゲーム会場へー……ご案内ー!」
グラウンドに立つ生徒たちが光の柱に包まれて、エレベーターに乗っているように上へ上へと昇っていく。
既に、動じる者はいない。
京平が、隣の柱に包まれて上っていく青澄を見ると、目が合った。
頑張ろうな、という意味を込めて親指を立ててみせれば、青澄もまた親指を立てて返した。
光の柱は雲を突き抜け、太陽が見える快晴空まで辿り着いた。
「な、なんだあれは!?」
空には、巨大迷宮が浮かんでいた。
光の柱は徐々に高さを失い、人間一人がすっぽり入るサイズの砲台の形へと変わった。
そして、砲台は巨大迷宮に砲口を向けるように傾いた。
「お、おい……まさか……」
「はい、ドーン!」
すかい君の合図とともに、生徒たちは発射された。
「ぎゃあああああ!?」
空を流れ星のように駆け、生徒たちは巨大迷路の中へと落ちていった。
そのまま落ちれば全身を打って死んでいただろうが、床にぶつかる直前に無重力空間に落ちたように速度を失い、ぷかりと体が浮かんでゆっくりと床に座らされた。
「た、助かった」
座らされたのは、巨大迷宮の中にある広い空間。
天井がなく、上を見れば青空で、前後左右は高いセメントの壁によって囲まれている。
京平がゲームのヒントになる物はないかと壁を見回してみれば、壁の表面の一部がバリバリと音を立てて剥がれ落ち、閉じたシャッターが現れた。
シャッターは、十人が横並びにあるいても余裕で通れるほど長い。
京平は、シャッターの先が巨大迷路の通路であると直感した。
通路を右、左、の順に進めばゴールにたどり着くことも、知っていた。
否、そうであって欲しいと願っていた。
しかし、京平が座っている空間にいる人数があまりにも少なすぎるという違和感が、京平に裏切りの想像をさせる。
関東地方の高校生は、およそ九十万人。
第四回戦までで大量の死者が出たとはいえ、三万から四万人は残っている計算である。
対して、京平の周囲には三千から四千人しかいない。
計算値のおよそ十分の一。
青澄の姿も見当たらない。
「……分散させされた?」
可能性は二つ。
一つは、スタート地点が一つというルール設定をしていないがゆえに、神によって複数のスタート地点が創られてしまったこと。
もう一つは、ルール設定をした代表者が、意図的にスタート地点を複数作ったこと。
前者であれば、スタート地点が増えようとも、右、左の順で進むとゴールになるルールが有効であるため、問題はない。
問題は、後者だ。
意図的にスタート地点を複数作るような代表者が、巨大迷路を抜けるルールをそのまま採用する可能性は低く、ルールを設定した代表者のみが把握しているルールが存在する可能性は高い。
どちらが正解かを確認する術がない今、京平は前者である可能性にかけるしかなかった。
「青澄……無事でいてくれよ……」
京平は壁を見上げて、別のスタート地点にいるであろう青澄のことを思い浮かべた。
「さて、ルールを説明する」
唐突に、通路が現れた壁の上部に二つの目と一つの口が現れて、高校生たちをじろりと見た。
東京都の中で完結していた時は、運営をすかい君が行っていたが、地方単位の第五回戦は別の存在が運営を代替する。
つまり、巨大迷路そのものが、運営も兼ねている。
高校生たちの視線が、一斉に壁の目と口に向かう。
「見てわかると思うが、ここは巨大迷宮の中だ。お前たちは、この巨大迷宮から脱出してもらう。上位半分がゲームクリアで、それ以外はゲームオーバー。制限時間は三時間」
壁に現れた目が、gっよるんと上を向く。
つられて高校生たちも上を向く。
快晴空に白い雲が集まっていき、『3:00:00』の形を作った。
巨大迷宮は、表も裏もない、シンプルなルールだ。
間違ったルートに行ったらどうなるのか、なんて質問は出ない。
死ぬ。
それ以上でもそれ以下でもないことを、生き残った高校生たちは想像できている。
「質問は、ないみたいだな。では、第五回戦巨大迷宮、開始」
ギギギと音を立てて、シャッターが開く。
同時に、雲がカウントダウンを始める。
高校生たちは、急いで開いた通路に流れ込む。
巨大迷路の大きさが分からない以上、三時間という時間制限が長いのか短いのかもわからない。
よって、巨大迷路の先にあるだろう危険は承知の上で、さっさと動き、巨大迷路の特性を理解することを優先した。
京平も、当初の作戦通り、叫ぶために大きく息を吸う。
「よお! 京平、だっけか?」
が、何者かに呼ばれ、動きを止める。
「……え?」
京平を呼び止めたのは、群馬県代表の馬鬼だった。
「聞いてた話通りだな! こいつは楽勝だな!」
馬鬼は、軽い口をペラペラと動かした。
あらかじめルールを知っていた人間しか口にしないような発言を。
京平は、慌てて馬鬼の口を手でふさぐ。
そして、周囲を慌てて見回す。
幸い、馬鬼の言葉を真面目に聞いた者はおらず、皆怪訝な顔をしながらも通路を目指している。
「おい。何を言ってるんだ。そんなこと言ったら、俺たちがなんでルールをしてるんだって怪しい目で見られるだろ」
京平は安堵の溜息をついた後、小声で馬鬼に警告する。
京平の言葉を聞いた馬鬼は、目からうろこが落ちたような表情をし、大声で笑った。
「がっはっはっは! そりゃあそうだ! 確かにな!」
京平は、馬鬼の考えなしの行動に、頭が痛くなる。
よく今まで生きてこられたな、なんて考えながら、馬鬼の扱いを考える。
一緒に連れていくか、放っておくかだ。
一緒に連れていく場合、今回と同様の馬鬼の失言に巻き込まれる可能性がある。
京平にとっては避けたい未来。
しかし、放っておいた場合、馬鬼の失言を止めることができなくなる。
現時点で、京平と馬鬼の間に関わりがあると何人かには認識されてしまい、それゆえ馬鬼の失言が京平まで影響する可能性は高まっている。
「……現状は楽勝なんかじゃない。現状について、俺なりの考えを教える。歩きながら話そう。黙って、聞いててくれ」
「おう、わかった!」
京平は、馬鬼を連れていくことを選んだ。
「つまり、裏切者がいる可能性がある」
「なるほどなー」
わかったようなわからないようなと言った顔で、馬鬼は頷く。
事実、馬鬼は京平の説明を一部しか理解していない。
せいぜいが、右、左の順で歩いても巨大迷路を抜けられない可能性がある、との認識だ。
「右が駄目なら、左に行けばいいだけじゃねえのか?」
「制限時間がなくて、はずれの道に行った時にペナルティがなかったらな」
「なるほど?」
十を話して一しか理解しない馬鬼に、京平は多少の苛立ちを覚えてきた。
とはいえ、喧嘩するメリットもなく、小学生と話しているのだと自分に思い込ませることで、感情をコントロールしていた。
「お、見えてきたぜ! 一つ目の分かれ道!」
京平が一通り話し終える頃には、最初の分岐点へと到着した。
選択肢は二つ。
右か、左か。
先に分岐点に到着していた高校生たちは、右に行く者、左に行く者、悩む者、ヒントを探す者と、様々だ。
しかし、壁は壁。
謎のスイッチもなければ、暗号のようなイラストもない。
純粋な、右か左かの運の勝負。
「右だよな?」
またしても馬鬼が、右であることを知っているような発言をする。
「迷路の最初の分岐点が右か左、どちらが正しい道に通じているかの統計で考えたら、右だな」
京平はすかさず、馬鬼が右と言った理由をでっちあげ、説明口調で話した。
もちろん、京平は統計がどうなっているかは知らない。
とはいえ、統計の正誤は、脳の中に答えがある人間でないとわからない。
京平の言葉に反応し、少人数が右へと向かう。
京平も、右へと向かう。
攻略のルールが変わっていないことを、信じて。
「お! 二つ目の分岐点だな! ここは左だな!」
「……統計的にはな。後、右とか左とか、大声で言うな。バレる」
京平と馬鬼は無事に二つ目の分岐に辿り着き、左へ曲がる。
右と左を交互に曲がりながら、京平と馬鬼はゴールを目指していく。
「今日のゲーム会場へー……ご案内ー!」
グラウンドに立つ生徒たちが光の柱に包まれて、エレベーターに乗っているように上へ上へと昇っていく。
既に、動じる者はいない。
京平が、隣の柱に包まれて上っていく青澄を見ると、目が合った。
頑張ろうな、という意味を込めて親指を立ててみせれば、青澄もまた親指を立てて返した。
光の柱は雲を突き抜け、太陽が見える快晴空まで辿り着いた。
「な、なんだあれは!?」
空には、巨大迷宮が浮かんでいた。
光の柱は徐々に高さを失い、人間一人がすっぽり入るサイズの砲台の形へと変わった。
そして、砲台は巨大迷宮に砲口を向けるように傾いた。
「お、おい……まさか……」
「はい、ドーン!」
すかい君の合図とともに、生徒たちは発射された。
「ぎゃあああああ!?」
空を流れ星のように駆け、生徒たちは巨大迷路の中へと落ちていった。
そのまま落ちれば全身を打って死んでいただろうが、床にぶつかる直前に無重力空間に落ちたように速度を失い、ぷかりと体が浮かんでゆっくりと床に座らされた。
「た、助かった」
座らされたのは、巨大迷宮の中にある広い空間。
天井がなく、上を見れば青空で、前後左右は高いセメントの壁によって囲まれている。
京平がゲームのヒントになる物はないかと壁を見回してみれば、壁の表面の一部がバリバリと音を立てて剥がれ落ち、閉じたシャッターが現れた。
シャッターは、十人が横並びにあるいても余裕で通れるほど長い。
京平は、シャッターの先が巨大迷路の通路であると直感した。
通路を右、左、の順に進めばゴールにたどり着くことも、知っていた。
否、そうであって欲しいと願っていた。
しかし、京平が座っている空間にいる人数があまりにも少なすぎるという違和感が、京平に裏切りの想像をさせる。
関東地方の高校生は、およそ九十万人。
第四回戦までで大量の死者が出たとはいえ、三万から四万人は残っている計算である。
対して、京平の周囲には三千から四千人しかいない。
計算値のおよそ十分の一。
青澄の姿も見当たらない。
「……分散させされた?」
可能性は二つ。
一つは、スタート地点が一つというルール設定をしていないがゆえに、神によって複数のスタート地点が創られてしまったこと。
もう一つは、ルール設定をした代表者が、意図的にスタート地点を複数作ったこと。
前者であれば、スタート地点が増えようとも、右、左の順で進むとゴールになるルールが有効であるため、問題はない。
問題は、後者だ。
意図的にスタート地点を複数作るような代表者が、巨大迷路を抜けるルールをそのまま採用する可能性は低く、ルールを設定した代表者のみが把握しているルールが存在する可能性は高い。
どちらが正解かを確認する術がない今、京平は前者である可能性にかけるしかなかった。
「青澄……無事でいてくれよ……」
京平は壁を見上げて、別のスタート地点にいるであろう青澄のことを思い浮かべた。
「さて、ルールを説明する」
唐突に、通路が現れた壁の上部に二つの目と一つの口が現れて、高校生たちをじろりと見た。
東京都の中で完結していた時は、運営をすかい君が行っていたが、地方単位の第五回戦は別の存在が運営を代替する。
つまり、巨大迷路そのものが、運営も兼ねている。
高校生たちの視線が、一斉に壁の目と口に向かう。
「見てわかると思うが、ここは巨大迷宮の中だ。お前たちは、この巨大迷宮から脱出してもらう。上位半分がゲームクリアで、それ以外はゲームオーバー。制限時間は三時間」
壁に現れた目が、gっよるんと上を向く。
つられて高校生たちも上を向く。
快晴空に白い雲が集まっていき、『3:00:00』の形を作った。
巨大迷宮は、表も裏もない、シンプルなルールだ。
間違ったルートに行ったらどうなるのか、なんて質問は出ない。
死ぬ。
それ以上でもそれ以下でもないことを、生き残った高校生たちは想像できている。
「質問は、ないみたいだな。では、第五回戦巨大迷宮、開始」
ギギギと音を立てて、シャッターが開く。
同時に、雲がカウントダウンを始める。
高校生たちは、急いで開いた通路に流れ込む。
巨大迷路の大きさが分からない以上、三時間という時間制限が長いのか短いのかもわからない。
よって、巨大迷路の先にあるだろう危険は承知の上で、さっさと動き、巨大迷路の特性を理解することを優先した。
京平も、当初の作戦通り、叫ぶために大きく息を吸う。
「よお! 京平、だっけか?」
が、何者かに呼ばれ、動きを止める。
「……え?」
京平を呼び止めたのは、群馬県代表の馬鬼だった。
「聞いてた話通りだな! こいつは楽勝だな!」
馬鬼は、軽い口をペラペラと動かした。
あらかじめルールを知っていた人間しか口にしないような発言を。
京平は、慌てて馬鬼の口を手でふさぐ。
そして、周囲を慌てて見回す。
幸い、馬鬼の言葉を真面目に聞いた者はおらず、皆怪訝な顔をしながらも通路を目指している。
「おい。何を言ってるんだ。そんなこと言ったら、俺たちがなんでルールをしてるんだって怪しい目で見られるだろ」
京平は安堵の溜息をついた後、小声で馬鬼に警告する。
京平の言葉を聞いた馬鬼は、目からうろこが落ちたような表情をし、大声で笑った。
「がっはっはっは! そりゃあそうだ! 確かにな!」
京平は、馬鬼の考えなしの行動に、頭が痛くなる。
よく今まで生きてこられたな、なんて考えながら、馬鬼の扱いを考える。
一緒に連れていくか、放っておくかだ。
一緒に連れていく場合、今回と同様の馬鬼の失言に巻き込まれる可能性がある。
京平にとっては避けたい未来。
しかし、放っておいた場合、馬鬼の失言を止めることができなくなる。
現時点で、京平と馬鬼の間に関わりがあると何人かには認識されてしまい、それゆえ馬鬼の失言が京平まで影響する可能性は高まっている。
「……現状は楽勝なんかじゃない。現状について、俺なりの考えを教える。歩きながら話そう。黙って、聞いててくれ」
「おう、わかった!」
京平は、馬鬼を連れていくことを選んだ。
「つまり、裏切者がいる可能性がある」
「なるほどなー」
わかったようなわからないようなと言った顔で、馬鬼は頷く。
事実、馬鬼は京平の説明を一部しか理解していない。
せいぜいが、右、左の順で歩いても巨大迷路を抜けられない可能性がある、との認識だ。
「右が駄目なら、左に行けばいいだけじゃねえのか?」
「制限時間がなくて、はずれの道に行った時にペナルティがなかったらな」
「なるほど?」
十を話して一しか理解しない馬鬼に、京平は多少の苛立ちを覚えてきた。
とはいえ、喧嘩するメリットもなく、小学生と話しているのだと自分に思い込ませることで、感情をコントロールしていた。
「お、見えてきたぜ! 一つ目の分かれ道!」
京平が一通り話し終える頃には、最初の分岐点へと到着した。
選択肢は二つ。
右か、左か。
先に分岐点に到着していた高校生たちは、右に行く者、左に行く者、悩む者、ヒントを探す者と、様々だ。
しかし、壁は壁。
謎のスイッチもなければ、暗号のようなイラストもない。
純粋な、右か左かの運の勝負。
「右だよな?」
またしても馬鬼が、右であることを知っているような発言をする。
「迷路の最初の分岐点が右か左、どちらが正しい道に通じているかの統計で考えたら、右だな」
京平はすかさず、馬鬼が右と言った理由をでっちあげ、説明口調で話した。
もちろん、京平は統計がどうなっているかは知らない。
とはいえ、統計の正誤は、脳の中に答えがある人間でないとわからない。
京平の言葉に反応し、少人数が右へと向かう。
京平も、右へと向かう。
攻略のルールが変わっていないことを、信じて。
「お! 二つ目の分岐点だな! ここは左だな!」
「……統計的にはな。後、右とか左とか、大声で言うな。バレる」
京平と馬鬼は無事に二つ目の分岐に辿り着き、左へ曲がる。
右と左を交互に曲がりながら、京平と馬鬼はゴールを目指していく。
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