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第4話 第一回戦
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今日ほど望まない朝はないと、京平はベッドの上で思っていた。
いつも通りの部屋に、いつも通りの天井。
ベッドから下りてカーテンを開けば、外は快晴。
漫画のシーンならば、主人公が「いいことありそうだ」なんて独り言を言うほどに綺麗な快晴。
「……やるしかない」
京平は制服に着替え、いつもの倍の朝食を食べた。
お茶碗で一杯目の白米を平らげて、二杯目の白米をかき込んでいく。
「あんた、そんなに食べて大丈夫なの? 今日何かあったっけ? テスト?」
「テストは来月!」
六月のじめじめした湿気が、京平の心をさらに湿らせる。
そんなじめじめを、ほかほかの白米の熱気で吹き飛ばしていく。
この一週間で、覚悟は決めた。
萌音を生かす、ただ一点に京平の持つすべてを捧げると。
「行ってきます!」
家を出た京平を待っていたのは、いつも通りの萌音だ。
「京平おはよーう!」
萌音は、いつも通りの笑顔で京平を迎える。
「おはよう」
京平もまた、いつも通りに萌音の挨拶に応える。
「昨日のテレビ見たー?」
高校に着くまで、いつも通りの他愛ない会話が続く。
京平のふつふつとした感情とは裏腹に、日常の空気は優しく京平を包み込む。
「京平、どうかしたのー? ここ一週間、変じゃない?」
しかし、さすがは幼馴染と言うべきか、京平の態度の変化に気づいていた萌音は、京平の顔を覗き込む。
京平は、隠していたはずの態度に違和感を持たれていたことに少し驚き、萌音ならば当然かと思いなおす。
そんな萌音により愛おしさを感じ、京平は萌音の頭をポンと叩く。
「萌音、俺、頑張るからな!」
萌音に触れ、京平の決心は固まる。
黙っておくつもりだった決意の言葉が、うっかり口から漏れ出る。
萌音は何のことかわからず、京平に叩かれた頭を両手で抑えながら、首を傾げる。
「今日、テストだっけ?」
「テストは来月!」
これから、どんなに凄惨な光景を萌音に見せてしまうことになるだろうと考えながら、京平は萌音と歩いた。
高校に到着する。
校門をくぐり、今日もいつも通りの一日が来ることを疑わない生徒たちの中を歩く。
知ってる顔も、知らない顔も、今日平等にデスゲームへ巻き込まれる。
「おはよー、京平!」
「うぃーっす!」
「おはよう」
席に着いた京平は、教室の前方に備え付けられた壁掛け時計を眺める。
長針、短針、秒針の三本で時を刻む電波時計だ。
常に時刻のずれを直す機能を持っており、それゆえ迎える始業時間は全国全ての高校でずれがない。
コチ。
コチ。
コチ。
始業時間が近づくにつれ、同級生たちが自分の席に座っていく。
チャイムが鳴るまでは休みだと言わんばかりに、離れた席と席の間で会話が続く。
コチ。
コチ。
コチ。
京平の耳には、まるで地獄へのカウントダウンのように響く秒針の音だけが入ってくる。
コチ。
コチ。
コチ。
秒針によって、短針と長針が押し出される。
時計が、始業時間を指す。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴ると同時に、教室の扉がガラリと開いた。
「やあ! ぼく、すかい君!」
そして、安っぽい着ぐるみにも見えるゆるキャラが入ってきた。
東京都にある電波塔を模した青い三角形には、縦長の黒丸の目と、赤い逆三角形の口が引っ付いている。
底からは二本の白い脚、側面からは二本の白い腕が伸びていて、全体的にフェルト生地のような質感をしている。
見た目は、生物とは思えない。
「ぷっ……」
一人の生徒が噴き出す。
「あははははは!」
「ちょ! 先生何やってんの!」
「ウケる! 著作権大丈夫かよ!」
それを皮切りに、教室中の生徒たちが笑い始める。
すかい君と名乗ったそれの中には教師が入っていて、生徒たちを驚かそうとしたのだろうという発想に至るのは、至極当然だろう。
「あはははは……」
京平も周囲に合わせて、無理やり笑った。
すかい君は笑う生徒たちをじっと見た後、にっこりと微笑んだ。
どう見てもフェルト生地にしか見えない目が、まるで人間のように動いたのだ。
「あははは……え?」
気づいた数人の生徒が、笑いを止める。
すかい君は、構わず口を動かす。
「はーい、皆さん、静かにしてくださーい!」
そして、右腕を倍以上に伸ばし、廊下に置いていた担任の教師を教室の中に引っ張り入れる。
教師の口には白い布が噛まされており、両手両足はロープで何重にも縛られている。
うーうーと苦しむ声を上げながら、涙が溢れる目で、教師は生徒たちを見る。
言葉を発してこそいないが、タスケテクレと言っていることが、全員に分かった。
「静かにしないとー」
すかい君は、右腕で掴んだまま担任の教師を、自身の目の前に持ってくる。
そして、左手の親指と人差し指を伸ばしてピストルの形を作り、左手の人差し指を教師の額に向ける。
「こうだぞー? バンッ!」
すかい君が楽しそうに言葉を発した瞬間、教師の頭は弾け飛んだ。
教師の首を起点に、血や肉が周囲に飛び散り、最前列の生徒たちにビシャリとかかる。
当然、最も近くにいたすかい君にもかかったが、何も気にせずキャッキャとはしゃいでいた。
最前列に座る生徒たちは、恐る恐る自身の頬に手を触れ、手にべっとりとついた血液を見て、ようやく状況を理解した。
「う、うわああああ!?」
驚きのあまり椅子ごとひっくり返ったり、立ち上がって教室の外へと逃げようとしたり、誰もが逃亡を図る。
「あ、開かない!?」
「嘘!? なんで!」
が、誰一人として逃げられない。
扉を押そうが引こうが、窓に椅子を叩きつけようが、扉と窓は一向に変化しない。
教室から出られない、生徒たちが理解するまでに時間はかからなかった。
「はーい、静かにしないとこうだぞーって言ったの、聞こえなかったのかなー?」
逃げられないと理解した後に生徒たちを襲った感情は、ひたすらの恐怖だ。
今、すかい君の言葉を無視した瞬間に教師のように殺されるという、絶望的な恐怖。
「皆、自分の席に座ってー?」
死にたくないという一心で、あるいは現実が受け入れられない混乱で、すかい君の言葉に従って自分の席に戻る。
すかい君は、教卓から出席簿を取り出し、出席簿の名前の一番を指差し、次に京平を指す。
「東京平」
「は、はい!」
京平は、慌てたふりをしながら返事をした。
京平の振る舞いから、これが点呼だと、全員が理解した。
「阿部沙織」
「はいぃ!」
「新井大輔」
「ひゃいっ!」
「安藤俊介。稲垣真理子。大森佳奈。大山愛。大塚祐樹。小川タイル。小川諒。小田正人。小野恭平。小野幸。木村久美子。黒部朱。小嶋秀樹。小林麗子。齊藤由佳。佐藤香織。佐藤景虹。柴田麻里子。白井ひとみ。白石青澄。鈴木慧一。鈴木めぐみ。鈴木陽子。武田眞菜。田中茂。田中亨。田村直哉。塚本愛。寺井大輔。長島翔。西良太。西月萌音。原卓士。豚山茂雄。松本遥香。森田伸。吉田哲也」
名簿に書かれた名前が呼ばれ、返事をする。
合計四十人分。
「全員揃ってますねー。優秀ですねー」
すかい君が笑顔を作り、生徒たちがつられて表情を緩める。
「遅刻してる人がいたら殺すとこでしたよー」
が、即座に元の恐怖の表情へと戻る。
すかい君は出席簿を投げ捨てて、黒板と教卓の間に立つ。
そして、両手をパンパンと叩いて、生徒たちの視線を自身に集める。
「はーい。それでは今から皆さんに、デスゲームをしてもらいまーす」
「デス……ゲーム……?」
「そうでーす。勝者が生きて、敗者が死ぬ、楽しい楽しいゲームですー」
すかい君はチョークを持って、黒板にイラストを描き始める。
縦長の長方形を縦に十個繋げたイラストを、黒板の左右に二列ずつ。
合計四十個の長方形。
教室にいる生徒の数と同じ数。
さらに、黒板の真ん中最上部に、横長の長方形を一つ。
すかい君は、横長の長方形の中に『教卓』と書き、チョークでカンカンと黒板を叩く。
はずみでボキリとチョークが折れ、床に転がった半分のチョークを、すかい君は踏みつけて粉々にし、生徒たちの方へと体を向ける。
「では、黒板に描いたように席を移動させてください。すかい君から見て、右が男子、左が女子です。始め!」
生徒たちがきょろきょろと顔を動かし、周囲の様子を伺う。
誰か最初に動いてくれないかと、皆の視線が教室の中を乱射する。
ガタン、と机と椅子の擦れる音が響く。
乱射していた視線は、一人の生徒へと集まる。
鈴木慧一だ。
クラスで最も行動力があり、教師からの頼みには真っ先に手を上げる。
その姿勢が買われ、二年三組の学級委員長も務めている。
慧一は口を開くことなく、最も教卓に近い場所へと机を運ぶ。
慧一につられ、他の生徒たちも机を運ぶ。
ガタンゴトン。
十個の机が計四列。
席に座るのは、次に何が来るのかと、震える生徒四十人。
デスゲームの舞台は、整った。
「それでは今から、楽しい楽しいゲームを始めます! 第一回戦『プロフィール当てゲーム』!」
いつも通りの部屋に、いつも通りの天井。
ベッドから下りてカーテンを開けば、外は快晴。
漫画のシーンならば、主人公が「いいことありそうだ」なんて独り言を言うほどに綺麗な快晴。
「……やるしかない」
京平は制服に着替え、いつもの倍の朝食を食べた。
お茶碗で一杯目の白米を平らげて、二杯目の白米をかき込んでいく。
「あんた、そんなに食べて大丈夫なの? 今日何かあったっけ? テスト?」
「テストは来月!」
六月のじめじめした湿気が、京平の心をさらに湿らせる。
そんなじめじめを、ほかほかの白米の熱気で吹き飛ばしていく。
この一週間で、覚悟は決めた。
萌音を生かす、ただ一点に京平の持つすべてを捧げると。
「行ってきます!」
家を出た京平を待っていたのは、いつも通りの萌音だ。
「京平おはよーう!」
萌音は、いつも通りの笑顔で京平を迎える。
「おはよう」
京平もまた、いつも通りに萌音の挨拶に応える。
「昨日のテレビ見たー?」
高校に着くまで、いつも通りの他愛ない会話が続く。
京平のふつふつとした感情とは裏腹に、日常の空気は優しく京平を包み込む。
「京平、どうかしたのー? ここ一週間、変じゃない?」
しかし、さすがは幼馴染と言うべきか、京平の態度の変化に気づいていた萌音は、京平の顔を覗き込む。
京平は、隠していたはずの態度に違和感を持たれていたことに少し驚き、萌音ならば当然かと思いなおす。
そんな萌音により愛おしさを感じ、京平は萌音の頭をポンと叩く。
「萌音、俺、頑張るからな!」
萌音に触れ、京平の決心は固まる。
黙っておくつもりだった決意の言葉が、うっかり口から漏れ出る。
萌音は何のことかわからず、京平に叩かれた頭を両手で抑えながら、首を傾げる。
「今日、テストだっけ?」
「テストは来月!」
これから、どんなに凄惨な光景を萌音に見せてしまうことになるだろうと考えながら、京平は萌音と歩いた。
高校に到着する。
校門をくぐり、今日もいつも通りの一日が来ることを疑わない生徒たちの中を歩く。
知ってる顔も、知らない顔も、今日平等にデスゲームへ巻き込まれる。
「おはよー、京平!」
「うぃーっす!」
「おはよう」
席に着いた京平は、教室の前方に備え付けられた壁掛け時計を眺める。
長針、短針、秒針の三本で時を刻む電波時計だ。
常に時刻のずれを直す機能を持っており、それゆえ迎える始業時間は全国全ての高校でずれがない。
コチ。
コチ。
コチ。
始業時間が近づくにつれ、同級生たちが自分の席に座っていく。
チャイムが鳴るまでは休みだと言わんばかりに、離れた席と席の間で会話が続く。
コチ。
コチ。
コチ。
京平の耳には、まるで地獄へのカウントダウンのように響く秒針の音だけが入ってくる。
コチ。
コチ。
コチ。
秒針によって、短針と長針が押し出される。
時計が、始業時間を指す。
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴ると同時に、教室の扉がガラリと開いた。
「やあ! ぼく、すかい君!」
そして、安っぽい着ぐるみにも見えるゆるキャラが入ってきた。
東京都にある電波塔を模した青い三角形には、縦長の黒丸の目と、赤い逆三角形の口が引っ付いている。
底からは二本の白い脚、側面からは二本の白い腕が伸びていて、全体的にフェルト生地のような質感をしている。
見た目は、生物とは思えない。
「ぷっ……」
一人の生徒が噴き出す。
「あははははは!」
「ちょ! 先生何やってんの!」
「ウケる! 著作権大丈夫かよ!」
それを皮切りに、教室中の生徒たちが笑い始める。
すかい君と名乗ったそれの中には教師が入っていて、生徒たちを驚かそうとしたのだろうという発想に至るのは、至極当然だろう。
「あはははは……」
京平も周囲に合わせて、無理やり笑った。
すかい君は笑う生徒たちをじっと見た後、にっこりと微笑んだ。
どう見てもフェルト生地にしか見えない目が、まるで人間のように動いたのだ。
「あははは……え?」
気づいた数人の生徒が、笑いを止める。
すかい君は、構わず口を動かす。
「はーい、皆さん、静かにしてくださーい!」
そして、右腕を倍以上に伸ばし、廊下に置いていた担任の教師を教室の中に引っ張り入れる。
教師の口には白い布が噛まされており、両手両足はロープで何重にも縛られている。
うーうーと苦しむ声を上げながら、涙が溢れる目で、教師は生徒たちを見る。
言葉を発してこそいないが、タスケテクレと言っていることが、全員に分かった。
「静かにしないとー」
すかい君は、右腕で掴んだまま担任の教師を、自身の目の前に持ってくる。
そして、左手の親指と人差し指を伸ばしてピストルの形を作り、左手の人差し指を教師の額に向ける。
「こうだぞー? バンッ!」
すかい君が楽しそうに言葉を発した瞬間、教師の頭は弾け飛んだ。
教師の首を起点に、血や肉が周囲に飛び散り、最前列の生徒たちにビシャリとかかる。
当然、最も近くにいたすかい君にもかかったが、何も気にせずキャッキャとはしゃいでいた。
最前列に座る生徒たちは、恐る恐る自身の頬に手を触れ、手にべっとりとついた血液を見て、ようやく状況を理解した。
「う、うわああああ!?」
驚きのあまり椅子ごとひっくり返ったり、立ち上がって教室の外へと逃げようとしたり、誰もが逃亡を図る。
「あ、開かない!?」
「嘘!? なんで!」
が、誰一人として逃げられない。
扉を押そうが引こうが、窓に椅子を叩きつけようが、扉と窓は一向に変化しない。
教室から出られない、生徒たちが理解するまでに時間はかからなかった。
「はーい、静かにしないとこうだぞーって言ったの、聞こえなかったのかなー?」
逃げられないと理解した後に生徒たちを襲った感情は、ひたすらの恐怖だ。
今、すかい君の言葉を無視した瞬間に教師のように殺されるという、絶望的な恐怖。
「皆、自分の席に座ってー?」
死にたくないという一心で、あるいは現実が受け入れられない混乱で、すかい君の言葉に従って自分の席に戻る。
すかい君は、教卓から出席簿を取り出し、出席簿の名前の一番を指差し、次に京平を指す。
「東京平」
「は、はい!」
京平は、慌てたふりをしながら返事をした。
京平の振る舞いから、これが点呼だと、全員が理解した。
「阿部沙織」
「はいぃ!」
「新井大輔」
「ひゃいっ!」
「安藤俊介。稲垣真理子。大森佳奈。大山愛。大塚祐樹。小川タイル。小川諒。小田正人。小野恭平。小野幸。木村久美子。黒部朱。小嶋秀樹。小林麗子。齊藤由佳。佐藤香織。佐藤景虹。柴田麻里子。白井ひとみ。白石青澄。鈴木慧一。鈴木めぐみ。鈴木陽子。武田眞菜。田中茂。田中亨。田村直哉。塚本愛。寺井大輔。長島翔。西良太。西月萌音。原卓士。豚山茂雄。松本遥香。森田伸。吉田哲也」
名簿に書かれた名前が呼ばれ、返事をする。
合計四十人分。
「全員揃ってますねー。優秀ですねー」
すかい君が笑顔を作り、生徒たちがつられて表情を緩める。
「遅刻してる人がいたら殺すとこでしたよー」
が、即座に元の恐怖の表情へと戻る。
すかい君は出席簿を投げ捨てて、黒板と教卓の間に立つ。
そして、両手をパンパンと叩いて、生徒たちの視線を自身に集める。
「はーい。それでは今から皆さんに、デスゲームをしてもらいまーす」
「デス……ゲーム……?」
「そうでーす。勝者が生きて、敗者が死ぬ、楽しい楽しいゲームですー」
すかい君はチョークを持って、黒板にイラストを描き始める。
縦長の長方形を縦に十個繋げたイラストを、黒板の左右に二列ずつ。
合計四十個の長方形。
教室にいる生徒の数と同じ数。
さらに、黒板の真ん中最上部に、横長の長方形を一つ。
すかい君は、横長の長方形の中に『教卓』と書き、チョークでカンカンと黒板を叩く。
はずみでボキリとチョークが折れ、床に転がった半分のチョークを、すかい君は踏みつけて粉々にし、生徒たちの方へと体を向ける。
「では、黒板に描いたように席を移動させてください。すかい君から見て、右が男子、左が女子です。始め!」
生徒たちがきょろきょろと顔を動かし、周囲の様子を伺う。
誰か最初に動いてくれないかと、皆の視線が教室の中を乱射する。
ガタン、と机と椅子の擦れる音が響く。
乱射していた視線は、一人の生徒へと集まる。
鈴木慧一だ。
クラスで最も行動力があり、教師からの頼みには真っ先に手を上げる。
その姿勢が買われ、二年三組の学級委員長も務めている。
慧一は口を開くことなく、最も教卓に近い場所へと机を運ぶ。
慧一につられ、他の生徒たちも机を運ぶ。
ガタンゴトン。
十個の机が計四列。
席に座るのは、次に何が来るのかと、震える生徒四十人。
デスゲームの舞台は、整った。
「それでは今から、楽しい楽しいゲームを始めます! 第一回戦『プロフィール当てゲーム』!」
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