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謝罪と露見
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翌日、教室に一人の少女がアネットを訪ねてきた。
「カディオ伯爵家のクラリスと申します。昨日はアネット様に大変ご迷惑をお掛けしたと伺いました。本当に申し訳ございません」
ゆるくカールした青みがかった銀色の髪、華奢な体躯は儚げで、潤んだ焦げ茶色の瞳を見ていると何もしていないのに罪悪感を覚える。実際にリシャールがいなければ、二人とも階段を転がり落ちていたはずなので、どちらかといえばアネットは被害者の立場ともいえるのだが――。
(わざと…ではなかったのよね?)
受け止めた時の違和感はもはや気のせいだとしか思えなかった。アネットにぶつかってしまったものの、あのままだとクラリスも怪我をしていたのだ。
「いえ、クラリス様こそ体調は大丈夫ですか?どうかご無理をなさらないでくださいね」
アネットが労わりの言葉を掛けると、クラリスの瞳からポロリと涙がこぼれた。自分の言動がきっかけで泣きだしてしまったかのようなタイミングに、アネットは思わず動揺してしまう。
「え、クラリス様?」
「すみません、お怪我をさせてしまうところだったのに優しい言葉を掛けて頂けたのが嬉しくて……。お見苦しいところをお見せしました」
恥じらいながら赤みが差した頬を両手で押さえるクラリスは、庇護欲をそそり非常に可愛らしい。
「ぁ…リシャール様」
クラリスの言葉に振り向くと背後にリシャールが立っている。無言でアネットとクラリスを見比べたあと、問いかけるような眼差しを向けるのでアネットが小さく頷けば、そのまま教室から出て行った。
(何かトラブルかと心配してくださったのよね)
どちらかと言えば静かで表情が読めないと思っていたが、僅かな表情の変化は意外と雄弁で、気持ちや考えがくみ取れるようになってきた。そのことを嬉しく感じながら、クラリスへと視線を戻して、ぎくりとした。
「リシャール様にも改めてお礼を申し上げたかったのですが、お声を掛ける勇気がありませんでしたわ…」
悲しそうに眉を下げるクラリスの言動は心からのものに聞こえる。
(あれは……見間違いなのかしら?)
視線を戻したほんの一瞬、クラリスが人形のような無機質な瞳でこちらを見ていたような気がした。それまでの可憐な少女の姿を見ていただけにその落差を恐ろしく感じる。
視線を逸らした先にクラリスが同伴していた少女と目があった。すぐに視線を逸らされたが、どこか申し訳なさそうな表情を浮かべており、嫌な予感が胸に落ちる。
あまりクラリスとは関わらないほうが良いかもしれない。そう思ったアネットはそつのない笑みを浮かべて、なるべく自然な様子でその場を辞去したのだった。
「アネット、わたくしに何か隠していることはないかしら?」
オレンジの花の香りがする紅茶を楽しんでいると、何気ない口調でクロエが訊ねた。
「お姉様に隠していること、ですか?」
大好きなクロエと一緒に過ごすティータイムをアネットは心から楽しんでいたため、それが何を指しているのかすぐに分からなかった。その結果、クロエはアネットが惚けているのだと思ってしまったのだ。
「……最近、リシャール様と親しくしていらっしゃるでしょう。あの方には話してもわたくしには何も言ってくれないのね」
何やら拗ねたような響きを感じ取って、アネットはその時点でようやくクロエが怒っていることに気づいた。
「お、お姉様!!」
「わたくし、言ったわよね。酷いことをされたら守ってあげるから、ちゃんと教えてちょうだいって。それなのに……アネットはわたくしの言葉など信じていないし、どうでもよいのね」
表情や口調はあまり変わっていないが、クロエは先ほどから一向にアネットと視線を合わせない。
「お姉様、違います!誤解です!お姉様を決して蔑ろにするつもりなんてなく――」
「良いのよ、リシャール様のほうが頼りになるのでしょうから」
「お姉様!!!!」
取り付く島もないクロエに動揺したアネットは勢いよく立ち上がったものの、どうして良いか分からない。頭が真っ白になったアネットは気づけば号泣しながらクロエにひたすら謝っていたのだった。
「落ち着いた?」
「っく、はい…。お姉様、ごめんなさい」
ようやく泣き止んだアネットの頭を撫でるクロエの手は優しい。
「もう怒ってないわよ。そもそも相談して欲しいというのはわたくしの我儘だからこれは八つ当たりのようなもの。謝るのはわたくしのほうね」
自嘲するような笑みを浮かべるクロエに、アネットは居たたまれない気持ちになる。また泣きそうになるのをぐっと堪えて、クロエに教科書の件を何でもないことのように打ち明けることになった。
「リシャール様が気づいてくれて本当に良かったわ」
どことなく様子のおかしいアネットに気づき、知らないところで嫌な思いをしているのではないかと思っていたそうだ。まさか教科書を破かれるといった暴力的な嫌がらせを受けていたと知ったクロエは、アネットを案じながらもすっかり落ち込んでしまった。
「でもその後は何事もありませんから、気が済んだのかもしれません」
気落ちしたクロエを安心させるため、何でもない風に伝えたのだが、クロエは余計に心配になったようだ。
「犯人が分かるまで絶対に一人で行動しては駄目よ。わたくしかリシャール様と一緒にいてちょうだい。レア様やフルール様にもお願いしてみましょう」
「お姉様、お二人を巻き込むわけには……」
自分だけならどうとでもなるが、友人を巻き込んでしまったらどうして良いか分からない。本当ならクロエも遠ざけておきたいのに、この様子では絶対に引かないだろう。
隠しきれなかったのは自分の責任なので、大人しく口を噤んでおく。
「……アネットは人を頼らなすぎるわ。もしレア様やフルール様が同じ目に遭ったら貴女は絶対に助けようとするでしょう?それに事情を知っていれば巻き込まれてしまった時に備えることができるのよ?」
クロエの言うことも一理ある。だけど人に頼ることも迷惑を掛けることもアネットは苦手だった。
(全く別の人生を歩んでいるのに、私は未だに過去に囚われているのね)
親しくしていた人たちから突然距離を置かれたり、失望されるのが怖いのだ。アネットが人に甘えることができないのは、過去の記憶と体験から自分だけでやり遂げなければならないと無意識に思っているからだと気づいた。
クロエにおいては幼少期に駄目なところを見られていること、血の繋がりがあることが安心要素に繋がっている。血縁関係は完全に断つことが難しいので時に厄介な鎖となるが、クロエに甘えられるのは姉妹だからだ。
「……ご迷惑を掛けないよう、事情をお伝えしておきます」
助けを求めることは出来ないが、安全を優先するのなら伝えておく必要がある。クロエは少し困ったような表情を浮かべたものの、それ以上何も言わなかった。
「それよりも一体誰がこんなことをしたのかしら…。アネットが可愛いから妬む気持ちは分かるけれど、やりすぎだわ」
「可愛いと言ってくださるのはお姉様だけですわ。元平民なのに上位の成績を収めていることが気に入らないと思っている方たちはいらっしゃると思いますが」
クロエに褒められて嬉しいが、流石に姉の欲目が過ぎる。そう思って伝えたのだが、クロエはますます困ったような表情になった。
「……何といえば良いのかしら。その、アネットは気づいていないのかもしれないけれど、好意を向けている方もいらっしゃるのよ?」
言いにくそうな口調にアネットはクロエが何を言いたいのか分かったような気がした。
「自惚れでなければ好感を抱いてくださっている方はいらっしゃいますが、ただの勘違いですわ」
「勘違いですって?」
目を見張るクロエにアネットは首肯した。
二度と会うことがないと思っていた人物との10年ぶりの邂逅や、優しい思い出のおかげで好意的な感情を持ってくれているものの、それは恋愛とは少し違うだろうとアネットは思っている。
初恋というほどには育たなかった感情をリシャールは持て余しているだけだ。女性不信な部分があるらしいので、それが勘違いする原因の一つになっているようだが、頭の良い男性なのでそのうち薄れていくだろう。
そのようなことをもう少し言葉を選んで伝えるが、クロエの表情は晴れない。
「アネットは、男性が苦手なのかしら?」
好意を向けられていると気づいているにも関わらず、それに気を取られることもなく受け流しているのは何か理由があるのではないかと考えたようだ。
「苦手ではありません。ただ私は自分が誰かに心を傾けることが想像できないだけです。お姉様はもちろん別ですけど」
よしよしと頭を撫でられれば、口元に自然と笑みが浮かぶ。
「わたくしもセルジュ様の婚約者になった時はこんな気持ちになるなんて、想像もできなかったわ。今はセルジュ様といられて、それがずっと続くと思うと本当に幸せなのよ。……だから、もしアネットが望むならわたくしは止めないし叶えてやりたいと思うの」
クロエの言葉と頭から伝わる優しい手つきに、心がポカポカと暖かい。アネットは将来ルヴィエ家を離れて独立したいという夢をクロエに話していなかった。受け入れてくれるだろうと信じているが、トラブルに巻き込まれている状況で伝えるべきことではない。
「お姉様が幸せだと私も幸せです。守ってくれて、甘やかしてくれてありがとうございます」
マリンブルーの瞳が嬉しそうに細められる。その表情を見てアネットは湧き上がる幸福感にふにゃりとした笑みを浮かべるのだった。
「カディオ伯爵家のクラリスと申します。昨日はアネット様に大変ご迷惑をお掛けしたと伺いました。本当に申し訳ございません」
ゆるくカールした青みがかった銀色の髪、華奢な体躯は儚げで、潤んだ焦げ茶色の瞳を見ていると何もしていないのに罪悪感を覚える。実際にリシャールがいなければ、二人とも階段を転がり落ちていたはずなので、どちらかといえばアネットは被害者の立場ともいえるのだが――。
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「ぁ…リシャール様」
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(何かトラブルかと心配してくださったのよね)
どちらかと言えば静かで表情が読めないと思っていたが、僅かな表情の変化は意外と雄弁で、気持ちや考えがくみ取れるようになってきた。そのことを嬉しく感じながら、クラリスへと視線を戻して、ぎくりとした。
「リシャール様にも改めてお礼を申し上げたかったのですが、お声を掛ける勇気がありませんでしたわ…」
悲しそうに眉を下げるクラリスの言動は心からのものに聞こえる。
(あれは……見間違いなのかしら?)
視線を戻したほんの一瞬、クラリスが人形のような無機質な瞳でこちらを見ていたような気がした。それまでの可憐な少女の姿を見ていただけにその落差を恐ろしく感じる。
視線を逸らした先にクラリスが同伴していた少女と目があった。すぐに視線を逸らされたが、どこか申し訳なさそうな表情を浮かべており、嫌な予感が胸に落ちる。
あまりクラリスとは関わらないほうが良いかもしれない。そう思ったアネットはそつのない笑みを浮かべて、なるべく自然な様子でその場を辞去したのだった。
「アネット、わたくしに何か隠していることはないかしら?」
オレンジの花の香りがする紅茶を楽しんでいると、何気ない口調でクロエが訊ねた。
「お姉様に隠していること、ですか?」
大好きなクロエと一緒に過ごすティータイムをアネットは心から楽しんでいたため、それが何を指しているのかすぐに分からなかった。その結果、クロエはアネットが惚けているのだと思ってしまったのだ。
「……最近、リシャール様と親しくしていらっしゃるでしょう。あの方には話してもわたくしには何も言ってくれないのね」
何やら拗ねたような響きを感じ取って、アネットはその時点でようやくクロエが怒っていることに気づいた。
「お、お姉様!!」
「わたくし、言ったわよね。酷いことをされたら守ってあげるから、ちゃんと教えてちょうだいって。それなのに……アネットはわたくしの言葉など信じていないし、どうでもよいのね」
表情や口調はあまり変わっていないが、クロエは先ほどから一向にアネットと視線を合わせない。
「お姉様、違います!誤解です!お姉様を決して蔑ろにするつもりなんてなく――」
「良いのよ、リシャール様のほうが頼りになるのでしょうから」
「お姉様!!!!」
取り付く島もないクロエに動揺したアネットは勢いよく立ち上がったものの、どうして良いか分からない。頭が真っ白になったアネットは気づけば号泣しながらクロエにひたすら謝っていたのだった。
「落ち着いた?」
「っく、はい…。お姉様、ごめんなさい」
ようやく泣き止んだアネットの頭を撫でるクロエの手は優しい。
「もう怒ってないわよ。そもそも相談して欲しいというのはわたくしの我儘だからこれは八つ当たりのようなもの。謝るのはわたくしのほうね」
自嘲するような笑みを浮かべるクロエに、アネットは居たたまれない気持ちになる。また泣きそうになるのをぐっと堪えて、クロエに教科書の件を何でもないことのように打ち明けることになった。
「リシャール様が気づいてくれて本当に良かったわ」
どことなく様子のおかしいアネットに気づき、知らないところで嫌な思いをしているのではないかと思っていたそうだ。まさか教科書を破かれるといった暴力的な嫌がらせを受けていたと知ったクロエは、アネットを案じながらもすっかり落ち込んでしまった。
「でもその後は何事もありませんから、気が済んだのかもしれません」
気落ちしたクロエを安心させるため、何でもない風に伝えたのだが、クロエは余計に心配になったようだ。
「犯人が分かるまで絶対に一人で行動しては駄目よ。わたくしかリシャール様と一緒にいてちょうだい。レア様やフルール様にもお願いしてみましょう」
「お姉様、お二人を巻き込むわけには……」
自分だけならどうとでもなるが、友人を巻き込んでしまったらどうして良いか分からない。本当ならクロエも遠ざけておきたいのに、この様子では絶対に引かないだろう。
隠しきれなかったのは自分の責任なので、大人しく口を噤んでおく。
「……アネットは人を頼らなすぎるわ。もしレア様やフルール様が同じ目に遭ったら貴女は絶対に助けようとするでしょう?それに事情を知っていれば巻き込まれてしまった時に備えることができるのよ?」
クロエの言うことも一理ある。だけど人に頼ることも迷惑を掛けることもアネットは苦手だった。
(全く別の人生を歩んでいるのに、私は未だに過去に囚われているのね)
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クロエにおいては幼少期に駄目なところを見られていること、血の繋がりがあることが安心要素に繋がっている。血縁関係は完全に断つことが難しいので時に厄介な鎖となるが、クロエに甘えられるのは姉妹だからだ。
「……ご迷惑を掛けないよう、事情をお伝えしておきます」
助けを求めることは出来ないが、安全を優先するのなら伝えておく必要がある。クロエは少し困ったような表情を浮かべたものの、それ以上何も言わなかった。
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「自惚れでなければ好感を抱いてくださっている方はいらっしゃいますが、ただの勘違いですわ」
「勘違いですって?」
目を見張るクロエにアネットは首肯した。
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初恋というほどには育たなかった感情をリシャールは持て余しているだけだ。女性不信な部分があるらしいので、それが勘違いする原因の一つになっているようだが、頭の良い男性なのでそのうち薄れていくだろう。
そのようなことをもう少し言葉を選んで伝えるが、クロエの表情は晴れない。
「アネットは、男性が苦手なのかしら?」
好意を向けられていると気づいているにも関わらず、それに気を取られることもなく受け流しているのは何か理由があるのではないかと考えたようだ。
「苦手ではありません。ただ私は自分が誰かに心を傾けることが想像できないだけです。お姉様はもちろん別ですけど」
よしよしと頭を撫でられれば、口元に自然と笑みが浮かぶ。
「わたくしもセルジュ様の婚約者になった時はこんな気持ちになるなんて、想像もできなかったわ。今はセルジュ様といられて、それがずっと続くと思うと本当に幸せなのよ。……だから、もしアネットが望むならわたくしは止めないし叶えてやりたいと思うの」
クロエの言葉と頭から伝わる優しい手つきに、心がポカポカと暖かい。アネットは将来ルヴィエ家を離れて独立したいという夢をクロエに話していなかった。受け入れてくれるだろうと信じているが、トラブルに巻き込まれている状況で伝えるべきことではない。
「お姉様が幸せだと私も幸せです。守ってくれて、甘やかしてくれてありがとうございます」
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