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第1章
嫌な予感ほど良く当たる
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主に出会った時のことをアーベルは今でも鮮明に覚えている。
雪の舞い散る中一瞬で己を害しようとした魔物をすべて殲滅した。その場に居合わせたのはただの偶然で、少し離れたところでその様子を見ていたが、その圧倒的な力量と容赦なく叩きつけるその無慈悲さに目を奪われる。
体が勝手に震え、初めて畏怖の感情を知った。まだ若く自分の力を過信して驕っていた自分が、その光景を目にした瞬間に己の力量を思い知らされたのだ。
この方に一生お仕えしたいと、傍においてもらえるよう懇願した。返事はなかったが、半ば強引についていき、今では腹心として周囲に認められるようになった。
あの時の選択が間違っていたとは決して思わないのだが――。
思えばその日はずっと陛下の様子がおかしかった。
境界付近におけるフィラルド国との諍いについて報告をしたが、その時陛下は関心を示していないようだった。国などは人間が勝手に決めた境界線だ。それがあることでお互い不干渉を保つことができるが、人の決まりに従わされているようで何となく不快ではある。一部の魔物がそれを越えようが越えまいがどうでも良いと感じるのはそのせいでもあった。
だが夜になって急にフィラルドに行くと告げるなり、単身フィラルド城に乗り込んだ。どんな心境の変化があったのか確かめようもないが、それでも陛下がそのような行為に出るなど通常ではありえないことだ。
必死で説得しようとしたが耳を傾けてくれず、すぐに戻ってきたのだがその腕には何故か人間の少女を抱えていた。
しかも扱いが丁重であることを見てとって、嫌な予感を覚えた。
そして嫌な予感ほどよく当たるのだ。
「どうしたら姫は我のことを好きになってくれるだろうか」
翌日アーベルの部屋を訪れた陛下が開口一番に告げた言葉だ。主からの問いに知りませんとは答えられない。だがアーベルは驚きのあまり、すぐに返答ができなかった。
なぜなら、陛下が今まで他者の感情に興味を示すことなどなかったし、それも相手からの好意を求めるなど天変地異の前触れではないか、と思うぐらいの衝撃的な言葉だった。
陛下の感情の起伏は非常に乏しい。喜怒哀楽を表に出すことはほとんどなく、現に今とて平常と変わらない表情でこちらを見ている。時折不快な感情を示すことはあるが、大抵はその原因となった者を強制排除して終わりである。姫からの好意を求めているということは裏を返せば陛下が姫に好意を寄せているのではないか。
(ーーいや、まさか……そんなことはあり得ない)
すぐに自分の考えを打ち消そうとするが、一度抱いてしまった疑念はなかなか晴れない。
「アーベル」
思った以上に自分は混乱しているようだと気づいたのは、主から名前を呼ばれて我に返ってからだ。陛下の右腕たるものこの程度で狼狽えてはいけない。動揺を押し殺し、何とか主に返答する。
「…そう、ですね。まずは姫の好きなものを与えてみてはいかがでしょうか?」
「それでは書庫にご案内いたします」
そうアーベルに告げられたのは翌朝、食事を済ませた直後だった。急にどうしたのかと佑那が不思議に思って首をかしげると、魔王から声をかけられた。
「本が好きなのだろう?」
(ここの本はダメだけど、別の本なら良いってことね)
こんな状況で悠長に本を読んでいる場合ではないだろうという考えもよぎったが、せっかくの機会なのだからと大人しくアーベルについていく。
「魔導書や呪術関係の書物が大半ですので、あなたが好むような本はないかもしれませんが」
そう前置きして一通り書庫の説明をしてくれた。20帖ぐらいの広さだが本棚以外にも乱雑に積み重ねられているので、結構な蔵書数があるのだろう。
佑那の目的は歴史や伝記関連の本だ。フィラルド王国に記録があったのだから、魔王側にもその記録は残っていないのだろうかと思いついた。救世主がフィラルドを救った経緯が分かれば、元の世界に戻るヒントも分かるかもしれない。
(でもあんまり期待しちゃ駄目だよね。救世主について詳細な記録が残っていれば、私の正体はとっくにばれているだろうし)
そう思うと自分があまりにも危険な状況にいることを改めて実感する。
「それからこのフロアは他の魔物が出入りすることもあるため、書庫の外に勝手に出ないようにしてくださいね。あなたが問題を起こせば私が陛下からお叱りを受けますので」
アーベルはそっけない口調で忠告する。物言いは僅かに丁寧になっていたものの、不愉快そうに眇められた眼差しに佑那は無言で頷いた。
佑那としては魔王より意思の疎通ができそうなアーベルに聞きたいことがあるのだが、恐らく相手にしてもらえないし、好意的ではないアーベルに上手く質問ができるとは思えない。
まずはできることからだと、佑那は気を取り直して目的の本を探すことに集中した。
部屋に戻ると何やら甘く香ばしい匂いが漂っていた。テーブルにはムースやタルト、焼き菓子などが所狭しと並べられており、魔王はソファーに座り書類のようなものに目を通している。
「姫様、お帰りなさいませ。準備が出来ておりますので、こちらにどうぞ」
昨日お茶を運んできてくれた魔物の少女、ミアに声を掛けられそのまま席に着く。
魔王がいなくなったあと、控えめに名前を告げ佑那の侍女となったことを告げた。鮮やかな赤毛が特徴の見た目は10歳ぐらいの少女だが、佑那よりも年上らしい。
人間である自分に良い感情を抱いていないだろうかと内心不安だったが、ミアは佑那に対して嫌悪感を見せなかったし、一生懸命仕事をこなそうとする様子を見て嫌がらせの心配はしなくて良さそうだとこっそり胸を撫でおろした。実年齢はともかく見た目年齢で緊張しなくて良いのもありがたい。
「これはミアが作ったの?美味しそうだね」
「いえ、私は少しお手伝いしただけで、全てアーベル様が作られました」
青い瞳が生き生きと輝き、どこか誇らしげな口調になる。
「えっ…、それは、すごいね?」
イメージと一致せずに思わず疑問形になってしまった。人は見かけによらないというが、あの仏頂面でお菓子を作っている姿は想像できない。
魔王が対面に座るとお茶が注がれ、アールグレイに似た爽やかな香りに心が癒される。
給仕を請け負うミアに訊ねられ、一番近くのタルトを取ってもらった。
(んー、フルーツの酸味とクリームの甘さがぴったり!生地も薄くてサクサクしてるし、ぺろっと食べちゃいそう)
お茶との相性もばっちりで幸せな気持ちで食べ進めていたが、ふと魔王の方を見ればお茶にもお菓子にも手を付けていない。
「あの、召し上がらないのですか?」
「ああ」
(え、勿体ない!甘い物が嫌いなのかな?)
一人だけ食べるのは少し気まずい。それでも黙々と食べ続けるのは決して意地汚いわけじゃなくて、出された物を食べないのは作り手に対して失礼だからだ。
(あれ、でもそれなら何でこんなに大量のスイーツが用意されているの?)
そんなことを考えていると、お茶のお代わりが注がれる。
「ありがとう。ミアの淹れてくれるお茶はとても美味しいね」
「いえ、茶葉が良いからです!私は特に何も…」
話しかけるとミアは顔を真っ赤にして、否定する。その仕草はフェリクスに似ていて、心がぎゅっとなった佑那は思ったことをしっかり伝えることにした。
「そんなことないよ!あんまり詳しくないけど、美味しくお茶を淹れるには蒸らし時間や温度が大切なのでしょう?丁寧に淹れてくれるからこんなに美味しいんだと思う」
「……あ、ありがとうございます。お口にあって何よりです」
顔はまだ赤いままだが、はにかむような笑顔を見せた。
(可愛いな)
思わずほっこりした気持ちになる。フィラルド城ではフェリクスともこんな風に話していたことを思い出す。つい数日前のことなのにかなり昔のことのように感じる。
対面の魔王は相変わらず佑那を見ているが、もうあまり気にしないことにした。珍しい生き物を観察してい
る、といったところだろうか。整った顔立ちなのに、感情を見せないため無機質な人形のように感じられてしまう。感情を出さないよう努めているのか、それとも元々欠落しているのか。彼の言動は予想がつかないことばかりで、本当は何を考えているのか見当もつかない。
そんなことを考えていたため、佑那は自分もまた魔王を見つめていることに気づいていない。魔王が急に佑那から顔をそらしたかと思うと、部屋から出て行った。
結局お茶もお菓子もそのままだ。不思議に思いつつも、佑那は一人でティータイムを堪能したのだった。
雪の舞い散る中一瞬で己を害しようとした魔物をすべて殲滅した。その場に居合わせたのはただの偶然で、少し離れたところでその様子を見ていたが、その圧倒的な力量と容赦なく叩きつけるその無慈悲さに目を奪われる。
体が勝手に震え、初めて畏怖の感情を知った。まだ若く自分の力を過信して驕っていた自分が、その光景を目にした瞬間に己の力量を思い知らされたのだ。
この方に一生お仕えしたいと、傍においてもらえるよう懇願した。返事はなかったが、半ば強引についていき、今では腹心として周囲に認められるようになった。
あの時の選択が間違っていたとは決して思わないのだが――。
思えばその日はずっと陛下の様子がおかしかった。
境界付近におけるフィラルド国との諍いについて報告をしたが、その時陛下は関心を示していないようだった。国などは人間が勝手に決めた境界線だ。それがあることでお互い不干渉を保つことができるが、人の決まりに従わされているようで何となく不快ではある。一部の魔物がそれを越えようが越えまいがどうでも良いと感じるのはそのせいでもあった。
だが夜になって急にフィラルドに行くと告げるなり、単身フィラルド城に乗り込んだ。どんな心境の変化があったのか確かめようもないが、それでも陛下がそのような行為に出るなど通常ではありえないことだ。
必死で説得しようとしたが耳を傾けてくれず、すぐに戻ってきたのだがその腕には何故か人間の少女を抱えていた。
しかも扱いが丁重であることを見てとって、嫌な予感を覚えた。
そして嫌な予感ほどよく当たるのだ。
「どうしたら姫は我のことを好きになってくれるだろうか」
翌日アーベルの部屋を訪れた陛下が開口一番に告げた言葉だ。主からの問いに知りませんとは答えられない。だがアーベルは驚きのあまり、すぐに返答ができなかった。
なぜなら、陛下が今まで他者の感情に興味を示すことなどなかったし、それも相手からの好意を求めるなど天変地異の前触れではないか、と思うぐらいの衝撃的な言葉だった。
陛下の感情の起伏は非常に乏しい。喜怒哀楽を表に出すことはほとんどなく、現に今とて平常と変わらない表情でこちらを見ている。時折不快な感情を示すことはあるが、大抵はその原因となった者を強制排除して終わりである。姫からの好意を求めているということは裏を返せば陛下が姫に好意を寄せているのではないか。
(ーーいや、まさか……そんなことはあり得ない)
すぐに自分の考えを打ち消そうとするが、一度抱いてしまった疑念はなかなか晴れない。
「アーベル」
思った以上に自分は混乱しているようだと気づいたのは、主から名前を呼ばれて我に返ってからだ。陛下の右腕たるものこの程度で狼狽えてはいけない。動揺を押し殺し、何とか主に返答する。
「…そう、ですね。まずは姫の好きなものを与えてみてはいかがでしょうか?」
「それでは書庫にご案内いたします」
そうアーベルに告げられたのは翌朝、食事を済ませた直後だった。急にどうしたのかと佑那が不思議に思って首をかしげると、魔王から声をかけられた。
「本が好きなのだろう?」
(ここの本はダメだけど、別の本なら良いってことね)
こんな状況で悠長に本を読んでいる場合ではないだろうという考えもよぎったが、せっかくの機会なのだからと大人しくアーベルについていく。
「魔導書や呪術関係の書物が大半ですので、あなたが好むような本はないかもしれませんが」
そう前置きして一通り書庫の説明をしてくれた。20帖ぐらいの広さだが本棚以外にも乱雑に積み重ねられているので、結構な蔵書数があるのだろう。
佑那の目的は歴史や伝記関連の本だ。フィラルド王国に記録があったのだから、魔王側にもその記録は残っていないのだろうかと思いついた。救世主がフィラルドを救った経緯が分かれば、元の世界に戻るヒントも分かるかもしれない。
(でもあんまり期待しちゃ駄目だよね。救世主について詳細な記録が残っていれば、私の正体はとっくにばれているだろうし)
そう思うと自分があまりにも危険な状況にいることを改めて実感する。
「それからこのフロアは他の魔物が出入りすることもあるため、書庫の外に勝手に出ないようにしてくださいね。あなたが問題を起こせば私が陛下からお叱りを受けますので」
アーベルはそっけない口調で忠告する。物言いは僅かに丁寧になっていたものの、不愉快そうに眇められた眼差しに佑那は無言で頷いた。
佑那としては魔王より意思の疎通ができそうなアーベルに聞きたいことがあるのだが、恐らく相手にしてもらえないし、好意的ではないアーベルに上手く質問ができるとは思えない。
まずはできることからだと、佑那は気を取り直して目的の本を探すことに集中した。
部屋に戻ると何やら甘く香ばしい匂いが漂っていた。テーブルにはムースやタルト、焼き菓子などが所狭しと並べられており、魔王はソファーに座り書類のようなものに目を通している。
「姫様、お帰りなさいませ。準備が出来ておりますので、こちらにどうぞ」
昨日お茶を運んできてくれた魔物の少女、ミアに声を掛けられそのまま席に着く。
魔王がいなくなったあと、控えめに名前を告げ佑那の侍女となったことを告げた。鮮やかな赤毛が特徴の見た目は10歳ぐらいの少女だが、佑那よりも年上らしい。
人間である自分に良い感情を抱いていないだろうかと内心不安だったが、ミアは佑那に対して嫌悪感を見せなかったし、一生懸命仕事をこなそうとする様子を見て嫌がらせの心配はしなくて良さそうだとこっそり胸を撫でおろした。実年齢はともかく見た目年齢で緊張しなくて良いのもありがたい。
「これはミアが作ったの?美味しそうだね」
「いえ、私は少しお手伝いしただけで、全てアーベル様が作られました」
青い瞳が生き生きと輝き、どこか誇らしげな口調になる。
「えっ…、それは、すごいね?」
イメージと一致せずに思わず疑問形になってしまった。人は見かけによらないというが、あの仏頂面でお菓子を作っている姿は想像できない。
魔王が対面に座るとお茶が注がれ、アールグレイに似た爽やかな香りに心が癒される。
給仕を請け負うミアに訊ねられ、一番近くのタルトを取ってもらった。
(んー、フルーツの酸味とクリームの甘さがぴったり!生地も薄くてサクサクしてるし、ぺろっと食べちゃいそう)
お茶との相性もばっちりで幸せな気持ちで食べ進めていたが、ふと魔王の方を見ればお茶にもお菓子にも手を付けていない。
「あの、召し上がらないのですか?」
「ああ」
(え、勿体ない!甘い物が嫌いなのかな?)
一人だけ食べるのは少し気まずい。それでも黙々と食べ続けるのは決して意地汚いわけじゃなくて、出された物を食べないのは作り手に対して失礼だからだ。
(あれ、でもそれなら何でこんなに大量のスイーツが用意されているの?)
そんなことを考えていると、お茶のお代わりが注がれる。
「ありがとう。ミアの淹れてくれるお茶はとても美味しいね」
「いえ、茶葉が良いからです!私は特に何も…」
話しかけるとミアは顔を真っ赤にして、否定する。その仕草はフェリクスに似ていて、心がぎゅっとなった佑那は思ったことをしっかり伝えることにした。
「そんなことないよ!あんまり詳しくないけど、美味しくお茶を淹れるには蒸らし時間や温度が大切なのでしょう?丁寧に淹れてくれるからこんなに美味しいんだと思う」
「……あ、ありがとうございます。お口にあって何よりです」
顔はまだ赤いままだが、はにかむような笑顔を見せた。
(可愛いな)
思わずほっこりした気持ちになる。フィラルド城ではフェリクスともこんな風に話していたことを思い出す。つい数日前のことなのにかなり昔のことのように感じる。
対面の魔王は相変わらず佑那を見ているが、もうあまり気にしないことにした。珍しい生き物を観察してい
る、といったところだろうか。整った顔立ちなのに、感情を見せないため無機質な人形のように感じられてしまう。感情を出さないよう努めているのか、それとも元々欠落しているのか。彼の言動は予想がつかないことばかりで、本当は何を考えているのか見当もつかない。
そんなことを考えていたため、佑那は自分もまた魔王を見つめていることに気づいていない。魔王が急に佑那から顔をそらしたかと思うと、部屋から出て行った。
結局お茶もお菓子もそのままだ。不思議に思いつつも、佑那は一人でティータイムを堪能したのだった。
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