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第1章
敗北の理由
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通常バディは相手が戦線離脱するまで変わらない。回数を重ねるごとにお互いの意思疎通が円滑になるし、それぞれの長所短所を理解し、戦況に応じて臨機応変に対処することができるからだ。
だがラウルの場合はその時々でバディが変わる。回数を重ねても意思疎通が図りづらいこと、続けて組むと精神的に相手が参ってしまうからだ。淡々と効率的に任務をこなすラウルに嫌悪を覚える者や、神経をすり減らしてしまう者も多い。
今回のバディはリッツだった。前回組んだのはエルザと会ったサポートの時以来だ。戦場に向かう途中の会話を思い出して、戦場に着く前に声を掛けた。
「リッツ、エリックのこと守れなくてごめん」
規則的な足音が止まり、リッツは金魚のように口をパクパク動かしている。喉でも傷めて声が出せないのだろうか。
「お前、どうしたんだ……え、頭大丈夫か?」
長い沈黙のあと、肩をつかまれて詰め寄られた。わりとひどい暴言を吐かれているのは、今更の謝罪のせいなのか。
「先日、君が言っていた言葉と感情を理解した。大切な友人を蔑ろにした行為に腹を立てていたことに気づいたから、謝りたいと思った」
「……エリックのことはもう折り合いがついてたから、いいんだけどよ。お前が人の気持ちを理解とか………他に変わったことはあんのか?」
「ないと思う」
「ならいい。………気にしてたならあいつも浮かばれる」
悔いるような表情を浮かべたあと、リッツは肩を軽くたたいた。
その意味は分からなかったが、ヒューやエリックなど気安い相手にしている行為だ。すっきりしたようなリッツの表情から不快感を与えなかったようだ。
少しだけ安心感を覚え、これからの任務に備えてラウルは表情を引き締めた。
いつもと同じ戦場で今までどおり戦っているはずだったが、最終日にサポートが投入されるという知らせに、ラウルは僅かに疑問を覚えた。
多少苦戦しているものの、人数も能力もこちらが上だ。
加えてギルバートから相手側に女性兵士がいれば必ず仕留めるよう命令が届いた。特定の兵士の攻撃など初めてだが、サポート投入と関連があるのかもしれない。
どんな思惑があれ命令に従うのみ、そう思ってラウルはそれ以上深く考えるのをやめた。
翌日、後方の遠くない場所からサポートの銃声が聞こえた。長引く銃撃音は苦戦を強いられているようだ。
その音を目指して敵がやってくる可能性も高い。リッツも同様に考えたらしく、無言で合図されて足早に来た道を引き返した。
リッツをフォローすべくラウルは木の上で銃を構えた。スコープ越しに状況を確認しかけて、息を呑む。
そこには味方を庇うように必死で応戦するエルザの姿があった。既視感を覚える光景に嫌な予感を覚えたが、標的に狙いを定める。
一足早く背後に忍び寄ったリッツが敵を倒し、近辺に他の標的がいないことを確認すると、ラウルはすぐさまエルザの元へ駆け出した。
到着するとリッツが仲間――ヒューの傍に膝をついているところだった。顔色はひどい土気色で虚ろな表情を浮かべ、意識はあるものの助からないのは明白だ。
「エルザ」
何か目的があったわけではなく、顔色が悪く思い詰めた表情の彼女が気にかかった。エルザの注意がヒューから逸れた次の瞬間、至近距離で銃声が響いた。
身を固くして振り向いたエルザから言葉がこぼれる。
「どうして…」
「お前のせいだろ。ラウル、そいつは任せた。俺はヒューのバディと合流する」
淡々と告げる口調からリッツが怒りを抑えていることが分かった。普段は喜怒哀楽が激しいが、戦場では誰よりも冷静であろうと努めていることを知っている。
よくヒューと一緒に気の置けない会話をしていたことも、ヒューが苦手な接近戦の演習を最後まで付き合っていたことも、揶揄いながら楽しそうに笑っていたことも――。
エルザはリッツがどうしてヒューを撃ったのか理解できないようだった。それゆえにラウルはエルザが『敗北の女神』と呼ばれている理由を悟った。
戦場において大切なことは、生き延びるとこと勝利することだ。時には非情な決断をしなければならない。
その判断に迷うような人間はギルバートから容赦なく切り捨てられ、除隊することになる。自分の命と勝利を天秤にかけたとき、勝利をとらなければいけない。
「エルザ、よく聞いて。ヒューは助からなかった。彼は君に放置するように伝えたはずだ」
「でも……!」
「それが勝利に繋がるからだ。僕たちはそう訓練されている。君が庇わなければヒューは自害していた」
共に過ごしてきた仲間が傷ついていたなら、庇いたくなるのが普通なのだろう。復帰できるような怪我であれば援護も一つの方法だが、瀕死の仲間を庇っても生存数としてカウントされる可能性は低く、自分が窮地に陥る確率が格段に上がる。
そんな状況はマイナスでしかない。だから自分が助からない、勝利の妨げになると判断した場合は自ら命を絶つ。
ギルバートに叩きこまれたことの一つだ。
リッツが駆けつけた時には、ヒューは銃を持つ力も残っていなかったのだろう。自分を守ろうとするエルザの前で自害することを躊躇ったのだ。これ以上苦しませないためにリッツは代わりにヒューを撃った。
ヒューがエルザに怒りを覚えたのは、苦痛を引き延ばし、友人を手に掛ける原因を作ったからに他ならない。
「エルザ、君は戦場にいるには優しすぎる」
彼女は全員守りたかったのだろう。その判断は時に仲間を危険に晒し、その反動として彼女のバディが犠牲になる確率が高くなった。
エルザ自身は優秀がゆえに生き延びることができたが、守る対象が多くなるとどうしても犠牲が出る。自分だけ助かったというその罪悪感から更に助けることに固執し、その結果エルザは部隊の勝率を下げている。
それを告げるにはそぐわない場所とタイミングだし、恐らく彼女も本当は気づいている。
唇を噛みしめて悔しそうな表情のまま、エルザは何も言わなかった。
「他の仲間と合流するまで僕とバディを組もう」
短い時間とはいえ戦場で悠長に話をしてしまった。銃撃戦の後で一ヶ所に留まりつけることは生存率を下げる。エルザが無言で頷いたことを確認すると、リッツが向かった先と反対の方向に進んだ。
気配はあるから付いて来ていることは分かるが、時折不安になって振り向いた。その様子を気づいていながら、エルザは目を合わせようとしなかった。合図を送れないとバディ同士の意思の疎通が出来ない。
(もう少し話をする必要があるかもしれない……)
そう思った瞬間、肌が粟立つ感覚に咄嗟にエルザごと地面に押し倒した。
目の前にあった枝が吹っ飛んだのを横目に見ながら、ラウルは立て続けに二回撃った。すぐさま別方向から銃弾が飛んできて、自分の予感が当たったことが証明された。
体勢を立て直したエルザが木陰に身を寄せながら応戦し始めたのを確認して、最初の銃弾が飛んできた方向に目を向けると、遠ざかる狙撃者の姿があった。
それと同時に銃撃も止まり、彼女を逃がすためだけの攻撃だったと分かった。
僅かに確認できた顔と体型は女性のもので間違いないだろう。
恐らくは上官から必ず仕留めるよう命令された女性兵士。ギリギリまで視線を感じなかった彼女は優秀な兵士であり、わざわざ指示されただけあって、排除しなければこちらの仲間が危ない。
取り逃がしたままギルバートに報告すれば、かなりのペナルティを課されるだろう。
だがその後ラウルは上官の命令を遂行することが出来なかった。
だがラウルの場合はその時々でバディが変わる。回数を重ねても意思疎通が図りづらいこと、続けて組むと精神的に相手が参ってしまうからだ。淡々と効率的に任務をこなすラウルに嫌悪を覚える者や、神経をすり減らしてしまう者も多い。
今回のバディはリッツだった。前回組んだのはエルザと会ったサポートの時以来だ。戦場に向かう途中の会話を思い出して、戦場に着く前に声を掛けた。
「リッツ、エリックのこと守れなくてごめん」
規則的な足音が止まり、リッツは金魚のように口をパクパク動かしている。喉でも傷めて声が出せないのだろうか。
「お前、どうしたんだ……え、頭大丈夫か?」
長い沈黙のあと、肩をつかまれて詰め寄られた。わりとひどい暴言を吐かれているのは、今更の謝罪のせいなのか。
「先日、君が言っていた言葉と感情を理解した。大切な友人を蔑ろにした行為に腹を立てていたことに気づいたから、謝りたいと思った」
「……エリックのことはもう折り合いがついてたから、いいんだけどよ。お前が人の気持ちを理解とか………他に変わったことはあんのか?」
「ないと思う」
「ならいい。………気にしてたならあいつも浮かばれる」
悔いるような表情を浮かべたあと、リッツは肩を軽くたたいた。
その意味は分からなかったが、ヒューやエリックなど気安い相手にしている行為だ。すっきりしたようなリッツの表情から不快感を与えなかったようだ。
少しだけ安心感を覚え、これからの任務に備えてラウルは表情を引き締めた。
いつもと同じ戦場で今までどおり戦っているはずだったが、最終日にサポートが投入されるという知らせに、ラウルは僅かに疑問を覚えた。
多少苦戦しているものの、人数も能力もこちらが上だ。
加えてギルバートから相手側に女性兵士がいれば必ず仕留めるよう命令が届いた。特定の兵士の攻撃など初めてだが、サポート投入と関連があるのかもしれない。
どんな思惑があれ命令に従うのみ、そう思ってラウルはそれ以上深く考えるのをやめた。
翌日、後方の遠くない場所からサポートの銃声が聞こえた。長引く銃撃音は苦戦を強いられているようだ。
その音を目指して敵がやってくる可能性も高い。リッツも同様に考えたらしく、無言で合図されて足早に来た道を引き返した。
リッツをフォローすべくラウルは木の上で銃を構えた。スコープ越しに状況を確認しかけて、息を呑む。
そこには味方を庇うように必死で応戦するエルザの姿があった。既視感を覚える光景に嫌な予感を覚えたが、標的に狙いを定める。
一足早く背後に忍び寄ったリッツが敵を倒し、近辺に他の標的がいないことを確認すると、ラウルはすぐさまエルザの元へ駆け出した。
到着するとリッツが仲間――ヒューの傍に膝をついているところだった。顔色はひどい土気色で虚ろな表情を浮かべ、意識はあるものの助からないのは明白だ。
「エルザ」
何か目的があったわけではなく、顔色が悪く思い詰めた表情の彼女が気にかかった。エルザの注意がヒューから逸れた次の瞬間、至近距離で銃声が響いた。
身を固くして振り向いたエルザから言葉がこぼれる。
「どうして…」
「お前のせいだろ。ラウル、そいつは任せた。俺はヒューのバディと合流する」
淡々と告げる口調からリッツが怒りを抑えていることが分かった。普段は喜怒哀楽が激しいが、戦場では誰よりも冷静であろうと努めていることを知っている。
よくヒューと一緒に気の置けない会話をしていたことも、ヒューが苦手な接近戦の演習を最後まで付き合っていたことも、揶揄いながら楽しそうに笑っていたことも――。
エルザはリッツがどうしてヒューを撃ったのか理解できないようだった。それゆえにラウルはエルザが『敗北の女神』と呼ばれている理由を悟った。
戦場において大切なことは、生き延びるとこと勝利することだ。時には非情な決断をしなければならない。
その判断に迷うような人間はギルバートから容赦なく切り捨てられ、除隊することになる。自分の命と勝利を天秤にかけたとき、勝利をとらなければいけない。
「エルザ、よく聞いて。ヒューは助からなかった。彼は君に放置するように伝えたはずだ」
「でも……!」
「それが勝利に繋がるからだ。僕たちはそう訓練されている。君が庇わなければヒューは自害していた」
共に過ごしてきた仲間が傷ついていたなら、庇いたくなるのが普通なのだろう。復帰できるような怪我であれば援護も一つの方法だが、瀕死の仲間を庇っても生存数としてカウントされる可能性は低く、自分が窮地に陥る確率が格段に上がる。
そんな状況はマイナスでしかない。だから自分が助からない、勝利の妨げになると判断した場合は自ら命を絶つ。
ギルバートに叩きこまれたことの一つだ。
リッツが駆けつけた時には、ヒューは銃を持つ力も残っていなかったのだろう。自分を守ろうとするエルザの前で自害することを躊躇ったのだ。これ以上苦しませないためにリッツは代わりにヒューを撃った。
ヒューがエルザに怒りを覚えたのは、苦痛を引き延ばし、友人を手に掛ける原因を作ったからに他ならない。
「エルザ、君は戦場にいるには優しすぎる」
彼女は全員守りたかったのだろう。その判断は時に仲間を危険に晒し、その反動として彼女のバディが犠牲になる確率が高くなった。
エルザ自身は優秀がゆえに生き延びることができたが、守る対象が多くなるとどうしても犠牲が出る。自分だけ助かったというその罪悪感から更に助けることに固執し、その結果エルザは部隊の勝率を下げている。
それを告げるにはそぐわない場所とタイミングだし、恐らく彼女も本当は気づいている。
唇を噛みしめて悔しそうな表情のまま、エルザは何も言わなかった。
「他の仲間と合流するまで僕とバディを組もう」
短い時間とはいえ戦場で悠長に話をしてしまった。銃撃戦の後で一ヶ所に留まりつけることは生存率を下げる。エルザが無言で頷いたことを確認すると、リッツが向かった先と反対の方向に進んだ。
気配はあるから付いて来ていることは分かるが、時折不安になって振り向いた。その様子を気づいていながら、エルザは目を合わせようとしなかった。合図を送れないとバディ同士の意思の疎通が出来ない。
(もう少し話をする必要があるかもしれない……)
そう思った瞬間、肌が粟立つ感覚に咄嗟にエルザごと地面に押し倒した。
目の前にあった枝が吹っ飛んだのを横目に見ながら、ラウルは立て続けに二回撃った。すぐさま別方向から銃弾が飛んできて、自分の予感が当たったことが証明された。
体勢を立て直したエルザが木陰に身を寄せながら応戦し始めたのを確認して、最初の銃弾が飛んできた方向に目を向けると、遠ざかる狙撃者の姿があった。
それと同時に銃撃も止まり、彼女を逃がすためだけの攻撃だったと分かった。
僅かに確認できた顔と体型は女性のもので間違いないだろう。
恐らくは上官から必ず仕留めるよう命令された女性兵士。ギリギリまで視線を感じなかった彼女は優秀な兵士であり、わざわざ指示されただけあって、排除しなければこちらの仲間が危ない。
取り逃がしたままギルバートに報告すれば、かなりのペナルティを課されるだろう。
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