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騎士の罪
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泣き疲れて気を失うように眠ってしまったハルカの顔には、涙の跡が残っていて痛々しい。
『ごめんなさい……ごめんなさい』
泣きながらハルカはずっと謝っていた。家族への罪悪感に押しつぶされそうな彼女に何と声を掛ければ良かったのだろう。
『優しい、家族思いの子なんだろう』
ジェイの言葉は正しかった。恐怖や苦痛を押し隠して平然としていたのは、誰も頼ることが出来ない環境にいたハルカの努力の賜物に過ぎない。
意識を失う直前に聞いた願いを口にするのに、どれほどの勇気が必要だっただろうと思えば胸が痛む。
『か、帰れなくていいから、無事を家族に知らせたいの。そしたら、ちゃんと言うこと聞くし、何でもするから。だからお願い……お願いします』
本人も無理な願いだと予想しながら、それでも一縷の望みをかけて懇願した言葉にメルヴィンは応えてやることが出来なかった。
感情を失った瞳からは新たに涙が溢れて、崩れ落ちそうになるハルカを支えても反応を示すことなく、ただ声もなくただ泣き続けていた。
ベッドに運ぼうと抱き上げかけて、ハルカが縋るように自分の服を握りしめていることに気づく。小さな手からそっと引き抜こうとすれば、その手に力がこもり一筋の涙がこぼれる。
「い……ないで、おにいちゃ……」
大切な家族の夢を見ているらしい。夢の中だけでも会わせてやりたいとメルヴィンはハルカが目を覚ますまで、このままの姿勢でいることにした。
(目を覚ました後も、しばらく目を離すわけにはいかないな……)
自責の念に堪えられなくなり、自ら命を絶つ者は多い。ましてやこんな環境で一人耐えていたハルカのことだ。小さなことがきっかけで心が揺らいでしまうことも十分にあり得る。
そんなハルカのために何が出来るだろうか。助けを求めているのにどうすることも出来ない無力感と、これまでにない罪悪感にメルヴィンは襲われていた。
運命の相手になってと言われたのは、信用できる人物が欲しいという意味でとらえていたが、あれは無意識に助けを求めていたのだろう。
ハルカの心情を理解しているつもりでいた自分が恥ずかしい。
傍若無人すれすれの態度と強気な発言にばかり気を取られて、本当の彼女の声を聞こうとしていなかった。少なくともメルヴィンだけはあの晩ハルカの心の裡を聞いていたというのに。
(ハルカが召喚されたのは俺の所為だ)
どんな人物かも分からないのに異世界からの人間を呼び寄せるのは危険だとメルヴィンは確かにアンリを諫めていた。
だがあの日、陛下に仕事の報告を終えた後の会話が、ハルカの命運を分けてしまった。
「いるかどうかも分からない存在に固執するなど嘆かわしい……。あれは王太子に相応しい器ではない、そう思わんか?お前のほうがよほど優秀だというのに、子が出来てしまったばっかりに……」
「俺ではとても務まりませんよ。アンリ王太子殿下のような方に仕えることが出来たのは僥倖です。それに、俺も運命の相手に会えるのなら会ってみたいと思っていますから」
「ほう、お前も興味があるとは知らなかった。確かに姉上にもそういう面があったな」
メルヴィンが何を言っても最終的にはメルヴィンの母の話題に変わる。前国王夫妻よりも姉に愛情を注がれて育った陛下は、実姉への敬愛を隠そうとしない。それはメルヴィンが幼い頃から変わらず、若くして天に召されたことで半ば神聖化してしまった節さえある。
姉の血を引く子供ということでメルヴィンは手放しで褒められる一方で、実の息子には無関心だ。
アンリが運命の相手を求めているのは、両親からの愛情を得られなかったことに端を発しているのに、何故気づかないのだろう。
「メルヴィン、父上が召喚を許可してくれたんだ!絶対に反対されると思っていたのに、私の言葉に耳を傾けてくれたのは初めてかもしれない。……ごめん。メルヴィンが私のことを思って窘めてくれているのは分かっているけど、どうしても諦めきれない……」
憤りから発した自分の一言で、陛下が意見を変えたのかもしれない。そう思ったものの、嬉しそうなアンリにそれを告げる気にはなれなかった。
運命の相手に会えるという期待よりも、父親に肯定してもらえたことを喜んでいたからだ。
メルヴィンが口を噤み傍観した結果、何の瑕疵もないハルカを苦しめている。
これが罪でなければ何だと言うのだろう。
謝るのは容易いが、それはただの自己満足に過ぎない。召喚を望んだアンリにすら、冷淡な態度に徹しきれずに、拒絶するための刃はハルカ自身の心を傷付けている。
(ハルカはアンリと王妃の関係に気づいたのだろう……)
だからこそ傷付けることに躊躇いを覚えるものの、家族の辛苦を思えば許すことも出来ずにいるのだ。
自分のものより高い体温と小さく頼りない身体は、在りし日のアンリを思い起こさせる。
助けを乞うように伸ばされた手を取ることに躊躇ってしまった。そしてその後に起こった出来事を知り、メルヴィンは公爵家を継ぐことよりもアンリの騎士になることを選んだ。
(――いや、選ばされたか)
アンリの騎士になったことを後悔していないし、諦めて受け入れたのは自分自身だ。しがみついている手を上から包み込んで、今度こそ躊躇わないとメルヴィンは覚悟を決めた。
『ごめんなさい……ごめんなさい』
泣きながらハルカはずっと謝っていた。家族への罪悪感に押しつぶされそうな彼女に何と声を掛ければ良かったのだろう。
『優しい、家族思いの子なんだろう』
ジェイの言葉は正しかった。恐怖や苦痛を押し隠して平然としていたのは、誰も頼ることが出来ない環境にいたハルカの努力の賜物に過ぎない。
意識を失う直前に聞いた願いを口にするのに、どれほどの勇気が必要だっただろうと思えば胸が痛む。
『か、帰れなくていいから、無事を家族に知らせたいの。そしたら、ちゃんと言うこと聞くし、何でもするから。だからお願い……お願いします』
本人も無理な願いだと予想しながら、それでも一縷の望みをかけて懇願した言葉にメルヴィンは応えてやることが出来なかった。
感情を失った瞳からは新たに涙が溢れて、崩れ落ちそうになるハルカを支えても反応を示すことなく、ただ声もなくただ泣き続けていた。
ベッドに運ぼうと抱き上げかけて、ハルカが縋るように自分の服を握りしめていることに気づく。小さな手からそっと引き抜こうとすれば、その手に力がこもり一筋の涙がこぼれる。
「い……ないで、おにいちゃ……」
大切な家族の夢を見ているらしい。夢の中だけでも会わせてやりたいとメルヴィンはハルカが目を覚ますまで、このままの姿勢でいることにした。
(目を覚ました後も、しばらく目を離すわけにはいかないな……)
自責の念に堪えられなくなり、自ら命を絶つ者は多い。ましてやこんな環境で一人耐えていたハルカのことだ。小さなことがきっかけで心が揺らいでしまうことも十分にあり得る。
そんなハルカのために何が出来るだろうか。助けを求めているのにどうすることも出来ない無力感と、これまでにない罪悪感にメルヴィンは襲われていた。
運命の相手になってと言われたのは、信用できる人物が欲しいという意味でとらえていたが、あれは無意識に助けを求めていたのだろう。
ハルカの心情を理解しているつもりでいた自分が恥ずかしい。
傍若無人すれすれの態度と強気な発言にばかり気を取られて、本当の彼女の声を聞こうとしていなかった。少なくともメルヴィンだけはあの晩ハルカの心の裡を聞いていたというのに。
(ハルカが召喚されたのは俺の所為だ)
どんな人物かも分からないのに異世界からの人間を呼び寄せるのは危険だとメルヴィンは確かにアンリを諫めていた。
だがあの日、陛下に仕事の報告を終えた後の会話が、ハルカの命運を分けてしまった。
「いるかどうかも分からない存在に固執するなど嘆かわしい……。あれは王太子に相応しい器ではない、そう思わんか?お前のほうがよほど優秀だというのに、子が出来てしまったばっかりに……」
「俺ではとても務まりませんよ。アンリ王太子殿下のような方に仕えることが出来たのは僥倖です。それに、俺も運命の相手に会えるのなら会ってみたいと思っていますから」
「ほう、お前も興味があるとは知らなかった。確かに姉上にもそういう面があったな」
メルヴィンが何を言っても最終的にはメルヴィンの母の話題に変わる。前国王夫妻よりも姉に愛情を注がれて育った陛下は、実姉への敬愛を隠そうとしない。それはメルヴィンが幼い頃から変わらず、若くして天に召されたことで半ば神聖化してしまった節さえある。
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アンリが運命の相手を求めているのは、両親からの愛情を得られなかったことに端を発しているのに、何故気づかないのだろう。
「メルヴィン、父上が召喚を許可してくれたんだ!絶対に反対されると思っていたのに、私の言葉に耳を傾けてくれたのは初めてかもしれない。……ごめん。メルヴィンが私のことを思って窘めてくれているのは分かっているけど、どうしても諦めきれない……」
憤りから発した自分の一言で、陛下が意見を変えたのかもしれない。そう思ったものの、嬉しそうなアンリにそれを告げる気にはなれなかった。
運命の相手に会えるという期待よりも、父親に肯定してもらえたことを喜んでいたからだ。
メルヴィンが口を噤み傍観した結果、何の瑕疵もないハルカを苦しめている。
これが罪でなければ何だと言うのだろう。
謝るのは容易いが、それはただの自己満足に過ぎない。召喚を望んだアンリにすら、冷淡な態度に徹しきれずに、拒絶するための刃はハルカ自身の心を傷付けている。
(ハルカはアンリと王妃の関係に気づいたのだろう……)
だからこそ傷付けることに躊躇いを覚えるものの、家族の辛苦を思えば許すことも出来ずにいるのだ。
自分のものより高い体温と小さく頼りない身体は、在りし日のアンリを思い起こさせる。
助けを乞うように伸ばされた手を取ることに躊躇ってしまった。そしてその後に起こった出来事を知り、メルヴィンは公爵家を継ぐことよりもアンリの騎士になることを選んだ。
(――いや、選ばされたか)
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