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護りたいもの
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もう子供ではないのだから、と何度自分に言い聞かせても動悸は一向に収まらない。人払いをした執務室でアンリは蹲っていた。
(いまだにあの人に怯えているなんて情けない……)
ハルカがグラスに口を付けようとする光景を見た瞬間、背筋が粟立つと同時にハルカの名を叫んでいた。驚きの表情を浮かべたハルカにその理由は分からなかっただろうが、好機とばかりにグラスを故意に落としていた。
そちらに注意を引かれたため誰も冷ややかな母上の表情には気づかなかっただろう。薄っすらと微笑んでいるのに冷ややかな瞳は、アンリが彼女の望まない行動を取った時に見せるものだ。
『少し躾を手伝ってあげようと思っただけよ』
その躾がどういう類いを意味しているのか、アンリは身をもって知っている。
(っ、ハルカは駄目だ……ハルカだけは護らないと――)
ハルカに渡せなかった失敗作であるヒヨコを掴むと、あの日のハルカの表情が浮かぶ。アンリの作ったヒヨコを喜んでくれるのはきっと後にも先にも彼女だけだろう。
王太子らしくないものは全て排除され、どれだけ気に入っていた物でも手放すことを強要された。
作り方を教えてくれた侍女も勤務態度を理由に解雇されたが、あれもアンリに余計なことを教えたせいだったと気づいたのはしばらく経ってからのことだ。
小さな弟にと休憩時間にちまちまと作業する姿を目にしたアンリに、恥ずかしそうに告げた侍女の顔はほとんど覚えていない。だけど彼女がそのぬいぐるみに向ける眼差しがとても優しくて幸せそうだった。
誰かのためを思って作られたものが、何よりも貴重な宝物のように輝いて見えて羨ましいという感情を呑み込んだ。
たとえそのぬいぐるみを譲ってもらったところでそれはアンリの欲しい物ではない。だから代わりに作り方を教えて欲しいと告げた時、その侍女は驚きながらも快諾してくれた。
心を砕き、愛情を傾けられるのはどんな気持ちなのだろう。
愛されないことが惨めで、寂しいなんてメルヴィンにさえ言えなかった。成長するにつれて側にいてくれる人は増えたが、それでも孤独は埋まるどころか強まるばかりだ。
母上に対する恐怖は消えず、誰といてもいつかは離れていくのだろうという諦念を穏やかな微笑みに隠す。
こんな私を愛してくれる人などいるのだろうか。
そして伝承を知り運命の相手を切望してしまった故にアンリは許されないことをしてしまった。
ハルカが笑えるように、悲しい思いをしないように手を尽くすことだけが、アンリに出来る唯一の贖罪だ。
(愛されたい、だけどそれよりも君を愛してしまったから、幸せでいて欲しいんだ)
ハルカのことを考えているうちに息苦しさが薄れていた。
彼女の側にはメルヴィンがいるから大丈夫だろうが、二度とこんなことがないよう対処しなければならない。
「メルヴィンに護衛を任せているそうだな」
珍しく話しかけてきた国王に微笑みながら、アンリは慎重に言葉を選ぶ。
「はい。故郷を離れて心細い思いをしているようなのですが、彼であれば安心して任せられます」
「ああ、そうだな。メルヴィンは姉上に似て困っている者を放っておけない性格だからな。お前も見習いなさい」
懐かしむような瞳に宿る愛情は決してアンリに向けられることはないが、機嫌を損ねることがなかったことに安堵する。代わりに刺々しい視線が正面から向けられているが、それは仕方のないことだ。
「アンリも優しい子ですよ。平民にさえその評判が伝わっているのに父親がそれを理解していないなんて、嘆かわしいこと」
「優しいというよりも甘いのだろう。臣下からも見くびられているそうじゃないか」
月に一度の食事会が険悪な雰囲気になるのは毎回のことで、いい加減止めてしまえばいいのに、慣例に従って続けているようなものだ。
問われたことだけに言葉を返し、義務的に味気ない食事を口に運ぶ。
「アンリ、貴方に渡したいものがあったの。あちらに戻る前に部屋に来てちょうだい。忙しければ代わりにあの子に取りに来てもらうわ」
「……ハルカは使用人ではありません。私が参りますからそのようなことを頼むのは止めてください」
碌な用件でないことは分かっているため断ろうとしたのを察して、添えられた一言に反論したものの、不用意な接触の可能性は潰しておいたほうがいい。
だから決して後悔などしていない。
気持ち悪さを堪えながら、朦朧とする意識の中でハルカのことを考える。ここにいるのが彼女でなくて良かった。
生臭い匂いが立ち込める暗闇の中、シューッという音が聞こえる度に身体を強張らせる。ぬるりと足元にまとわりつく感触もだいぶ麻痺してきたが、不快なことには変わりない。
(流石に一時間以上は拘束されないはずだ。あまり遅くなれば異変が起きたと見なされる)
そう考えていると、ごとりと重い音とともに頭上から光が零れて、アンリは眩しさに目を細めた。
「あら、私の可愛い子たちと仲良くなったのかしら?昔はあんなに泣き叫んでいたのに」
「一生仲良くなれそうにはありません。用件はお済みですか?」
つまらなそうな口調はアンリの心が折れていないせいだろう。蛇だらけの場所に閉じ込められたことは苦痛で仕方なかったが、許しを請うことは今後のハルカの安全にも影響する。
「たまには親子水入らずで過ごす時間を設けたいと伝えているの。だからゆっくり話が出来るわ。貴方が素直に聞く気になったらお茶でも飲みながら話しましょうね」
まだ解放する気がないと告げられ、絶望感に足元から崩れ落ちそうになる。そんなアンリの反応に満足したように王妃が喜悦に満ちた表情を浮かべている。
再び暗闇に包まれかけた時、頭上で何やら慌ただしい足音が聞こえて来た。アンリの耳には内容までは聞こえなかったが、苛立たし気に扇子を閉じる音とともに縄梯子が落ちて来る。
用心しながらも上るとそこにはこの場所の管理を任されている使用人が一人、平伏した状態でいるだけだ。彼を処分したところで人員が差し替えられるだけで何の意味もない。
無人になった部屋を横切り、外に出ると護衛であるアッシュとジェレミーが待っていた。
「迎えに来てくれたのかい?」
「はい。お戻りが遅い場合は、各所に連絡してお迎えに上がるよう隊長から厳命されておりました」
アンリの様子から何か不穏な気配を察して根回しをしてくれていたらしい。護るつもりが結局また護られてしまった。冷えた心にじわりと沁み渡るようなメルヴィンの配慮に自然と笑みが浮かぶ。
(これ以上母上の好きにはさせない)
弱った心を奮い立たせるように、アンリは心の中で固く誓った。
(いまだにあの人に怯えているなんて情けない……)
ハルカがグラスに口を付けようとする光景を見た瞬間、背筋が粟立つと同時にハルカの名を叫んでいた。驚きの表情を浮かべたハルカにその理由は分からなかっただろうが、好機とばかりにグラスを故意に落としていた。
そちらに注意を引かれたため誰も冷ややかな母上の表情には気づかなかっただろう。薄っすらと微笑んでいるのに冷ややかな瞳は、アンリが彼女の望まない行動を取った時に見せるものだ。
『少し躾を手伝ってあげようと思っただけよ』
その躾がどういう類いを意味しているのか、アンリは身をもって知っている。
(っ、ハルカは駄目だ……ハルカだけは護らないと――)
ハルカに渡せなかった失敗作であるヒヨコを掴むと、あの日のハルカの表情が浮かぶ。アンリの作ったヒヨコを喜んでくれるのはきっと後にも先にも彼女だけだろう。
王太子らしくないものは全て排除され、どれだけ気に入っていた物でも手放すことを強要された。
作り方を教えてくれた侍女も勤務態度を理由に解雇されたが、あれもアンリに余計なことを教えたせいだったと気づいたのはしばらく経ってからのことだ。
小さな弟にと休憩時間にちまちまと作業する姿を目にしたアンリに、恥ずかしそうに告げた侍女の顔はほとんど覚えていない。だけど彼女がそのぬいぐるみに向ける眼差しがとても優しくて幸せそうだった。
誰かのためを思って作られたものが、何よりも貴重な宝物のように輝いて見えて羨ましいという感情を呑み込んだ。
たとえそのぬいぐるみを譲ってもらったところでそれはアンリの欲しい物ではない。だから代わりに作り方を教えて欲しいと告げた時、その侍女は驚きながらも快諾してくれた。
心を砕き、愛情を傾けられるのはどんな気持ちなのだろう。
愛されないことが惨めで、寂しいなんてメルヴィンにさえ言えなかった。成長するにつれて側にいてくれる人は増えたが、それでも孤独は埋まるどころか強まるばかりだ。
母上に対する恐怖は消えず、誰といてもいつかは離れていくのだろうという諦念を穏やかな微笑みに隠す。
こんな私を愛してくれる人などいるのだろうか。
そして伝承を知り運命の相手を切望してしまった故にアンリは許されないことをしてしまった。
ハルカが笑えるように、悲しい思いをしないように手を尽くすことだけが、アンリに出来る唯一の贖罪だ。
(愛されたい、だけどそれよりも君を愛してしまったから、幸せでいて欲しいんだ)
ハルカのことを考えているうちに息苦しさが薄れていた。
彼女の側にはメルヴィンがいるから大丈夫だろうが、二度とこんなことがないよう対処しなければならない。
「メルヴィンに護衛を任せているそうだな」
珍しく話しかけてきた国王に微笑みながら、アンリは慎重に言葉を選ぶ。
「はい。故郷を離れて心細い思いをしているようなのですが、彼であれば安心して任せられます」
「ああ、そうだな。メルヴィンは姉上に似て困っている者を放っておけない性格だからな。お前も見習いなさい」
懐かしむような瞳に宿る愛情は決してアンリに向けられることはないが、機嫌を損ねることがなかったことに安堵する。代わりに刺々しい視線が正面から向けられているが、それは仕方のないことだ。
「アンリも優しい子ですよ。平民にさえその評判が伝わっているのに父親がそれを理解していないなんて、嘆かわしいこと」
「優しいというよりも甘いのだろう。臣下からも見くびられているそうじゃないか」
月に一度の食事会が険悪な雰囲気になるのは毎回のことで、いい加減止めてしまえばいいのに、慣例に従って続けているようなものだ。
問われたことだけに言葉を返し、義務的に味気ない食事を口に運ぶ。
「アンリ、貴方に渡したいものがあったの。あちらに戻る前に部屋に来てちょうだい。忙しければ代わりにあの子に取りに来てもらうわ」
「……ハルカは使用人ではありません。私が参りますからそのようなことを頼むのは止めてください」
碌な用件でないことは分かっているため断ろうとしたのを察して、添えられた一言に反論したものの、不用意な接触の可能性は潰しておいたほうがいい。
だから決して後悔などしていない。
気持ち悪さを堪えながら、朦朧とする意識の中でハルカのことを考える。ここにいるのが彼女でなくて良かった。
生臭い匂いが立ち込める暗闇の中、シューッという音が聞こえる度に身体を強張らせる。ぬるりと足元にまとわりつく感触もだいぶ麻痺してきたが、不快なことには変わりない。
(流石に一時間以上は拘束されないはずだ。あまり遅くなれば異変が起きたと見なされる)
そう考えていると、ごとりと重い音とともに頭上から光が零れて、アンリは眩しさに目を細めた。
「あら、私の可愛い子たちと仲良くなったのかしら?昔はあんなに泣き叫んでいたのに」
「一生仲良くなれそうにはありません。用件はお済みですか?」
つまらなそうな口調はアンリの心が折れていないせいだろう。蛇だらけの場所に閉じ込められたことは苦痛で仕方なかったが、許しを請うことは今後のハルカの安全にも影響する。
「たまには親子水入らずで過ごす時間を設けたいと伝えているの。だからゆっくり話が出来るわ。貴方が素直に聞く気になったらお茶でも飲みながら話しましょうね」
まだ解放する気がないと告げられ、絶望感に足元から崩れ落ちそうになる。そんなアンリの反応に満足したように王妃が喜悦に満ちた表情を浮かべている。
再び暗闇に包まれかけた時、頭上で何やら慌ただしい足音が聞こえて来た。アンリの耳には内容までは聞こえなかったが、苛立たし気に扇子を閉じる音とともに縄梯子が落ちて来る。
用心しながらも上るとそこにはこの場所の管理を任されている使用人が一人、平伏した状態でいるだけだ。彼を処分したところで人員が差し替えられるだけで何の意味もない。
無人になった部屋を横切り、外に出ると護衛であるアッシュとジェレミーが待っていた。
「迎えに来てくれたのかい?」
「はい。お戻りが遅い場合は、各所に連絡してお迎えに上がるよう隊長から厳命されておりました」
アンリの様子から何か不穏な気配を察して根回しをしてくれていたらしい。護るつもりが結局また護られてしまった。冷えた心にじわりと沁み渡るようなメルヴィンの配慮に自然と笑みが浮かぶ。
(これ以上母上の好きにはさせない)
弱った心を奮い立たせるように、アンリは心の中で固く誓った。
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