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騎士の推測
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気怠そうに上げた顔に、メルヴィンは僅かな違和感を覚えた。異変を確認しようとする前に視線が逸れる。
「もういいから下がってくれる?」
ひらひらと追い払うような仕草に、一人の侍女が眉を顰めて不快さを示す。
「ハルカ様は王太子殿下の運命の相手なのです。騎士とはいえ異性の方しかいない中でお一人にするわけにはいきませんわ」
冷静を装っているものの固い口調から好意的でないことは明らかだ。
自国の王太子を蔑ろにするような相手に反感を抱く気持ちは分からないでもないが、それでも大切な客人であることを理解できないようでは王城の侍女は務まらない。
当の本人は機嫌を損ねた様子もなく、ただつまらなそうに小さく口を動かした。
『面倒くさ』
声に出さないだけまだましだろうか。唇の動きを読んだメルヴィンはそう思ってしまった。
「で、誰からの伝言を聞いてきたんですか?」
別の侍女がお茶を運んでくるなり、背もたれに身体を預けたまま問われた内容に一瞬何のことだか理解できずに動きが止まる。
伝言を受けた部下に視線で問うと、同じように戸惑いを浮かべながら発言した。
「そちらにいる鳶色の髪をした小柄な侍女の方からです」
手の平で指し示された侍女は僅かに怯えたように肩を震わせている。
「ソニアだけ残って。ジスレーヌ・サニエ伯爵令嬢、ミリアン・マスカル子爵令嬢は戻ってこなくていいから。言われたことも満足にできない侍女は不要だわ」
その言葉でメルヴィンは状況を察した。面会の申し入れは一度ではなかったのだろう。
それほどまでに急ぎの用件だったのか、それとも自分の要望が通らないことに憤りを感じたのか。
(……周囲にいる人間を見極めようとした、と考えるのは穿ち過ぎか?)
一見、我儘に振舞っているように見えるが、彼女の主張や要求は妥当かつ正当なものだ。その時々に応じて言葉遣いも使い分けているし、相手を観察してどう振舞うべきか判断している節がある。
更にわざわざ侍女たちの家名まで告げたのは、責任の所在を問うのはもちろん、こちらがどのような対応をするのか観察しようという意思が感じられた。
目の前の少女に少しだけ興味が湧いた。
「そんな、誤解ですわ!メルヴィン様、わたくしたちはそのような命令を受けておりませんの」
瞳を潤ませながらこちらに向かって弁解する様子は同情を誘うが、しっかり観察すれば虚偽であることが分かる。
公爵令息であり、騎士団の副団長を経て王太子の専属護衛になった自分がそんな手に引っかかると思っているのだろうか。
メルヴィンが口を開くより先に不機嫌そうな声が上がった。
「そういうのは後でやってくれる?こっちの用件が先だから」
身分はどうあれ立場が上の相手からそう言われれば、引き下がるしかない。扉が閉まるとすぐに本題を切り出された。
「外出許可をください。こちらの食事は口に合わないので街で済ませます」
端的な要求は分かりやすいものの、だからと言ってすぐに返答できるものではない。王太子殿下の運命であるからこそある程度の融通を利かせるつもりだが、その存在を快く思わない者も多いので外出一つにしても護衛を含め十分に備える必要がある。
本来であれば却下するか、もしくは日程を調整し警護計画を練った上でお忍びという形をとることになるが、メルヴィンは最初に感じた違和感が何なのかようやく思い至った。
何でもないかのような態度を取っているが、どこか彼女の顔色が優れないのだ。
(故意に不味い食事を出されているのか、それとも彼女は自分の立ち位置の危うさに気づいているのか……)
本当に食事が口に合わないだけならわざわざ街に出なくても、食事の内容を改めるよう要求すればいいだけの話だ。
彼女に限っては、遠慮して言えないということもないだろう。
ただ警戒心が強いだけだとしても、食事に何かを盛られる可能性を考えるのは少々行き過ぎである。
だが彼女自身が運命の相手であることの危険性に気づいているのなら納得できると思う一方、それならばもう少し振る舞いを変えるのではないかという疑問が湧く。
思考を巡らせかけたメルヴィンだが、先にしなければならないことがある。
「申し訳ございませんが、私の一存では許可いたしかねます。アンリ王太子殿下のご判断いただきますので、ご一緒にお越しいただけますか?」
細められた目には猜疑が浮かんでいたが、ハルカは無言で立ち上がって同行の意思を示した。
「――ハルカ!どうしてここに?」
突然の訪問にアンリは驚いていたものの、その表情には抑えきれない喜びが滲んでいる。どれだけ嫌われているか理解しているのに、それでも惹かれてしまう運命というものの残酷さに胸が痛む。
だが運命に文句を言いたいのは、アンリよりもハルカのほうだろう。
無言で尖った視線を向けられたが、メルヴィンは淡い微笑みでそのメッセージに気が付かない振りをした。
「……外出したいので、許可をいただけますか?」
メルヴィンが何も言わないのを察したのか、不快そうに目を細めたハルカは渋々といった様子で告げた。
「何か欲しいものがあるのかい?わざわざ出かけなくても君の望むものなら何でも用意させるよ」
「結構です。今後のお話をするために来ましたが、私がこちらに留まる理由もありませんよね。お世話に――」
「いや、外出するのは構わないんだ。だが、今しばらくここに滞在してもらえないだろうか?」
立ち去る気配を見せるハルカにアンリは慌てて言葉を重ねた。懇願するようなアンリの態度に控えていた従臣たちに動揺が生まれる。
そんな空気を意に介することなく、ハルカは感情の読めない瞳でアンリを見ていた。
「……今日のところは戻ります。もう行ってもいいですか?」
ハルカの返答に安堵の表情を浮かべるアンリだったが、メルヴィンも詰めていた息を静かに吐いた。この状況でハルカが城を離れれば、各所から命を狙われることになる。
縋るような目をしたアンリに頷いて、メルヴィンはハルカに声を掛けた。
「王都には不慣れでしょうから、護衛を兼ねてご案内させていただきます」
無言で頷くハルカだったが、その目には安堵が浮かんでいるような気がした。
「もういいから下がってくれる?」
ひらひらと追い払うような仕草に、一人の侍女が眉を顰めて不快さを示す。
「ハルカ様は王太子殿下の運命の相手なのです。騎士とはいえ異性の方しかいない中でお一人にするわけにはいきませんわ」
冷静を装っているものの固い口調から好意的でないことは明らかだ。
自国の王太子を蔑ろにするような相手に反感を抱く気持ちは分からないでもないが、それでも大切な客人であることを理解できないようでは王城の侍女は務まらない。
当の本人は機嫌を損ねた様子もなく、ただつまらなそうに小さく口を動かした。
『面倒くさ』
声に出さないだけまだましだろうか。唇の動きを読んだメルヴィンはそう思ってしまった。
「で、誰からの伝言を聞いてきたんですか?」
別の侍女がお茶を運んでくるなり、背もたれに身体を預けたまま問われた内容に一瞬何のことだか理解できずに動きが止まる。
伝言を受けた部下に視線で問うと、同じように戸惑いを浮かべながら発言した。
「そちらにいる鳶色の髪をした小柄な侍女の方からです」
手の平で指し示された侍女は僅かに怯えたように肩を震わせている。
「ソニアだけ残って。ジスレーヌ・サニエ伯爵令嬢、ミリアン・マスカル子爵令嬢は戻ってこなくていいから。言われたことも満足にできない侍女は不要だわ」
その言葉でメルヴィンは状況を察した。面会の申し入れは一度ではなかったのだろう。
それほどまでに急ぎの用件だったのか、それとも自分の要望が通らないことに憤りを感じたのか。
(……周囲にいる人間を見極めようとした、と考えるのは穿ち過ぎか?)
一見、我儘に振舞っているように見えるが、彼女の主張や要求は妥当かつ正当なものだ。その時々に応じて言葉遣いも使い分けているし、相手を観察してどう振舞うべきか判断している節がある。
更にわざわざ侍女たちの家名まで告げたのは、責任の所在を問うのはもちろん、こちらがどのような対応をするのか観察しようという意思が感じられた。
目の前の少女に少しだけ興味が湧いた。
「そんな、誤解ですわ!メルヴィン様、わたくしたちはそのような命令を受けておりませんの」
瞳を潤ませながらこちらに向かって弁解する様子は同情を誘うが、しっかり観察すれば虚偽であることが分かる。
公爵令息であり、騎士団の副団長を経て王太子の専属護衛になった自分がそんな手に引っかかると思っているのだろうか。
メルヴィンが口を開くより先に不機嫌そうな声が上がった。
「そういうのは後でやってくれる?こっちの用件が先だから」
身分はどうあれ立場が上の相手からそう言われれば、引き下がるしかない。扉が閉まるとすぐに本題を切り出された。
「外出許可をください。こちらの食事は口に合わないので街で済ませます」
端的な要求は分かりやすいものの、だからと言ってすぐに返答できるものではない。王太子殿下の運命であるからこそある程度の融通を利かせるつもりだが、その存在を快く思わない者も多いので外出一つにしても護衛を含め十分に備える必要がある。
本来であれば却下するか、もしくは日程を調整し警護計画を練った上でお忍びという形をとることになるが、メルヴィンは最初に感じた違和感が何なのかようやく思い至った。
何でもないかのような態度を取っているが、どこか彼女の顔色が優れないのだ。
(故意に不味い食事を出されているのか、それとも彼女は自分の立ち位置の危うさに気づいているのか……)
本当に食事が口に合わないだけならわざわざ街に出なくても、食事の内容を改めるよう要求すればいいだけの話だ。
彼女に限っては、遠慮して言えないということもないだろう。
ただ警戒心が強いだけだとしても、食事に何かを盛られる可能性を考えるのは少々行き過ぎである。
だが彼女自身が運命の相手であることの危険性に気づいているのなら納得できると思う一方、それならばもう少し振る舞いを変えるのではないかという疑問が湧く。
思考を巡らせかけたメルヴィンだが、先にしなければならないことがある。
「申し訳ございませんが、私の一存では許可いたしかねます。アンリ王太子殿下のご判断いただきますので、ご一緒にお越しいただけますか?」
細められた目には猜疑が浮かんでいたが、ハルカは無言で立ち上がって同行の意思を示した。
「――ハルカ!どうしてここに?」
突然の訪問にアンリは驚いていたものの、その表情には抑えきれない喜びが滲んでいる。どれだけ嫌われているか理解しているのに、それでも惹かれてしまう運命というものの残酷さに胸が痛む。
だが運命に文句を言いたいのは、アンリよりもハルカのほうだろう。
無言で尖った視線を向けられたが、メルヴィンは淡い微笑みでそのメッセージに気が付かない振りをした。
「……外出したいので、許可をいただけますか?」
メルヴィンが何も言わないのを察したのか、不快そうに目を細めたハルカは渋々といった様子で告げた。
「何か欲しいものがあるのかい?わざわざ出かけなくても君の望むものなら何でも用意させるよ」
「結構です。今後のお話をするために来ましたが、私がこちらに留まる理由もありませんよね。お世話に――」
「いや、外出するのは構わないんだ。だが、今しばらくここに滞在してもらえないだろうか?」
立ち去る気配を見せるハルカにアンリは慌てて言葉を重ねた。懇願するようなアンリの態度に控えていた従臣たちに動揺が生まれる。
そんな空気を意に介することなく、ハルカは感情の読めない瞳でアンリを見ていた。
「……今日のところは戻ります。もう行ってもいいですか?」
ハルカの返答に安堵の表情を浮かべるアンリだったが、メルヴィンも詰めていた息を静かに吐いた。この状況でハルカが城を離れれば、各所から命を狙われることになる。
縋るような目をしたアンリに頷いて、メルヴィンはハルカに声を掛けた。
「王都には不慣れでしょうから、護衛を兼ねてご案内させていただきます」
無言で頷くハルカだったが、その目には安堵が浮かんでいるような気がした。
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