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第零章 序章。

記述。

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 この記述は、警察官ではなく。
 ただの一人の、一日本国民として。
 彼女のことを調べる思いにたった、卜部 八月朔日の残した、

 被害者、漣葉の生涯。

 それを聞き及んだものを書き記したものだと思って欲しい。

 もし、この記述を読んだ者がいないとしても。
 いつか誰かがこれを探し出し、読んでくれていると信じている。
 
 どれだけ恐ろしい内容でも、
 どれだけ信じられないものだとしても


 もしあの事件が解決していないのならば、この記述を元に犯人を見つけ出してほしい。







 例え、



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