2 / 11
現在
しおりを挟む彼との出会いは18歳の頃
友達の紹介で勤め始めたスナックの
カウンター。
涼しげな瞳と力強い腕。
ハニカム笑顔がとても特徴的だった。
「新しく入った子かな?」
初めての会話は
どこにでもある普通の会話
なのに一時も忘れはしない
あの日見た彼の瞳を
今も昨日のように思い出す
「…紗理奈ちゃん?」
「…あ、余りにも似過ぎてて…。ビックリした」
ボケっとしてる私にママは不思議そうに声かけた
私の返答を聞くと一瞬ママの顔色が変わる
「…脳梗塞らしいわね。まだ若かったのに…」
ママの言葉が突き刺さる
「今夜は付き合うわ、いいワインがあるの」
今夜は記憶を失くす程飲むわ
彼の面影が私の身体纏わりつくの
こんな感覚早く無くなってしまえばいいのに
「ママ、私ね…彼とは10年前に別れてたのよ。…あれから一度も会ってないわ、亡くなったのも奥さんからの電話で知ったの。…最後まで彼の顔は見れなかった」
ママは何も言わずにワインを差し出した
そんなママに私は続ける
「…正直何が正しいのかわからない。会えばよかったのか、それとも会わないままでよかったのか」
「正解なんてないと思うわよ」
「…そうね」
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
ピアノ教室~先輩の家のお尻たたき~
鞭尻
大衆娯楽
「お尻をたたかれたい」と想い続けてきた理沙。
ある日、憧れの先輩の家が家でお尻をたたかれていること、さらに先輩の家で開かれているピアノ教室では「お尻たたきのお仕置き」があることを知る。
早速、ピアノ教室に通い始めた理沙は、先輩の母親から念願のお尻たたきを受けたり同じくお尻をたたかれている先輩とお尻たたきの話をしたりと「お尻たたきのある日常」を満喫するようになって……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる