DorN-書物の森-

Frawr

文字の大きさ
上 下
8 / 13

薄い世界上

しおりを挟む
何もない真っ白な世界が全てだった。
だがいつからだろう?
世界は色を宿した。




少女は布団から起きたまま止まっている。
だが時というなの時間は流れていた。
だが時計は止まっている。
針は6時13分を指しており少女はその時間に起きたがそこで止まってしまったのだろう。

そんな時間がどれだけ流れただろう。

突如、全ての時間が動き出した。

「んーいい天気」

少女は窓を開け背伸びをすると嬉しそうに空を見上げ微笑み部屋を出た。

階段をおりると机には食事が用意されており、キッチンから少女の母とおもしき女性が顔をだし少し頬を膨らましていた。

「こら!ちゃんと手を洗いなさい!」

「はぁーい」

少女は呑気な返事を返すと手を洗いに洗面だいに向かった。
手を洗うと急ぎ足でリビングに行き椅子に座る。

「いただきまーす。今日はハンバーグだから早起きしちゃった」

少女は美味しそうに口に含み、母は少し呆れ気味だったが嬉しそうに見つめていた。

すると廊下から父らしき男性が慌てふためきながらはいってきた。

「あら、お父さん今日は遅いと思ったら……寝坊ですか?」

「今日までの書類を纏めていたら1時をまわっていてね。つい目覚ましを止めてしまっていた……あはは」

父は椅子につき苦笑いし少し早めに食べ始めた。


だがそこで時間が停止した。

そして温かな家族が粉々に砕け散ってあの真っ白な世界が蘇った

次はいつ色を宿すのだろうか?
それは……この世界しか知らない




…解説…
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

後悔と快感の中で

なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私 快感に溺れてしまってる私 なつきの体験談かも知れないです もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう もっと後悔して もっと溺れてしまうかも ※感想を聞かせてもらえたらうれしいです

女性は知らない男子トイレの話

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
男子トイレの変な人の話

毎月一本投稿で、9ヶ月累計30000pt収益について

ちゃぼ茶
エッセイ・ノンフィクション
9ヶ月で毎月一本の投稿にて累計ポイントが30000pt突破した作品が出来ました! ぜひより多くの方に読んでいただけた事についてお話しできたらと思います!

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

処理中です...